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277 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 23:59:46 ID:3ABtFdGM

「ふん、ギーシュのやつ」

 いつもよりトーンの低い声で、呻く様につぶやく。  才人は眉を吊り上げ、ずんずんと足音さえ立てて歩いた。  ちょうど目の前にいた生徒はぎょっとして、元・平民に道を譲った。  普段の才人なら「ん?」とくらい思いそうなものだが、今の彼に気づく余裕はない。

 今日の訓練で、才人は何度「では隊長、御手合わせを」と言ったか知れない。  しばらくは隊長の顔を保っていたギーシュも、最後のほうには青ざめていた。  何が怖いって、いつもどおりの笑顔でボコボコにしてくるのが怖い。  彼は終いには才人の背に向かって「好きな人に似るってのは本当らしいな」と呟き、  ぴくりと足を止め振り返った、笑顔のままの才人の今日一番の強撃にのされた。

 才人はルイズの部屋の前で足を止める。……一つ、ため息をつく。

 いままで何度も何度も告白したのになかなか信じてくれないルイズ。  その原因を悶々と考えた結果、才人はきっと状況が悪かったと結論づけた。

 小舟の中でのことは無かったことにされたが、  それ以外の告白は、死地に赴く直前だの、牢屋の中だの。  応えられるような状況でなかったのは間違いない。  だから、今回の告白はちゃんと状況を選ぼう、とまず決めた。

 しかし日を選ぼうにもハルキゲニアの風習はまだよくわからない。  誰かに聞けば話が漏れかねないし、よく知らない風習を用いればコケる可能性がある。  結局才人は地球でいうクリスマス・イブ……つまり恋人たちの夜……を選んだ。

 さて、クリスマス・イブには何が要る?  ワインは普通に手に入るからよし。  何より大事なのはあれだ。クリスマスツリーだ。  こちらの事情に通じない才人はギーシュに相談し、入手を頼んだ。  そしてギーシュは嬉しいことに必要な日に間に合わせてくれたのである。

「これで必要なものは揃ったな。いやほんと助かったよ」 「ああ。上手くやれよ」 「とりあえずありがとな。大変だったろ?」 「なに、たまには借りを返さないと返しきれなくなるだろう」 「なんだよ、別にそんなこた気にしねぇよ!」

 そう言って笑いあったやりとりを思い出し、ふと、才人の中で何かが引っかかった。  ……あれ?デバガメされたとはいえ、樹木の取り寄せまでさせてあの仕打ちはやりすぎ?  さきほど才人の怒りを極みに高めた一言を思い出して背筋に冷たいものが走った。  いやいやいやいや。んな所まで誰かさんに似てたまるかっ!

 ……明日になったら、ギーシュにもう少し優しくしてやろう。  才人はそんなことを決心しながら、ルイズの部屋の扉を開いた。 278 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 23:59:59 ID:IYfowigM そして、今年のクリスマスも終わるのであった… 279 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/26(水) 00:00:17 ID:3ABtFdGM 「お、おおお、お帰りなさい」 「ただい…………ま?」

 俯けた顔を上げると、目に入った部屋の中の様子は朝とずいぶんちがった。  昨日よりさらに飾られたクリスマスツリー。  サイドテーブルの上には、ワイン。  部屋を照らすのは魔法の光ではなく、燭台の蝋燭に灯された火。

 そして何より、火に照らし出されたルイズは淡い桃色のドレスに身を包んでいた。  ベッドに座って自分の膝を見つめ、もじもじとドレスの裾を掴んだり放したりしている。

 好きなコのそんな様子をみて、どきりと胸が高鳴るのは正常だが、  才人は動揺を隠し、きわめて平静を装ってルイズに問う。

「ど、どうしたの?お前、その服……部屋の中だって」 「きょ、今日はクリスマスだって言ったのはあんたでしょう」 「そりゃ言ったけど……お前クリスマス知らないだろ?」

 むしろ自分が演出しようと考えていた事だ。  それをまるまるルイズが用意しているのは不自然すぎた。

「いいでしょそんな事。それより乾杯よ乾杯」 「?あ、ああ」

 ルイズは才人を隣に座らせると、ワインをグラスに注いだ。  小さく音立ててグラスを合わせて、二人静かにグラスを傾けた。

 しばらくして、空になったグラスを置きながら、ルイズは呟くように話し始めた。

「……サイト。あんたは、イブ?とやらにお祝いしようとしたけどね」 「うん」 「あたしたちは、その……か、かか、家族みたいなもんじゃない。だから今日でいいのよ」 「ル、ルイズ……」

