女王様調査中につき(アンリエッタ)
へったくそな字で書かれたリストを、才人は何とか読む。 最初の二人は、なんとか分かった。 既知の名前だったので、汚くても読めたのである。 しかし。
「…なあシルフィード」 「さあ、さっさと『呪印』に取り憑かれた娘を捜すのねー!」
ごす。
「…いいから人の話聞けよ」 「…最近サイトおねえさまに似てきたのね」
才人の手刀を頭部に食らってうずくまりながら、恨めしそうな目でシルフィードは文句を垂れる。 才人はそんな視線を完璧にスルーして、リストの一番下を指差す。
「この『黒髪の娘』ってシエスタの事じゃないのか?」
今現在、学院に常駐している『黒髪の娘』といえば、シエスタくらいのものだ。 才人の当然の疑問に、シルフィードは首をかくん、とかしげて。
「シルフィはその娘の名前知らないのね」
はて。シルフィードはシエスタに逢った事はなかっただろうか。 才人はその疑問を口にする。
「シルフィード、シエスタの事知らないのか?」 「黒いメイドの事?知ってるのね。 シルフィが言ってるのは違う黒い髪の子なのね」
…まさか。 才人の中を、嫌な予感がよぎる。 そしてシルフィードは説明を続ける。
「シルフィが見たのは、黒い髪に脚にぴったりしたズボンを履いた子なのね。シエスタじゃないのね」 「何やってんだあのわたあめ姫わぁーッ!」
予感が確信に変わった瞬間、才人は駆け出した。 学院のどこかに潜む、黒髪の街娘…アンリエッタの化けた少女、『アン』を捜して。
アンリエッタは、その日はたまたま、書類整理の雑務しかなかった。 これは好機とばかりにアンリエッタはトリステイン魔法学院へ出向くことにした。 もちろんお忍びで。 雑務処理は代役としては人間より優秀なアルヴィーに任せて、誰にも知らせず秘密裏に。 もちろん、最大の目標である才人にもこの来訪の事は知らせていない。 いきなり出向いて、驚かせようと言う魂胆である。 ついでに、この間タルブに視察に出向いた際に古文書に載っていた『ニョタイモリ』とかいう料理を、才人に試食してもらうためである。 サイト様の故郷の伝統的な料理ですもの、きっと喜んでいただけるはず。 などとその後の妄想まで繰り広げながらアンリエッタの変装した黒髪の街娘、『アン』がトリステイン魔法学院に着く。 門衛とは既に顔見知りなのでもちろん顔パスである。 『アン』はそのまま、『ニョタイモリ』の素材を探しに、厨房に向かった。 しかし。 その道中、図書室前の廊下から伸びる、渡り廊下をアンが横切ろうとした時に、悲劇が起きる。 音も立てずに、小さな黒い影が、アンに背後から飛び掛った。 アンは一切その事に気付かず、そのまま厨房に向かう。 小さな黒い影は、アンの影にそのまま溶け込むように消える。 それを、柱の陰から青い髪の韻竜は見ていた。
「って見てただけかよお前!」 「家政婦は目撃者になるのが仕事だって大いなる意思も言ってるのね!」 「…どこのI原E子だよ…」
間抜けな韻竜と伝説の使い魔のコンビは、わけのわからない掛け合いをしながら、中庭を駆けずり回る。 すると。 厨房裏の倉庫から、大きなバスケットを持って出てくる、トリスタニアではあまり見られない、足にぴったりしたズボンを履いた短い黒髪を短いポニーテールにした少女。 間違いない。
「アン!」
才人の呼びかけに。
「あ!サイト…さ…ん…?」
一瞬悦びに満ちたアンの表情が曇る。 才人が違和感を覚えるその前に。 アンは唐突に、大きなバスケットを置いて逃げ出した。 どうして、と一瞬疑問を抱いた才人だったが、すぐに原因に思い当たる。 それは先刻、傍らできゅいきゅい鳴くアホ竜が吐いた妄言だった。
「わかったのね!倉庫でつまみ食いしてたのがバレて逃げるつもりなのねー!」 「アホかお前わーッ!」
ごす!
