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713 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 02:36:38 ID:jhRkDUpN 湯浴みは済ませた。 少し背伸びして、今日は香水を使ってみる。 銘柄とかは知ってるけど、男の人がどんなのを好むか分からなかったから、母様のつけてたのとよく似た匂いのを選んだ。 お気に入りのショーツに足を通す。 ちょっと布地が少なくて不安だけど、可愛くて好き。あの人も可愛いって言ってくれるだろうか? 水色の薄いキャミソールを羽織る。 …胸がないのがちょっぴり悲しくなる。でも、頑張る。 白いニーソックスを履く。 前にヤケ喰いした時は少しきつくなったけど、2食抜いたら戻った。…このことは彼には黙っている。言ったらたぶん、怒られる。 制服のブラウスに手を通す。 いつもと同じ服だけど、今日は特別に思える。 そう、今日は特別な日。あの人と二人きりで逢う日。 鏡の前でもう一度確認。 …うん、可愛い。…たぶん…。 一人のときはそれなりに自信もあるんだけど、あの人の前に立つと途端に不安になる。 可愛くないんじゃないか? ひょっとして子供っぽい? やっぱり大きい方がいいよね? なんて疑問が頭の中を駆け巡る。 不安で一杯になって、ゴチャゴチャになって、見上げるとあの人が笑顔で見つめてくれる。 それだけで、私の中は温かいもので一杯になる。 …で、でも、今日はそこで終わるつもりはない。 今度こそ、今度こそ、ちゃんと彼に抱いてもらう。 いつかみたいに、無理矢理じゃなくて、彼自身の意思で、私を抱いてもらう。 そのためにどうすればいいか、もう一度考える。 …考えて、どう考えても上手くいかない。 邪魔者を消すってのもアリかなとは思うんだけど、それを彼は望まない。 彼の望まない事はしない。 それは私が決めたこと。 だから、どう考えても上手くいかないんだけど…。 ええい、だらしないぞシャルロット! 私は、鏡の前で自分に活を入れた。 …相変わらず、鏡の中の私は無表情のままだ…。

714 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 02:38:23 ID:jhRkDUpN 「…で、スカートもはかずに鏡の前で1時間もなにやってたんだよ」

才人は呆れたようにベッドの中のタバサに言う。 まさか才人を篭絡する計画をにへにへ一人で練っていたなんて言える筈もなく、ベッドの中のタバサは赤い顔で黙りこくったままだ。

「…」 「キュルケが見つけてくれたからよかったようなものの。あんまりヘンなことするなよ?」

言って才人はタバサの水色の髪を撫ぜる。 そう、彼にタバサが倒れたのを知らせたのはキュルケ。 もちろん、才人が独りきりになった瞬間を狙って、である。 タバサと才人の関係を知っているキュルケは、タバサの援護射撃に出たのである。 …キュルケ、グッジョブ。 心の中で親友に喝采を送り、とりあえずタバサは重い頭を動かしてもっとよく才人の顔を見ようと、上半身を起こす。 それだけで視界が揺らぎ、再びベッドに倒れこむ。

「こらこら、無理するなよ。今日は一日安静にしてろ。じゃあな」

そう言って才人は立ち上がり、背中を向ける。 ただの見舞いの積もりだったので、当然このまま帰る気だった。

「…待って…」

弱々しい声が、その才人を止める。 振り向くと、泣きそうな顔のタバサが、ベッドの中から才人を見つめていた。 …う。そんな捨てられた仔犬みたいな目で見ないで。

「…行っちゃヤだ…」

必死に身体を起こすタバサ。 その身体がぐらっと揺らめき、横に倒れ掛かる。

「わっと!」

慌てて才人はその身体を支える。 タバサの身体は、風邪のせいで熱く火照っていた。 タバサは才人に抱えられながら、弱々しい視線と一緒に訴える。

「ここに居て…」

言って、きゅ、と才人の身体を抱きしめた。 その腕の力はあまりに弱々しく、才人の保護欲をこれでもかと刺激した。 …しょ、しょーがねーなあもう…。

「わかった、ここに居るよ。  とりあえず、風邪引きさんはベッドで大人しくしてもらおうか」

言って才人はタバサを元通り横にして、はだけたシーツを掛け直した。

759 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:34:23 ID:jhRkDUpN とりあえず、どんくらい熱があるんだろ。 才人はタバサの額に手を当てる。

