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289 名前:サイト×モンモンのエピローグ[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 00:38:54 ID:cpH2FJTw 「ふぅ」 「はふぅ」

二人はようやく一息付けるまでになって壁に寄り添い放心状態。

あれからモンモランシーが降りてくるまで実に半刻ほども必要とした。 現世に復帰した彼女はまずここが何処なのか確認の為に辺りを見回し困惑し、 サイトの膝上で恥ずかしい疑似お姫様抱っこを強要されている事に頭を?マークにし、 次に自分の服がベッチョリでヌトヌトな事に先ほどまでの痴情を思いだし顔から火を吹き、 恥ずかしげに顔をかくそうと頬に当てた手により、 顔全体が唾液と精液でヌルヌルパックになってる事に気付いて羞恥に身を縮めそっぽを向いた。 チラチラとサイトの顔を伺いたい気持ちと貴族のプライドで天秤の傾き具合を脳内シミュレートするも、 アレをナニしてと獣のように懇願した今更の現状では無意味な事を理解し、 諦めてサイトに向き直った。半身と顔で。

「よ、よう…てか、おはよう?」 「っ!……はぁ。別にそれでいいわ、サイトだし」 「う、うむ。苦しゅうない」

断じて情事の後の会話ではない。 それは少なくとも次の日になっていなければいたたまれない類の会話のはず。 しかしモンモランシーは、そのヘッポコ会話が何故だからとてもサイトらしくて、 サイトを強く感じられるような気がして吹き出した。

「ぷっ…あはははは!」 「む、笑うなよ。どういうリアクションしていいか判んねぇもん」 「じゃぁ、しおらしく頬を染めて胸に顔を埋めましょうか?」 「いや、それは遠慮しとく。そっちの方が反応に詰まる」 「でしょ?だったらいじゃない」 「まぁモンモンが…って、モンモランシーが良いって言うならそういうことにしておく」 「別にモンモンでいいわよ」 「いいの?モグラいいの?モンモンで」 「そのモグラはどうでもいいから。蔑称でなきゃそれでいいわ」 「そっか」

それで会話が止まった。

なんとなくお尻がムズムズするような妙な雰囲気だ。 これが噂に名高い『いたたまれない気持ち』なのかな。 なんて思ってるとモンモランシーが体を預けてきた。

「ねぇ…どうだった?」

290 名前:サイト×モンモンのエピローグ[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 00:40:05 ID:cpH2FJTw っ! この娘っ子ってばなんて返答しにくい事をそんな上目使いで聞いてくるかなモンモン! ストレートにも程があると思いませんか貴族のお歴々。 と、愚にも付かない思考を展開させるも、その目が真剣さを含み持ってることに気付き、 真面目に応えることにした。ドモらないでいこう。

「凄かった。あんなの初めてだ」

その応えに顔を桃色に染め視線をそらすモンモランシー。 追い打ちをかけるなら今だ。

「あ、そうは言っても誰かと比べてるわけじゃないよ。  俺、まだモンモンしか知らないから」

りんこ状態に熟れ上がった顔が胸に擦り付けられ隠される。 でもモンモン、おでこ丸見えだから。

「私だってサイトしか知らないわ。それにあんなこと…」

モジッと体をくねらせ、

「サイトだけにしかしないから」

その言葉は小さく絞り出されただけだが、芯がありサイトに強く届いた。 この貴族っ娘は大層プライドが高く高慢だが、 でも、きっと根はこういう態度が似合う娘なのかもしれないな。

という旨をモンモランシーに告げると彼女はプイと横を向いて言った。

「こんなこと普段からしてたらルイズに気付かれるわ」 「そ、そりゃそうか。じゃぁ二人の時だけ?」 「ええ、今みたいな時だけ」

ルイズの事が思い描かれる。 今しがた獣のように交わったばかりの娘を膝に乗せておいて言うのも何だが、 俺はルイズが…っていうかルイズもっていうか、要するに両方好きだ。 こればっかりはどうしようもない。 その考えが読み取れたのだろう。モンモランシーがニヤリ顔で振り向いた。

「ルイズが好きなんでしょ?判ってるわ。ルイズも貴方が好きなはず。  でもねサイト。私だって好き。それは誰にも負けないつもりよ」 「そんなの判ってるよ。好きでもない男にあんなことしないって自惚れてるんだ、これでも」 「それが判っているならいいわ。じゃぁこの話はこれでおしまいね」 「うん、でもさ」 「なに?」 「これ、どうすんの?」

291 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 00:40:26 ID:sBeIk8zh まとめお疲れ様ですー 無理せずゆっくり作ってくだされ

>>286 この変態めっ!(誉め言葉w どういうオチがつくのか楽しみ

自分はティファニア受難編も好きでしたよー、GJ!

