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484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 21:12:14 ID:ub2xZ1gX サイトさんは、今日もまた剣の練習と体力づくり。 怪我が治ったところなのに、ちょっと心配。 アニエスさんもサイトさんも、私を怖がらない……トリスティンってどんな国なのからしら。 そこに行けば……幸せに成れるのかな…… 期待するのには疲れた。 ずっと一緒にこの村で暮らしてた子が、町にお遣いに行った後、 「化け物。」 って私を避け始めたときも。 ハーフのエルフだって、ばれた村で、 「お前なんかに売るものはないよっ。」 って言われたときも、……悲しかったけど、仕方がないと思った。 みんなが私を怖がるのには、きっと理由があって、私が頑張ればきっとそのうち分ってくれるって…… そう、信じていたときは。 でも現実は、私を避けないのは子供達だけ。 子供達も、大きくなって物を知れば、みんな私を避ける…… お母様がいない今、きっと私は死ぬまで一人……そう思っていたのに…… サイトさん……… 始めて私を綺麗だって……褒めてくれたオトモダチ…… 「……大切な………おともだち。」 「それは、お友達かな?」 誰もいないと思って出した声に、反応する人……いいえ、剣が居た。 デルフリンガーさんだ、 「ど、どういう事ですか?」 「いや、たいしたこっちゃーねーが、お嬢ちゃん、本当にそれで良いのかい?」 ……多分彼がなにを言いたいのか分る…… 「良いんです……おともだちで……期待すると……つらいから。」 「……そうかい……でもな、あんたが相棒のあたまん中から、主の記憶を……。」 「デルフさん。」 「んー?」 「それをしたら私は、本当に化け物になっちゃいますよ。」 「……そうかい………損な性分だな。」 「それに、自分から好きな人の横に立つ資格を、捨てたくないです。」 「…ほー、スキナヒトね。」 あ 「だっ、大好きなお友達ですっ。」 「ふむふむ、大好きっと。」 「デ、デルフさんっ。」 「いや、もうちょっと正直に生きた方がたーのしーぜぇー。」 「いっ、いいんですっ、ずっとこうして来たんですし。」 デルフさんの声が急に真面目になった。 「でも、ずっと相棒は居なかったろう。」 「…………」 「欲しい物があるなら、ちゃんと言える様になれや。」 きっと身体が有ったら、じっとこっちを見てるであろうデフルさんの声。 「で……も……わたし……私……バケモノ……だもん。」 今まであった人の目を思い出す。 「きっと、サイトさんも、いつか……。」 悲しくなる。 「そーかい、じゃーしゃーねーな。」 どこかホッとしてデフルさんを見る。 「あんたが、相棒を信じられないってーんなら、しょうがない。」 「えっ、ちがっ、サイトさんはそんな人じゃ…。」 「……わかってるんなら、素直になんなよ。」 ……だまされた…… 「ず、ずるいですっ。」 「はっはー、お嬢ちゃんの敵は手ごわいぜー、これくらいの駆け引きはこなさんとなー。」 「……デルフさん、優しい。」 「なっ、ばっばっかゆーな、おりゃー剣だぞ。」 「もう少し……素直になることにしますね。」 黙ってデルフさんと微笑み合って、こちらに向かってくるサイトさんに手を振った。