ゼロの保管庫 別館

3-106

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だれでも歓迎! 編集

106 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 17:24:28 ID:OVVq47sQ 俺はアルビオン軍7万との戦いで傷つき倒れ、そこをティファニア略称テファに助けられる。 死にかけた俺が起き上がったとき、俺とルイズを、いやこの世界をつなぐと言ってもいいルーンがなくなってしまった。 俺はもうルイズのところには戻れない、そう思っていたのに……… 「あなたが言っていたルイズって娘、もしかして髪が桃色で………」 ルイズが俺を探しにきてくれた、それは本当にうれしかった、でも。 俺は、ルイズのところには戻れない。 俺は、ガンダールブじゃないから。 「テファ、お願いがあるんだ」 ルイズとシエスタ、二人が俺の墓の前までやってくる、二人は墓を前にして泣き崩れるように放心した。 そして、二人の後ろでテファが呪文を唱える。 テファが使える『虚無』の呪文、名前はしらないが記憶を消してしまう恐ろしい呪文。 「テファ、頼みがあるんだ。二人の記憶から俺の記憶だけ消してくれ」 俺の残酷な頼みにテファ少し逡巡していたが、うなずいてくれた。 そして……… 「それじゃあ私達は帰りますね」 「お世話になりました」 二人が笑顔で去っていく、あの後二人はテファの家で一晩すごした、俺も一緒だったが二人は俺のことなどまるで初めてあうかのように接してくれ 二人にはじめましてといわれたときには死にたくなったが。 なぜここにいるのか? それもわからないまま二人はトリステインへと戻る。 なあ、テファ。 これでよかったのかな? やっぱり俺、悲しいよ。 二人の姿が見えなくなった後俺はテファに抱きついて泣いた。 俺が散々泣きはらした後、 「俺、ここで暮らしていいかな?」 テファは俺の甘えを受け止めてくれた。 テファは俺を包み込んでくれた。

「俺、テファが好きだ」

こんな感じで誰かやってくれ。 俺にはできないお願いします。

108 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 18:25:29 ID:VeLY7fQq

>106 ダメだ

Side:B

ルイズらと一足違いで学園に帰ってきたキュルけとタバサは、 サウスゴータから戻ってきたルイズとシエスタの記憶が改竄されていることにすぐ気付いた。

移り気で惚れっぽくはあるがその心はまごうことなく自分の物であると自負しているキュルケは 他人に心を弄られることの嫌悪感から烈火のごとく憤り、 謀略により心を狂わせた母を識るタバサは、歪められた心の悲劇的な行く先を想い冷酷な殺意を抱いた。

水治療の魔法に長けたモンモランシーにルイズの事を頼んだあと、二人はお互いの考えをすり合わせた。

 ――薬とは考え辛い  ――相手は記憶を操る魔法使いかもしれない  ――サイトに関する記憶のみを消されていることから、サイトの身に危険が及んでいる可能性が高い

考えを纏めた二人は早々にサウスゴータへ旅立つ。

「何処の誰かは知らないけど、この身の灼熱で粉も残さず焼き尽くして――」 「その心を恐怖に引き攣らせたまま永劫の獄を以て――」

『殺してあげる』

百と六つの法外によって歪められた歯車の軋みを ルイズはまだ知らない。

エロくならんorz

116 名前:108[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 20:38:14 ID:VeLY7fQq

>>109

>>114

強引にエロに持っていこうとすると、漏れの未熟な脳味噌だと超鬼畜になっちゃう。 鬼畜杉はスレの傾向から逸脱するんで、別のを考え中。 でも、ティファって根っからの受けキャラっぽいのでおいらには厳しい予感。

いっそ別キャラの話でも書こうかと。

192 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:19:54 ID:v2AILlMw シエスタはモンモンに瀕差で負けるくらい好きなんで、 そのうち書きたいと思ってる。 ただ、ハピハコ風なエロが出来るかちょっと不安。

んで、>108の続きをバカっぽく何も考えずに行ってみる。

>106方面のエロも混ぜたいけど多分エロくならない予感が激しいので 106のティファ萌えな人、是非書いて読ませてください。

193 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:21:08 ID:v2AILlMw 高速無考慮お笑いヴァイオレンスエロティカ(>108の続き)

Side:B-02

シルフィードでサウスゴータに向かうタバサとキュルケ。 翼の後退角度と体の流体力学の限界に挑む高速飛翔だった。 とは言っても音速の遙か手前の速度である。 主人の最優先命令「Full priority Instruction」に忠実に答えようと勤めるシルフィードは、 限界であるはずの飛翔速度に何故だか途方もない無念さが沸き上がってくる事に戸惑っていた。

