ゼロの保管庫 別館

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34 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 01:15:11 ID:2wjUCuls 学校の図書館には人が居ない―――勉強熱心な学生に言わせれば、それは間違った認識ではあったが、 ここ魔法学院の現在の図書館では真実であった。ずらりと本棚が並び、カビ臭い広い空間にはほとん ど人影が無い。

取り敢えずの例外は才人とギーシュ、この本に縁がなさそうな二人であった。なにしろ方や異世界の 字など読めず、方や勉強好きには程遠い。実際本などそっちのけで二人は妖しげな事を話していた。

「なあサイト、もったいぶらないで君の国の文化を教えてくれたまえ。特に服に関することをボクは 学んでみたいんだよ。ほら、異文化交流というやつさ」 「嫌だね。お前に何か教えると碌でも無い事になるからな。この前のセーラーの時なんかとんでもな かったんだからさ。だからダメ。てか、どうーせモンモンに着せたいんだろ? 自分で考えてみれば いいじゃんかギーシュ君」 「い、いや、だからだね、それが難しいから聞きたいんだよ。あの新鮮というか、エキゾチックで尚 且つ郷愁を感じさせる何ともときめくものを!」 「まあ、あの見事な金髪縦ロールなんだから、アレとかコレとかはスゲー萌えるだろうけどな」 「ア、アレ、コレって、そ、それだよ、その萌えと言うのが知りたいんだ!!」 「う、うわ!? なんだよ、迫ってくんなよ、俺はモンモンじゃねー!!」

才人が思わせぶりな態度を取ると、ギーシュは猛然と密着して来て教えろと強請り始める。目を血走 らせた顔はキスを求める如くで、生理的嫌悪で才人はギーシュの首を締めて対抗するが止まらない。

「くっ!? バ、バカ、唇まで突き出して何をする気だよ!」 「君が教えてくれないのがいけないんだ! こうなったらボクの情熱をここで発散するしかない!」 「ア、アホか〜〜〜っ!」

貧弱なメイジの代表とは信じられない馬鹿力のギーシュがさらに迫り、才人も渾身の力で締め上げ逃 れようとする。本棚がところ狭しと並ぶ場所でそんな調子では結果は見えていた。

「サ、サイト〜〜〜っ! だ、だああ!?」 「こ、この、へ、変態貴族〜〜〜っ! どわあっ!?」

バランスを崩した二人は本棚へ強烈に頭を打ち付ける。古めかしい本棚に振動が走り、埃が、そして 本がどこか上の方から本が落ちて床に当たる音が連続する。

「っっ!?」

そんな中、才人達からすると本棚の裏側で声がした。ぶつけた頭をさすりつつ才人とギーシュは顔を 見合わせる。

「なにかね、今のは?」 「誰かいたんだろ。で、落ちてきた本が当たったんだ。分るだろ、普通は」 「ああ、そうだな。では、大変じゃないか」 「って、呑気にしてる場合じゃないじゃん! お、おい!大丈夫か?」

才人が慌てて本棚の裏側に回ると、青色の髪の少女が尻餅をついて頭を押えていた。

35 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 01:16:04 ID:2wjUCuls 「タ、タバサか? わ、悪い。頭に当たった? 怪我してないよな?」 「………」

才人が駆寄るとムッとした視線で見上げてくるタバサ。その膝の前には殊更分厚い本がある。本に熱 中していたら、いきなり重そうなその本が落下してきて頭を打ったのだ。流石に怒るだろう。

「いや、そう怒らないでくれたまえ。ワザとではなかったんだよ。ちょっとした事故なんだ。 ってサイト、君は貴族であるボクに謝らせておいて何をニヤニヤしてるんだ」

遅れて来たギーシュ、小柄な少女の魔法の実力は知っているので冷や汗を浮かべているのに、才人の 方は何だかほんわかとしていた。

「ん、いや、タバサのこの表情」 「表情?……………いや、痛い目にあってその相手に仕返しする、そんな感じであまり友好的にはみ えないが」 「ハア〜〜〜」 「な、なんだね、そのため息は?」

タバサが機嫌をなおしてくれないと、どうにも居心地が悪いギーシュへ、才人はヤレヤレと肩をすく める。

「全く、このちょっと痛そうな顰めっ面の良さが分らないなんてギーシュさまに萌えの道は遠いな」 「な、何を言ってるんだ。怒っている相手にときめくなんて変じゃないか?」 「じゃあ相手を置き換えてみろよ。モンモンが怒っているとこ想像しろ」 「いや、怒っているモンモランシーを想像してもあまり楽しくはないんだが………」 「バッカだな。痛かった、怒ってるんだから〜。で、でも、本当はそんなに怒ってないの。ただ痛い トコをさすって欲しいから、とっても怒っているフリなの―――って、感じが萌えなの? 分る?」 「ま、まあ、状況的には理解できるけれど、君の気色悪い声で台無しだな」 「フン! やっぱりギーシュさまに萌えは百年早い」

才人は良さが分らんヤツは引っ込んでいろとばかり、タバサの頭を撫で始め、自分の萌え理論を実証 しようとする。するとサラサラの髪の感触に違和感があった。それも一つではない。

「あ、あれ、タンコブできてる? い、いや、それにしては盛り上がりが大きいよな。と言うか、ピ ンとしてて…………え、ええ? み、耳か?」

才人は驚き、口をぽかんと開ける。タバサの頭には三角形の尖った耳があった。いや、生えていた。 青色の髪が二箇所、寝癖のように跳ね上がりネコかキツネのような耳となっている。布の作り物を貼 り付けたみたいな違和感は無い。控え目で自然な感じでちょこんと付いていると言った雰囲気であっ た。