「うわ熱!」

少し熱めの風呂くらいある。こりゃやばい、と水を汲みに行こうとした才人だったが。 額から離されたその手を、タバサがきゅ、と握った。

「…おでこでして…」

…つまり、おでこコツン、で測って欲しいってことですか。

「…甘えんぼだな、ほんとに」

才人は言われるまま、額をタバサのおでこに合わせる。 手で測った時より、熱い気がした。 そして、次の瞬間。

ちゅっ

タバサが軽く唇を突き出し、一瞬の隙に才人の唇を奪った。

「な、なにしてんだよ!」

慌てて顔を離す才人に、タバサはシーツの中でにへらと笑う。

「…スキあり」 「あのなー!水汲みに行ってくるからな、大人しくしてろよ!」

言い放って、才人は水を汲むため、部屋の外に出て行った。

戻ってくると、タバサの上半身がベッドから垂れ下がっていた。

「ちょ、なにやってんだよシャルロット!」

慌ててタバサを抱き起こす。すると、タバサはしゃくりあげていた。

「っちゃ、っだって、ったのにっ…」

風邪の熱と嗚咽のせいで、何を言っているのかよくわからない。 しかし、視線と涙から、自分が非難されていることは分かる。 ただ水を汲みに行っていただけで、自分に非がないのは明らかなのだが、なんだかとても悪いことをしてしまったような気になる。

「ゴメンな、シャルロット」

抱き上げたまま、優しくタバサの柔らかい髪を撫ぜる。 タバサはしばらく才人の腕の中でしゃくりあげていたが、しばらくするとその嗚咽が寝息に変わった。 泣きつかれて眠ってしまったらしい。 才人はそっとベッドにタバサを横たえようとした。

760 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:35:00 ID:jhRkDUpN ぬるっ

タバサの首に掛けた才人の腕が、妙なぬめりを感じ取った。 汗だ。 出て行ってしまった才人を追いかけて、タバサは大量の汗をかいていた。 はだけたシーツからのぞいた薄手の寝間着が汗を吸い、素肌を浮き上がらせている。 上下する薄い胸の先端の桃色が、はっきりと浮き上がっている。 …見てない!オレ見てません! 何を今更だが、なんだが罪悪感に苛まれた才人は、慌てて目を逸らす。 でも。 汗、かいてんだよな…。 才人は思いなおしてタバサを見下ろす。 体中大汗をかいて、なんだか気持ち悪そうだ。 こういう時って、確か。 服を脱がして、身体を拭く。

「…んっ…」

突然のタバサのうめき声に、才人は思わずビクン!と硬直する。 見るとタバサは眉根を歪め、寝苦しそうにしている。 …やっぱ気持ち悪いんだな…。 才人は思いなおすと、クローゼットから新しい寝間着を取り出し、ベッド脇に置く。 そして、貫頭衣のワンピースになっているタバサの寝間着の一番下に手を掛けた。 少しずつ裾を捲り上げ、細いタバサの足を露にしていく。 やがて真っ白なショーツが目に入る。大丈夫やましいキモチなんかない、と自分に言い聞かせどんどん捲り上げる。

「…ぁ…」

お尻の下を通過する時、タバサが声をあげた。 思わず一瞬硬直し、タバサが目を覚ましてないか、確認する。大丈夫、起きてない。 胸の下あたりまで捲り上げると、今度は腕を抜く。 両腕を抜き終わると、いよいよ胸から上。 あまり意識しないように、一気に寝間着を抜き取る。