「いたいのね二度もぶったのねー!おねえさまにもぶたれたことないのにーっ!きゅいきゅい!」
もう突っ込む気も起きない。 このアホ竜は今や小ネタ製造マシーンとしてしか機能しないのだ、と理解した才人は、慌てて逃げるアンを追いかける。 彼女が逃げているのは、『呪印』の影響。 アホ竜の言葉を借りるなら、『宿主に中から命令して、自分を見つけられないように他人との接触を断つようにしちゃうの!きゅい!』といった所である。
「待って、アン!」
しかし、才人の呼びかけにも、アンは足を止めない。 訳のわからない事を叫んで、逃げるばかりだ。
「こ、来ないで!今すぐそちらに行きたいのはやまやまなんですけど!来ないでくださいまし!」
これも『呪印』の影響だろう。アンは追っ手から逃げ続ける。もう、場所は人通りのない裏庭にさしかかっていた。 どうしたもんか、と才人が頭を捻っていると。
「シルフィにおまかせなのね!」
アホ竜が才人の横をすごいスピードで駆け抜けていく。 才人は、このアホ竜本当にハルケギニア生まれなのか、と疑いたくなった。
「モタモタしてると置いてくぜ!なーのねー!」
両手を後ろに伸ばし、足をバタバタさせながら、どこかで見たような走り方で駆け抜け、シルフィードはあっという間にアンに肉薄する。
「つかまえたー!のねー!」
言うなりシルフィードは地面にばん!と手を衝く。 そして、呪を唱える。
「母なる大地よ、我が呼び声に答えよ」
すると、アンの足元の地面が隆起して、二本の大きな手を形作る。 それはあっという間にアンの両足首を捕まえる。
ごす!
「ぶべ!」
とても女王の扮装とは思えない格好と声で裏庭の芝生とキスした女王は、それきり動かなくなる。 見事に気絶していた。
「みっしょんこんぷりーと!なのね!」 「…ハナっからその魔法使えばいいじゃん…」
呆れながらそう言う才人にシルフィードは。
「逃げる前方に発動させないとだめだからある程度近づかないとダメなのね! ていうかコレで終わりじゃないのねサイト!」
言って懐から何やら道具を取り出す。 それは、小さな壷と、大きな筆。
「さあサイト、出番なのね」
そして、気絶したアンを、先ほどの土の腕で仰向けにさせ、さらに二本腕を増やして両手足を拘束する。 シルフィードは筆と壷を才人に手渡した。
「シルフィは魔法に集中してないとダメだから、サイトがイタヅラしてコーフンさせるのね! 少女の要所を筆でくまなくなぞるのねー!」
才人は、壷と筆を手にしたまま、呆けたように目の前で拘束されたアンを見つめた。 「その壷の中には淫竜特製の興奮剤が入ってるのね! ソレをヌリヌリされたらその子も興奮して、『呪印』がガマンできずに出てくるって寸法なのね!」
なるほど、それで壷と筆ってわけか。 いきなりなんで、とか突っ込む前に解説が入って助かった。 でも。
「…なんでお前がこんなもの持ってるんだよ」
しかもどっから出したのか。 シルフィードの服には、どう見てもこのアイテムが入るスペースなんてない。
「ちっちっち。女の子にそんな事聞くなんて野暮のキワミなのね」
…いや野暮とかどうでもいいし。 まあそれはともかく…。 俺は手元の壷と筆を改めて見つめる。 コイツを使って、イタヅラするんだよなあ。アンに。 ん?待てよ興奮剤なんだから普通に素肌にぶちまければ…。
「あ、事前に言っておくけど塗るだけじゃ興奮しないのねそのクスリ。 ちゃんと筆でこしょこしょしないとダメなのね」
…どんだけ悪趣味なクスリなんだよ…。
「そういう仕様の方が萌えるって作った人が言ってたのね!」
…よくわかってらっしゃるようで…。 俺は仕方なく筆を壷に突っ込む。 すると結構な手ごたえがある。 まるで、でんぷんのりにハケを突っ込んだ時みたいな。 筆を引き抜くと、ぬめぬめの液体が筆にまとわりついてくる。
「さて、と…」
俺はその筆を持ったまま、気絶したアンの脇に跪く。 さてどこから塗ったもんかな。 首筋かな、ここはやっぱ。 なんて考えてると。
ぶちぶちっ!