別なる世界では軽く'壁'を突破するだろうシルフィードだが、    あいにくここハルキゲニアにザカリテは居ない。    それに宇宙空間でもない。    そもそもそんな古い8bitな異世界など、読者にすら殆ど理解されない。 シルフィードの無念さの正体がどれなのか、それを知るのは始祖ブリミルだけなのだろう。

上に乗ってるキュルケからすれば、そんな異世界の話など知ったことではないし、 いまの速度でも息さえ辛いはずなのだが、 タバサの風の守りで何の問題もなかった。 ただ行く先にあるだろう、サウスゴータの地を憤怒の瞳で凝視している。

タバサはいつも通りの無感情にみえる。 しかしその内はプラズマと化した青白い超高密度冷気というなんだか矛盾した表現の怒りに満ち溢れている。 はっきり言ってブチ切れ寸前。触ると爆発するほどの。 それが判るのはキュルケだけだ。 違いの判るキュルケはタバサに語りかけはしない。思いは同じ。怒りも同じ。 ただ色が違うだけなのだから。

194 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:22:38 ID:v2AILlMw Side:C-01

学園に帰ったルイズとシエスタは周りの反応が微妙に変なことに薄々は気付いていた。 タバサとキュルケはサウスゴータで逢ったサイトという平民の事をやたら聞いてきたし、 何故だか妙に詳しく知っている。 いつもは自分をゼロだと鼻で笑っているモンモランシーが何故か妙に優しい。 気に掛けているというか、観察されているというか… 薬と称して妙な薬品を飲まされるのには辟易した。 なんだか全てが気に障った。 が、本当は何に障っているのか、本人には判るはずもなかった

シエスタは取り付く二人にタジタジといった感じで、 あたふたする以外にどうしようも無かった。 自分の髪と眼と同じ色をしたあの少年の事を聞かれるとき、 二人の眼が刺し殺しそうな気配を漂わせているのにただ狼狽えた。 だからその二人に少年の事を話したとき、 自分の顔が僅かに歪んだこと、それを二人が確認したことに全く気付かなかった。

部屋へ戻ったルイズは、まず最初に壁脇にある藁に目を止めた。 それがそこにあること自体は問題ない。 戦でアルビオンへ赴く前も、これはあった。 しかし、前と今では一つ違いがあることにルイズは気付いた。 判らないのだ。

   何のためにこれがココにあるのか

たしか以前はそれが気になるような事はなかった。 在ることが自然なのに、在る理由が不明。

ルイズは困った。考えても判らない。 結局、戦争ボケだろうという、 周囲の状況に流される'大人の折り合い'を付けることで自分に許しを与え、 その藁束を捨てに行った。

ゴミ捨て場に投げ捨てた藁束はモワリと藁屑を巻き上がらせてルイズを咳き込ませる。 「ケホ、もう、なんなのよ! あ〜もぅ 目に入っちゃったじゃない!!」 涙眼でプンスカ怒りながら立ち去るルイズを藁束は沈黙で見送る。

ルイズの涙がはたして藁埃だったのか… それが知れるのは運命の軋みがハルキゲニアを覆うとき

195 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:29:41 ID:v2AILlMw Side:A-01

心が砕け散るようなルイズとの'初めまして'を済ませ、 この世の終わりのような雰囲気で胸に縋り付き泣くサイトに、 ティファは自分のしたことの意味を漠然と理解した。

好きな人に忘れ去られるコトの意味。

僻地の村で村人に自分への疑念を忘却させて生活しているティファ。 害をなす人の記憶を消し、親しい人は死んでしまった親と、子供達だけ。 好意を寄せた人を忘却させたことが一度も無かった彼女は今、 記憶を操る事の危険さを理解しつつあった。

もしエマたちが自分を忘れてしまったら…

悲しい。泣くだろう。 そしてそのままいつか悲しみを忘れ、 ただ一人で色のない営みを続けていくのだろう。 死ぬ日まで。

そう考えてふと、サイトを見る。

もしサイトが自分を忘れてしまったら…

それを想像したとたん、ティファの体が震えた。 そうなったら自分はどうなるのか想像が付かない。 悲しむのだろうが、実感が沸かない。

ティファは心の奥底で無意識に考えることを拒絶していた。 それが何ゆえなのか、まだ彼女は理解できない。しかし…

そんなよく判らない思考のままサイトを見つめ続けていると、 サイトがもぞりと動いた。泣き疲れて寝入りそうになっているらしい。 と、ビクンとした。サイトがではない。ティファ自身が。 そしてドキっとした。

急に顔が熱くなる。ついでに体も熱くなっていく予感がビシビシする。 頭がボーっとしそうになる熱が顔全体を覆い、ティファは急に恥ずかしくなった。

「あああああ、あの! き、ききき今日は疲れたでしょうから、おおおお休みになりませんか?  なりましょう。 てゆーか、なってくださいぃぃ!」

アレな急展開!

