ハルケギニアの友人達が、地球にやって来てから数日ほど。 分からなければいろいろ不便だろうと考え、才人は友人たちに日本語の読み書きを教えることにした。
「きゅいきゅい。シルフィはお利口さんだから、すぐに覚えちゃうのね!」
そう言っていたシルフィードには、小学生向けの読み書きドリルをプレゼントした。 彼女は二週間で日本語をマスターした。
「この世界で出来る限りたくさんの書物を読み、その知識をハルケギニアに持って帰りますぞ!」
そう意気込んでいたコルベールには、基本的なものから専門的なものまで、様々な技術書や教科書をプレゼントした。 彼は一週間で日本語をマスターした。
「……日本語が読めないと、こちらの世界での本が読めない」
困っていたタバサには、流行のものから古典的な文学作品まで、多種多様な物語をプレゼントした。 彼女は三日で日本語をマスターした。
「なによ。本ぐらい、あんたがわたしに読み聞かせればいいでしょ?」
不満げだったルイズには、豊胸に関する本を十冊ほどプレゼントした。 彼女は一日で日本語をマスターした。
「こっちに来てまで勉強したくなんかないなあ。ところでサイト、その女の子が描かれた箱はなんだい?」
やる気なさげだったマリコルヌには、魔界天使ジブリールと私立アキハバラ学園とグリーングリーンをプレゼントした。 彼は三十分で日本語をマスターした。