「!」

才人が試しに指先で触れると、耳はぴくりと畳まれ、タバサの躰も身動ぎする。そろそろと元に戻っ たとろこへ、今度はそっと息を吹いてみると耳は驚いたみたいに立ち上がってから閉じてしまった。 タバサの方は擽ったそうに肩を竦めて目を閉じてしまう。

その様子を見ていた二人は、一瞬顔を見合わせて同時に叫んだ。

36 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 01:17:00 ID:2wjUCuls 「ギーシュ! 見たか!?」 「ああ、見たともきっちりと見た! これは何なんだい?!」 「獣耳だ。形状的にネコ耳と分類しても良いだろう。うううっ、偽物っぽさが全然ない敢えて自己主 張をしてませんみたいな感じが、恐ろしく萌えだぜ!」 「うんうん、それは分る! それは分るぞ! なんというか萌えの一端が理解できたみたいだ――― ―――って、ああ!? ど、どこに行くんだ! ちょ、ちょっと待ちたまえ! もっとそのネコ耳を 見せてくれ!!」 「もう見るな! てか、モンモンに付けてもらえ!!」 「い、いや、そんあのなんて頼めばいいんだい!?」 「んなの自分で考えろ!!」

独占欲を丸出しにした才人は、タバサを抱えて疾風の如く図書館を後にして、タバサの自室へと飛び 込んだ。勝手に鍵を掛けると、ネコ耳少女をベットの脇に座らせる。

「ふう〜。これでネコ耳の安全は確保されたな」 「何?」 「何って、あのままギーシュといたらお前のネコ耳が危険だったんだよ」 「ネコ…耳?」

タバサは意味が分らないと不満顔になる。本が当たってから放置されていれば当たり前であった。そ うかと納得した才人に鏡を見せられながら、状況を説明されるとタバサは首を傾げて自分の頭に生え た物の謎を推理する。

「本に何か特別な魔法でもかけてあったのかもしれない。普通ありえないけれど、落ちて当たった拍 子に発動したと思う」 「じゃあすぐ元に戻るんだ?」 「すぐには無理だけれど、調べれば大丈夫」 「ふ〜ん、そっか」

心配無いと分り才人は何やらしきりに肯いている。その頬は妙な具合に緩んでいてタバサは眉間に皺 を寄せる。

「何?」 「いや特に危険がないなら、天が与えてくれたこの奇跡のような機会を大いに堪能しようじゃないか。 まあ、平たく言えばネコ耳を愛でようってこと。だってさ、ここまで似合ったネコ耳は滅多にないか らな。それともこっちの世界じゃ割と普通にある?」 「ない。姿を変える魔法は難易度が高いし、わざわざ猫の耳なんかつけないから」 「酒場なんかだと結構ウケそうだけどな。まあ、それはともかく触っちゃうけどいいよな?」

返事も待たず才人はタバサの隣りに座るとネコ耳の尖った先をそっと撫でる。何か言おうとしたタバ サだが、背中がぞくりとしてそれどころではなかった。新しい耳は本当の耳よりもずっと繊細で敏感 らしい。

「くわっ〜〜! その反応がたまらない! この一体感が絶妙なんだよ〜。ネコ耳に困ってますって 感じが最高ッス!」 「あ、ま、待って」 「待てない。てか、そんなに強く触ってないんだから我慢しろよ」

37 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 01:18:04 ID:2wjUCuls 才人の理不尽な要求であったが、先っぽから根元へと撫でる位置が下がるにつれて、刺激が強くなり タバサは首を竦めて身悶えするのみ。ベットから垂らされた爪先が何度も何度も握られている。それ は、容姿とは対象的に大人びたタバサの随分と幼い仕草であり、それを見た才人は、ネコ耳を弄る指 先をますます忙しなく動かのであった。

「は、は〜〜あ、和む、和むよ〜〜〜! 同時に萌え! 激萌え〜〜!!」

表情の乏しさが神秘的な雰囲気になっているタバサに付いていると、人間の頭にネコ耳がある可笑し ささえ、物静かな少女のイメージをさらに際立たせる。それが擽ったいを超えた感覚に翻弄されて切 なげな表情になっていると感激してしまう程に興奮するのだ。

「おっ! 膝の上で小っちゃな手をぎゅっとしてるとオジさん更に何かしたくなっちゃうって事で、 息吹き攻撃〜〜っ」 「っ!?」

突然の生温かい感触にタバサは硬直する。その直後に爪先からブルブルとした震えが上昇する。躰が 感じる擽ったさの上限がこれだと言われても納得しそうであった。緊張した躰は一気に体温が上がる。

「フフフ、さすがの魔法騎士も俺の熱い吐息には適うまい!」 「やっ!?」 「さらに奥の方めがけて細く長い吐息 」 「っ!!」 「擽ったい? 擽ったいよな? でも、なんだか息が荒くなって変な感じになってるぞ?」

ヒクヒクと悶えるタバサに妙な悪役魂めいたものが芽生えたのか、才人は敏感な耳を嬲るのを完全に 愉しんでいた。ちょっと耳を刺激するだけで為す術も無くなってしまうのは、実に征服感を満たして くれるのだ。常にしっかりとしているタバサだけにその感覚も一入であった。

その意味ではこのメイジの少女、特別な才能と言うか、ある種の魔性めいた物があった。それが幸か 不幸かは微妙であり、取り敢えずは才人にますます調子にのらせる効果を発揮した。

