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この格納庫を作って、本当によかったと思う。 才人は、トリステイン王家の印が入った封蝋のされた封書を手に、そう思った。 不定期にやってくる、王家から自分宛の封書は、この格納庫の自分用に作った箱に入れるよう、門衛に頼んでおいた。 そのお陰で、ルイズに封書を見られる心配もない。 まあ、王家から騎士に宛てた封書を無断で開封することは実際には重罪に値するのだが、彼の主人にそんな理屈は通じない。 実際、彼宛の封書の中身は、彼女の主人が一見しようものなら、鬼神のごとく怒り狂うであろう内容ばかりだった。 その封書を開き、才人は文書を読む。 その文書は決まって、こう始まっていた。

『愛しい我が騎士へ』

これだけでも既に死刑確定だが、その続きは更にとんでもない。

『この間はお世話になりました。貴方の教えはいつもとてもためになります。  殿方はああいうので喜ばれるのですね。今度はもっとしっかり致したいと思います。期待していてくださいましね』

普通に読めば、才人が女王に何かを教授しているのだと思うだけなのだが。 女王と才人の関係を知る者が読めば、才人が女王を調教しているのだとあっさりばれるだろう。

『そういえば、『アン』もあなたに逢いたがっています。また機会があれば、いずれ。  あの子はいたずら好きですから、また不意打ちで逢いに行くかもしれませんけれど』

またか、と才人はため息をつく。 この不意打ちで、何度死にそうな目に逢った事か…。 予定外の自分の失踪はすなわち、ルイズの捜索開始を意味する。 するってえと、コトの現場を押さえられる可能性も高いわけで…。 まさか。 …ひょっとしてアン、わざとやってないか…? 一抹の不安を抱えながら、才人は続きを読む。

『それで、次の『お稽古』の日取りなのですが』

キタ。『お稽古』キタ。 それが、才人と女王の、密会の符牒であった。

『明後日、昼の鐘のあと、王宮の東の塔にいらしてくださいまし。  いつまでも、お待ちいたしております。   あなたのアンリエッタより』

アンリエッタの署名のあとには、押印の代わりにルージュのキスマークが付けられていた。 …こんなもんルイズに見つかったら、マジで俺死ぬな。 才人はそう思いながら、その封書に火をつけ、燃やしてしまった。


そして日は沈み、再び昇る。 いよいよその日がやってきた。 才人はあらかじめ、ルイズに、アニエスに稽古をつけてもらいにいくのだと説明しておいた。 実は場合によってはアニエスも『稽古』に参加する場合もあるのだが。 幸いな事に、アニエスとの関係はまだルイズに感知されていなかった。 才人は手紙のとおりに、王宮へ出向き、東の塔へと向かう。 普段は使われないというその塔の裏へ回る。そして、硬く閉ざされたその扉の前には。 目深にフードを被って、人相がわからないように変装した、アンリエッタ女王がいた。

「あ、お待ちしていましたサイト様♪」

アンリエッタは才人が視界に入るや否や、駆け寄って才人の腕を抱える。 女王の豊満な胸が、これでもかと才人の腕に押し付けられる。

「あの、姫さま、当たってるんですけど…」 「もちろん、わざとしていますわ。サイト様、おっぱいがお好きですものね」

毎度の事だが、アンリエッタはこのやり取りがしたくて仕方ないらしい。 それに毎回付き合う才人も、人がいいと言うかなんというか。 アンリエッタはにこにこしながら、才人を塔の中へ誘う。 普段誰も使わないというその塔の中は埃っぽく、薄暗い。 そんな塔の中を、下へ下へと進んでいく。 その道中、アンリエッタはにこにこ笑顔で才人に言う。

「今日は、一つ試したいことがありますの」

また何か企んでるのか、と才人は思ったが、それは表に出さず、アンリエッタに尋ねる。

「何を試すんですか?」

また新しい媚薬か?それともまたなんかエロいテクニックでも身につけてきたか? しかし、アンリエッタは。

「それは、お部屋に着くまでヒミツです♪」

そう言ってはぐらかした。 まあ、部屋に着いたら分かるし、そんなタイヘンな事でもないだろ。 そう思って、才人はそれ以上アンリエッタに質問するのをやめた。 そして、すぐに階段は行き止まり、『稽古』に使う地下室に辿り着いた。 才人がその扉を開こうとした瞬間。 きしんだ音をたてて、扉は勝手に開いた。 アンリエッタの魔法ではない。第一、彼女は今杖を手にしていない。 その扉の裏側には。

