ゼロの保管庫 別館

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○○が大きくなっちゃった


ルイズ編


 草木も眠る刻。  大粒の雨が窓を叩く。  雷鳴が轟き、稲光が室内を照らす。


 そんな状況にも関わらず、そこに居る3人は何やら興奮していた。 「で…出来た…」 「信じられん」 「……本当に効果有るんでしょうね」  少女は期待半分、不安半分といった感じで卓上の“それ”を見つめていた。 「大丈夫だって、絶対効果あるから」  自信たっぷりに言い、少年は卓上の“それ”を手に取った。  中央にあるスイッチに指を掛ける。  その両隣には【大】と【小】という文字が見て取れる。  少年はスイッチを【大】の方へとずらし、少女へと向ける。 「……やるぞ」  電源を入れた。  少年の手にある“それ”―地球で言うところの懐中電灯のようなもの―から発せられた光が少女の 身体全体を包み込む。  すると、少女の身体に変化が訪れた。 「や、やった」  少女の身長は伸び、いまや先ほどより1.5倍(当社比)くらいの大きさになっていた。  少女は自分の胸元を覗き込む。  が、期待していたモノは見当たらない。 「ちょっと、どういう事よ!全然変わってないじゃない!  どういう事か説明してもらいましょうか、犬!!!!」  少女が怒鳴り、少年の胸ぐらを掴もうと手を伸ばした瞬間、更なる異変が訪れた。  少女の身体は大きくなるのを止めず、どんどんと脹らんでいった。 「え…な、なに?ちょっとぉ…止めてよ」 「……壊れたみたい」 「……え゛」  コルベールの研究室を破壊しても、その現象は止まらない。  みるみるうちに少女の身体は元の何十倍、いや何百倍もの大きさになった。 「……サーーイーートーーー!」  大きくなりすぎた彼女の声は、まるで地響きかのように辺りにこだまする。  その声に、学院寮の全生徒が何事かと集まってくる。 「る、ルイズ、落ち着け、もう一回作るから。んで元に戻すから」 「…いつ出来るのよ」 「……さぁ」 「こ、こここ、こんのーバカ犬ぅぅぅぅぅぅ」  ルイズはいつもの様に虚無―エクスプロージョン―を唱え、杖を振り下ろした。  そして…


 ハルケギニアは消え去ったのだった。


(合掌)




サイト編


 草木も眠る刻。  大粒の雨が窓を叩く。  雷鳴が轟き、稲光が室内を照らす。


 そんな状況にも関わらず、そこに居る3人は何やら興奮していた。 「で…出来た…」 「信じられん」 「これで…この国の食糧事情も改善されますわね」  3人が3人とも、期待に満ちた目で卓上の“それ”を見つめている。


「ちょっと試してみましょうか」  少年は“それ”を手に取り、偶々そこにあったビーカーを照らす。  すると、ビーカーはみるみるうちに2倍の大きさに変わったのだった。 「やった、やりましたよ!姫さま、コルベール先生」  少年は喜びをあらわにしてコルベールと呼ばれた中年を振り返る。


 その時、異変が起きた。  実験したビーカーから少し離れたところにあった鏡に反射し、少年は“それ”の光を自ら浴びてしまったのだ。 「ぅわぁぁぁぁ」  あっという間に少年は元の20倍ほど(当社比)の大きさになってしまった。


「さ、サイト殿、大丈夫ですか」  アンリエッタはフライの魔法で浮かび上がる。サイトの目の前に。  とその時、一陣の風が吹き、彼女のスカートが捲れ上がった。 「きゃっ!……見ました?」  とっさに押さえたものの、スカートの中身は彼の目に入っていたらしく、サイトはこくこくと頷いている。 「……えっち」  頬を赤らめ、ぷいっと顔を逸らす彼女を見て、サイトの股間は血をたぎらせてしまった。


「…サイト殿」 「あ、いや、その…違うんです。ただ、その…」 「何が違うのですか?わたくしの、その…スカートの中を見て、こんなにしてしまったのでは?」  サイトはうな垂れ、諦めたのか肯定する。 「でも、こうなってしまったら、その…出さないとおさまらないんですわよね?」 「……」  サイトが返答に困っていると、アンリエッタは彼の腹の上に着地し、魔法を使ってジッパーを下げ、一物を露出 させた。唖然としているサイトの腹の上でアンリエッタは着衣を全て脱ぎ捨てると、彼のモノに抱きついた。 「ちょ…」  慌ててサイトは彼女を止めようとするが、アンリエッタはお構い無しに彼のそれに口を寄せた。


 アンリエッタは反対側へ回ると、自分の身長より少し高い全長を誇るソレに抱きつく。 「他ならぬサイト殿の為ですもの」  彼女は呟くと、口を付ける。自分の顔の前に“そこ”は、男なら誰しもが一番敏感であろうと言われているところ、 通称“ウラスジ”であった。元の大きさの時であれば、彼女の舌は“そこ”を一度で舐めきれり、更にはそのまま先 端まで舐め上がり、チロチロと先端をくすぐるのであろうが、今の状況ではそうはいかなかった。何度も下から上へと 舐め上げられる感覚に、サイトはくすぐったさと同時にえもいわれぬ快感がわき上がってくるのを感じていた。 (な、何これ。すっげー気持ちいい)  それもそのはず。  アンリエッタはそこを丁寧に舐めているうちに自身も興奮してきたのか、勃起した乳首を彼のモノの幹にこすり付 け、自身も少しでも快感を貪ろうとしていたのだ。ましてやそれだけではない。胸から送られてくる快感は次第に彼 女の大事な部分を潤し、うずき出したのだ。上からの刺激だけでは物足りなさを感じ始めた彼女は、ついにはソコ すらも彼の竿にこすり付けだした。  口、胸と2箇所を使っての攻めなら通常の状態でも出来うる行為ではあるが、それに“あの部分”を合わせた 3箇所を同時に使っての“男性自身”への愛撫など、今の状況で無ければ体験する事など出来ないのだ。 (あ、だめだ…いく!)  サイトがそう感じた瞬間、彼のそこは一際大きく膨らむ。  それを身体で感じ取ったアンリエッタは、嬉しそうな表情を見せ、さらに自身の動きを早めた。 (あ…ぁああああああああ……)  絶頂を迎えたアンリエッタと同時に、彼のソコから勢い良く彼の欲望が射出され、それは遥か彼方へと飛んで 行った。  その時、突然彼に変化が訪れた。  彼の身体は急速に小さくなり、元の大きさに戻っていった。


 瓦礫の中で荒い息を吐く2人。 「…姫さま」 「…サイトどの」  視線を絡ませ合う二人。  サイトが目を閉じると、アンリエッタはゆっくりとした動作で彼に唇を近付けた。



 ところ変わって、ここはガリア王国の首都、リュティスのヴェルサルテイル宮殿。  その中の自室で眠るジョセフ。  と、そこに白い何か大きな塊が降ってきた。  そう、先ほどサイトが吐き出した己の欲望だった。  直撃を受け、たちまちヴェルサルテイル宮殿は瓦礫と化した。  その粘つく液体に囚われ、眠っていたジョセフも異変に気付く暇も無く窒息し、息絶える。


 こうしてガリア王ジョセフの野望は打ち砕かれ、ハルケギニアに平和が訪れたのだった。

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