 昨日「イブは恋人同士で祝うもの」と言いかけたのがこういう形で戻るとは思わず、  才人の心は不意打ちの言葉にノックアウトされた。むしろ一発KOだった。

「……べ、別にアンタが特別なんじゃないのよ!勘違いしちゃだめなんだから。  他のメイジだって使い魔とは家族みたいなもので……だ、だから、違うの」

 照れ隠しを呟きながら、もにょもにょと指先をこねまわすルイズは、  才人がグラスを置こうと動く手が震えていることに気がつかなかった。

 突然、ぼふっ、と音を立ててルイズの体はベッドに沈む。

「え?ちょっとなに…………むぐっ」

 反射的に起き上がろうとしたルイズは才人のキスを受けて再びベッドに沈む。  唇を塞がれ、舌を差し込まれ、急な事態に抵抗もできずにいた。

「ルイズ……ルイズ、……ルイズ」

 息が止まりそうなほどの時間のキス。  ようやく唇をはなすと、才人はため息をつくようにルイズの名を呼ぶ。  そして何度も愛しいその名とキスを繰り返しながら、首筋へ、鎖骨へと指を滑らせる。  柔らかですべすべなその肌は、滑る間の何箇所かでぴくりと反応を返した。  その指は服の肩をすべり、ルイズのドレスを肌蹴させた。

280 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/26(水) 00:00:48 ID:3ABtFdGM

「あっ……ちょ、ちょっとまって……」

 手で胸元を押さえ抵抗するも、耳を甘噛みされて走った痺れに放してしまった。  その隙にぱっと脱がされ、残ったのは下着のみ。  控えめすぎる胸を下着越しに撫でられて、ルイズは甘く呻いた。

 しかし、才人が熱暴走している一方で、ルイズは半ばパニックに陥っていた。

 昼間、突然尋ねてきたギーシュは、なぜかクリスマスについて詳しく教えてくれた。  ルイズはその内容を聞いて、ああ、才人は元の世界が恋しかったんだ。  昨日わけのわかんない木を持ってきたのもそれだったんだ。  それなら、帰る方法もわからないし、せめてわたしが一緒にお祝いしてあげよう。  そう。単純に才人のことを思って、ギーシュに聞いたとおりのセッティングをしたのだ。

 それがなぜか今、自分はベッドの上に組み敷かれて、服を脱がされている。  いまサイトがしようとしているのはもしかするとアレじゃないだろうか。  ひょっとして、星になるっていう、アレなんじゃないだろうか。

 ふと、ルイズはクリスマスツリーを思い出した。  てっぺんに飾らされた五芒星。つまり星。

 まさかクリスマスってそういう意味?家族で祝うって、夫婦でって意味なの?   サイトの国ではクリスマスにむ、結ばれたりするの?  つまり自分はよくわからないまま、サイトを誘った!?

 ルイズの頭の中でぐるぐるとそんなことがまわった。 333 名前: 使い魔にクリスマスを 1/3 [sage] 投稿日: 2007/12/27(木) 00:39:22 ID:7QKzu7ls  あぁどうしようお母さまちぃねぇさま、ルイズは自ら星になる事を選んでしまいました、 しかも相手は犬で使い魔で、などと内心で喚いていても、才人には聞こえない。  目をきゅっと閉じ、大人しくしているルイズは、傍目には覚悟を決めたように見えた。

 い、いいのかな?いいんだよな?これ?などと考えながら、ぐっ、と生唾を飲み込んで、 才人はキャミソールをゆっくりたくしあげる。  細身だが白く柔らかな肌を滑りながら、その掌は目的の場所へ。

 僅かなふくらみの頂点は、彼女の髪の色に近い桃色に染まっている。  その先端を指でそっと撫でると、ルイズは身を震わせて細い悲鳴をあげた。  さらに指を沈めたり滑らせたりしていると、柔らかかった先端はぽつんと尖る。  その尖った粒は滑らせる指にひっかかって、その度ルイズは甘い声を上げた。

