ゼロの保管庫 別館

5-910

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だれでも歓迎! 編集

910 名前:FA〜ルイズのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:10:07 ID:9focwQxT とりあえず、あとがコワいので。 才人が選んだのは、愛しのご主人様であった。

「さー、あんたら二人は邪魔!出ていきなさい!」

ショックの余り真っ白な灰と化した二人の首根っこをひっつかみ、ルイズは二人を部屋の外に放り出す。 念入りに扉に『ロック』の魔法を掛けると、扉を背にして小さくガッツポーズを取る。 やった!勝った!サイトの一番は私っ! 単に一番コワいのがルイズだったりするわけだが。 ルイズは軽くスキップなどしながら、ベッドに寄っていく。 そして、寄っていく内に、ウキウキがだんだんムカムカに変わってくる自分に気がついた。 …だいたい、節操なしのこの犬がいけないんじゃないの。 …私選ぶくらいなら、最初から他の女の子なんか見ないでよ。 …それに、風邪ひいた原因はなんなワケ?またメイドと野外でお風呂? だもんで、才人の顔を覗き込むその笑顔には、微妙に怒りがこもっていてぎこちなかったわけで。

「サイト、して欲しいこととかある?」 「…特にないでしゅ」

シーツの中で風邪のせいと恐怖のせいでガクブルしながら、才人はそう応えてしまった。 …ご主人様が?して欲しいことはないかって聞いてんのに? 張力の限界に達していたルイズの堪忍袋の緒は、あっさりとブチ切れた。

「…その態度はなんなワケーっ!?」

思わずいつものノリでシーツをひっぺがしてしまう。 才人はそのままごろんごろんと転がり、ベッドの反対側に落っこちてしまった。 いつもなら、『なにすんだよ!』とかって食って掛かるシーンなのだが。 風邪で息も絶え絶えな才人は、ベッドの下で虫の息になっていた。 …死ぬ。オレ、殺されりゅ。 言葉を発することも適わず、才人は床の上で死を覚悟した。 慌てたのはルイズである。 サイト、風邪ひいてんのに私ってば!

「ご、ごめんなさいサイト!」

慌てて肩を貸して、才人を抱き起こす。 しかし脱力した才人の身体は意外なほど重く、ルイズは足を滑らせ才人とともにベッドの上に倒れてしまう。 二人は絡み合い、ちょうど才人がルイズに覆いかぶさる形になってしまった。

「…重い、サイト…」

普通に押し倒された時と違い、完全に脱力して体を預けているため、ルイズは才人に押し潰されそうになる。 密着した部分から才人の体温が伝わってくる。熱い。 荒い吐息が聞こえる。…辛そうだ…。

「…ご、ごめん…」

才人は力なくそう言って、なんとか身体をルイズの上から退けて仰向けになる。それだけで、かなりの体力を消耗していた。 ルイズは半身を起こすと、才人にそっと優しくシーツを掛けなおした。 そして、乱れて額に張り付いた才人の前髪を、やさしく指ですいて整える。

「…私こそごめんね。  自分から看病するって言い出したのに…」

荒い息で信じられないものを見るような才人の額を、ルイズは指で軽く小突いた。

「そんな目で見ないの。私だって優しい時くらいあるんだから」

911 名前:FA〜ルイズのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:11:00 ID:9focwQxT 言ってベッドから降りて、よし、と小さく自分に活を入れる。

「それじゃあまず…元気つけるために料理かしら」

待って。 ソレダメ。 死ぬ。今君の料理を食べたら確実に死にますオレ。 いつぞやの手料理の味を思い出し、恐怖に震える才人。 しかし、ルイズはある事実に気がついた。 部屋の外では、狼が2頭、扉が開くのを今か今かと待ち構えているだろう。 料理をしに外に出るなどもってのほかだ。 仕方なしにルイズは部屋の中にある物資をチェックする。 そういえば、棚にリンゴがとってあったっけ。 棚に駆け寄ると、果たしてその中には、赤く熟れた小ぶりなリンゴが2個、仲良く並んでいた。 ルイズは傍にあった果物ナイフを手に取ると、それを剥き始めた。