ではなく、胸にうずまるサイトの仕草に恥ずかしさを感じたティファが、 単にいたたまれなくなってスキル’棚上げ’を発動させたにすぎない。 時代はまだヴァイオレンスなのだった。

結局ドモりまくったティファのよく判らない気迫に押し負かされたサイトが、 頭の中を「?」で埋め尽くしながら自分の部屋へ戻ったのは、 サイトがティファの胸で泣き始めてから実に4時間と29分32秒後の事。

  ――月が、高かった

196 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:33:16 ID:8wPtSeDD

>>161読んでて自分もちょっと思いついた。クロスオーバーに分類されるべきもの(しかも別の物混ざってる)だけど、 とりあえず思いついた所をちょっとだけ・・・

「ドラグバイザー!」 才人がそう叫んで左腕を胸の手前で構えると、その左手に龍を模した赤い手甲が現れた。 「バックルベント、ベントイン!」 更に才人はポケットのカードデッキから銀色のベルトが描かれたカードを取り出し、手甲 にセットし、手甲の顔の部分をスライドさせた。 『Vバックル』 すると手甲から冷たい声が聞こえ、才人の腰にカードに描かれていたベルトが装着された。 そして才人はポケットのカードデッキを取り出してポーズを取り、叫んだ。 「変身っ!」 カードデッキがベルトにセットされ、才人の身体は赤き鎧に包まれた。そして才人は さっきとは違うポーズを取り、名乗った。 「仮面ライダー・・・龍騎!!」

197 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 02:37:50 ID:v2AILlMw Side:B-03

限界性能を十二分に発揮したシルフィードの飛行により、 程なくしてサウスゴータに到着したIce-girlタバサとFire-womanキュルケ。 上空で旋回飛行を続けるシフフィードは既に偵察モードだ。 程なくサウスゴータの外れに在る森の中程の小さな村の一角に黒髪を発見! 竜種特有の超々望遠スキル「Su-Ba-Ru」をいかんなく発揮したシルフィードは、 タバサになでなでされるというS級のお褒めを頂けて上機嫌だった。

フィルフィードをトレースモードへ移行させたタバサは、 対忘却野郎必滅作戦のブリーフィングをキュルケと行なった。

「とにかく先手必勝よ!」 「高機動格闘」 「サイトを風の守りでガードして他のは殲滅したほうが早いかしら…」 「限定地域制圧」 「サイトが生きて動いてるって事は、あの村全体が敵陣である可能性が高いとも考えられるわね」 「広域殲滅は無理。あれは拠点防衛用」 「くっ なんで4機作っとかないのよ!」

大ざっぱで火力重視な作戦を提案するキュルケに対し、 腐るほどシュヴァリエの称号を得ていて状況把握と戦術の練りに長けているタバサ。 全然面白くも流れに関係もない比喩で行われる謎会議は混迷を極めた。 結局、忘却野郎を特定してスポットでKILLするという、 極一般的で極めてタバサ的な戦法が採用される。 「広範囲攻撃は殲滅対象の死体の確認が難しい」という至極真っ当な理由だった。

キュルケがマントを取り外し、ごく普通の町娘風な服に着替える。 健康的な色の豊満な肉体が露になるが、 あいにくタバサは女の子なのでエロスなベクトルの発生はなかった。 天秤はまだ、ヴァイオレンスに傾いているのだ。 杖を袖の中に隠し、必要とあればすぐ裾から取り出せるようにする。 いわゆる暗器の要領だ。

レビデーションで草原と森の境目の森寄りに降り立ったキュルケは、 さっそく対象特定のため、村への小道を歩き出す。

そして少し離れた森の中で、それを追尾するかの用に蠢く影が一つ…

198 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 03:04:25 ID:v2AILlMw Side:C-02

月が高く見下ろすトリステインが喰えん…もとい学園。

ルイズは月明かりに照らされたベッドでスヤスヤと眠りについている。 その脇には、何故か昼間に捨て去ったはずの藁束が。

夕食を食べ、モンモンの執拗な薬攻めを何とか乗りきりったルイズは、 就寝時になってもモンモン…ぢゃなく悶々と理解不能な違和感の理由を考えた。 しかし自分が何に違和感を覚えているのかは判っても、 その違和感の理由がサッパリ解らない。 解けないパズルに業を煮やしたルイズは結局、 捨てた藁束を取りに戻ることで、取り敢えずこの感情を治めようとしたのだ。