 虚無の呪文を詠唱する時の、凛として朗々と響きいつも才人を魅了するあの声とは違う。  この犬! 使い魔のクセにっ! お仕置きよ! などと冷たく言い放つ時のそれとも違う。  無防備で甘く響くこの声は、自分だけが聞くことを許された、女の子としての声なのだ。  そう思うと、才人の心は沸き上がるどころか沸き返った。

 手を止めそっとルイズの顔を伺うと、頬を真っ赤に染め、不規則に吐息を漏らしている。  才人は思わず、この世界に召喚される前に仕入れた知識と彼女の様子を照らし合わせて、

「これ……き、気持ちよかったりとか、する?」

 などと、本人に確認してしまった。  そんなデリカシーの無い質問にルイズははっと目を開ける。

「だ、だったら……ど、どうだって、言うのよ?」

 ルイズが返したのは、肯定の意味を含んだ、精一杯の強がり。  それを羞恥に甘く震える声で紡いで、才人の袖を掴んだ。

 気持ちよかったらどうだって? それはもちろん……

「……かわいい声、もっと聞こうかな、と思って」

 耳元で囁くと、ルイズは目を見開き、両手でぱっと口を塞ぐ。  顔を見ながら先程の突起をつついてみるが、眉をぴくりと動かすだけ。  これはもう、意地でも声を漏らすもんか、という顔だった。

 才人は眉を顰める。これではちょっと面白くない。  手をくいくいと引っ張るがルイズは渾身の力を込めて抵抗している。  この手をはずすのにこちらまで全力ではさすがに雰囲気がぶちこわし。  だったらどうしよう。才人は数拍考えた後に答えをはじき出した。  ……そうか。ルイズが思わず手を放すように仕向ければいいんだ。

 うん、と一人納得した才人は、ルイズのパンツを一息に脱がして、ぽい、と横に放った。  ぎょっとした顔で見るルイズに才人はニヤリと笑ってやり、彼女の閉じた両膝を掴む。

「きゃああっ!だめ!……あっ!」

 ルイズが思わず下肢を隠そうと伸ばした腕を途中でぎゅっと捕まえる。  訓練と実践で培った才人の動体視力と行動予想は伊達ではない。  掴んだその手をベッドに縫い付けると、ルイズはしばらくもがいたが、もう遅かった。  ならばせめてと両足を閉じようとしても、間に才人が入り込んでしまってそれも不可能。

「これでもう押さえられないだろ」

 ニヤニヤしながら言うが、ルイズはむしろ裸の下半身が気になって仕方ないらしい。 334 名前: 使い魔にクリスマスを 2/3 [sage] 投稿日: 2007/12/27(木) 00:39:58 ID:7QKzu7ls  顔を真っ赤にしてオロオロしているのが面白くて、才人はついからかい口調になった。

「じゃあ、そろそろご主人様の大事な場所を拝見させていただきまーす」 「ええっ!? ちょ、ちょっと待ちなさいよ」 「犬待たない」

 笑いながらルイズの手を片手に持ち替えて、自分の体を少し後ろにずらす。  ルイズの片足を自由になったほうの手で持ち上げれば、まだ幼げな筋が見えた。

 余裕ぶった態度をしても所詮は付け焼刃、初めて見る女の子の部分に釘付けになる。  昔インターネットで見てしまったオトナのそれとは違う。あくまでも幼い秘裂。  好奇心に後押しされて、その筋を指先で軽く押してみると、小さな水音が立つ。  同時にひっ、と怯えるような声がして、はっとルイズを見やると涙目になっていた。  ソコがどうなっているかは気になったけれど、とりあえず後回しにして、キスで宥める。

 ぷにぷにしたそこを、とりあえずつつきつつ撫でつつ、唇へのキスを繰り返す。  指が触れるのに反応して、絡めとった舌がぴくぴくと動き、甘い悲鳴が何度とあがる。  キスに集中しているうちに、いつのまにか触れ続けた指に液体が纏わりついていた。