へ? いきなり土の腕がアンのブラウスを引っ張ったせいで、ぽよよんとアンのおっぱいが飛び出る。 俺がシルフィードにいきなり何すんねん、と視線を送ると、ヤツは自信満々親指を立てた。
「首筋とかまどろっこしい事はいーから弱点をダイレクトアタックなのね!」
…このアホ竜は。 全く情緒というものが分かっていない。 しかし。 目の前でそんなやわらかそーなお肉をぽよんぽよんされて黙っとれるかっつーの! そんなわけで。 俺はクスリをたっぷり含ませた筆を、ぽよよんと揺れる右側の白いおだんごに押し付けた。
べちょ。
音を立てて、クスリがアンの真っ白な肌に絡みつく。 筆の当たった所だけが、透明な粘液でぬめぬめと光っている。 そのぬめぬめ具合はなんともエロチックで。 これは…いいものだ…!
「ンっ…!」
気絶しているアンの眉毛がへの字に歪む。 でもアンは起きない。 …そっか、『呪印』の影響で感じにくくなってんだな。 じゃあ、がっつりいかなきゃねー? 俺はそのまま筆を動かして、アンのおっぱいをべとべとにしていく。 わざと乳首だけを避けて、両方のおっぱいをどんどんぬるぬるのべとべとにする。 だってねえ。せめて、このくらいは情緒がないと…。 すると、最初はくったりしていたさきっちょのピンク色の乳首が、だんだん元気に上を向き始めてきた。
「っは…!はぁ…、はぁ…」
眉を歪ませるアンの息が荒くなってきた。 ほっぺたも、だんだん桜色になってきてる。 おー、効いてきた?んじゃトドメいきますかあ? 俺は、一度壷に筆をひたして、大量のクスリを筆に染み込ませて、そして。 アンのびんびんになった乳首の上に、クスリで重さを増した筆を持ってくる。 なぜかさっきより粘度の下がったクスリは、ゆっくりとアンのさきっちょに滴っていく。 そして。
ぴちゃ…。
水滴が、アンの乳首の先のくぼみを、覆い尽くした。
「ひぃっ──────────!?」
いきなりびくん!とアンの背筋が仰け反って、目が開いた。 お?ようやくお目覚め? アンは自分が拘束されてエロいことをされているのを確認して、俺に抗議の視線を向けてきた。 いつもなら『もっといじめて』みたいな視線で見てくるのに。こりゃまだ『呪印』の影響が抜けてないな。
「さ、サイトさまっ?こ、これは一体?」 「ちょっとガマンしてねアン。すぐ済むから」
俺はあからさまな抗議の視線を向けてくるアンを無視して、完全に勃ったさきっちょを、クスリ塗れの筆で、思い切り押しつぶした。 そしてそのままぐりぐりと、アンの乳首をこね回す。
「ひ、────────────あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
またアンの背筋が仰け反る。 そしてそれと共に、アンの目に光が宿りはじめる。 いっつも、俺と二人きりでいるときみたいな。 俗に言う、『メス奴隷モード』の時の目だ。 それと同時に。 アンのみぞおちの辺りに、奇妙な文様が浮き出始める。 そう、これが、『呪印』だ。 そして、『呪印』が浮き上がってきた瞬間に、シルフィードが叫んだ。
「今だチャンスだまかせろなのね! 必殺!外道照身霊波光線!」
わけのわからん必殺技名とともに、シルフィードが目元に指を当てると。
びーっ!
「目からビームてお前どこのアンドロイドだよ!」
俺の容赦ない突っ込みは結局無視される。 シルフィードの目ビームを浴びた『呪印』はアンから離れ、逃げ出す。 それを、シルフィードが追っていってしまったからだ。
「あとはシルフィにおまかせなのねー!待てこらー!逃げると逮捕するぞー!」
シルフィードは訳のわからない台詞を叫びながら、腕と足をバタバタさせて駆けて行ってしまう。 …全く。最初っからお前が捕まえてればこんな事には…。 そして。 俺は、足元で横たわって、荒い息をつく胸元をはだけたアンを、そっと見下ろす。 …さて、問題はっと。 アンは俺の視線に気付いたのか、上半身を起こしながらこっちを見る。 もう、顔が完全に発情しきっていた。
「あ、あの、サイトさま…。な、何があったんです…?」
言葉じゃそう言ってるけど、火照った頬とか潤んだ目とか妙に品を作ってる腰とか。 誘ってるなあ。全力で…。 しょうがない、こうしちゃったの俺だしなあ…。
「とりあえず、二人きりになれるところで説明するよ。いい?」 「あ。は、はい♪」
さあて、とりあえずこの発情した雌犬をなんとかしないとだなあ。
