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641 名前:1/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:48:42 ID:+N9RxQOZ はふと、小さく溜息をついて天井を見る。 「あの子たちのいたずら、何とかやめさせられないかしら?」 小さい子をたくさん引き取っているティファニアにとって、男の子のいたずらは結構切実な問題だった。 女の子はまだ分かるの……でも、男の子って別の生き物みたい。 男の子も女の子も大切な家族。 「大切な家族でも、止める時は止めなきゃ」 ……わたしの着替え覗いたりするのって、何か楽しいのかな? 戸棚を開けた途端にかえるさんが出てきた時はびっくりしたし、 「かえるさんも、かわいそうよね?」 仕掛けた男の子に『お願い』して連れて行ってもらうのも、なんだか納得いかないし。 「何かいい方法ないかな?」 わたしが怒っても、あんまり男の子はちゃんと聞いてくれない。 同じ年頃の女の子の方が怖がられてるくらい。 「……わたしじゃ……駄目なのかなぁ?」 あの子達のお母さんの代わり、無理なのかな? わたしはお母さんに怒られるの……怖かったな……声を荒げたりはしないけど…… うん……きっと怒られるのより、嫌われるのが怖かったんだ。 お母さんに嫌われたら……って凄く怖かったんだ、小さい時は分からなかったけど。 ……あの子達は、わたしに嫌われても平気なのかな……。 嫌えないけど、どうでもいいって思われてるみたいで切なかった。 はふ……また溜息を吐く。 あ、そろそろサイトがデルフリンガーさんとのお稽古から戻る頃だった。 「そうだサイトにも聞いてみよう。」 男の子だし……サイトはわたしの話をちゃんと聞いてくれるから。 ……始めて話したときは、いきなり……だったけど。 あれから反省したサイトは、いつも私の話を最後まで聞いてから返事をする。 「やさしいね」 サイトが優しくしてくれるたびに、うれしくて……いつか居なくなるのが悲しくなる。 ドコニモイカナケレバイイノニ。 サイトには言えないけど。 いつもの事だけれど、少し早めに外に出てサイトを待つ。 待つのも楽しい。 ひとりぼっちだった時も、小さい子しか居なかった時も知らなかった。 遠くにサイトの姿が見えると嬉しくなって、駆け寄りたいけど我慢するのも楽しい。 サイトが見えてくる。 小さく手を振ると、駆け寄ってきてくれる。 「おかえりなさい、サイト」 「ただいま、テファ」 用意していたタオルで、サイトの汗を拭う。 「いいって、自分で出来るから」 サイトは嫌がるけれど。 「サイトはちゃんと拭かないから……少しじっとしててね?」 病み上がりだし、風邪でも引いたら大変。 「お前、何やってんだよっ」 ジム達だ…… 「大人の癖にそれくらい自分で拭けないのかよ」 「これはわたしが……」 「テファ姉ちゃんは黙ってろよ。」 最近、いつも様子がおかしい……どうしてなのかしら? 「怪我治ったんなら、さっさとどっか行けよ」 悲しかった……わたし、やっぱりお母さんみたいになれないね。 自分が世話している子が、乱暴な言葉を使うたびに、それが向けられているくらい悲しかった。 「悪いな、もうちょっとだけ、のんびりさせてくれよ。」 サイト悪くないのに……謝ってくれる。 男の子達が文句を言いながらも立ち去って…… 皆が居なくなってからこっそり泣いてるわたしを、サイトは家まで連れて行ってくれた。