「…お、終わった…」

とりあえず脱がした。ここでひと段落。

「で、ふ、拭くんだよな」

才人は布を軽く湿らせ、右手に握り締める。 見下ろすと、そこには、シーツの白よりなお白い、タバサの肢体。 簡単に手折れそうな、細い四肢。 寝息とともに上下する薄い胸と、それを彩る桜色の小さな果実。 水色の髪に覆われた、上気した整った顔。 まるで彫像のようだ。 …で、このコが自分に惚れてる、と。 いかんいかん、とイケナイ事を考えそうになった自分の煩悩を振り払い、才人は布を握り締める。 まずは、一番ベッドとの接地面積が広い背中から。 上半身を抱き上げ、背中を円を描くようにに拭く。

「ふぁっ…」

脱力したタバサが、声をあげる。 起こしたか?と顔を伺うが、タバサの目は閉じられたまま。 そっと上半身を元に戻すと、今度は腕の汗を拭う。 外側を拭き、内側を優しく拭く。

761 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:35:59 ID:jhRkDUpN 「あっ…」

腋に近い部分を拭きにかかると、先ほどと違う、艶を含んだ声が、タバサの喉から転がり出る。 …起きてないか?

「シャルロット?」

呼んでみるが、タバサは目を閉じたまま。 …寝たふりしてないか…? そんな疑問が、才人の中にむくむくと湧き上がる。 …試してみるか。

「さて、じゃあ足を拭くか」

わざと口に出し、そっと足を持ち上げる。 すると、タバサの足が一瞬、たしかに、ぴくんと動いた。

「…起きてるだろシャルロット」

もう、疑惑は確信に変わっていた。 しかし、タバサはまだ目を閉じたままだ。

「…寝たふり、やめてくんない…?」

言って、才人は布を置いて、新しい寝間着を手に取った。 あとは、起きたタバサに自分でしてもらえばいい。 その手の上に、タバサの手が置かれる。

「…続けて…」

目を閉じたまま、小さな声でタバサは言った。

「…汗かいて、キモチ悪い…」

そう続ける。 まだ目を閉じてるのは、どういうことだろう?

「…なんで目、閉じてんの?」 「寝てるから」

どうやら、『寝てる(仮)』状態、という意味らしい。 そしてさらにタバサの続けた台詞は、ショッキング極まりないものだった。

「好きにして…」

言って、タバサの頬がさらに赤くなる。 …マテ、つまり、なんだ、その。 拭くふりしてあんなことやそんなことー?

「あ、あのなあ、そう言う冗談は」 「冗談でこんなこと言わない…」

言ってタバサは、目を閉じたまま顔を背けた。 震える手で才人は布を手にして、そっとタバサの胸に触れた。

762 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:37:28 ID:jhRkDUpN 「んっ…!」

上がりそうになる声を必死で抑え、タバサは気丈に刺激に耐える。

「…ほ、ほんとに好きにしちゃうぞ?」

言いながら、わざといやらしい動きで、タバサの胸を撫で回す。

「…う、うん…」

胸を撫で回される刺激と羞恥に、耳まで赤くなりながら、タバサは喉から声を絞り出す。 お許しが出ました。 才人はそのまま右手でタバサの胸を撫で回し、空いた左手でまだ汗で濡れたままのタバサの太股を撫で回す。

「ひゃんっ」

あからさまな嬌声が、タバサの喉から躍り出る。

「あれ?おかしいな?シャルロットは寝てるんだろ?」

わざと意地悪に、才人は言う。 その言葉に、タバサは下唇を噛み、声を抑える。

「…ン…」

才人は手にしていた布を脇に左手に持ち帰ると、右手で膨らんできた桜色の突起をこね回し、左手に持った布で太股についた汗を満遍なくふき取る。

「…んっふ!ふぁっ!」

必死に唇を噛んで耐えていたタバサだったが、直に与えられる刺激に、口が開いてしまう。

「あれー?起きちゃったかな?やめようかな?」

声を聞いた才人は、わざと両手をタバサから離す。 …意地悪っ…! タバサは両手で口を押さえ、声がこれ以上漏れないようにする。 もう、寝ている演技でもなんでもないな、と才人は思ったが、それが続けて欲しいというサインだと汲み取ると、今度は布を脇に置いて、今度は両手で直にタバサの両足の内太股を撫で回す。