292 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 00:40:52 ID:cpH2FJTw そう言ってモンモランシーと辺りを見回す。 もうぐちょってぬちょったカオス状態であり、 いくら東塔で人が滅多に来ないとはいえこれはマズくないだろうか。

「大丈夫よ。サイレント使ってるから声は漏れてないし、  私は水使い。ヌルってても水は水よ!」

そう言って凜々しくすっくと立ち上がり… ペタンと尻餅をついた。

しばしの間、えも言われぬ不思議静寂が二人の間に横たわった。

「…」 「…」 「抜けてる?」 「抜けてる」

よっこらせと立ち上がるサイト。 実は自分の腰もかなりガクガクな訳だが、 (つぅ…腰め。根性出せや!) そこは男の手前、みっともない姿を晒せないので無理矢理スタッっと立ち上がった。

「っと…で、どうすればいいの?」 「支えてて」 「ん」

腰に手を当て支える。 んっ と小さく呻いたモンモランシーは微妙な具合でサイトに寄りかかり、 杖を構えて詠唱を始めた。

この世界に来て不思議と最初から言葉は理解できるが、 魔法の詠唱は未だによく判らない。外国語だろうか… そんなぼんやりと考えている間に、詠唱が終了。発現した。

要は、 『どうせ構成物質は水がメインなんだから、  愛だろうが精だろうが尿だろうが、液なら制御OKなはづ』 スキルって訳だ。

細かなエフェクト描写はカットするとして、 見る間に濡れ鼠な二人(主にモンモン)は綺麗サッパリ乾燥状態になった。 もちろん染みとかが残ったりするオチはない。 しかし部屋に満ちた交わりの残香までは隠しようが無かった。

294 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 01:06:34 ID:cpH2FJTw 「んー、匂いはしょうがないわ」 「夜風に当たれば消えるんじゃないか?」

よい考えだと思ったのだが、モンモランシーの顔は冴えない。 なにか問題発現だったのだろうか。

「あのねぇ。一体何時間夜風に当たるつもりなのよ。  朝日が昇るまで当たり続けるつもり?  こういう匂いはね、そんな簡単に取れるものじゃないのよ!」

むっ。予想外の反論だ。 しかしよく考えればそうなのかもしれぬ。 酒も一晩じゃ抜けないしなぁ。酔いも匂いも。 テコと肌…もとい、て事はだ。 部屋に帰った俺様はご主人様であらせられるヴァリエール嬢にバレちゃうって事? そっと目を閉じる。

――おいサイト、尋ねるぜ ――言ってみろ ――この状態でルイズにバレたらどうなる? ――……

脳内サイトが目蓋の奥に浮かぶ。 右手がゆっくり握られ、親指が立てられる。GJサインのアレだ。 親指が首の左側へ突き立てられ、スパッっと首の右へ動いた。 そして親指は下、つまり鉛直方向へ向けられ、その方向へトスンと下ろされた。

目をつむったままリアルサイトが震える。 つまりアレか。首かっ切って死なすぞってアレか… サイトは目を開き、震えて怯える表情でモンモランシーにしがみついた。

「モンモン! 何とかして、俺死んじゃう! 首かっ切られてKILLされちゃう!  モグラ死んじゃうよ!!」

モンモランシーはふらついた。 これがついさっき、己の喉を犯し尽くした男と同じだとは… いや、そんなことは判ってる。サイトはこういう性格だ。今更だ。

素早く立ち直ったモンモランシーは、杖を取り出す。 サイトから一歩離れ二歩離れ、三歩離れた所で止まり俯く。杖はこちらに向けたままで。 なにやら先ほどよりよほど神聖っぽく入念な詠唱作業らしい。 サイトの喉がゴクリと鳴った。

295 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 01:20:17 ID:cpH2FJTw 囁き…祈り…詠唱…念じろ!

モンモランシーがビクッっと顔を上げる。 サイトがビクククッッッっと直立不動になる。

するとどうだろう!

……説明を端折る。 要は、予め用意されていた水差しの水で即席洗濯機状態にされたサイトが、 綺麗にクリーニングされたという事だ。

「ふぅ、これでいいわ。多分バレないはず」

やたら達成感のありそな爽やかな汗をつぅと拭いながらモンモランシーが語った。 水魔法恐るべし。

「でもねサイト」

ぐぅ、まだ何かありやがりますか!

「な、何? まだ懸案事項が残ってますかモンモランシー嬢」 「出来得る限りの事はしたわ。これ以上は私の魔法じゃ無理」 「じゃぁ心配してもしょうがないよ」 「まぁそうなんだけど…サイト。あなたの態度で気付かれるってこともあるのよ」 「う、それはなんとか頑張ってみる」 「ええ、でないと…」

でないと…?