642 名前:2/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:49:17 ID:+N9RxQOZ 「ごめんなさい……最近あの子達……変で……」 テファがなきながら謝ってくれるけど…… (無理ねーよなぁ、こんな綺麗なお姉さんが、いきなり現れた変なのに関わってたら、面白くないだろう) やきもちなんて、焼きそうに無いこの子に……分かるのかな。 「いつもはもうちょっと大人しいんだけどっ、最近……でもっ、皆良い子でっ……」 一生懸命皆のことを喋るテファは可愛い。 (俺を構わなくなったら、多分戻るよ) もうちょっと独り占めしたいから、言わない。 (俺もあの子達と変わんないな) 「どうしたらいいのかな?」 「ん?」 「いたずらとか、どうしたら収まるのかな?男の子って何がうれしいのかな?」 こんなにテファに思われている子供達がちょっと……いや、かなりうらやましい。 要は、あの子達の方が俺より大事ですよっ、てわかれば良いんだよなぁ? 「一緒になにかするとか」 「一緒に?」 「寂しいんだよ、あの子達」 「え……やっぱり、わたしじゃ駄目なのかな……」 「そうじゃなくて、テファにかまって欲しいんだ」 「わたしに?」 「そう、自分の方見て欲しいからいたずらするの」 「難しいね」 いや、俺は凄くよく分かるけど。 「すごいね、サイト。流石男の子だね」 ……ナイスアシスト、お子様達! 「皆で一緒に出来ることって、何か無いかな?」 テファの意識はもう次に向かっていた。 「女の子も、男の子も参加で来ることがいいな。」 自分の株を更に上げるべく、俺も知恵を絞る。 「女の子は一緒にお菓子作ったりしたら、喜ぶけど」 「男の子の好きなもの……」 テファ……とか……いたずら? 「あ、いたずらは?」 「もう、サイト真面目に言ってる?」 「いや、真面目にね。俺の故郷にこういう風習があって……」

643 名前:3/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:49:49 ID:+N9RxQOZ 「おーい、集まれー男の子チーム」 「なんだよ、うぜーな」 「まったくだ、テファ姉ちゃんに一人で構われやがって」 「いい機会だから埋めちまおうぜ」 ……テファ、世間の風は冷たいです。 「まぁまぁ、ちょっと聞けよ。」 でも、サイト負けない。男の子だもの。 いや、テファに感謝されるのって、かなり幸せな気分になるので。 「ちっ、テファ姉ちゃんが言わなきゃこんな奴のいうこと絶対聞かないのに」 でも、実はお前らも逆らえないだろ? 「まぁまぁ、今日はテファ説得して、いたずらし放題な日なんだ」 「え、マジデ?」 「テファ姉ちゃんにあんないたずらとか?」 「おぉぉぉ、俺の夢のあのいたずらもかぁぁぁ」 ……お前らって…… 「すぐ行こうぜっ!!」 「いや、まて。ただしルールがある」 「ちっ、そんなこったろうと」 「放題じゃねーじゃん」 「大人はいつもこうだ」 ……テファ居ないと磨きがかかるなぁ。 「まぁ、大したルールじゃない。あと、テファの手作りのお菓子がもらえる」 テファ以外も作ってるけど。 「おぉぉぉぉ、テファ姉ちゃんのお菓子」 「絶品だ!!」 ……そうなんだ。 「まず、いたずら前に相手にこう言うんだ『トリック・オア・トリート』」 「『とりっくおあとりーと』?」 「うん、それでお菓子を出してきたら、お菓子がもらえる。」 「無かったら?」 「いたずらOK!」 「よしっ、出来上がり前に襲撃だ!!」 「えーでもなぁ、お菓子……」 悩んでる悩んでる。 「相手にも時間を与えないと公正じゃないだろ?」 「なんだよ、公正って?」 「互角の条件で、競うって事だよ」 「えー勝てばいいんだよ、勝てばー」 「そういう事言ってると、テファに嫌われそうだよなぁ」 一瞬で皆静まり返る。素晴らしい効き目だ。 「で、何すれば良いんだよ」 「たとえばこんなの」 俺は懐から用意してた大き目の葉っぱで作った面をいきなり被る。 木の実や花で染色済みだ。 