「いらっしゃいませ、サイトさん♪」

黒い短髪を短いポニーテールにまとめ、白いワイシャツに黒いズボン姿の、『アン』がいた。

「え?」

才人の隣には、確かにアンリエッタがいる。 ということは…。

「この二人のうち、どちらかが本物で、どちらかがスキルニルですわ、サイト様」

言って、今まで隣にいたアンリエッタがマントを脱ぎ、ドレス姿で『アン』の隣に立つ。 続いて、アンリエッタが言った。

「今日は、貴方の私への忠誠心と」

そしてアンが言葉を継ぐ。

「貴方の、私への愛情を、試したいと思います」

そして二人で同時に言った。

「「どちらが本物か、当ててくださいまし」」

才人は、またムチャな、とか思ったが。 とりあえず、言っておくべき事を言っておく事にした。

「じゃ、ちゃんと本物を見抜いたら、何かご褒美くれます?」

アンとアンリエッタは、その言葉にお互い顔を見合わせて。 才人の方を向くと、にっこり笑って言った。

「忠誠には、報いる所がなくてはなりません」 「サイト様の忠誠と愛が証明されたならば、何でも言う事を聞いて差し上げますわ」

言い切った二人に、才人は言い返す。

「二言は、ありませんね?」 「はい」「はい」

よーし確約は取った。 才人にはもちろん勝算があった。 以前の『お稽古』で分かった事だが。 アンリエッタは、どMである。 特に、焦らしに弱く、焦らされるとすぐ折れる。 この弱点を突けば、どちらが本物か、すぐに分かるだろう。 見とれよこの淫乱女王、必ず化けの皮剥いだるからな! 才人は、妙なヤル気に燃えていた。


「それじゃあ…っと」

才人はアンの方を抱き上げると、ベッドの上に横たわらせる。 そして、不満そうに二人を見つめるアンリエッタの方を向く。

「じゃ、脱ぎましょうか姫さま」 「あ、はい…」

才人に促されるまま、アンリエッタは後ろを向く。 才人はドレスの背中の紐を解き、ドレスの拘束を解く。 アンリエッタが腕を抜くと、ドレスはそのまますとん、と落ちて、布の塊になった。

「それじゃ…っと」 「え、サイト様何をっ?」

才人はドレスから抜き取ったリボンでアンリエッタの両腕を後ろ手に縛ると、すぐ近くにあった椅子を引き寄せ、その上にアンリエッタを座らせる。 そのまま、両腕を椅子に縛りつけ、そして両足も椅子の足にしばりつけてしまう。 さらに、それだけでは飽き足らず。 才人は手近にあった布で、アンリエッタに猿轡を噛ましてしまう。

「んっ、ふーっ!」

猿轡の下から抗議するアンリエッタ。しかしその言葉は才人には届かない。

「それじゃ、アン。服脱いで」 「あ、はい…」

才人はまるでアンリエッタがそこにいないように無視して、ベッドの上のアンに声をかける。 アンは、ベッドの上でいそいそと服を脱いでいく。 才人も、ベッド脇で服を脱ぐ。アンが下着に手を掛ける頃には、もう才人は全裸になっていた。 アンが下着に手を掛けようとした瞬間、才人がその手を取る。

「待って、アン」 「え…?」

才人を見上げたアンの唇を、才人は一瞬の早業で塞ぐ。 そのまま、才人はアンの唇を割り開き、彼女の口内を舌で犯す。

ちゅ…ぴちゅ…。

二人の唾液が絡み合う音が、卑猥に室内に響き渡る。

「ンっ…!ふぅっ…!」

きしきしと椅子を軋ませ、アンリエッタは抗議の声を上げようとするが、その声は猿轡にかき消される。 才人はそんなアンリエッタに見せ付けるように、握ったアンの手を高く上げ、そして腰を抱いて自分の体に密着させる。 立てひざで抱き合うような格好になった二人は、より一層深く、お互いの舌を貪りあう。 アンリエッタは耐え切れず、顔を背け、その光景を見ないようにする。

ちゅぱ…。

それをまるで見ていたかのように、才人はアンから唇を離す。 すると、二人の間に白く輝く粘液の橋が渡される。

「は…」

アンは蕩けたような視線で才人を見上げ、くたり、と手をベッドに着く。 そんなアンを、才人はベッドの上で背中から抱き上げ、あぐらをかいた自分の足の上に乗せる。 それはちょうど、アンリエッタに対してアンが身体を開くような位置であった。 才人はそのまま、アンの首筋を吸い上げながら、下着の上からアンの乳房を、股間をまさぐる。

「あっ…サイトさぁん…」

アンの蕩けきった甘い甘い啼き声が、部屋に響く。 アンは首筋を吸い上げてくる才人の頭を抱え、送られて来る快感を逃さぬようにする。 乳房をまさぐる才人の左手が器用に動き、アンの胸を覆う下着をたくしあげ、両の乳房を露にし、その硬くなった先端を指で乳房の中に押しもどす。

「ひ…ぃたっ…」

その強すぎる感覚に、アンは悲鳴を上げる。 しかし才人は手を休めずに、今度は右手で、湿ったショーツの中身をかき回し始めた。

「ひぁ!だめぇ!」

才人は無遠慮にアンの滑る割れ目に指を挿しいれ、硬くなった肉芽をこね回す。

ぐちゅ!ぷちゅ!ぶちゅぅ!