結論から言うと。 1個目は失敗。残っている実の方が少なくなってしまった。 2個目は成功。均等とはいえないまでも、切り分けることもできた。 いびつな形になって皿の上にならんだそれを、ルイズは才人の許へ運ぶ。

「リンゴ、剥いたけど。食べる?」

才人は心底ほっとした。 素材そのままなら死ぬことはない。それがリンゴならむしろ歓迎だった。

「うん、食べる」

ベッドの脇に腰掛けたルイズは、何を思ったのか、赤い顔で、皿の上のリンゴを一個手に取ると、才人めがけて突き出した。

「あ、ありがとう」

言って才人はそれを手で受け取り、口にほおばる。甘酸っぱい味が、口腔内に広がった。 しかし、目の前のルイズはなんだか不機嫌だ。

「…あのねえ」

…なんで空気読めないのかなこの犬はもー、とか思いながら、ルイズはもう一度リンゴをつまんで才人に突き出した。

「どうせなら、皿ごとくれよルイズ」

…あーもー、このニブチンはー!

「口開けなさいよ!食べさせてあげるって言ってんのよ!」

…そういうことでしたか。

912 名前:FA〜ルイズのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:12:04 ID:9focwQxT 「だったら、『あーん』とか言ってくれよ」

無言で突き出されても、何のことやらさっぱりである。

「だ、だって、恥ずかしいじゃないの」

ルイズの『恥ずかしい』の基準がよく分からない才人であった。 しかし、『あーん』はやって欲しい。声も伴わなくては、真の『あーん』ではないのである。

「…言わなきゃ食べないよ?」

才人の言葉に、ルイズは渋々折れる。 か、風邪引いてるから、だからワガママきいてあげてるだけなんだからっ…。

「…しょ、しょうがないわね…はい、あーん」 「あーん」

しかし、自分の動作の合わせて口を開ける才人を、思わず可愛い、と思ってしまったルイズであった。

リンゴを食べ終わると、才人は満腹感からか、寝てしまった。 いきなりルイズは手持ち無沙汰になる。 看病する、と言った手前、なにかしないと落ち着かない。 そういえば、昔自分が風邪を引いたとき、家族はどうしてくれたんだろう? 一番身近で看病してくれた、カトレアのことを思い出す。 …そういえば、ちいねえさまは身体冷やすといけないからって、一緒のベッドで寝てくれたっけ。 …添い寝、してあげようかしら…。 すやすや眠る才人を見て、ルイズは決心した。 ローブを外し、制服を脱ぎ、下着姿になる。 ネグリジェに着替えると、才人の横からシーツの中に侵入する。 そのままぴと、っと才人の横に密着し、才人の横顔を盗み見る。 才人はすやすやと眠ったままだ。 ちいねえさまは、風邪を引いた私の頭を、そっと抱きしめてくれた。 それに倣い、ルイズもそっと才人の頭を抱きしめる。

「もが」

…なんだか苦しそうだ。 というよりも、ルイズが才人の頭を抱きしめようとしても、身長差のせいで、ルイズが才人に抱きついているようにしかならないのである。 …これは、やめとこう…。 そう思いなおしたルイズは、才人の頭が異常に濡れていることに気づいた。 汗かいてんだ…。 そっとTシャツの胸に手をやると、じっとりと汗ばんでいた。 …キモチ悪そう…。 そう思ったルイズは、才人のTシャツを脱がしにかかる。 もともと着易く脱ぎ易い構造のTシャツは、才人の身体から簡単に脱げた。 才人は、その胸板に、じっとりと汗をかいていた。 拭いてあげなきゃ。 ルイズは、タオルどこに置いたっけ、と少し考えていたが、とんでもないことを思いついてしまった。

913 名前:FA〜ルイズのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:12:57 ID:9focwQxT …私の身体で拭いてあげるってのは、どう? いつぞや、どこかのバカメイドが、『胸をスポンジがわりにして洗ってあげました!』などと自慢していたのを思い出したのだ。 …すすす、スポンジは無理かもしれないけど、タオルの代わりくらいには…。 思ってからの行動は早かった。 ルイズはネグリジェを脱ぎ去り、ショーツ1枚になると、シーツの中にもぐりこんで上半身を才人に密着させた。