「うおっ、なんだそれっ!」 受けた? 「センスねー」 「うなされそー」 「んー、これはこれでいけてね?」 ……へこみそうだ。 「ま、まぁ、要はこの辺にあるものを利用して、各自面白い扮装をしろって事だ」 「なんでー、面倒だよー」 地球じゃなんかルーツが有るんだろうけど。 「やったもんが目立つからだっ!いたずらしてもばれないためだっ!」 「あ、なーる」 「テファの視線を釘づけるするのはだれだぁぁっぁあ」 「「「「「おれだぁぁぁぁぁ」」」」」 乗りの良いお子様達だった。

644 名前:4/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:50:21 ID:+N9RxQOZ 「さ、皆準備はいーい?」 「はーい」 刃物は使わないし、火はわたしが見るし。 「美味しく作らないと、いたずらされちゃうかもねー」 「えーやだ、あいつら絶対変」 ……そうかなぁ? 昨日のうちに皆の作りたいものは聞いておいた。 材料は準備済み。 皆で一斉に作り始める。 「テファ姉ちゃん、これどうするの?」 「ねーねー、次は?」 皆が一生懸命料理して、分からない所を聞いてくれる。 ……こういう事したの初めてだけど。 「楽しいね」 「うん!」 ……そか……かまってもらうって嬉しいんだ。 男の子達がどうして欲しいのか、少しだけ分かった気がする。 ありがとう、サイト。 一人一人に指導しながら、自分の料理も手を抜かない。 ……サイトも食べてくれるかな? 「テファ姉ちゃん、ぼーっとしてる」 「あ、ごめんなさい」 「あの、兄ちゃん?」 「あーやっぱり?最近怪しいよね?」 「ねー」 「あうあうあうあう、ち、違うよ。本当だよ?」 「じゃ、嫌い?」 え? 「嫌いだったら、私達が言っといてあげるよ。嫌い?」 「あ、あの……えっと……その?」 「嫌いって言っとくね〜?」 「だめっ!!」 「「「「ほ〜ら」」」」 あうー 皆に構われながらする料理は……いつもよりずっと手間が掛かって…… いつもよりずっと楽しかった。

645 名前:5/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:50:53 ID:+N9RxQOZ 「『とりっくおあとりーと』」 「はい、上げる」 「ちぇー、お前かよ」 「要らないんなら良いわよ?」 「だ、誰もいらないなんて言ってないだろ?」 大雑把な取り決めだったから…… 「かくれんぼ、混ざってるなぁ………」 女の子達は隠れていて、見つかった時にお菓子を渡している。 面白い格好をした男の子を笑いながら、女の子が逃げたり、わざと捕まったり…… 楽しそうで何よりだった。 お菓子を貰ってもテファを探しに再度出撃する子と…… 「行かないの?テファ姉ちゃんの所」 「こ、ここで良いんだよ」 「…ふーん、もうちょっとお菓子要る?」 「た、食べてやるよ」 ……仲良きことは美しきかな。 とはいえ、 「いたぞーーーー」 「あうーーーーー」 テファは大人気みたいだ。 「『とりっくおあとりーと』!」 「『とりっくおあとりーと』♪」 「『とりっくおあとりーと』〜」 「あうあうあうー、これと、これと……これと」 子供達にお菓子を配り終わっては、また隠れるテファだけど…… 「いたぞーーーー」 「あうーー」 隠れるの苦手みたいだ。 女の子達の一部が、テファにお菓子の補給を渡したりもしていた。 ま、なんにせよ。 「テファも楽しそうだからいいよなー」 「平和な村だなー相棒」 「助けてくれたのがテファでよかったよ」 「……相棒、美人に弱いよな?」 「オトコノコですからっ」 男の子も、女の子も、 そして何よりテファも。楽しそうに笑ってる。 「出来ること、すればいいんだよな」 ガンダールヴじゃなくなっても。 「人間なんて、いつもそうじゃねぇのか?相棒」 「それもそうか」 平和な村の様子を眺めながら……もう少しのんびり…… 「あうー、お菓子がもう無いよぉーーー」 ……テファを助けに行かないと。 がんばるなぁ、男の子。