「フニフニになったところで止めの耳穴直攻撃っ!」 「ひっ!?」

撫でと息では飽き足らず、才人は可憐な穴へと指を突っ込んでしまった。これにはタバサも背中に棒 でも入れられたみたく躰を突っ張らせて痙攣した。それから反対にくったりとなり隣りの才人へと寄 りかかる。

「そうそう、このパフって受け止める感じが最高っ!」

才人は小さな躰を抱きしめ、頬擦りをせんばかりに喜んでいる。しかも、さかんにネコ耳へと息を吹 き込みタバサを刺激し続ける。

「はうぅ! あは、はぁ〜 ひん!?」

47 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 23:54:05 ID:WWPLFP6g タバサは喘ぎ、不規則に躰を緊張させる。こそばゆ過ぎて息も出来なくて苦しい。いや、苦しかった 気がする。何かの文献で人間の感覚で最も近いのは、擽ったいのと気持ちが良いのだと読んだ気がす るが、それは正しかったらしい。

息が詰まり、頭がぼうっとしていたのは何時の間にか心地好い浮遊感に変化していた。躰の力みは全 てが熱に変わり、芯から熱くなっている。タバサはスカートの中で内腿をモゾモゾとさせる。

「サ、サイト………」 「うをっ!? そ、その切なげな顔での呼び捨てって、もしかしてネコ耳への攻撃だけで快感だった とか? タバサの一番可愛くて萌えるエッチな顔を見せたくなったとか?」

随分と失礼な婉曲表現ではあったが、タバサは熱い躰を縋りつかせる事で答えた。才人に言われ改め て自分が才人の指摘通りの状態だと自覚された。耳からの刺激で躰中がぞくぞくとしてもう堪らない。

「どうなんだ? 正直にならないと耳攻撃を延々としちゃうかもな〜。そりゃもータバサが泣いちゃ うくらいにさ。まあ、もう半泣きだけど」 「サイトの言う通りだからお願い」 「じゃあ好きにしちゃっていいか? 俯せお尻突き出しのポーズとか、胡座の中でちっちゃいタバサ を抱いちゃうとか、タバサの一番恥ずかしいのは何か探検とかするぞ?」 「いい、ぜんぶサイトの好きにしていい」 「で、出たーーーっ! タバサの十八番お任せモード!!」

才人は鼻息を荒くして叫ぶ。羞恥を存分に残しつつも我慢ができないで陥落した、そんなタバサはこ の上なく魅惑的であった。

「お前、そんなお願いされちゃうと俺もヤバヤバになるじゃん。てか、なったよ」 「や、やん!」

才人はタバサの胸元に顔を埋め、フガフガと甘酸っぱい汗の匂いを嗅ぐ。無論、それだけじゃおさま らず、手の方は胸やらお尻やら、控え目な肢体の各所を撫でたり、擦ったりしている。如何にも欲望 の赴くままであったが、結構的確にタバサは敏感な場所を刺激され、そもそも耳で昂ぶっていたのも あり、瞬く間に最初の満足感を堪能させられた。

「あ、ああ、サ、サイトっ!」

からかい半分みたいに言われた顔を本当に見せてしまったタバサ、やられてしまった感じだが決して 悪い気はしない。切なさの極致みたいな顔を見て歓喜した才人が、妙にいやらしく着衣を一枚一枚脱 がせても身を任せた。

48 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 23:54:52 ID:WWPLFP6g 「う〜む、素っ裸になるとまたネコ耳がこう何というかスゴイよな。肌の白さが高貴ってイメージに 直結しているところへ、ネコ耳!だからな。アンバランス萌えとでも言うのか、これは。しかもだ」 「な、なに?」 「胸がちっちゃい!」 「っ!?」 「でもピンク色の先っぽが、たまらなく可愛い!」 「え…?」 「賢いのにお股ヌレヌレで湯気出てる」 「っっ!!」 「そうソレ! 恥ずかしかったり、嬉しかったり、ムカっとしたりでネコ耳でばっちり反応するのも ほんと良いんだよ〜〜」 「きゃん!」

通報する機関がハルケギニアに無いのを感謝すべきなくらい盛り上がる才人。しかし、その探求心は まだまだ終わらない。

「これで悔い無しと言いたいとこだけど、もうちょっと何か欲しいな。全裸にはないアクセントがさ。 う〜ん、肌の白さが活きる方向で……………って、そうだ、黒ニーソあるか?」 「ニーソ?」 「黒い靴下。太股の方まである長いヤツで業界的にも俺的にも30デニールがベストなんだけど」 「ない」 「そっか、黒い何かがあれば、白い肌との対比が絶妙なんだけれどな。………あっ、あるじゃん!  マントがあるよ」

その時、才人の脳内ではあるイメージが鮮明に浮かび上がり才人を甘酸っぱいときめきで誘っていた。

「タバサ! 立って、立って、でもってマント羽織る!」 「こ、こう?」 「そうそう! んで、前をちょっと開けてみる!!」 「これくらい?」

好きにして良い、そんな自分の言葉を律儀に守るタバサであったが、何故だか裸よりも現状の方が恥 ずかしい。雪色の肌をすべて隠せるサイズのマントを態々捲って未成熟の胸と可憐なくせに湿ってし まったデルタ地帯を晒しているのだから、それも当然。