「あっあっあっあっ!だめぇ、かき回さないでぇ!」

アンの粘膜と喉が啼く声が、淫らに響き渡る。

「─────っ…!」

目の前で、自分と同じ姿をしたものが、愛する人に抱かれ、悶える。 必死にその光景から目を逸らそうとするアンリエッタだが、その水音と嬌声が、アンリエッタの視線を釘付けにする。 その股間はあからさまに湿り、口に咥えられている布は、すでに吸いきれないほどの唾液でベトベトになっていた。 才人はそんなアンリエッタを横目に、アンの膝を抱え、を抱き上げる。

「…あっ…」

ぽたぽたと愛液を零すアンの割れ目の下に、才人が押し当てられる。

「…いくよ、アン」 「…はい、サイトさんの、お好きなように…」 「──────!」

ずぶぶぶぶ…!

先走りに滑る硬い才人の肉棒が、容赦なくアンの中に埋没していく。 その光景に釘付けになったアンリエッタの牝の器官が、きゅうきゅうと啼いて、涎を零す。

「あっあっあっ……。はいって…きてますっ…!」

再び首筋を吸い上げ始めた才人の頭を、アンはもう一度抱え込む。 その声は肉の悦びに震え、完全に牝の啼き声になっていた。 その嬌声がアンリエッタの耳朶を震わせるたび、彼女の牝が吼え、肉の渇きを訴える。

「───ッ!んーッ!」

必死にアンリエッタは訴えるが、ベッドを軋ませ絡み合う目の前のつがいには、聞こえていない。

「あっぁっあっあっ!サイトさんっ!サイトさぁんっ!」 「アンっ、だすよっ、中に出すよっ!」 「くださいぃ!アンの中、サイトさんで一杯にしてぇ!」

その声と同時に、アンの膝がかくかくと痙攣し、中を貫く才人を容赦なく締め上げる。 それと同時に。

どくどくどくどくっ!

アンの最奥で才人が弾ける。その衝撃に一足先に絶頂を迎えたアンの身体が、びくんびくんと震える。

「あひ、まら、いっれるぅ…!」

涎を垂らし、だらしなく身体を開き、才人にもたれかかる。 同じ顔の絶頂する光景に、アンリエッタは自分の中に出されている錯覚を覚えた。 その擬似的な感覚ですら、焦らしに焦らされた今のアンリエッタには。

しゃあぁぁぁぁぁぁぁーっ!

「──────────っ!────んんんっ!」

失禁してしまうほどの刺激であった。 アンリエッタは失禁の感覚と恥辱に、顔を伏せ、かくかくと震える。 不意に。 アンリエッタにかけられた、猿轡が外される。 その猿轡は、アンリエッタの唾液でべとべとに濡れそぼっており、外した瞬間に、彼女の頬を大量の唾液が伝う。 猿轡を外したのはもちろん。 才人であった。

「────あ───」

アンリエッタは力のない瞳で才人を見上げる。 その顎をつまみ、才人はアンリエッタの唇を奪った。 不意に襲ってきた肉の快楽を、焦らされたアンリエッタは貪る。 才人の唇を自ら割り開き、舌を差し込む。 雄の口内の暖かさは、おあずけを食っていた牝の本能を、これでもかと刺激する。 少しすると、才人はアンリエッタから身体を離す。 そして、尋ねた。

「…続き、シテ欲しいですか?」

ひたすら焦らされ、牝の欲望に焦がされ続けたアンリエッタに、選択肢はなかった。 上気した顔で、その言葉にこくん、と頷く。 才人はその顎を、再度つまむ。 …ああ、また、唇を犯されるのですね…。 キスを期待して目を瞑ったアンリエッタにやってきたのは、才人のキスではなかった。 才人は目を瞑ったアンリエッタの耳元で、囁いた。