646 名前:6/6[sage] 投稿日:2006/11/01(水) 01:51:44 ID:+N9RxQOZ 「あうー、お菓子全部なくなっちゃった……」 サイトに食べて欲しかったのに。 でも…… 「皆仲良くなって良かったぁ」 サイトのおかげ……何かお礼しなきゃ。 「……って、お菓子ないよぉ」 今からでも何か作れないかな? 「テファ、お疲れさまー」 「あ、サイト今日はありがとう。」 「楽しかった?」 「うん、とっても!!」 今日は朝から準備とかだったから…… 「サイト、剣のお稽古……ごめんね」 「いいよ、一日くらい」 ……毎日してるのに。 「テファが喜んでくれたしね」 ……笑ってそんなことを言ってくれると……胸の奥が熱くなる。 「あ、皆は?」 「もう寝てる、昼間散々はしゃいだからね、疲れたみたい」 ……いつもは寝つきの悪い子だって居るのに…… 「みんなサイトのおかげね。」 「大した事してないって」 ……ううん、色々分かったよ。ありがとうサイト。 「あ、でも……あの……サイト……その……」 話しずらそうにしていると、サイトは助け舟を、 「あ、テファのお菓子って、美味しいんだって?」 ……ごめんなさぁぁぁぁい、 助け舟は泥舟だよぅ 「俺も食べたいなぁ」 ……えぇぇぇ、わたしも食べてほしかったのにぃ。 「もらえる?」 「えっと、あのっ、そのっ」 もう無いの…… 「あ、そっか」 わ、分かってくれたのかな? 「トリック・オア・トリート!!」 違うのぉぉぉぉ ……あ、でも………サイトなら…… 「サイト……あのね」 「うん」 「お菓子みんなあげちゃって……もう無いの」 「えーーー、残念……食べたかったなぁ……」 「うん……だからね?」 「?」 「いたずら……していいよ?」

677 名前:1/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 05:57:44 ID:pmfLRCBL 一瞬で喉が干上がる。 「な……なんて?」 頬を染めたテファが、恥ずかしそうにもう一度言ってくれた。 「いたずら……したくない?」 したい!テファにいたずら出来るなら何だってする位だ。 「で、でも、なんで?」 「わ、わかんないっ」 なんなんだろう? 「あの、あのねっ、わかんないけど、サイトになら、いたずらされても良いと思ったの。ほんとだよ?」 「お、俺になら?」 「うん、お菓子無くなっちゃったし」 ……そんなレベルの話なのか? 「お、お菓子くらい今度でも」 「そ、そうよねっ、ごめんなさい。変な事言って」 正直かなり惜しいけど。 「男の子たちがいたずら好きだから、サイトも嬉しいかと思って。ごめんなさい。」 ……ごほうび……ごほうびだったのか……凄い惜しい事したなぁ。 「そうよね……」 テファが少し目を伏せながら続けた。 「サイトは興味なんかないよね?」 「ちっがぁぁぁぁぁ、興味は有りまくるって!!」 「そ、そうなの?」 「テファに色々出来るんなら、むちゃくちゃしたいって!!」 「……いいよ?」 ……誘われてるって感じでもない、本気で言ってる。 「さ、触りたいけどっ。」 「けど?」 「そんな、ご褒美みたいなのじゃなくて、ちゃんと……」 「ちゃんと?」 ……うぁー復唱しないでー 「そのっ、テファが触って欲しいと思ったときが良い」 「わかんないよ、サイト。」 「好きな人には触りたいし、触られたいものなの。テファがそのつもりで言ったんなら、俺遠慮なんかしないけど、多分触り始めたら、俺テファが嫌がっても止まらないし。」 