「ちょ、ちょっと違うけれど、これはこれで何だかイイ! 爪先まで丈があってもイイんだ! そ、 そ、それにダメ、そんな可愛らしい恥ずかしがり方ダメ。もう犯罪だよ、逮捕だよ」 「だ、だって本当に恥ずかしいから」 「う゛っ! 顔をそむける角度さえも興奮せずにはいられない!!」

ムハっと叫び、才人は頭に血をのぼらせてよろめいた。するとその背中に何者かの声が掛けられる。

「なにしてるの?」

49 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 23:55:37 ID:WWPLFP6g 「うわっ!? だ、誰だよ! って、窓の外からか――――――んぎゃ! で、でけえ口が!?」

蛇かトカゲを百倍くらいに巨大化させたみたいな口が窓の外にあるのを発見して才人は腰を抜かしか けた。別段怪物などではなくシルフィードであった。ご主人様であるタバサの部屋から何やら楽しげ な気配を察知して中を覗いたのだ。

「バ、バカ、脅かすな! いきなり竜のぱっくり開いた口なんか見せるな! 食われるかと思っただ ろ〜がっ!!」 「じゃあ小さくなるよぅ」

自分が化け物みたいな反応を示されて凹むシルフィード。それでも興味の方が勝っていた。あまり好 きではない人間の姿へと変わると部屋に侵入する。

「あっ! なに勝手に入って来てるんだよ。てか、窓どうやって開けた?」 「そんなの楽ちんなの。で、なにしてるの?」 「な、なにって………」

才人は気まずげに視線を逸らせた。解説するのを憚られる事してたのだから当然である。

「ま、まあ、あれだ、今ちょっと忙しいからお前は外に出てろ」 「あっ! なにその格好、お姉さま、可愛い! すごく可愛い! きゅいきゅい!」

ともかく邪魔者は追い出そうとする才人よりも早く、シルフィードは奇妙な耳を生やした愛しのお姉 さまをを発見して盛り上がる。

「なになにこのお耳! ネコみたい。ああ、お姉さまも服、嫌いになったのね。シルフィと一緒で嬉 しい!」 「って、聞けよ! 外行ってろっての!」 「わ、な、なにするのね! まだ躰なれてないのに押したら危ないってば――――わあっ!」

折角のネコ耳との甘い時間を邪魔されてはならじ才人は実力での排除を試みた。人間形態には暫しの 練習時間が必要なシルフィードはあっけなく転んでしまう。それも才人を巻き込んで。

「ぐげぇっっ―――?!」 「きゅい? なんか変な感触が肘にしたけど?」

床で首を傾げるシルフィードの肘は鋭角に曲げられていた。その下は才人の股間の中心であった。こ の世の終わりみたいに真っ青な顔の才人は、脂汗を派手に滴らせ酸欠の金魚みたく口をパクパクさせ ている。

「カエル潰したみたいな感じ。もしかして服の中で飼ってるの?」 「ギャ、ギャハアっ!? 痛くて声も出せない状態なのにエルボーをグリグリするなよっ!」 「グリグリってこんな?」 「ら、らめぇええ〜〜〜!? タマタマは許して! 本当にか弱いの! や、や、や、潰れるっ て!!」

50 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 23:57:14 ID:WWPLFP6g 脳天へ抉り込むみたいに響く激痛に悶絶する才人、肘をスリコギ状態で使用するシルフィードに号泣 して頼みながら痙攣している。

「なんだか痛そう」 「あ、あたりまえだよバカ! この痛みで必殺することもできるんだからな。てか早くどけ! マジで潰れちゃうだろ!!」 「わかったよぅ。だからそんなに怒らないでシルフィが痛いとこ撫でてあがるから」

鼻水までたらして痛がる才人を見て項垂れたシルフィードは、御侘びに慰めると言い出した。結構な 力でズボンを引っ張り出されて才人は慌てまくる。

「え? え? え? ちょ、ちょっと、わっ!? バカバカ! ズボン脱がすなっ! あっ?」 「暴れると余計に痛くなるから動かないで。ほら、はやく見せてみるのね」 「い、いまは見せられねーよ!」

才人は赤面する。ネコ耳の途中であったし、グリグリとされたし、意識しないようにしていたがシル フィードは妙齢の女性の姿、しかも全裸であれば大きくなっているのが天然自然だ。が、分ってなさ そうなシルフィードにそれを見られてはどうにも気恥ずかしくて仕方ない。

でも、激痛の後遺症でシルフィードを防げなかった。ほんの少しの隙を突かれてズボンどころかパン ツさえも下ろされた。

「…………………………きゅい?」 「あ゛っ」

シルフィードの眼前で、ぬっと持ち上がる何物か。才人の額に汗が滴る。

「なにコレ?」 「し、尻尾。男にだけ生えてるヤツ」

きゅい、と首を傾げるとシルフィードは謎の物体をがっちり掴み、物体の先端が現在向いているのと 反対の方向へ御辞儀をさせる。

「ぶばぁっっ!?」

才人は蛸口になって硬直した。それは、みっちり詰まったゴムがギュムムと捻れるみたいな感覚だっ た。かなりヤバい感覚であった。

「あ、戻る。なんだか元気っぽい。もう一回、やっぱり戻る。あら? ちょっと大きくなった?」 「や、や、や、止めんかい! 根元が捻れて大変な事になるだろ!? つ〜か、体内で変な太い管が 曲がっちゃうみたいな感覚を体験させんなよっ!!」 「わあっ!」

悲しげな内股になった才人は泣き、怒鳴る。剣幕に驚いたシルフィードは仰け反り転んで床の上で後 転する。そこで目撃したサーモンピンクな光景に暴虐から逃れて安心した筈の才人は、股間を押えて 悶絶させられる。