 ルイズの体の力が抜けたのを見て腕を開放すると、その手は才人の背に回った。

「んん……あ、あのね、サイト」 「ん?なんだよルイズ」

 秘部に触れる指の動きは止めずに、言葉の続きを促す。  ルイズは体を震わせながら、しかしなにかを決意したような目で続ける。

「わ、わたし、初めてなんだから」 「……それはわかってるけど、どうかしたのか?」 「あ、あのね?……初めては、痛い、って聞いたんだけど」 「まぁ……そうらしいなぁ」 「……ねぇ、すっごく痛がってた?そうでもない?……ねぇ、どうだったの?」

 捕まえられた子犬のような目にどぎまぎするが、ここで才人は妙な齟齬に気がつく。

「……お、おい。ちょっとマテ。お前さ……もしかして、俺が経験豊富だとか思ってる?」 「だって、シエスタ、姫さま、テファ、タバサ……一人位は初めてのコいたでしょ?」

 ルイズが指折り並べた名前に、才人はさすがにぎょっとした。

「し、してねぇよ! こんな事他の誰ともっ! お前の中の俺はどんだけ節操ナシなのよ!」 「ウソ!だったらなんでこんなに手際がいいのよ!」 「うっ、そ、それは……」

 むかし、女の子に縁も所縁も無い頃、犬は好奇心からネットで調べてましたです。はい。

 …………ああ。こんな話、ルイズが信用するわけ、ない。  大体、それ以前にルイズはインターネットもパソコンも知らないわけだし。

「……ギ、ギーシュに……教えてもらったんだ」

 信じてもらえても、もらえなくても痛々しい嘘だが、誤解が解けないよりはマシだろう。  ルイズのジト目が怖い。でも真っ向から受けて立つ。なんだか物悲しいけど仕方ない。  ほんとのほんとに知識しかない中で経験豊富扱いされても困る事だし。 335 名前: 使い魔にクリスマスを 3/3 [sage] 投稿日: 2007/12/27(木) 00:40:29 ID:7QKzu7ls しばらく睦事の真っ最中には見えない迫力で睨み合ったが、ルイズが先に折れた。

「ふぅん……ま、いいわ。で、痛いの?」 「だから、少なからず痛いって事しか知らねぇの。……そんなに怖いなら、やめとく?」 「や、やめないわよ」 「ムリすんなって。……あのな、それが目当てで好きとか言ってるわけじゃないんだぞ」 「ムリしてないし、そんな事思ってないわ。……ただちょっと、心の準備したかっただけ」

 それだけ言うと、一つ深呼吸して、ルイズはきっと才人の目を見据える。

「さ、さあ。もういいわ、一思いにやってちょうだい」 「へ?は、はい……」

 処刑を潔く受けんとする騎士の様な言葉と仕草に、ときめくかと言えばさすがに微妙だ。  戦場で実力拮抗の末ついに倒れたとかってシチュエーションじゃあるまいし。

 しかしルイズは途方も無い勘違いとはいえ、手当たり次第に種付けして回ってると誤解 していた相手、つまり自分に、それでも処女を捧げようとしていたのだ。  そこを考えれば、なんだかこんな始まりも悪くないと思えて、才人は微笑んだ。

「な、なに笑ってんのよ。早く」 「へいへい。仰せのままに」

 燭台のロウソクはもう目に見えて減っていたが、  二人にすっかり忘れ去られたクリスマスツリーを唯一照らし続けていた。 418 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/29(土) 22:48:39 ID:cAoohn3U  再度ルイズをベッドに沈めようとしたところで、  才人は自分が未だに服を着たままだったことに気がついた。

「あ……俺も脱がなきゃなぁ」

 言って目の前で脱ぎ始めた才人を、なぜかルイズは妙な面持ちで見ている。

「……あの? そんなじっくり見られたら、はずかしいんですけど」

 さすがに少々照れて苦言を呈するが、ルイズはそれには返事しなかった。  そして、才人の肌にぺたり、と遠慮なく手をあてて、肌をじっと見つめる。  ちらちらと揺れる蝋燭の火が照らし出すのは、万の傷。  肌に残った深い傷跡を細い指先でなぞりながら、ルイズは切なげに目を細めた。

「……召喚した頃、あんたってばこんなに傷だらけだったかしら」 「ん……いや、俺のいた世界じゃめったにケガとかしねぇから……」 「……わたしの前に立ったり、無茶ばっかするから……こんなふうになるのよ」