才人は、アンに言われるまま、倉庫の傍に置いてきたバスケットを回収し、そのまま、人のめったに来ない物置にしけこんだ。 才人が事情を説明すると、アンは『助けてくださってありがとうございます!』と嬉しそうに抱きついてきた。 そして。 お礼といってはなんですが、サイトさまの故郷の料理をご賞味ください、と言ってきた。 アンがバスケットを開くと、その中身はたくさんの調味料だった。 まず手始めに、アンは粉砂糖をたっぷりとねばねばでべとべとになった自分の胸にまぶした。
「はい、『ニョタイモリ』です…」
ぺたんとぼろ布を敷いた倉庫の床に腰を下ろし、恥ずかしそうに視線を逸らしながらアンはそう言ってのけた。 違う。これは『女体盛り』などではない。才人はわかっていた。しかし。 そんな無粋な突っ込みをするほど、愚かではなかった。 才人は、問答無用で砂糖塗れでピンクの乳首を勃起させたアンの乳房にかぶりついた。 そう、その柔肉に、痛みを感じるほどに噛み付いたのである。
「やんっ…♪乱暴にしないでください♪」
しかしアンは嬉しそうに微笑み、乳房を襲う痛みを伴う快感に悦びの声を上げる。 乳房に塗り込められた薬が、才人の噛み付きの衝撃を和らげていたのだった。 才人はそのまま、舌で砂糖を舐め取りながら、アンの胸にむしゃぶりつく。
じゅる…ぐちゃ…ぶにゅ…
唾液と砂糖と粘液と肉の交じり合う卑猥極まりない音が、倉庫にこだまする。
「ひぃ!たべられちゃうっ、サイトさまにっ、あぁんっ」
だらしなく唇の端から涎を零し、アンは胸を捕食する才人の頭をがっしりと抱える。 しかし才人はその腕を振りほどき、今度は逆の胸に襲い掛かる。 無残に歯形の残る右胸はすっかり粘液も砂糖も舐め取られていた。 左胸にも同じように噛み付く。そしてその行為は、アンの胸から砂糖がなくなるまで続いた。
「は…はぁ…はぁ…」
両胸に赤い文様を刻まれ、アンはボロ布の上で大の字になって、荒い息をつく。 胸虐だけでアンは何度も軽い絶頂に達していた。薬の影響だろうか。 そんなアンを見下ろしながら、才人は何を思いついたのか、バスケットに近寄っていく。 そして、一本の陶器の瓶を取り出す。 そのラベルにはこう書かれていた。『蜂蜜』。 才人はズボンを脱いで完全に勃起した己を晒すと、まだ小休止中のアンの前に立つ。 そして。 瓶の蓋を開け、中身を屹立した牡にまんべんなくふりかける。 少しひんやりした蜂蜜が表面を滑る感覚。それはたしかに快感だった。 才人はアンに語りかける。
「俺ばっかご馳走になってばっかじゃ悪いからさ。 はい、アンにも食べさせてあげる」
アンは上半身を起こし、そして目の前に突き出される蜂蜜でどろどろの牡に魅入る。 蕩けた視線が、才人の牡に絡みつく。 そして、涎に塗れた口がぱっくりと開き、蜂蜜塗れの肉棒をぱっくりと咥え込む。 アンの口の中に、蜂蜜の甘さと牡の臭いが充満し、アンの獣を刺激する。 唇を絡ませ、舌を絡ませ、アンは蜂蜜と才人をたっぷり味わう。
ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ…。
「ああ、アン、そんなに、おいしい?」
倉庫の中に、牡と蜂蜜を啜る音と、牡の嬌声が響く。 才人の手がアンの頭をロックし、強制的なグラインドを強要し始める。
「ふぐ?…んっぐ、んぐぅ」
喉の奥を甘い臭いの棒で衝かれ、アンはえづくが、才人は手を止めない。 腰を使い、さらにアンの口を犯す。 その刺激にアンはたまらなくなり、右手を下半身へ持っていく。 もどかしくズボンの留め金を外すと、そこから牝の臭気が溢れ出る。 黒いズボンの下は、既に溢れて糸を引くほど、牝の粘液で塗れていた。 ショーツはすでにぐしょぐしょで、下着の意味を成していない。 その中に指を挿し入れ、アンは自らを高める。
「んっふ、んぐぅ、ふぐぅぅっ…!」
涙目で己の口を犯す男を見上げ、アンは心で訴える。 おいしいです、サイトさまのおちんちん…おいしいですぅ…! そして、その視界に、足元に置かれた先ほどの蜂蜜の瓶が目に入る。 アンは、才人の行為の邪魔にならぬ様、その瓶をそっと手元に引き寄せる。 そして、右手にたっぷりと蜂蜜を垂らすと。 己の秘所に突っ込み、己の蜜と丹念に混ぜ合わせ始める。
「ああっ、アン、俺もうっ」
間もなく、才人が限界を迎える。 アンの頭を抱え込んで最奥で己を咥えさせ、そこで爆発する。
どくどくどくぅっ!