「じゃ、本物の姫さまがどっちか教えてくれたら、続きシテあげますよ」 「…え…」

最初から才人はそのつもりだったのだ。 アンリエッタが折れるであろう事を予測し、椅子に縛って焦らし続けた。 しかし、ここで教えてしまっては。才人の忠誠を量るとか言った、自分の立場がない。 そう、頭では理解していた。頭では…。

「私、です…」

結局、アンリエッタは。

「私が、本物です…。  ですから、続きを、お願い、続きをシテくださいまし…」

獣欲に負け、折れたのだった。


才人はアンリエッタの拘束を解くと、その耳元で囁く。

「じゃあ、スキルニルを元に戻してください」

アンリエッタは、言外に『戻さないとシテあげません』と言われている様で、素直にルーンを唱える。 すると、ベッドの上でぐったりと横たわるアンが、見る間に縮んで、小さな人形の姿に戻る。

「はい、よくできました」

言って才人はアンリエッタを椅子から立たせる。 すると、アンリエッタは慌てた様子で叫ぶ。

「あ、待ってっ」

しかし才人は聞き入れない。

ぬちゃぁ…。

牝の淫液と失禁でぐしょぐしょになった椅子とショーツの間で、女王の小水と愛液の混合物が、卑猥な音をたてる。

「いじりもじてないのに…。ものすごい変態マゾさんですね、姫さまは」

才人の言葉に、真っ赤になってアンリエッタは顔を逸らす。

「いやっ、言わないでぇ…っ!」

泣きそうになっているアンリエッタの耳元で、才人はもう一度囁く。

「女王のくせに、縛られて焦らされて、こんなにべしょべしょにするなんて、変態マゾ女王以外のなんだっていうんですか?」 「いや、いやぁ…」

才人の言葉責めに、アンリエッタは泣き顔で頭を振るしかできない。 そして、才人の次の言葉が、アンリエッタの心を手折った。

「俺、そんな変態マゾ女王なアンが大好きだよ」 「えっ…」

顔を上げたアンリエッタの唇を、才人は柔らかく塞ぐ。 そして、啄ばむような優しいキスを、何度も何度も降らせる。 ひどい責めのあとの、恋人のような優しさに、アンリエッタの心は完全に折れた。 …サイトさま、サイトさま、サイトさまぁ…。 もう、頭の中は才人の事を考えるだけで精一杯だった。 そして、唇を離した才人は、名残惜しそうに見つめる頬を上気させた女王に、尋ねる。

「さ、言ってごらん?アンは?」 「アンリエッタはぁ…サイトさまのぉ…」 「俺の?」 「サイトさまの…へんたいマゾどれいですぅ…」

恍惚とした表情で自らを奴隷と呼ぶその顔には、女王の威厳はカケラもなかった。 男に依存することに悦びを感じ、肉欲に溺れ、虐げられる事すらも快感に感じる、変態マゾ奴隷の顔であった。 才人はそんなアンリエッタに満足そうに頷くと。

「じゃあ、試してみようか。俺専用変態マゾ奴隷のアンが、本当に俺専用に相応しいかどうか」 「…ふぇ…?」

主人の言う事を理解できず、才人専用の変態マゾ奴隷はベッドの上で首をかしげたのだった。

布で目隠しをされて腕を後ろ手に縛られたメス奴隷は、前後の穴を二本の棒で同時に貫かれていた。

ぐちゅ!ぶちゅ!ぶちゅぅっ!

「いやぁっ!らめぇっ!こんなのぉ!ひぬ、ひんにゃうっ!」

しかし、前後を挟む二人の主人の動きは止まらず、更に激しくメス奴隷の肉穴を突き上げる。 時間は少し遡る。

『俺専用なら、どんな状況でもちゃんと俺の事わかるよね?』 才人は何かを企んでいる顔でそう言った。 『はいっ、アンは、どんな状況でもサイト様の事わかりますっ』 まるで主人に尻尾を振る犬のような顔で、アンリエッタはそう応えた。 『それじゃあ、今から目隠しして、スキルニルの俺と、本物の俺を見分けてもらうよ』 そんなアンリエッタに、才人は意地悪く、そう言いはなった。 『…え…?』 思わず呆けてしまうアンリエッタを、才人は手早く拘束してしまったのだった。

アンリエッタはてっきり、交互に犯されて、どちらが本物の才人か聞かれるのだと思っていた。


しかし、その予想は覆され、アンリエッタは一時に二つの肉棒に貫かれていた。 ぐちゃぐちゃと女陰が淫らな水音を立て、ぶちゅぶちゅと肛門が肉のひきつる音を立てる。 才人専用の変態マゾ奴隷は、二人の才人の間で、肉の快楽と焦燥感に牝の穴と口から涎を垂らし、達する。