無茶苦茶惜しいことをしてると思う。 相手が分かってない以上、何したって『いたずら』ですむけど、テファに行為につけこむのは卑怯な気がした。 「……サイトはいたずらがしたいんじゃなくて、他のことがしたいの?」 「そうだよ。」 「どんな事?」 ……理性が切れそうだ。 ゆっくりテファに近づいて、背中に手を回す。 そのままそっと抱きしめる、胸が俺の胸に当たって潰れる。 良いにおいがして、一瞬正気を手放したくなる。 「な、なに?なに?これなんなの?」 背中から回した指で、テファの髪を梳く。 「好きな相手に触れると嬉しいし、触られるともっと嬉しい、そういうつもりだったら、って事だよ」 これ以上触ってると引き返せなくなる。 焼ける頭を冷ます為、急いで離れる。 「あっ」 ……テファが切なそうに俺を見てる。 見られているだけでもう一度抱きしめたくなった。 「サイトは……」 テファが目を逸らさずに問いかけてくる。 「嬉しかった?」 ………… 「あたりまえ!!テファ綺麗だから、男は誰でもああいう事したがるからっ、誰にでもあんなこと言ったらダメ!!」 「……でも」

678 名前:2/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 05:58:16 ID:pmfLRCBL ……でも、でもねサイト。 「わたし、他の人には言わないよ?」 サイトが真っ赤に成って目を逸らす。 信じてくれないのかな? 「わたしね、いたずらっていうよりね、サイトになら何されてもいいと思ったの。」 ……わたしの事綺麗っていうのサイトだけだよ? 「さっきの、嬉しかったよ?それじゃダメなの?」 サイトが何か言いたいみたいにパクパク口を開け閉めしてる……。 わたし、まだサイトの言ってること分かってないのかな? 「サイトがさっきみたいにしたいんだったら、いくらでも……いいのに。」 ずっと……母が亡くなってから、初めて心が温かくなった気がした。 子供達とは違う温もり。 ……もっと感じたかった。変なのかな? 「……もっとして欲しいって言ったら、変かな?」 サイトが黙ったまま私の胸に手を伸ばしてきた。 「あ………」 優しく持ち上げるように触ってくる。 男の子たちみたいに、ぎゅってされる訳じゃなくて…… 「ほんとだね、サイト」 「な、なにがっ」 サイトはよく見ると汗をかいて、真っ赤だった。 言葉と一緒に腕も小さく震えてる、何か……怖がってるみたい。 (震えが止まりますように) そう思いながらサイトの手に触る。 「好きな人に触ってもらうの、嬉しいよ」 私の手の中にサイトの手がある。 サイトも嬉しいと思ってくれているかな? そう思ったらドキドキして……わたしの手も小さく震えてた。 「一緒だね、サイト」 サイトが何も言わずに、またぎゅってしてくれた。 わたし、これ好きだなぁ。 「もっとして、サイト」 サイトの手が、さっきみたいに髪を撫でる。 時折触れる首筋がゾクゾクした。 体の奥が暖かいを通り越して、熱くなってくる感じがする。 「サイト、体が熱いの。どうしてなのかな?」 サイトがますます赤くなった、 あ、でも。 「サイトも熱い……?、同じだね」 サイトの胸も手も、熱くて…… 「ドキドキしてる、サイトも……わたしも……」 心臓が壊れそうに高鳴ってる。 「ほ、ほんとに?」 サイトには聞こえないのかな? 「あ、サイトここにね……」 サイトの手を取って、胸の真ん中に当てる。 「手、当てたら分かるよ?ほら……ね?」 サイトがますます赤くなってる。 だ、大丈夫なのかな?」 「ホ、ホントダネ、テファ」 サイトがカクカク動いてる。 「うん、わたしもドキドキしててね、そのっ」 サイトをそっと見ても……分かってくれない……ちゃんと言わなきゃ。 「あの……ね、どうしていいか分からないから……」 さっきサイトが触ってた辺りにサイトの手を置いて、私の手でその上からサイトに触ってもらう。 ………あうー、心臓ドキドキして壊れそう。 「サイトの好きにしてくれると嬉しいな」

