ゼロの保管庫 別館

16-677

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だれでも歓迎! 編集

677 :220 1/3:2007/06/24(日) 20:30:58 ID:GCDgLWaa 「順番が違うじゃない…もう」 「ごめん…」 ふてくされて、そっぽ向かれちまった。同じベッド、同じ温かさの中でシーツから少しだけ見えるルイズの背中は…素肌だ。俺は触れないギリギリまで近付いて、声を掛けた。 「本当は先にちゃんと言うべきだったよな…」 「…そうよ」 背中を向けたままで、俺のご主人様らしい口調で命令した。

昨日の事。俺がちょっとした事をして、ご褒美を貰った時の事だ。冗談半分で俺は…いわゆる大人のキスを試してみた。 当然、ネットとか小説で見たくらいの知識。でもそれは充分過ぎるくらい刺激的で、ルイズなんか声も出なくなってた。 少し舌をいれてみるとルイズは目を閉じて、体だけ熱くして、俺の自由にさせてくれた。

調子に乗って唾液を送り込んだ時、ルイズは赤ん坊みたいに飲んじゃって…なんかいつもより可愛く見えて、もっと凄い事したくなって…

あとは…

俺の名前を呼んでたルイズがいた気がする。それしか覚えて無かった。 今やっと頭が冷えてきたところだ。

「お母様やお父様にお伺いをたてるのも忘れちゃったし…その内きちんとしてもらうわよ…」 「うん…頑張る」 背中を向けていたルイズがくるりと寝返って、俺の胸の中に潜り込んで来た。 目は俺の胸に向けたまま、指で俺の肌をなぞっていた。

「…ホントは…」 「え?」 「ホントは…待ってたんだから…痛かったけど…嬉しかったんだから…」 「…愛してる」 「言うの遅いのよ…バカ…」 あまり大きく無い腕を一生懸命に広げて、俺を抱きしめた。

678 :220 2/3:2007/06/24(日) 20:32:06 ID:GCDgLWaa 「ここで言うことは忘れるのよ?…私だって恥ずかしい事言いたいもの」 「ああ」 顔は見合わせないままで、俺は胸元から聞こえてくるルイズの声を聞いた。

「ずっとアンタの事ばっかり考えちゃうの。アンタとしちゃったのに、どんどん欲張りになりそうなの」 「欲張りって?」 「キスしたいとか、もっと抱きしめてとか、沢山言いたくなりそうなの」 「構わないさ」 「じゃあ…キスして」

ルイズの顔を持ち上げ、軽く唇を触れさせた。唇を離すと、ルイズはまた俺の胸元に頭を戻した。

「さっきは痛かったけどアレ…私が沢山したいって言ったら?」 「…大歓迎だと思う」 「アンタはすぐにがっつくんだから…優しくするのよ。痛いのはイヤ」 「わかってるって」

少し間が開いた後、ルイズは俺の手をとって、ルイズ自身が一番自信の無いところに導いた。柔らかい手応えと、小さな突起が硬くなっていくのが伝わる。

「え!え?」 「お、男の子ってこんな事すると興奮するんでしょ?」 「は、はい!」 「これくらいならいいわよ…私のココも好きって言ってくれたから…」 焦ったせいで、手が微かに動く。 「ひゃん…」 「ご、ごめん!」 「も、もう少し休んでからなら…」 顔を赤らめただけで、俺を怒る様な事はしなかった。

「そ、それと…」 「う、うん」 「あ、アンタにあげられるモノ全部あげちゃったんだから…その…もう私をドキドキさせないで」 「ど、どういう事?」 「ほ、他の子のトコ、出来るだけいかないで…あの時が一番辛いの…」

前より強く、俺の胸に顔をすり寄せてきた。

「今までも他の子のトコ行ってる時すごくつらかったから…もっと辛くなりそうだから…」 「…出来るだけで良いんだよな」 「だって、行かなかったらサイトじゃないじゃない…その代わり戻って来た時はいっぱい私を可愛がるのよ?わかった?」 「…わかった」 「これで終わり…もう少し抱いてるのよ。眠たくなっちゃった…」

行為の疲れがあったのか、ルイズの寝息はすぐに聞こえてきた。シーツの上に、いくつかの涙を落としたまま。

679 :220 3/3:2007/06/24(日) 20:33:55 ID:GCDgLWaa 「犬?」 「はい!」 「アンタまた勝手に…ドコへ行ってたのかしら?」 右手に持っている杖が恐かった。ここ、魔法学院の広場ならお仕置きするのに容赦する必要は無い。 周りの生徒達は、見世物を見るかのようにルイズを煽っている。 同時に、女学生が俺を応援している事、それがもっとルイズに油を注ぐ事になってるとは、アイツらは気づかないだろう。 「お・し・お・き」 「ぐえぇぇっ!」 見世物になる程度に、俺は面白可笑しく痛めつけられた。

で、これは昼、皆の前での事。 夜、寮に戻ってからは違った。

「アンタってば…」 「はは…ごめんなさい」 「…」 黙って俺に接近して、俺の顔を見上げた。 「キス」 俺は要求に応えて、軽く唇を当てた。 「…ん」 「…いいわ。言い訳は聞かないから、態度で示しなさい」 ルイズはくるりと俺に背を向けて、ベッドの上に身を投げ出した。自分でシャツのボタンを際どい所、第二ボタンくらいまで外していく。 「…淋しかったんだから」 「悪かった。疲れてないよな?」 「アンタの相手くらいできるわよ」 そこから顔の気の強さが全部消えて、あの時のルイズになる。頬を真っ赤にして、自信なさそうで、俺に尽くしてくれるルイズ。

「し、しっかり可愛がるのよ?」

今日もこんなご主人様との約束を果たすために、頑張ろうと思った。

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