夜、薄暗い中、ゴミ捨て場に辿り着いたルイズは人影を発見する。 それは、夜着で立ち尽くすシエスタだった。 そのシエスタを無視して通りすぎ、藁束の前で止まる。 振り返らずに

「何してんのよ」 「いえ、なんとなく…」 「なんとなくってなによ。こんなゴミ捨て場で」 「これ…」

シエスタの台詞は、単に藁束があるという漠然とした意味しか込められていない。 しかしルイズにはそれが、 「なぜルイズの部屋にあった藁束がここに捨てられているのか」 「捨てられていなければならないのか」 という、一種の非難めいた台詞に聞こえた。

「う…す、捨てようと思ったけど捨てる理由がありそうでないきがしないでもないから  取りに来ただけよ!」 「そう…ですか…」 「……何よ」 「いえ、これ…これを見ると、何故だかあのサ『あ〜〜〜! もういい!』」

シエスタの声がルイズに遮られる。 厳格な父に常日ごろから教えられていた 「人の話を遮ってはいかん。よく聞き、正しく考え、適切に返答しなさい。  それが貴族たる有りようだ」 を破った。破らずには居られなかった。 しかし常日ごろから誰かの何かの言葉を遮りまくっていたような気がする。 キュルケだろうか…でもとても大事なことのようにも思う。が… それは今考えることではないと判断し、記憶の底へ無理矢理封じ込めた。 頭をガガリ掻きながらう〜とかむふ〜とか唸るルイズ。 後ろめたいような恥ずかしいような切ないような、 そんな2:4:4で複雑怪奇な気持ちを振り切ってシエスタに振り返る。

「判ってるわよ。あの…なんてったっけ。さ―――サイト! あの少年の事ね?」 「っ! そ、そうです。あの人です。あの人が浮かんで…って、ミス・ヴァリエールも?」 「まぁ……ね」

断ち切られた線が再び繋がる気配を、月が観ていた。

199 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 03:32:11 ID:v2AILlMw Side:A-02

月が高く見下ろす村外れの一軒屋。 サイトは月明かりに照らされたベッドでスヤスヤと眠って…はいなかった。 昨夜のティファの態度を考えていたわけではなく、 ――いや、それも気になるお年ごろなのだが―― 先日のルイズとシエスタの事だった。

ガンダールヴの力を失った今、自分だけの力じゃルイズを守るなんておこがましい。 ワルドの台詞が過る。

  ――お前ではルイズを守れない

まったくその通りだった。 自分が守っていたのではなく、 たまたまこの身に宿ったガンダールヴの力がルイズを守っていたにすぎない。 心の強さがガンダールヴの強さだというデルフリンガーの言葉などサックリ忘れ去って サイトは自虐的思考に溺れた。

ルイズもシエスタも、自分を忘れた。 無力でモグラな俺のことはもう二人には存在しない。 それでいいんだ。 君たちの幸せを、オレは祈っているゼ。

そんなベタで内向きな自虐フィールドで自分を覆い、 空に浮かぶ月を見上げる。ルイズもこの月を見てるんだろうか。 サイトは泣きたくなった。

声を上げずにむせび泣き枕を濡らし始めたその時、

――コンコン

ドアが控えめに叩かれ、

「私です…」

ティファだった。

200 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 04:21:23 ID:v2AILlMw Side:C-03

サイトの事を完全無欠に忘れ去ったかのように思われがちなルイズとシエスタだが、 その実、本当に忘れ去っていた。あんですとー!?

しかし、何事にも例外があり、物事には限界がある。 ティファニファの忘却魔法は結局の所、ある一点で致命的ともいえる欠陥があったのだ。

極東の地、先住魔法の本家本元を源に発するエルヴンワールド。 その、聖地一帯を拠点とする、ティファの血の半分を全分で受け継ぐ種族であるエルフ。 彼の地の王立図書館の地下数万サントにある玄室書庫―があるのならナ〜―に眠る禁断書籍。 【忘却効果と周辺記憶への影響の考察】のP295を引用してみよう。

『忘却の効果は、その目的とする対象記憶に関連する記憶(これを周辺記憶と呼ぶ)へは  限定的な効果を及ぼすまでであり、消えた対象と結びつく周辺との矛盾に影響を与えるまでには至らない。  対象記憶と周辺記憶が強固に結びついた状態で尚且つ本人に記憶矛盾の自覚が強く存在する場合、  欠けた対象記憶は周辺記憶によって補われる。それは元の記憶の劣化コピーとしてだけではなく、  周辺により補強されより強固な対象記憶として定着し得る。  典型的な例では、  対象記憶が妻や夫、愛子であるような場合、より強い愛着や愛情により補強された記憶が作り出され定着する。  また、対象記憶に関わる他者への操作が行われていない場合、他者に著しい負荷が掛かりやすく、  その負荷はしばし詠唱者への強い拒絶感を産む。(例:殺意等)』