679 名前:3/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 05:58:49 ID:pmfLRCBL ティ、ティファニアっ恐ろしい子っ!! 萌え死にそうです、皆さん。 カラカラに掠れた喉から声を絞り出す。 「す、好きにして……いいの?」 「サイトが嬉しいことなら、何でもしてね?」 な、何でも…… ま、まずは…… 「胸?」 そう、さっき触れた心地よい重量感。 始めてみた時から触りたくて仕方が無かった胸。 ボリュームを感じるために、すくい上げるように触る。 「んっ」 小さくテファが声を上げた。 加減がまったく分からないから……やわやわと、感触を楽しむように触る。 もっと強く触りたい気持ちも有ったが…… テ、テファが……感じ始めてる? ゆっくり触り続けているうちに、テファの顔が上気し、息が乱れ始めていた。 俺の手で……テファが…… 深い達成感と、テファが身体を預けてくれる幸せに気が狂いそうになる。 「ねぇ……テファ?」 「ふぁ……ひゃっ、な、なに?サイト」 俺の手に集中していたテファが、慌てるように答えた。 「どんな感じ?」 聞きたかった、テファがどう感じているのか。 「え……あ…ぅ…え……と…その……」 おろおろと言葉を捜すテファが愛くるしかった。 「……止めた方がいい?」 「………あの…ね……」 手を休めずにテファの言葉を待つ。 「こんな感じね、初めてで……よく分からないの」 嘘をついている様子は無かった。 「でも……わからないけど……続けて……ほしい……」 背後に回りこんで、背中から胸を揉み始める。 「え?サイト…?」 「痛かったら、止める」 なんとかそれだけ言って、段々腕に力を込めていく。 「ひっ……まってぇ……サイト、だめっ!!」 ?まだ……そんなには力を入れてなかったのに。 「ご、ごめんなさい、サイト……あのね……あのっ、サイトが見えないのやだ。」 ほんの暫くの間視界から居なくなっただけなのに……テファの瞳は濡れていた。 「サイトがどこかに行ったみたいで……怖いから……」 多分この時、俺は完璧にテファに捕まった。 「何しても良いから……側に居て……ね?」 いきなり唇を奪う。 「あ………」 それだけの事に、テファが嬉しそうに微笑む。 「あのね……わたし、今のが始めて……」 テファがキスを返してくる。 「初めてがサイトで嬉しいな」 今度は俺からキス、そのまま舌で唇を舐める。 「きゃっ、えと……あの……」 テファが混乱している間に、正面から胸を強く揉む。 嬌声か悲鳴をあげようと開いた口を口で塞いで、舌を差し込む。 強めに胸を揉み続けながら、テファの呼吸を止めるような勢いで口内を蹂躙する。

680 名前:4/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 05:59:27 ID:pmfLRCBL 唇にサイトの舌が当たるだけで、おかしくなりそうだった。 胸も……痛いような、でも…… (おかしいよぅ、いつもならこんなに強く触られたら痛いのにっ) サイトが触っている所から伝わってくるのは痛みではなかった。 息が苦しくなって、サイトから離れようとする……。 サイトは抵抗せずに…… (うそっ……なんでぇ?) サイトは抵抗しなかったが、ティファニアの身体が、サイトから離れようとしなかった。 サイトの手が緩むと、もどかしくなって胸を押し付けてしまう。 (やぁっ、変……こんなの……おかしいよぉっ) 立っているのが辛くなってくる。 