51 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/05(木) 23:57:57 ID:WWPLFP6g 「わざとだろ? わざとに決まってる! エルボーして上下運動を強制しただけじゃ足りずにエロエ ロなありがたいモノ見せてズキズキの場所へさらに血流増加攻撃するとは鬼! 悪魔! 色魔!」 「シルフィは風竜なのね。と言うか、ちゃんとさすってあげるから泣いてるのか怒ってるのか分らな い変な顔しないで」 「うひゃ!? ひんやりで滑らかな指の感触でゾクゾクっす!」

一応怒っていた才人の顔は途端に崩れる。能天気な振舞いとは裏腹に、シルフィードの指は繊細にの びていて美しく、しっとりととした絹の滑らかさがある。これで硬くなった肉棒のゴツゴツした部分 を摩擦されたら、恍惚とした表情にならない方がおかしい。

「ものすごくだらしない顔になってるけど、満足してるってこと?」 「ああ、激痛の後だけに魂にまで染み込む気持ち良さ。ボケ担当が取り柄かと思っていけど、やるじ ゃんシルフィード、見直した。わかんないけど韻竜ってすごいんだな」 「そ、そう? シルフィってすごい?」

根が単純なシルフィードは、悦んでくれているのが素直に嬉しくて、たどたどしいながらも凶暴な形 をした才人に指を踊らせる。才人は温泉にでも浸かっているみたく極楽極楽といった様子であり、触 られる肉棒も太く血管を浮き出させたりで、このままならば謎の体液が放出されてシルフィードがま たも驚愕するのも時間の問題であった。

しかし、それを阻む者が。コントみたいなノリの二人の遣り取りから置いてけぼりを食らっていたタ バサであった。

「待つ」 「え、え、な、なにお姉さま? どうして止めるのね? って、な、なんだか怖い顔なの、きゅいき ゅい」 「私がやる」 「わっ!?」

タバサに押されてシルフィードは尻餅をついた。当然、心地好い指先は肉棒を離れて才人はニヤニヤ 顔から不満顔になる。

「なんだよ〜、もっとしてくれてもイイじゃん! まだまだ癒されてないぞ、シルフィード。この硬 さがすっかりなくならないとダメなんだから―――――って、タ、タバサ!?」 「サイト」 「え、えと、選手交代かな? い、いや別に気持ちが良くてついつい楽園を彷徨っていたとかじゃな いぞ」 「ずいぶんと嬉しそうだった」 「イ、イデっ! や、や、爪が食い込んでますって、柔らかな息子に満遍なく。撫でてくれるのと反 対にしてるって! ぐっ!? あ、あ、ゴ、ゴメン! なんだか分らないけどゴメン。使用不可にな るからゴメンなさい!」

なぜ自分が立腹しているのか理解してないとは全然まったくよろしくない。タバサの指はさらに才人 を痛めつける。

84 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:40:22 ID:/Dl0vrGx 「そんな具合にやるの? さっきのは弱かったかしらん?」 「ち、違う、お前の方が正解。今現在のコレは超痛いよ」

タバサは顔を顰めた。痛くしていたから当たり前なのに分っていないのだろうかと。それなのに自分 が不正解とは許されない。

「私だって………私の方が気持ち良くできる」 「え、え、え、お、お姉さま、ソレ、咥えちゃって大丈夫なの?」

タバサは躊躇い無く才人を口に含んだ。それに驚いているシルフィードに見せつける如く、小さな口 が苦しくなるのも構わず才人を目一杯深く飲み込んだ。

「きゅ、きゅい。なんかすごいの」

魁偉な肉棒が、可憐な蕾のような唇に埋没している光景は衝撃的であった。息苦しいのか目許に朱を 散らしたタバサの表情も、シルフィードが見たことのないものだ。

「くうぅっ! タバサの口、あいかわらず狭くて熱くて、唾も甘く沁みて気持ちいい。はうぅ、喉の 奥の感じがチュウチュウ吸われるのも堪んない。タ、タバサ、ゴックンするみたいにもっと深くでき るか?」 「んっ……む……ふぅ…ん」

はじめて聞く色彩を帯びたタバサの喘ぎ。トロトロとだらしなく零れる唾液。マントの端から垣間見 える汗ばんだ肌の薄桃色。どれもが大好きな凛々しいお姉さまのイメージとは合わないのにシルフ ィードの胸はどきどしている。

「シ、シルフィ、お姉さまを見てると変な気分なの。ついてるお耳が可愛いからだと思うのに、でも これって違う気がするし、なんだか落ち着かない」

きゅいきゅい、と、シルフィードは小刻みに躰を揺する。見ればその肢体はタバサと同様に赤く上気 している。胸の膨らみの頂上で初々しい色をした突起はぷっくりと勃ち、身動ぎ以上のペースで内腿 を擦り合せている。

「やだ、ぜんぜんしたくないのにお漏らししそう。うう、シルフィどうしたのかしら? ねえねえお 姉さま!」

シルフィードは、自分の生じている原因不明の事態にジタバタし始める。物知りなお姉さまであるタ バサに訊ねるも、生憎と口が塞がって答えられない。ならばと再び極楽に浸っている才人を激しく揺 らす。

「ねえねえ! サイトでいいから教えて。きゅいきゅい!!」

85 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:41:06 ID:/Dl0vrGx 「い゛だだだ!? あ、あがが! バ、バカ、動かすなっ! 咥えられててタバサの歯が大事な部分 に食い込んでるんだからって―――あ、あ、あ、き、危険なの! タ、タバサ、歯並びイイっす!」

筋やら血管やらから伝わってくる危うい感覚に才人は切ない表情を作る。ヌルヌルなタバサの口内は 心地好いけれど、エナメル質はさすがに冷や汗が出る。

「やだっ! 切れちゃうからあ〜止めて〜〜!」 「変な声なのね。でも、シルフィが有利? だったら答えないともっと揺らすから!」 「わ、わかった、わかったから!」

才人は降参した。しかし、一体何と教えれば良いのかも迷う。状況からしてシルフィードがタバサを 見て興奮しているのは明らかだが、お前、エッチな気分になってるんだ、興奮してんだ、と言っても 良いものか?