「…んー!」 「…ちゃんと拭けてるかどうか確認しないとな」

膝の近くから、少しずつ上へ。 太股の真ん中まで来ると、才人の手が止まった。

「あれ?こんなとこまで汗かいてるなあ」

言って、溢れ出た蜜で透けてきている最後の布切れの上から、その膨らみをなぞった。

「んっ!んんっ!」

今までより鋭い刺激に、タバサは声を抑えるのに必死になる。 才人は容赦なくショーツの上からタバサの恥丘を撫で回す。

763 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:38:47 ID:jhRkDUpN 「ちゃんと脱がして拭くべきだな、これは」

言って、ショーツに手を掛け、一気に脱がす。 両手を口を塞ぐのに使っているタバサには、抵抗できない。 タバサのそこからは、分泌された快感が溢れ出ていた。

「…こんなに汗かいて。しょうがないなあ」

言って才人は、脇に置いた布を手に取り、タバサの愛液を拭き取る。

ぬちゅ、ぬちゅっ

溢れた液が布に絡みつき、淫らな音をたてる。 素手とは違うその感覚に、タバサの脳髄が快感で揺さ振られる。

「んっ!ふっ!んんっ!」

指の隙間から嬌声が漏れ、背筋がビクンビクンと撥ねる。 とめどなく溢れる蜜で、布はベトベトに汚れていく。

「拭いても拭いても濡れてくるなあ?汗っかきだなシャルロットは」

汗じゃないもんっ…サイトのえっちっ…! 心の中で必死に訴え、快感に堪えるタバサ。 しかし才人の責めは、容赦なかった。 指で膨らんできたタバサの肉芽の包皮を剥きあげると、愛液でねとねとになった布の上から、その肉の真珠をつまみあげたのだ。

「はぁっ、ふぁっーーーーー!」

口を抑えていた手が離れ、嬌声とともにタバサの意識が白濁する。 秘所を押さえていた布に、タバサから迸った潮が打ち付けられる感覚が、才人の手に届く。

「あ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

肩を上下させ、荒い息をつくタバサ。 口は半開きで、閉じていた目も開いていた。 絶頂で身動きの取れないそんなタバサの顔を、才人が覗き込む。

「満足?」

タバサの顔を覗き込みながら、笑顔で才人がそう尋ねてくる。 真っ赤になって、タバサは目を逸らす。

「し、知らない…」

すると、目を逸らしたタバサの視界に、ぱんぱんに張り詰めた才人のズボンが目に入った。

「サイトは…?」

潤んだ目で、才人を見上げる。 そして、掌で才人のズボンの山頂を撫で上げる。

764 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:39:26 ID:jhRkDUpN 「うあっ!」

突然の刺激に、才人は思わず腰を引いてしまう。 …かわいい。 そのまま追いかけ、何度も掌で撫で上げる。

「ちょ、シャルロットっ!」 「…辛い?」

手を止めて才人を潤んだ瞳で見上げる。 その視線を受けただけで、才人のソコはさらに張り詰める。

「い、言えるわけないだろ、んな事」

今度は、才人が恥ずかしそうに視線を逸らす。 …か、かわいい…。 タバサはそんな才人をじっと見つめると、心を決めた。 才人の前で両腕で両膝を抱え込んで、タバサ自身を才人めがけて開いてみせる。

「…す、好きに使って…」

ぶは。 いいんすか。 まじすか。 使っちゃいますよ。合意の上ですし。 才人の理性は、その刺激的な光景に完全に消し飛ばされた。 才人はズボンの前を開くと、先走りに滑る自分自身を引き出した。