「もう出来なくなっちゃうから」

ドアを開け、ひんやりした階段へ出る二人。コツコツと階段を降りていく。 二人の距離は昨日までよりも少しだけ近かく、 そっと手を握り合って歩みを進めていく。

「うん、普通にしてりゃいいんだよな」 「そう、普通が一番。でも女はそういう事に敏感だから」

その微妙な良い雰囲気は、しかしサイトによってブチ壊される。

「モンモンの喉みたいに?」

パシ〜ン!

「バカぁああああああああああ!」

297 名前:サイト×モンモンおまけ[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 02:02:46 ID:cpH2FJTw おまけ

翌日、美しい紅葉を頬に貼り付けたサイトがルイズに広場で問い詰められた。 カップに注がれた琥珀の液を飲みながら、 なんと言い訳しようかと同じテーブルに座っているモンモンをチラリと見る。 目が合ったモンモンがポツリ。

「ねぇ、今度いつセックスする?」

サイトはブホァと紅茶を吹き出しモンモンに詰め寄る。

(ちょっと待ってくだしあモンモンさん。俺になんか恨みでもあるの?) (大丈夫よ。あなたの世界の言葉なんでしょ?判りっこないわ) (そ、そりゃそうだけど、なんて言い訳すればいいんだよ。モグラ困っちゃうよ) (ったくしょうがないわね。私に任せなさい) (おながいしまつ。モンモン)

そのやり取りを不審げに見つめるルイズ。 なにやら二人だけの密会っぽく映るその姿に苛ついた。

「ちょっとサイト。なに二人でこそこそ話してるのよっ。怪しいわ!」

詰め寄るルイズにモンモランシーが涼やかに答える。

「セックスの事? あぁ、ルイズは知らないのね。サイトの世界の遊びよ」

嫌な脂汗をダラダラ流しながら、サイトはこの会話の行く末を思い不安を隠せなかった。 しかし、今のサイトになす術はなく、ただ見守ることしか出来ない。 (ちぃっ。待つってことがこんなに苦しいとはな。こりゃ堪えるぜ) 元居た世界の何処かの何かのような台詞を頭で捻りつつ、ただ耐える。

「せっくす? それなに? わたしサイトに教えてもらってない…」

不安げな表情でサイトを見つめるルイズ。 ご主人様であるこの自分が知らないという事実に複雑な心境のようだ。 (マテ、いまこのモグラは待つという苦痛に耐えているところなんだ。  その問いに答える暇も気力もないんだよ。頼む、察してくれ)

気分はもうガマガエル状態。汗がダラダラだった。

298 名前:サイト×モンモンおまけ[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 02:05:53 ID:cpH2FJTw 「ん〜,遊びって言うより結構真剣よ。少なくとも私はそう」 チラリとサイトを横目に見る。「サイトはどうなの?」と。 「は、ハハハハhahaha。そうだな、やっぱ真剣にやったほうが面白いよな。アレは」 サイトは覚悟を決めた。もうどうにでも成っちゃえコノヤロな感じだ。 「ふ〜ん。でも具体的にはなにをするのよ!」 じぃぃぃと二人を見つめるルイズ。 やたら真剣に聞き入っている。ヘタするとメモ帳を取り出しそうな勢いだ。 「うーん、説明が難しいわね。ルールはその時々で変わるものみたいだし、  人によって色々あると思うわ」 したり顔のモンモン。強引に遊びの方向で説明をごまかすつもりらしい。 「基本的には飲んだり食べたりね。結構大声出すときもあると思うから  周りの迷惑にならない場所でするのがいいと思おう。そうよね?」 ぐっ、振るか。そこでモグラに振りますか… 「そうそう、やっぱ人の多いところじゃダメだな。参加する人だけ集まってって感じだ」 ヤケになってウンウンと頷き答えるサイト。 しかしその首に死に神の鎌が突きつけられているような気がしてならなかった。 「ふ〜ん。でもそれって社交界とかそういうのと変わらないわね。  あれも結局最後はカードとかしちゃうし」 そういったルイズは更に続ける。 「じゃぁサイト。こんどそのせっくすとやらをしなさい。  そうね、次の虚無の曜日の前日がいいわ!」 サイトは天を仰いだ。 終わったと。 しかし天はもう少しサイトを生かしておくようだ。 「でもいいのルイズ?あなたお酒ダメでしょ?」 「う…」 「せめて’2回’は飲めないとねぇ?」 「だ、大丈夫よ! 練習するもん!」 「練習で何とかなるものなの?あなた下戸でしょ?」 「うぅぅ〜」

サイトが死の縁で覚悟を決めている間に事態は収束へ向かい…

夜な夜な酒の訓練に勤しむルイズの二日酔いの世話焼きと、 モンモンとの不定期シッポリで忙しいサイトだった。

おわり