「サ、サイトォ身体……おかしいの、お腹の奥が……熱くて……」 自分ではどうしたら良いのか、まったく分からなかった。 「おいで……」 力名はいらないわたしを、ベットに横たえてくれた。 少し落ち着く。 サイトが横に腰掛けてくれる。 サイトがまた胸を触り始める……気持ちいいけどっっっっ 「サイトっ、だめぇぇぇぇぇぇ」 ベットの上だと、逃げ場が無かった。 身体を離す事も出来ずに、サイトが好きなように身体を操られた。 「おかしくなるっ、おかしくなるよぉ……」 何かを思いついたサイトが、いきなり手を止めた。 ………だめ、止めないで………… 止めて欲しかったはずなのに、止まると今度は続けて欲しかった。 「テファ、手貸して?」 わたしの返事も聞かずに、サイトはわたしの手をわたしの股間に当てて、その上から強く押した。 「ひゃんっっ、な、なに?」 胸みたいな感じが、自分の手で与えられた。 「なに、ねぇっ、サイトっこれ何?」 笑ったサイトは何も言わずにまた胸を触り始める。 「こ、怖いよサイト、わたし……わたしじゃなくなるっ」 ……私の手が勝手に動く。 「やぁっ、サイトおかしいのっ、見ないでぇぇぇぇ」 手が……止まらないよ、恥ずかしいよぅ。 胸を揉むのを止めたサイトが、自分の服を脱ぎだしても、わたしの手は止まらなかった。 ……一生懸命気持ちの良い所を探して、サイトが胸にしたみたいに、強く……弱く…動いた。 「き、きもちいぃのぉ……だめっ……おか…しいの……たす…って…サイトぉ」 何も考えられなくなってくる。 服を全て脱いだサイトが、わたしの言葉を無視して今度はわたしを脱がせる。 ……恥ずかしいはずなのに… 「サイト……見てぇ……お願いぃ……」 サイトがわたしを見てくれるのが嬉しくて……恥ずかしいはずの所をもっと見て欲しくなった。 嬉しそうなサイトが、わたしの両手を無理やり止めて…… 「やぁぁっぁぁぁ、もっと、もっと触るぅぅぅぅ」 怖かったのに……今度は止まらなくなった。 サイトが両手を押さえたまま、噛み付くように乳首を吸い上げる。 「きゃあぁぁぁぁぁっっ」 次から次に与えられる新しい快感に、わたしは……… 「やぁぁっぁ、もっとぉぉぉ、もっとするのっ、サイト……」 恥ずかしいことを大声で叫んでいた。 サイトはそれでも手を放してくれなかった。 わたしが自分で触っていた所をサイトは膝でグリグリ押しながら、胸を吸い続けた。 もどかしくておかしくなりそうな時、サイトがやっと手を離してくれた。

681 名前:5/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 06:00:00 ID:pmfLRCBL 離した手を今度はテファの胸に当てた。 「自分で揉んでみて」 テファはイヤイヤをするように首を振った。 「さっきの所がいいのっ、もっと……」 「そっちは、俺がしてあげるから、ほら」 有無を言わせずに、テファの手ごと胸を押し込む。 それだけで今のテファの目は、快感に霞んだ。 乳首を強く抓り上げる。 「っっあっ、サイト、今のぉ、強いよぉっっ」 そのままテファの口の運ぶ。 「吸ってみて」 テファが自分の胸を恐る恐る吸って…… 「ひうっっっ、これもいいのぉぉぉ」 今度は自分の胸に夢中になったテファの下半身に向かう。 既にぐっしょり濡れたショーツを脱がす。 ヒクヒク震えるそこは、初めてのはずなのに一刻も早く俺を迎え入れたがっていた。 じっくり観察する。 「サ、サイト……恥ずかしい……」 流石に手を止めたテファが、そんなことを言ってくる。 右手で表面を下から上へと擦る。 「ひゃんっ、いっ、今の……なに?」 悶えるテファを放って、何度も何度も擦る。 ガクガク震えるテファは限界が近そうだった。 「テファ、手が止まってるよ?」 