 馬鹿にするような言葉なのに、声はずいぶんと不安げに震えている。  いくつもの傷痕を、ルイズはその手で以って癒すかのように触れていく。  それは、どう考えても慈しむ行為だったが、今の才人には淫靡に感じてしかたないので、 ルイズの手を上から包んで、そっと留めた。  ついでに、多少格好つけたことまで言ってみる。

「俺が好きでお前を守ってんだからいいの。傷は男の勲章って言うだろ?」 「……それで怪我したって……私、労ってなんて、あげないんだから」 「お前にそんなの期待してねぇよ。それでも俺は満足なんだから、ほっとけ」

 ルイズはまだなにか言いたげだったが、真剣な目を合わせれば、おとなしく目を伏せた。  才人はよしよし、とルイズの頭をなでて、それから服を脱ぐのを再開する。

「……って、きゃあっ! ちょっと! どこまで脱ぐつもりよ!」

 ……悲鳴があがった。

「脱がなきゃできな……いってわけでもねぇけど、普通脱ぐだろ……」 「あたしが痛い思いする事に、そもそもあんたが脱ぐ必要ってどこにあるのよ!」

 ルイズは真っ赤になって怒鳴ったが、その言葉に才人は固まった。

「……えーっと、ルイズさん? これから何するのか、わかってる?」 「わたしが痛い思いするのよ」 「うん、で……具体的に何をどうして痛い思いするのかって……知ってる?」 「と、友達同士で、そこまで詳しく話すわけないじゃない」

 わ、わかってねぇ……。ぜんぜんわかってねぇ……。  箱入り娘にも程があるだろ。なんでなんにも教えてねぇんだよ……。  初めて事を致すまえにそっちの教育をしないとマズイのか?……と、才人は頭を抱える。  思わずがりがりと頭を掻いたが、ルイズがそれを見て不安げな顔をしたので、やめた。

 たぶん、自分が喚ばれて今に至らなければ、ルイズは本来どこぞの貴族の花嫁になって、 才人より遥かに大人な……例えばワルドみたいな奴にリードされて初夜を迎えたはずだ。  その場合なら、ルイズがわかってなくても問題なく事は進む……だから知らないんだ。

 ……どっかの貴族がルイズにイケナイ教育をする想像をして、才人は不快感を覚えた。  その妄想を振り払うように、才人はぶんぶんと頭を振る。

「わ、わかった。俺が教えてやる」 419 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/29(土) 22:49:00 ID:cAoohn3U  ジーパンなどをぽいとそこらに放り出して、ルイズをベッドに転がした。  ルイズは抵抗もなく転がされたが、才人の動きを睨むような目で見ている。  才人はそろそろとルイズの足に手を伸ばした。  そっと両足を持ち上げ、大きく押し開く。……それでも抵抗は、ない。  どうやらルイズは本当に本気で覚悟を決めているらしい。  ここまですれば足の一つも出るかと思っていた才人は少々拍子抜けした。

「えっと……ここなんだけど」

 会話が長く、ずいぶん放っていた割にまだ熱く潤んでいる秘裂。  蝋燭の灯りしかない薄暗い中、指先でそっと開くと、溢れた水滴がきらきらと光った。  水を湛えた小さな窄まりを見つけて、指を押し込む。

「痛っ」

 指は何かに引き止められ、なおも引きずるとルイズの体は強く跳ねた。  奥をほぐすように掻い潜るように動かせば、まだ固い膣内が少しずつ緩む。

「指でこれだし……俺を挿れるのは、慣れるまで痛むの。それが、初めては痛いって事」

 直球で言うのも憚られて暗喩的に言うと、ルイズは変人を見るような目で才人を見た。

「……アンタがそんなとこにどうやって入るつもりよ」 「お、俺がっていうか……俺の切ない部分を、ね?」

 言葉で説明するのもなかなかに面倒に思えて、ルイズの手をとって触れさせる。  掌に強く押し付けた瞬間、ルイズはびくっと震えた。

「…………なな、何よ、この熱いのは」 「お前が事あるごとに蹴っ飛ばしてくれるアレだよ。不能になってなくてよかったなぁ」

 イヤミ交じりに説明してやると、ルイズは顔を赤くし、そっぽをむいた。  その間も指の動きに反応し、押し殺した吐息が荒く繰り返される。  指の動きに余裕ができて、内部がたっぷりと潤ったのを見ると、才人は指を抜き去った。