ティファがこれを読んだら青ざめるだろう。 読んでいたなら全身全霊でサイトの望みを断っただろう。否っ! と。 しかしティファがそれを知るはずもないので、 特に危機感もなくノンビリした生活を送っていたのだった。

と言うわけで 欠けた心の基礎部分の打設作業はサイトの置き土産が原因のあの夜以降,急ピッチで行われていた。 それはもう、突貫だった。 ついでにルイズとシエスタの'サイトを基点とする既視感による反発'は綺麗さっぱりリセットされ、 新たに'何だかしらないが忘れちゃってるのかもしれない何か'という共有事象により 正の感情で強く結ばれつつある。他人に相談できない悩みを共有する友といった感じだ。 いわゆるSPS(Social problem sharing)というやつだ。

二人は'綿密'な話し合いを行い、 原因の大きなキーがあのサイトとかいう黒髪の異国風少年である事を確認し、 もう一度あの地で少年に逢って原因解消の手掛かりを得る事が最適だと結論付けた。

「結局あのサイトってのが違和感の原因よね?」 「ええ、多分」 「じゃぁもう一度逢えば解消するかしら?」 「少なくとも手掛かりはありそうですね。もう一度逢いに行きます?」 「行く」

20秒程度だった。

203 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 04:46:10 ID:v2AILlMw

>>201 やっぱそう思うよなぁ。 漏れも板違いだと思ってた。

エロ場面まで端折ることにする。

204 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 04:58:51 ID:40Bi320y ここは前振りとしては重要なんじゃないだろうか、と思うがどうだろう といいつつキュルケとタバサが一番気になるだけなんだがな

205 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 05:39:40 ID:pF+H+eZt ifモノとして割と読めてるのは漏れだけか? もう少し設定説明とかを簡略化してあるといいとは思うけど。

206 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 05:58:07 ID:v2AILlMw 端折りモードでメモったら結構量がある。 自分、プロットの清書をナメてました。

208 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 06:15:52 ID:v2AILlMw Side:X-01

ルイズとシエスタは再びサイトに逢うために出発。 モンモランシーは頼まれた治療を放棄するわけにはいかず、ついて行く。 すぐにたどり着けるはずもなく、急ぎたいのに急げない「寸止め焦らし」により、 サイトに逢いたい気持ちが猛烈に発達する二人。それは殆ど恋だった。 モンモンは世界から取り残される。入りたくはないだろうが。

サイトとティファは故郷に帰れない共通項や淡い恋心の自覚云々が、 夜のお話タイムで発生。急速に意識し出す。 共に東が目的地であるという事から、 サイトは零戦で東へ行こうと誘う。 飛ぶ機械に懐疑的なティファだが、本当ならとても楽しい事だと思う半面、 子供たちをどうするかで悩む。本当は一緒にイきたいお年ごろ。

一方キュルケはすぐに忘却野郎を特定。殲滅戦開始。 同じくしてタバサは上空からBtZ(一撃離脱)を敢行。 件の二人の原因であることが知られて忘却の自転車操業を開始するティファ。 しかし神速のキュルケに杖を取られ絶体絶命。 「何をしている!」 そこへサイト探索の任を受けたアニエス登場。 怒濤の勢いで剣を抜きさり突撃するアニエスだが、 森に潜んでいたフレイムが奇襲。 炎の牽制から下頭突き+シッポの下回し打ち。 うつ伏せに倒れたその尻にS(slanking)ボタン連打によるコンボで呆気なくノックアウト。 ティファを拘束しようとするキュルケの前にサイトが立ちふさがり事情を説明しようとした矢先、 タバサ&シルフィードのBtZが正確無比に決まる。 デルフリンガーの吸収は発動せず、運動エネルギーを加算されたタバサのエアハンマーがサイトを直撃し昏睡。

209 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 06:16:50 ID:v2AILlMw Side:X-02