「い、いいの?シャルロット?」

才人は開かれた膝頭を両手で掴み、今更ながら、念のため確認する。

「…どうぞ…」

真っ赤になって顔を逸らしながら、それでも膝を抱えたまま、タバサは応える。

「そ、それじゃあ」

すでに十分以上に濡れそぼったタバサを、才人が貫いた。

「ふぁぁっ!」

今度は何の遠慮もなく、タバサの喉から声が躍り出る。

「シャルロットっ!」

きつく締め付けるタバサの中を進みながら、才人はシャルロットの名を呼び、その唇を塞ぐ。

「んふっ!んふぅっ!」

快感に堪えるように自らの膝を強く抱え込み、タバサは才人の責めを受け入れる。 タバサの中はきゅうきゅうと才人を締め付け、才人から快感と子種を搾り出そうと蠢く。 才人はその責めに負けじと腰を打ちつけ、タバサを高みに押し上げる。 いつの間にか、タバサも腰を動かしていた。

765 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:42:10 ID:jhRkDUpN …もっと、欲しい、コレ、欲しいのっ…!

「っふ!んふっ!ふぅっ!」

お互いの舌を貪るキスをしながら、互いに腰を動かし、快感を与え合う二人。 飛び散った雌と牡の混合物がベッドを汚し、お互いの汗が交じり合う。 二人のそんな睦み合いは、それほど長くは続かなかった。

「シャルロット、出すよっ!」

才人が一気に限界に迫った自分自身を引き抜きにかかる。 その急激な撤退にタバサの中が強く擦られ、一足先にタバサが限界を迎える。

「あっ!うあぁーっ!」 「シャ、シャルロットっ!」

タバサの両手が離れ、バネ仕掛けのように体が開き、背筋が撥ねる。 限界を迎えたタバサの白い肢体に、才人の熱い欲望が吐き出される。

「あ、ふぁ…」

その熱い迸りを感じながら、タバサの意識は闇に沈んでいった。

766 名前:半分はやさしさ[sage ] 投稿日:2006/10/12(木) 20:42:49 ID:jhRkDUpN 目を覚ますと、ちゃんと寝間着を着て、シーツに包まっていた。 もちろん、行為によってタバサの身体についた液体は、綺麗に拭き取られていた。 どうやら、気を失った自分に、才人が着せてくれたらしい。 周囲を見渡す。 しかし、探している人影は見当たらなかった。 …え…? 行為のあと、才人がいなくなることなんて、今までなかった。 不安に、タバサが上半身を起こすと。

「お、起きたか」

ドアを開けて、才人が部屋に戻ってきた。 手には、湯気を立てるスープ皿の載った盆を持っている。 どうやら厨房まで、食事を取りにいってくれていたらしい。 安心したら、涙が出てきた。 急に泣き出したタバサに、才人が慌てて駆け寄る。

「お、おい、泣くなって!黙って行ったのは悪かったけどさ!」

ベッド脇のテーブルに盆を置いて、慌ててとりなす才人。 才人は、風邪ひきであんなことした後なんでお腹がすいてるんじゃないかと思ったこと、どのみちご飯食べないと直りが悪いと思ったことなどを必死に訴えていたが、タバサはそんなことは聞いていなかった。 一緒にいるだけでこんなに安心する。 一緒に居ないとこんなに不安になる。 スキ。私は、この人が大好き。 自分の気持ちを再確認し、タバサは涙に煙る視界で才人を見つめ、考えた。 …今なら。

「な、泣き止んでくれよ」

どうにもお手上げ状態の才人に、タバサは涙を拭き取っていた手の隙間から、慌てている才人を眺めながら、言った。

「じゃあ、ワガママ、言っていい?」

まあ、一個なっらいいか、と思い、才人は応える。

「いいよ、ただし一個だけな」

タバサは手を退けると、照れたように赤くなって顔を背けながら、才人の持ってきたパンがゆを指差しながら、言った。

「口移しで」 「へ?」 「く、口移しで、食べさせて…」

言って、んー、と目をつぶって唇を突き出した。

「しょ、しょうがねえなあ…」

才人の、タバサの看病は、もうしばらく続きそうである。 〜fin