「…うーん」

刺激を感じた才人が唸る。しかし目は覚ましていない。 …よ、よし。 そのままルイズは、身体を上下にグラインドさせ、才人の身体の汗を自分の身体に擦りこむ。

ぬりゅっ、ぬりゅっ

才人の肌が、ルイズの胸の先端を押し潰し、かき削る。 その刺激に、だんだんルイズの頭の中にピンク色の靄がかかりはじめる。 才人の温もりが、匂いが、ルイズの雌を呼び覚ます。 少しずつ下のほうへ、下のほうへと動くうち、ルイズの視界は才人の胸板だけになった。 その胸板は、まだ汗で濡れていた。 …あせ…とらなきゃ…。 のぼせた頭でそう考えたルイズは、なんと、その小さな舌で、才人の汗を舐め取った。

ぴちゃ…。

しょっぱい…でも、なんか甘い…。 ルイズは必死に舌を這わせ、才人の汗を舐め取る。

ぴちゃ、ぴちゃ…。

まるで仔猫がミルクを舐め取るように、才人の汗をルイズは舐め取る。

「お、おいルイズ!?」

断続的に受けている刺激に、さすがに才人も目を覚ます。 シーツの中で痴態を繰り広げているルイズを見て、才人は思わず驚いた。

「さ、サイト…!?」

み、見られた…! しかしこうなっては、開き直るしかないのである。

「汗、かいてて気持ち悪そうだったから…」

真っ赤な顔で、ルイズは続ける。

「か、身体で、拭いてあげようと思って…」 「あ、あのなー!」 「い、イヤならヤメるけど…」

言って、潤んだ瞳で才人を見上げる。 イヤって。イヤなわけないじゃないかっていうかむしろ。

「続けて」

914 名前:FA〜ルイズのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:13:35 ID:9focwQxT 才人のGOサインに、ルイズは行為を再開する。 胸板に舌を這わせ、下腹部に胸を押し当ててグラインドし、汗を拭き取る。 そして、目覚めたせいで元気になってきた才人自身が、ズボンの膨らみとなって、ルイズの下腹部に当たる。

「サイト…大きくなってるよ…?」

ズボンの上からそっと手で撫で上げ、ルイズは言う。

「うぁっ」

その刺激に、才人は思わず嗚咽を漏らす。 才人の声に、ルイズの嗜虐心がむくむくと頭をもたげはじめる。 ズボンのジッパーを一気に引き降ろし、才人を取り出すと、その茎をきゅっと握った。

「ちょ、ルイズっ」 「た、溜め込むのも身体に悪いのよね」

言って、その指を上下にグラインドさせる。

「だ、ダメだってっ」 「な、何がダメなのかしら?言ってごらんなさい?」

そして、今度は竿の根元を中指と薬指の付け根で挟み込むと、指で袋をふにふにと刺激する。

「ちょ、だ、ダメだって、ホントにっ!」 「キモチいいんでしょ?イっていいのよ、ほらっ」

もう一度きつく茎を握り締めると、才人はシーツの中に欲望を吐き出してしまった。

「あーあ、ベトベトだわ…」

才人の出した精液でベトベトになったシーツを退けて、ルイズは言う。

「お前のせいだろー」

強制的に射精させられたせいで、才人はぐったりとしていた。 しかし、先刻に比べれば、ずいぶんと顔色がいい。汗をかいたせいだろう。 そういえば、ねえさまが言ってたっけ。 『風邪を治すには汗をかくのが一番よ』 …それじゃあ。

「ねえサイト」

ルイズは、半裸のまま、才人の首に抱きついて、体を密着させた。 才人の身体が硬直する。もちろん、あそこも。 ルイズはそんな才人の耳元に、そっと囁きかけた。

「風邪を治すいちばん手っ取り早い方法って、知ってる…?」

サイトだけキモチイイなんて、許さないんだから。 ルイズの看病は、これからが本番だ。 〜fin

915 名前:せんたいさん[sage ] 投稿日:2006/10/14(土) 23:16:04 ID:9focwQxT というわけで1.ルイズのばあいでしたー。 いやあなかなか書いてて楽しかったです。 自分で考えないで書くってなんてラクなんだろう!<最低

もしよければシエスタのばあいとタバサのばあいも書いちゃうけど、どうしましょうかね?

ではではノシ

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