「これくらいで大丈夫かな……さて、それじゃ、そろそろ……」

 言って、抜いた指の代わりに、自分自身を押し当てる。  ルイズはまるで予防注射を前にした子供のように身を硬くした。

 ……やっと、結ばれる。今まで何度も邪魔が入ったりしたけれど、とうとう。

 そう考えたところで、一番大事なことを忘れていた事に、才人は気づく。  元々、自分はそのためにクリスマスのことを持ち出したんだ、と。  状況を選ぶどころか一足飛びで抜かしてしまったので、もう、今しかない。

「……ルイズ。俺さ、一つ大事なこと忘れてた」 「な、なな……何?」

「好きだよ、ルイズ」

 言って強く抱きしめながら口付け、一気に奥まで押し込んだ。  処女の証を裂く感触と同時に、唇を塞がれてくぐもった悲鳴がルイズの喉を鳴らした。

「んぅーーー……っ!……ひ、痛った、い……」 「……うん、ごめんな」

 才人は苦しいのを堪えながら、はらはらと涙が零れる白い頬を撫でた。  痛みに息が浅くなっているのを、繰り返す口付けの度に唇で感じる。  いつの間にかルイズの腕も才人の背中に回っていた。 420 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/29(土) 22:49:33 ID:cAoohn3U  そうしながらしばらくする内に、ルイズの体のこわばりが抜け、穏やかな息遣いに戻る。  多少慣れたということだろうか。ほんの少しは痛みもマシになったらしい。  キスを止めて顔を覗くと、幾分穏やかな顔つきをしている。  見られている事に気づいたルイズは、はっと顔を引き締めて、頬を染めた。

「……だ、だいたいね、ズルいのよ、アンタは」

 ルイズはぽつん、と、拗ねたような声でつぶやく。

「へ?……何の事だよ一体」 「……な、なんで入れる間際に言うのよ、そういうコト。こんなタイミングじゃあまるで、 こういう事するための方便として言われたみたいだわ」 「そ、そんなんじゃねぇよ。ただ、ちょっと言うの忘れてただけで……」

 ルイズの頬がぴくり、とひきつる。

「……ね、ねぇ、サイト?忘れていいことと悪いことって、あるわよね」 「ご、ごめんなさい」

 才人はほぼ反射的に謝ったが、ルイズの怒りはいつもとちょっと違っていた。  真っ赤に頬を火照らせ、才人の背の後ろに組んだ指をもぞもぞと動かしている。  どうやら繋がっている事がどうにも照れくさいようだった。  咎める言葉であるのに、いつもの気の強さはなりを潜めている。

「……は、反省しなさいよね、ちょっとは」 「します。犬反省します。…………あぅっ?」

 痛みが軽減された余裕か、ルイズは顔を逸らすついでに身をひねった。  だが、体を動かせば、当然その内側もうねり……今の才人には強過ぎる刺激へと変わる。  ざわっ、と背を走り抜けた感覚。その意味を一瞬で解して、才人は焦った。

「ちょ、ちょっと待てルイズ。まずいっ」 「な、なによ。反省するのがイヤだっていうの?」 「そうじゃな……だ、だから動くなって!」

 ルイズはよりにもよって、怒り任せにぐっと身を起こした。  中のぬめりが動いて、きゅう、と才人の切ないアレが締め付けられる。

「ちょっと! ご主人様に命令だなんてずいぶん偉くなっ」 「も、もうムリっ……うわっ」 「きゃんっ!?」

 才人は慌てて腰を引いたが、背中を強く抱く腕が邪魔になって、抜けない。  結局、才人はルイズの奥深くに打ち込んだまま、果ててしまった。

「……あっ……やだ、何か、中ではねてる……」 「うぅっ……なんつーかほんと、ごめん……」

 脱力した才人はそのままルイズに体重を預け、しばらくの間その肩に顔を埋めたまま、 荒い息をついた。

「もう、信じらんないっ! いいい、犬に本当に種付けされるなんてっ」 「……い、犬すみません」

 才人はやわらかな布で零れた粗相を拭いながら、謝る。  奥に出してしまったものの正体を語ると、ルイズは声を震わせて怒った。 『私まだ何も返事してないのに』『ちゃんと両親と挨拶もしていないのに』etc。  ルイズの文句は延々続くが、今回はどれも尤もな内容だったので、才人は素直に聞いた。 421 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/29(土) 22:49:55 ID:cAoohn3U  布を片付けてベッドに戻ると、ルイズはあれほど怒っていた割に素直にすりよってきた。 言うだけ言ってすっきりしたか、と安堵して、ルイズの頭を胸に抱き、毛布をかける。