「ん─────────────!!」
喉の奥で弾ける熱さと生臭さに、アンも絶頂を迎える。 べとべとのズボンの中で、アンの愛液と潮と、蜂蜜は、白く濁るほど溶け合い、粘度を増していた。
「えほっ、えほっ、えほっ…」
開放されたアンは、喉に絡みついた才人を、吐き出してしまわないように、口許に手を当ててむせこんだ。 才人はそんなアンを気遣う。
「大丈夫?アン」 「あ、はい…。おいしかったです、サイトさま…」
アンは、そんな才人に、涙目で優しい笑顔を向ける。 アンのそんな健気な笑顔と対象的に、才人の視界に、こぼれた唾液と精液がこびりついた口許と、いやらしく乳首を勃起させた乳房が目に入る。 しおれていた才人の牡は、再び元気になった。
「あ、まだ…お元気ですね…」 「あ、あはは」
照れ笑いを浮かべる才人のそこに。 アンは、瓶から蜂蜜を手に取り。そして。 再び、蜂蜜を塗りこみ始めた。
「ちょっ、アン!?」 「サイトさま…もう一度、食べさせてくださいまし…。 そして…」
アンはそのまま、脱ぎかけだったズボンと、そして、愛液と蜂蜜に塗れたショーツも脱ぎ去る。 そして、大きく牝を割り開く。 そこは、大量の粘液で、白く汚れていた。
「私のも、たべて…」
才人はその言葉に。 そのまま、アンの股間に顔を埋め、両手でアンを割り開き、舌で犯す。 そこはアンの手でこね回され、愛液と潮と蜂蜜が絶妙に混じりあった、蜜壷と化していた。 アンは、再び蜂蜜に塗れた才人を咥える。 そこから臭う蜂蜜と牡の臭いは、先ほどよりもずっと強い臭いでアンの牝を刺激する。
ぬちょお…。
水飴と言っても差し支えないほどに粘度の高い蜜を指で掻き出し、才人は呆れる。
「下で何してるかと思ったら…すごいな、これ…」
アンは、そんな才人に、指で刺激を与え続けながら、口を離して言った。
「アン特製のミックスジュースです…たぁんと召し上がれ…」
淫靡な声で、行為を促す。 才人は半ば呆れ、そして、行為を続ける。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅぅ…。
お互いの蜜を嘗め回す音が、倉庫の中で卑猥なオーケストラを奏でる。 そして間もなく、二人は限界を迎える。
「出るッ、また出るよっ、アンっ!」 (イきますっ、私もイっちゃいますぅっ!)
どくどくどくどくっ!ぷしゅぅぅぅっ!
お互いの口許を、お互いの迸りが汚す。
「ふぅ、ふぅ、はぁ…」 「んく…あ、は、はぁ…」
才人は荒い息をつくアンを抱き締め、アンはその腕の中でくったりと身を預ける。 才人は脱力するアンに語りかける。
「おいしかったよ…アン」 「サイトひゃまのも…ほんなに、濃いの…」
アンは言って、才人の腕の中で、ぺろり、と舌を出してみせる。 軽く窪みを作られた舌の上には。 才人の白濁が、水溜りのように溜め込まれていた。 アンのその行為に、才人の喉がゴクリ、と鳴る。 そして。
「あ」 「ははは…立っちゃったよ…」
才人の牡は再び元気を取り戻し。
「じゃあ…」
アンは才人の腕の中から立ち上がり。
「こちらのおくちにも、食べさせて…ください…」
右手でぱっくりと、蜜の溢れる下の口を、開いたのだった。
その頃シルフィードは。
「バケモン、ゲットだぜ!なのねーっ!」
無事、『呪印』を捕まえていたのだった。
「残る『呪印』はあと2匹! さーサイト、ガンバガンバなのねーっ!」
その顔には、まるで日頃の鬱憤を晴らすかのごとく、歪んだ笑顔が浮かんでいたのだった。〜fin