二人+二匹掛かりであっと言う間に3人を拘束したタバサ&キュルケ。 杖を取り上げただけじゃ不安なので、行きがけに買った闇道具(スカロン御用達)を使用。 皮で出来た棒状の部品が付いている猿ぐつわ等、ボンデージフルセットで詠唱と行動を完全に封じる。 念のため予備で買っておいたもう一セットは急襲してきた女剣士に使う。 これからどうやって処理するかをカンカン&ガクガクと話し合うタバサ&キュルケ。 その処理方法を聞いて自分がやらかした事の重大さ思い知るティファ。 唾液まみれでカフぅ コフぅと息をしながら恐怖にガクガクする。 全く関係ないのに一方的にやられて束縛されてるアニエス。 唾液まみれでカフぅ コフぅと息をしながらカンカンになる。 そこにサイトが意識を取り戻し、ティファの処理を何とか止めてもらおうと懇願するサイト。 結局、無理矢理忘却で子供たちと村人からティファの記憶を奪い、 学園へ拉致りルイズ&シエスタへの仕打ちの贖罪をさせる事に決定。 二人への魔法の解除も約束させる。ここに、ティファの準オモチャ化が確定。 もちろん原因を作ったサイトにはルイズ&シエスタへの奉仕と、 その奉仕が原因になるだろう責任を取らせることに決定。 荷物が3人増えてこりゃぁ困ったどうしよう俺飛べないかもと悩むシルフィード。 そしてまったく無関係で巻き込まれただけのアニエスの扱いに困るT&K(T&C?)の二人。 黙っておくから何も聞かずに帰って欲しいという願いに渋々同意したアニエスは城へ帰る。 ティファとサイトの二人が増えて困ったシルフィードだが馬二頭の約束で俄然やる気になり、 さっさと学園に帰る。

210 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 06:19:03 ID:v2AILlMw Side:X-03

雲の間に飛び去り消えた一向。そこへR が到着。 しかし村にサイトが居ず、ティファと名乗っていたきょにぅ娘も居ない事を知る。 「胸か、結局は胸なのか!」と’何故か’プンプンのR。 あのばくにぅに’何故か’危機感を募らせるS。 やっぱりこの二人にサイトは必要なのだった。 子供たちの二人への発言に妙な気がするも、 「紅い髪でおっぱいが大きなおねえちゃんと、青い髪の眼鏡のおねぇちゃんが  竜に乗って来た。んでもって、すぐ帰ってった」 という重大発言で学園に戻る二人。

オモチャ確定のティファは上空で、オモチャの意味を知り愕然。 キュルケのオモチャ説明で赤くなり、タバサのオモチャ説明で青くなるという珍妙な体験をする。 始めての人は好きな人がいいという条件を何とか飲ませることに成功したティファはその相手にサイトを選ぶ。 サイトは驚いたが拒否権もなく、持ち前の前向きさで了承する。 こうして第三者による強制ではあるが、お互いの想いを知る二人であった。 やがて学園に帰還。さっそく学園長室に赴く4人。ティファはボンデージを解除されている。 死んだと思われていたサイトの生存に喜ぶも、サイトを助けたのがハーフエルフであることに困惑するオスマン。 恩人である事、天涯孤独である事、本人に人間種への害意が全く無いことを理由に 学園に保護する事を了承。(先住魔法の事は知らされていない) 特徴的な耳に関してはオスマン老のスクウェアパワー(主に水系統)が炸裂、 少し大きいかもしれないかナー 程度にまで治療される。

212 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 07:05:37 ID:v2AILlMw Side:X-04

城に戻りアニエスはアンリエッタに報告をおこなう。 サイトの生存にホッとするアンリエッタ。その’ホッ’に込められた真の意味は何なのだろうか。 報告中に何故かお尻をさするアニエス。その’さすり’に込められた真の意味は何なのだろうか。

一方怒濤の勢いで学園に帰ったR は、ティファとサイトの存在にイラついた。 サイトがティファに頼んだ忘却魔法の件をT&Kに知らされた二人は刹那、怒り心頭に発するが、 解除魔法で直るとの話で、取り敢えずサイトの処置は直ってからという事にする。 ティファの解除魔法の詠唱が始まる。 が、ティファは解除するのではなく、全員に再度忘却を欠ける腹積もりであった。

訳でもなく、普通に解除魔法発動。 しかしティファには解除効果が不完全であることを感じる。 忘れたはずのサイトへの想いが理由もなく膨れ上がっていた二人に元の状態へのリセットは無理で、 結局、「スキ」という気持ちのみが戻る。 しかし二人にはそれで十分であった。

ルイズの「キスしたくせに泣いちゃうからネ」スキルが発動し、 シエスタの「殺す微笑みの足攻撃」スキルが発動する。 ティファは結果オーライでいいの?的微妙な微笑みのまま二人のスキルにハラハラした。 不完全(らしい)な解除だったがどうやら元の鞘に納まるようだ。これで一件落着安心ねとニヤるT&K。 いやマジで夜も安心なのだった。