「やっぱ、赤ちゃんってどこから来るのかって訊かれる気分だよな」 「なにが?」 「てかさ、お前はどんな感じなんだよ、今」 「う〜ん、お姉さまを可愛い可愛いしたくて仕方ない感じ」 「まあ、可愛がりたいってのは間違ってないだろうけど、この場合はちょっと違うのかな。しかも同 性だし………………」 「どうしたの?」 「いや、いいだよ! そうだ、お前はタバサが可愛がりたい。それでオッケーだっ!!」 「きゅい、なんだか最高に顔がニヤニヤしてるけど。悪いこと考えてる?」 「う、うるさい! そんなこと言うとネコ耳タバサの可愛がり方教えてやんねーぞ!」 「そ、それはダメなの!」 「じゃあ先ずは抱っこしてみろ。仰向けでタバサを抱きしめる格好な」 「こ、こうなの?」

自分の唾液に溶け込む才人の味に耽溺していたタバサは、いきなり体勢を変えられて驚いた。それは シルフィードの肢体に馬乗りみたいになる形であった。

「な、なに?」 「わあ、お姉さまの胸、サクランボみたいに綺麗で可愛い」 「だ、駄目、見ないで」 「え〜、だってこの格好だと一番に見えちゃうもの」 「サ、サイト…?」

タバサの助けを求める視線の先で才人は鼻を押えて荒い息を繰り返している。鼻血が出そうなのであ った。もうそれだけで才人が何を企んでいるのか丸分りだ。

「ええと、まあ、そういう感じでタバサ」 「………イヤ」 「いいじゃん」 「二人だけがいい」 「う゛っ! そ、それはそれで漢心を直撃するセリフだけど、あえて言う事を聞かせたい気分ってこ とで弱点のネコ耳をちょいっと」 「やんっ!?」

86 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:41:43 ID:/Dl0vrGx 才人はまたもネコ耳へと指を挿入してタバサを痙攣させる。だいぶ昂ぶっているタバサには堪らない 刺激で、股間から甘酸っぱい香りを滴らせてしまう。

「お姉さまの顔、素敵なの」 「や、だめ、目を閉じてて」 「そんな意地悪しないで見てもらえばいいじゃん。ついでに耳も触ってもらえば?」 「するする! シルフィもお姉さまの耳してあげる!」 「うむうむ、やってみなさい」 「やっ くふっ! は、はぅん!?」

二人掛りの攻撃にタバサは悶絶する。こんな事をするなど想像すらしていなかったシルフィードの存 在は、耳の敏感さ以上にタバサを乱れさせた。それを見られるのもまた同じ事で、タバサは羞恥のス パイラルに翻弄されて華奢な躰をうねらせ続ける。やがて一際大きくタバサは仰け反り、何とも甘い 芳香を濡れた股座から漂わせた。

「あ、あぅんっ!?」 「あらら、お姉さま、どうしたの? ぐったりしちゃったのね」 「それはお前の可愛がり方が上手だってこと。上手くできるとそんな具合になるんだよ。 しかしだな、うわ〜、スゲーよ。この眺めは信じられないもんがある」

タバサは汗と蜜で濡れまくり、シルフィードの胸と腿に挟まれて脱力している。姉の裸体の上でしと どになって朦朧とする妹、そんな淫ら極まりない光景に才人は武者震した。もうタバサのぱっくりと 口を開けた真紅の亀裂に視線は釘付けであった。

このまま半分気を失っているとこをしちゃって、タバサがビクっとなったりするのを楽しみたい。い きなりで驚いた顔を愛で、それでも感じちゃうところを攻めてどうしようもなくさせたい――――― 才人は興奮で乾く喉に唾を押し込んだ。

「でも、それにはお前が邪魔なんだよ〜!」 「な、なんなのね、突然」 「いやさ十分タバサを可愛がったからもうイイだろ? な、な、な? ってことでそろそろ外の竜の巣へ帰って寝てください」 「うわっ すごく失礼な言い方。巣ってシルフィを鳥類扱い!? と言いますか、追い出してお姉さ まを一人で可愛がる気なのね。きゅいきゅい」 「ぐぬっ そ、そんなんじゃねぇーよ!」

才人は声を荒げたが、欲望丸出し状態の顔では説得力ゼロであった。寧ろシルフィードはタバサをが っちりと放さなくなってしまった。と言うかシルフィードも良く分らない興奮の捌け口を求めていた。

「シルフィもまぜてするのね。お姉さまをもっと可愛がるのね」 「お前、分ってないの偉そうにすんなよ。こっから先で可愛がるのに必要なモノもないくせに」 「必要な物? なになにソレって?」 「くっ そんな目をキラキラさせて見るなよ! もういいから暫く黙って動かずにいること!!」