「まぁ……今回は勘弁してくれよ、ルイズ。初めて同士でまともに最後までするだけでも、 普通は上手くいかないもんらしいし」 「そ、そうなの?」 「……って、よく聞く」 「……アンタ、さっきからそればっかりじゃない」 「しょうがねぇだろ、そこは」 「とにかく!今度中で勝手に出したら許さないんだから」 「へ、へーい……以後気をつけます。……って、こ、今度?」

 二人は顔を見合わせ、赤面した。そして、互い気まずげに視線を逸らす。

「……ね、寝ましょうか、もう」 「そ、そうしようか……おやすみ、ルイズ」 「おやすみ、サイト」

 二人は程なくして意識を手放して、夢の中に落ちる。  蝋燭は身を寄せ睦まじく眠る二人を照らしていたが、しばらくしてフッと燃え尽きた。  あとには静かな部屋のなか、寝息が二つ、響くばかり。

「あーあ、お二人さんよぉ……クリスマスツリーどころか、俺がいることまで忘れてたろ。 まったく、今日みてぇな夜は一人身には染みるねぇ……今に始まったことじゃねぇけどさ」

 僅かな光源を失いすっかり暗くなった部屋の中、小さな金属音が寂しげにぼやいた。

 あくる日の朝。  いつかのように水場でざぶざぶと大きな布を洗いながら、才人は一つため息をついた。  その表情はあくまで明るく、彼が彼の意思でそうしているのが見て取れた。

 目を覚ましたとき、才人はまず、前日の事はもしや夢ではなかったか、と不安になった。  クリスマスツリーであるとか、ワインであるとか、そういった部分は変わりない。  それらを片付けながら、それでもまだ昨晩のことが信じられなかった。  いくらなんでも上手くいきすぎに思えたのだ。今までの失敗を考えれば当然だ。  そして、自分自身の記憶を疑うような気分で、証拠を探し、ふと毛布をめくった。  そこに点々と残っていたのは、破瓜の印。  才人はそれを見て昨日という現実をはっきり認識して、我知らず頬を緩めた。  しかし血液汚れは時間がたつと落ちない、と思い出して、ルイズを起こさないように、 慎重に引き抜いたシーツを慌てて水場に洗いに来たのだった。

「ちゃんと取れっかなぁ……一晩たっちゃってるしなぁ」

 主婦のような感覚でぽつり、と才人はもらした。

「あら、これはちょっと完全に取るのは難しそうですね」 「だよなぁ。血ってちょっと時間たつと…………え?」

 つい背中越しに会話をしてしまった、相手は誰だろう。  聞いたことのある声だ。そして今はちょっとやばい相手だ。  覚悟と心の準備をして、ぎぎぎ、と音のしそうなぎこちなさで才人は振り返る。 422 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/29(土) 22:50:41 ID:cAoohn3U 「や、やぁ……シエスタ、お帰り」 「はい、ただいま帰りました、サイトさん」 「皆は元気だった?」 「えぇ。変わりないようでしたよ」 「そっか。それはよかったな」 「はい。……ところでお洗濯、代わりましょうか?」 「そ、そんな、いいよ! これは俺が汚した洗濯物だからっ」 「……あら?これは、ミス・ヴァリエールのベッドのシーツ……ですか?」 「あ……」

 心の準備をしていたはずなのに、口を滑らせた。  ルイズのベッドのシーツをケガもしてない才人が汚した。つまり血がついている。  ……想定できる事は非常に少ない。

 シエスタの笑顔が怖い。なんで自分の周りの女性はみんなしてこう気が強いんだろう。  才人は思わず目を逸らす。

「ちょ、ちょっと、ね……色々あってさ……」 「そうですね……色々あったみたいですね、私のいない間に。うふふ」

 寒い。冬の寒さに加えて寒い。風邪引きそう。  その後の事を考えると、才人の血の気はすーっとひいた。