こうして、複雑な人間関係の坩堝が完成。 忘れ去られた感のあるモンモンは不貞寝していた。 しかし活躍はすぐにやってこよう。調合師なのだから。

213 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 07:13:59 ID:v2AILlMw 無理矢理だけどエロフラグ立てれたっぽいので続きでエロいの考えます。 話の筋でいうと多分最初はルイズとシエスタな話で、その後ティファにいくと思うです。

22モンモランシーはある種驚きの目で見据えていた。 忘却魔法で記憶を消された二人の治療のためにあらゆる手段で材料を調達し、 困難極まりない調合を成功させ、 今まで出来もしなかった水治療の高等魔法をも会得し治療に当てた。 それなのに、その効果の具合を確かめるまでもなく、 詠唱者自らの解除により一件落着したというのだ。 しかもタバサ&キュルケによると、元の鞘以上にシッポリ納まるらしい。 これは屈辱に値する事ではないかと思う。 別にお仲間に入りたいわけではない。 なんかこう、報われていないのだ。

そして今、目の前で佇む人物。。 モンモランシーにとっては諸悪の根源とも言える二人のうちの一人。 コンコンと小さなノックの後に入ってきた小柄な影。

『お願いがあるの』

ノックの返事も確認せずに入ってきて一言目がそれとは予想外だと、その影を見つめた。 ルイズだった。

話は少し戻る。 記憶操作の罰を受けるティファの「初めてはサイトがいの」要望を了承したタバサ&キュルケ。 しかしそれをアッサリ了承出来ないのがルイズ&シエスタだった。 キュルケの部屋へ押しかけて怒濤の勢いで反論する二人。 複雑で高度な理論武装で臨む反対声明はだがしかし、要は

「サイトの貞操は私のものよ」

なのだった。 タバサ&キュルケは外面は渋い顔をして考え込んでいるが、 内面はシナリオ通りだとニヤっていた。

「貴方たちが最初にねぇ…じゃぁ聞くけど、できるの?」 「ででで出来るもん!やるんだもん!」 「で、出来ます!やってみせます!やらずにおくものか…」 「でもねぇ。なんでしたいと思うわけ?」 「だ、だって…つ、使い魔の主人としてそういう事はちゃんと把握しておいた方がいいの!  躾けよ躾け!!」 「私はサイトさんが好きです。1/8同じ血を引いてるし…  そ、それにっ! こ〜んな短い服をプレゼントしてもらって履かずにクルッってしたんですもの!」

件のセーラー服のことだ。 さすがのタバサ&キュルケもそんな短いスカートをノーパンで履き、 その上クルッをしたとは思いもよらなかった。 やるわねこの娘と引きが入るキュルケ。 自分のスカート丈を見下ろし、そんなに変わらないと何故か余裕のタバサ。 しかしこのまま二人を先にさせてしまうのは面白くない。 目の会話を瞬時に終わらせたタバサとキュルケは煽りに入った。

「ふ〜ん。でも、始めては痛いわよ?」 「そうなの?」

返事はタバサからだった。

「ちょ、あなたが聞いてどうするのよ!…って、興味あるの?」 「別に…」

何故か頬を赤らめて視線を逸らすタバサに 別の意味で引きが入るキュルケだった。 ルイズとシエスタは会話をかっさらわれた事も気付かず ぽかーんと口を開けてタバサを見つめている。 が、今成さねばならない重大用件を思いだしキュルケに問う。

「いいい痛いってどどどれくらいなのよっ」 「あの痛みを表現出来る言葉を人はまだ手に入れていないわ  それくらい」 「そそそんなに痛いんですか?」 「ん〜,愛があれば痛みも快感?」

謎の疑問形で答えるキュルケ。 タバサはメモ帳を取り出してなにやらメモしている。勉強家だった。 シエスタは拳を握り締める。グググッと。

「なら大丈夫です。私はサイトさんを愛しているもの!」

驚いたのはルイズである。 この平民メイドってばそんな愛の表明を人前で宣誓するだなんて せせせ宣誓…宣誓するだなんてぇぇえええ!と。 あの時、たった二人で行ったママゴトのような、 それでも自分にとってはとても大切な思い出である結婚式を思い出した。

「わ、私だって!」

食いついた。こうでなければとキュルケは思った。 さぁ言っちゃいなさいと、追い打ちをかける。

「私だって、何?」

うふふのふとキュルケが問う。 う、これは困ったぞと思ったのはもちろんルイズだ。 シエスタに先を越される勢いで宣誓された。 思いを第三者に告げることでポジショニングを確保する常套手段をシエスタに盗られた。 誤字のようでいて誤字じゃない。外堀を固められる微妙な危機感。 キュルケにはアドヴァンテージをニギニギされていい所のない自分。 このままでは不味い。不味いのだが自分のキモチを曝け出すのは… もしそれを言ったら、言ってしまったら自分はどうなってしまうのだろう。怖かった。 胸は無いが胸の中にはプライドと乙女心がパンパンなルイズは八方ふさがりになる。 顔を首筋まで真っ赤にしながら目をせわしなく彷徨わせるルイズ。 そんなルイズに勝ちを確信したシエスタは 瞳に星を写し込んだようなキラキラさでダメ押しの言葉を発射する。