才人はズキズキと疼く股間に辛抱できなかった。シルフィードを説得する手間などとても掛けられず、 興味津々な視線を気にしつつも、虚ろなままのタバサの股間に張り切った肉棒を押しつけた。

87 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:42:34 ID:/Dl0vrGx 「ええぇっ尻尾を使うの!?」 「う、うるさいな! 息もしないでじっとしてろって言っただろ!」

端から邪魔をされて才人は文句を言ったが、シルフィードは口を閉じない。なにしろ大事なお姉さま が刺されているのだから。

「それじゃ苦しいのね。と言うかお姉さま平気なの?」 「平気なの! てか、反対にイイんだってば」

才人はヌルヌルとしたタバサの中を進み、狭い奥を小突いてみせる。少年のように薄い肉付きのタバ サの下腹部が才人の形に盛り上がる。

「あっ…?」 「お姉さま、平気? 平気?」 「平気だっての! な、タバサ!」

心地好く天を浮遊していたのが、いきなり地上に戻り、口から泡を飛ばす勢いで質問を重ねられて戸 惑うタバサ。しかし甘美な充足感が、即座に状況を理解させる。才人に深く貫かれている。しかもシ ルフィードには見られている状況を。

「ダ、ダメ…!」 「ほら、やっぱり平気じゃないのね。早く乱暴は止めて」 「違うっての! 照れてるだけなんだよ」 「サ、サイト!」

タバサは気恥ずかしさに雪肌を真っ赤にした。聡明な彼女には才人が何をするつもりなのか完璧に把 握している。そして自分がどうなってしまうかもだ。

「サイト、お願い。お願いだから」 「ネコ耳、いじって欲しい?」 「きゃふん!? ち、違う、分ってるのに」 「ああ、お尻も撫でて欲しいんだ。だから可愛い声聞かせてくれるんだろ?」 「あぅ! そ、それ、な、撫でてない……は、ん……指、入れないで、今はダメぇ」 「うう、この指を締め付けられる感覚が最高! 恥ずかしいキュウキュウ言ってるのが堪らないんだ よ〜」

ほんのちょっとで情欲に溺れるのが可能な二人。けれど、やっぱり邪魔が入る。

「きゅいきゅい!」 「だ〜か〜ら〜! なんで静かにできないんだよ!!」 「だ、だってシルフィ、なんだかさっきよりも切ない感じなの。お姉さまを可愛がりたくて苦しいの。 お耳、触っても良い?」 「ダ、ダメ」

才人が許可する前にタバサが慌てて止めた。もう腰から下が蕩けているのに、ここで敏感なネコ耳な ど愛撫されたら、ほんのちょっとでも理性を保てそうにないからだ。そうなったら明日から自分の使 い魔にどんな顔をして接すれば良いのか分らないくらい、乱れた自分を披露してしまいそうだった。

88 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:43:05 ID:/Dl0vrGx 「耳は触ったらダメ」 「うう、触らないとシルフィが変になりそうだけれど、お姉さまの言う事だから聞くのね」 「お、偉いな。まあ、かわりに俺が耳の穴の奥まで触ってやるから安心しろ」

それも駄目だと止める暇が無い。ゴソゴソと音を立ててタバサのネコ耳を穿る才人。タバサは肩を震 わせる。なんだか躰の半分も才人に塞がれてしまったみたいだ。塞がれて外に逃げる筈の感覚が躰に 充満する。タバサは自分がどんどん蕩けてしまうのを感じた。

「あっ……や、サ、サイト…耳はダメ…う、うぅん………頭の中までされてるみたいだから」

瞬く間にタバサは譫言めいた喘ぎを零させられるようになった。躰がとろりとした蜜になって溶けて 行く。頭の中は気持ち良いで一杯になり、シルフィードに痴態を晒すのも快感であるのを否定できな い程。

「きゅいきゅい………」 「う゛っ じ、じっと見るなよ。で、でも、この見られて集中できない感じが、何とももどかしくて、 くくぅ! タ、タバサのことをスゲー感じると言うか、痛いくらいに張り切っちゃうから不思議で す!」

才人が、ふやけた顔で腰を前後させる。気を逸らされているからか、とにかくタバサの熱い肉を意識 しようとして普段よりも敏感になっている。それでも円らな瞳は恥ずかしく忘れることなく、奇妙に 焦らされてるみたいで切なくて仕方ない。

「はくぅん!? ナカが擦れすぎて火傷しそう やはぁ! も、もう、サイトので摺れたところを慰 めて!!」 「タ、タバサ、お前、そんなグネグネと気持ち良い動きをするなよ―――あう!? 可憐な肢体とエ ロエオロな内部のギャップが堪んないだろーーに!!」

いつもならば疾っくに果ててしまう限界を超えての抽送で、タバサはすっかり快感に参っていた。粘 膜を剥ぎ取られて直接才人に摩擦されているみたいな感覚が恍惚過ぎた。タバサは細い足を才人の腰 に絡め付けた。

「サ、サイト!」 「う、そんな甘えた声でナカは蛇の如くに蠢いて!? ヤ、ヤベ、出そうって、あっ、こ、これで良 いのか。ようやく解放されるんだから。ああ、でもネコ耳可愛いのに、こんなエロい行動を取られた ら、タ、タバサ! ああ、もう耳噛んじゃうからね!!」 「ひ、ひぐぅん!?」