「らめぇ、いっひゃう、いっひゃうのぉ!」

びくびくと震えて、二つの肉棒に貪欲に絡みつく奴隷の柔肉。 くったりと力の抜けたアンリエッタの耳朶に、才人の声が響く。

「一人で逝っちゃったの?本当、どうしようもない変態奴隷だなあ」 「あ…ひ…」

才人の罵倒に、アンリエッタのマゾ肉襞がぴくぴくと反応し、才人に快感を与える。 しかし才人はそれに堪え、アンリエッタに答えを促した。

「じゃあ、聞きますよ?どっちが本物?」

言うと同時に、二つの肉棒がぐりっ、と捻られる。

「あひ……っ!」

その衝撃に再び軽い絶頂を迎えるアンリエッタ。 しかし、気丈にもアンリエッタは必死になって意識を繋ぎとめ、愛しい愛しい主人のモノを判別しようとする。 ところが、アンリエッタの穴を貫く二つの才人は、当然の事ながら全く同じ形をしている。そこから真贋を見極めるのは不可能だった。 だったら。 サイト様は、どちらの穴がお好きなのかしら…? もし、才人が貫くとしたら、どちらの穴か。 きっと。

「ま、まえのあなの、サイトさまが、ほんものれす…」

穴を埋める熱さに必死に耐えながら、アンリエッタはそう応えた。 しかし。

「は・ず・れ」 「…え…?」

予想外の答えに、アンリエッタは愕然とする。 そして、才人は。

「あーあ、アンの俺に対する愛情はこの程度なのかぁ」

言って、奴隷の身体を持ち上げ、自らを引き抜く。

「や、やだぁっ!」

しかし、アンリエッタは才人の腰を自由な脚で抱え込み、引き抜かれかけた才人をもう一度咥え込む。 そんな牝奴隷に、才人は意地悪に言った。

「そんな、ワガママで自分の主人も分からないようなダメ奴隷には、お仕置きが必要だね?」

その言葉に。 『お仕置き』という単語に。 アンリエッタの背筋にぞくぞくと電流が走る。 その電流に命じられるまま、才人専用の変態マゾ奴隷は、蕩けるような声で口走った。

「おしおきしてくださいっ、アンはワガママでダメなへんたいマゾドレイなんですぅ…!  サイトさまのおちんちんで、ダメなアンをいっぱいおしおきしてくださいぃ…!」

その言葉に才人はニヤリと笑い。

「ほんと、ワガママでダメな変態マゾ奴隷だっ…!」

アンリエッタの中を、乱暴に犯し始めた。


「あ、あの、幻滅しないでくださいね…」

行為の後、毛布の中で、全裸のアンリエッタは才人の胸を枕に、そんなことを言った。 才人はくすりと笑うと、そんなアンリエッタの額に優しく口付けする。

「幻滅なんかしませんよ。  むしろすっごく素敵でした、姫さま」

元通りの呼び名でアンリエッタを呼び、才人はにっこりと笑う。 才人は、アンリエッタのあの言動は、普段抑え付けられているアンのが、一時的に吐き出した欲望の成れの果てなのだと理解していた。 …ちょっと、いやかなりへんたいさんではあるが。 アンリエッタはその言葉に、真っ赤になって、俯いてしまう。 そして、意を決して言った。

「あ、あの、二人きりのときは、サイト様専用のメス奴隷でいて、いいでしょうか…?」

ぶは。 な、何を言い出すかこのへんたい女王。 アンリエッタは才人の呆れた視線に気付かず、続ける。

「あ、あの、変態だなんて思わないでくださいね。  で、でも、自分がサイト様の奴隷だって考えるだけで、私、私ぃ…」

言いながら、アンリエッタは目の前の才人の胸板を。 なんと、ぺろぺろと舌で舐め始めたのだ。 既にその顔は、女王アンリエッタではなく。 才人専用の変態マゾ奴隷、アンリエッタの顔であった。

「ご主人様ぁ…アンは、アンはぁ…」 「俺専用の変態マゾ奴隷だコノヤローっ!」 「あぁんっ、ご主人様乱暴ですぅ♪」

そして二人は、再び行為に没頭したのだった。


そしてその被害を蒙るのは、身代わりを押し付けられるアニエスなわけで。

「…マジでトリステイン乗っ取っちゃおうかなぁ…」

魔法でアンリエッタに化けたアニエスは、執務室で大量の書類にアンリエッタのサインをしながら、ぽそりとそう呟いたのだった。 月に数度の『お稽古』の際、スキルニルを使えばいい事にアニエスが気付いたのは、しばらく経ってからのことであった。〜fin