「じゃぁ私が’最初’という事で」

かうはと口をあんぐり開けて驚くルイズ。 キュルケはニヤリとルイズに視線をくれる。いいの?と。 ルイズは悲鳴を上げた。心がだ。 悲鳴は奔流となってほとばしる。

「ダメーーーーっ! わ、私が最初なんだから!  わたしが最初じゃなきゃ嫌なんだからっ! わたしが最初にするのーー!  わたしが一番好きなのっ! サイトが一番好きなのはわたしなんだからっ!!  わたしが…わた……」

ルイズは泣いていた。泣きながら叫んでいた。 プライドが押しとどめていた本当の気持ち。 素直になれなくてそれが何であるのかすら明確に形に出来なかった想い。 思考では形にならなかったぐるぐる渦巻く感情は、 考えることを止めさせる心の悲鳴が形にしたのだった。

ルイズは涙を拭くこともせず、人目も気にせず俯いてただポロポロと泣き続ける。 キュルケは刹那驚いた表情を作るが、すぐに優しい表情になり見つめた。 タバサは珍しく目を開いて、メモする手を止めて見つめた。 シエスタはプライドが服を着て歩いているようなルイズの涙に負けたと思った。 負けたと思う気持ちが、何故か嫌ではなかった。 キュルケは俯き泣き続けるルイズの頭をそっと撫で

「ふぅ…じゃぁルイズが最初でいいかしら?」

シエスタに問うた。 シエスタは既に心を決めており、黙って肯く。

「じゃぁルイズ、いろいろ不安はあるだろうからモンモランシーに相談なさい。  きっと力になってくれるわ」

コクリと頷いたルイズに満足し、その場はお開きになった。

キュルケとタバサの二人だけになった部屋。

「まさか泣くとはね」 「意外」 「でも思った以上にうまくいったわね」 「予想外の戦果」 「これであの娘も多少は吹っ切れたでしょう。  でもサイトに打ち明けられるかしら?」 「難関」 「まぁその時はあのメイドの娘が焚き付けるでしょう」 「障害は大きい方が萌える」 「…タバサ、字が違って聞こえるのだけれど?」 「大して変わらない」 「一字違いは大違いよ? ところで、さっきは何をメモしていたの?」 「乙女の秘密」 「あっはっはっは! タバサも女の子ねぇ」

プイッと顔を背けるタバサ。お年ごろらしかった。 そんな駄会話を一通り済ませ、二人はベッドに視線を移す。 そのベッドの奥の隙間に、何かが居た。 タバサの杖が僅かに動き、その’何か’はズルズルと、 まるで見えない紐で引っ張られるように床に擦れながら現れる。 ’何か’は、ロープです巻きにされたサイトだった。 顔は床にこすり付けられていて表情は見えない。

「サイト」とキュルケが呼びかけるがサイトは動かない。 「サイト、ちょっとサイト! 聞いてるの?」 再度問いかけるが顔を床にこすり付けたままサイトは動かない。 キュルケは処置無しといった感じで首をすくめた。 と、タバサの杖がもう一度振られ、サイトをす巻きにしていたロープが解かれる。 そのままサイトを無理矢理こちらに向かせ、タバサが歩み寄る。

「ルイズは泣いていたわ。  人目も気にせず、今までなら決して言わなかった心の底を見せて。  貴方がティファニファに頼んで行わせたことの意味、よく考えることね」

キュルケが目を剥いて驚くほどその言葉は長く、強い調子だった。 と同時に、そりゃそうかもねと思った。 自分だけが知っているタバサの秘密。それを思い納得がいったのだ。 サイトはフラリと立ち上がり、何も言わずに出てく。止めはしなかった。

「ちょっといぢめ過ぎたかしら…」 「適量」 「でもサイトったら落ち込むときはトコトン落ち込むわよ?  変な気起こしたら計画に支障が出るわ」 「ストッパー要員は手配済み」 「へぇ、誰なの?」 「剣」 「ふ〜ん、用意がいいわね。じゃぁ大丈夫か」 「予想済み」 「でもさっきのあなたには驚いたわ。  あんな長い台詞が言えるなんて!」

またもぷいっと顔を背けるタバサ。 恥ずかしいという自覚でもあったのだろうかとキュルケは笑った。

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