煮立って訳が分らない才人は、滾る欲望のままにヒクヒクと動くタバサの耳を食んだ。そして驚き蠕 動摺るタバサの肉壁へと濃厚な精液をぶち撒けた。

「やあ、い、いっぱいサイトのが出てる!!」

小さなタバサの中に、それは収まり切れない量であった。しかもビクビクと嘶いて、才人は泥濘んだ 亀裂から抜け落ち、そこでも二度三度白濁を盛大に放出する。

「うへえぇ、気持ちイイっす! 中にも出して外でもかけて最高の気分………って、シルフィード」

89 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:43:36 ID:/Dl0vrGx 「な、なんなのね」

可憐なタバサの肢体を内外共に自分の色で塗って至福の才人であったが、まったりと表情を緩める訳 には行かない。これでもかと出した精液はタバサの小さな躰だけでなく、その下のシルフィードの裸 身にもたっぷりと降り注いでいた。距離的に一番遠いシルフィードの顔にもきちんとかかっている。

「不思議、尻尾から何か出るものなの?」 「あ、ああ、まあ時偶な」 「変な匂い。腐ってる? 膿? 病気?」

クンクンと青臭い自分の匂いを嗅がれて才人は赤面した。外見上はお姉さんなので、そんな事をされ るとかなり恥ずかしく、かつ興奮したりもするのだ。

「おい、止めろよ、ちょっとそういうのは。てか、かけたの謝るからさ早く顔を拭いてくれ。あ、コ ラ! ゆ、指で掬うなよ頼むから」 「なんで、変だけどなんだかイイ匂いなのね、コレ。シルフィ、好きになりそう」 「……………舐めてみれば」

才人の精液を受けて九割方満足、一割が二人きりでなくて恥ずかしくて不満という表情のタバサが何 事もないみたいな調子で呟いた。

「タ、タバサ、何言ってるんだよ!?」 「えー、これって舐めても平気なの!? ドロドロなのに?」

それはないだろうと言う提案に驚き慌てる才人とシルフィード。その妙に息が合った様子にタバサの 眉の角度が少し上がった。

「私には美味しい」 「お、お姉さま、舐めてる。と言いますか、飲んじゃってる!?」 「タバサが俺のを。うう、白い喉が上下するのが何ともイイよ。なんだかまた尻尾が元気になりそ う」

うっとりと精液を味わうタバサに今度は別の反応をする二人。ただ、股間の感覚としてはシルフィー ドも似たようなものであった。実に幸せそうな様子で青臭い液体を嚥下するタバサを見ていると、シ ルフィードは甘酸っぱいような切なさが生じて仕方ない。

「ううう、何だか苦そうな匂い。お姉さまは苦いの好きだけど、シルフィはそうでもないし。でもで も、なんだかすごく美味しそうな気もするし、どうしよう――――え、あ、むぐぐぐっ!?」

落ち着かないシルフィードの口へと、タバサはネバネバの指を突っ込み、驚く舌を摘まんで擦り付け る。それはそれは容赦無く、満遍なく、口内へと塗り手繰る。

90 :タバサの耳 ◆GO7kPgiHGw :2007/07/07(土) 01:44:06 ID:/Dl0vrGx 「うをっ! 小さなお姉さまが、大きなオッパイな妹を攻める構図が完成!?」

刺激的な光景に才人は鼻を押える。為す術も無く嬲られる、みたいなシルフィードとタバサの行為は 確かに堪らない。小振りと豊かな膨らみが絡み合い、時折覗くシルフィードの舌が、無意識なのかタ バサの指を積極的に舐める様になると、才人としては、そのまま二人に飛び掛かって仲間に入れて欲 しいの一言。

「はうぅ、やっぱりイイ匂いだったのね」

やがて口から指が抜かれると、すっかりシルフィードは目をとろんとさせていた。

「なんだよ、さっきは腐ってるとかいってたじゃん」 「ずっとクチュクチュしてたら良くなったのね。サイトの匂いって素敵なの」

才人は焦り、グっとつまる。柔らかそうな肢体は、どこもかしかも生艶あふれる汗で濡れていた。シ ルフィードのボディでその状態は、かなり妖艶な魅力が有る。それで素敵とか吐かれたら、コイツの 元は人外と思っていても、才人、ドキドキせずにはいられない。

そんなトコロへ、自分の体液でぬたぬたしている紅唇が、ねえ、と生々しい声を出す。

「な、なんだよ?」 「なんだか分ったの。お姉さまを可愛がりたいだけでなくて、シルフィも可愛がって欲しいの」 「え? 頭、撫でて欲しいのか? それともお前もネコ耳出せるとか?」 「そうじゃなくて………その、きゅいきゅい……サイトの尻尾で可愛がるの、シルフィを」 「ああ、尻尾でね…………………って、マジ!?」 「きゅい」 「いや、そんな素直に肯かれてもな。てか、お前、ドラゴンだしさ」

などと言いつつも才人の股間は元気であった。潤んだシルフィードの瞳は恋する乙女と言った風情で、 なによりも才人の好きなたわわさがシルフィードには有る。ただ問題なのはタバサの存在。

「ねえ、サイト〜〜」 「わっ! バカ、くっつくな。胸を当てるな、股を開くな、大事な部分を見せるな! 赤く色づいて 食べ頃じゃん!!」 「だって、こうした方が良いって言うのね、竜の本能が」 「なにが本能だよ! 当たってるけどダメなんだよ。タ、タバサ〜、なんとか言ってやってくれ」

結構嬉しそうな才人が助けを求める。全裸の美女に密着されて求愛されているのに実に不埒であった。

はたしてタバサの返答は―――――――???

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