「…姫さま、何をやってるんですか?」
「あら、ご覧になって分かりませんか?脱がせているんですわ、サイト殿を」
「ちょ、ま、待ってください。何でいきなり…」
「理由なんて、どうでもいいではありませんか」
「どうでもってね…お、おいルイズ、お前まで何してるんだよ」
「うるさいわね、アンタちょっと静かにしてなさい」
「うるさいってお前」
「そうですよ、陛下直々に脱がして下さってるんですから、サイトさんはじっとしててくださいね」
「シエスタまで…」
「陛下、準備が整いました」
「あら、アニエス。ご苦労さま」
「じゃあサイト、ちょっとコレしててね」
「え?テファ?お、おい、何のまねだよ、これ。目隠しなんかして…」
「アニエス、あなたも早く準備をしなさい」
「はっ」
「行くわよ。シエスタ、テファ、サイトを連れてきなさい」
「待って…」
「あら、タバサ。あんたどうしたのよ。まさかココまで来て怖気付いたんじゃないでしょうね」
「ちがう」
「あ、なるほど。魔法使ったほうが早いわよね」
「…そう」
「じゃあ皆さん、参りましょうか」