「う、うん」 もぞもぞと、もう一度手が動き出す。 テファの昂りが限界近くなった様に見えたとき、俺はさっき見つけた硬くなった所を吸い上げる。 「…………っっっ…………」 声も上げずに、テファが震えて……そのまま全身の力が抜けた。 (次は……俺の番だよな?) いよいよ……だ。 入れる寸前、ふと悪戯心が顔を覗かせる。 衝動のままに、テファをうつ伏せにしてお尻を高く上げさせる。 ぐったりとしたテファは自分がどんな格好をしているか、考える余裕も無さそうだった。後ろからテファの大切な所に、俺を当てる。 ビクビク震える、限界まで硬くなったそれで、入り口を擦る。 「ひ……あ……」 少し落ち着いてきたらしいテファだったが、それだけでまた反応を始める。 じっとり濡れている愛液で、俺を十分に濡らす。 そんなわずかな動きだけでも、テファはまた感じ始めていた。 「……は…ふ……サ……イ…トォ……」 首を振って俺を探すテファを無視して、一思いに突きこむ。 「ひゃあぁぁぁっぁああああ」 余韻の中から、破瓜の痛みで正気に引き戻されたテファが、恐慌におちいる。 「やぁぁっぁあ、なに?なにぃ?なんなのっ、怖いよっサイト……」 ……俺はテファの背後で動き続ける。 「サ、サイトォ……後ろ…?……やだぁぁ、サイト、サイトォォォ」 一生懸命俺を求めて振り回される手を、深い満足感と共に眺める。 テファは確かに今、俺の好きなように出来て…… 「こ、こわいよぉ、サイト。側に居てよっ、顔……見せてよぉっ」 テファは俺を求めて狂っていた。 俺が気持ちよくなるために、腰を使う。 「ひうっ、いやぁっ、サイトっ、サイトォォォォ」 後ろを向こうとするテファの動きを、手で制しながらテファの中を堪能する。 熱くて、狭くて、幾重もの襞が搾り取るように締め付けてくる。 そんなに長時間持たなかった俺は、あっさりとテファの中に果てる。

682 名前:6/6[sage] 投稿日:2006/11/03(金) 06:00:32 ID:pmfLRCBL お腹の中に何かが広がった……… 怖かった。 サイトが居なくなったみたいだった。 「……サイト……サイト……サイト」 背中から押さえつけていた手が、やっと少し緩む。 急いで振り向いて……良かった……やっぱりそこに居たサイトに飛びつく。 「うわぁっ、なにっ?テファっ?」 「怖かったぁぁぁぁぁ、サイトのばかっサイトのばかっサイトのばかっ!!!」 サイトが居ないのに、快感ばかり膨れ上がる自分の身体が怖かった。 「居てって、言ったのにっ、怖かったのにっ」 何時までも止まらない涙を見て、サイトがやっと謝ってくれた。 「サイトじゃないといやなのにっ、見えない所から触らないでっ」 「はい」 「側に居てっ、どこにも行かないでっ」 「はいっ」 ………あ、はいって……言った……うれしい。 「……反省してる?」 「はい、もうしません」 ……え…と……それはちょっとイヤかも。 「……こ、今度は……ちゃんと前から、見えるように……してくれる?」 「い、今すぐにでも」 息の荒いサイトが、まだ痛い私の中にまたアレを埋め込んでくる…… まだ痛かったけど……今度は気持ち良さそうなサイトが目の前に居て…… 「テファ……テファァァ」 喜んでいるのを見れるから、幸せで…… サイトと私の間で潰れるわたしの胸が気持ちよかった。 ぎゅって抱きしめると、サイトも抱きしめ返してくれる。 ……最初からこうしてくれればいいのに。 サイトのばかっ そんなことを考えていたのも最初のうちだけで、段々気持ちよくなって、またサイトが私の中に出した時には……幸せだった。 ……… 「ねぇ、サイト……」 「はいっ」 ………なんだか泣いてからサイトが優しくなった。 「どこにも行かないでね?」 「…はい」 …たぶん嘘。 でも。 「サイト」 「?」 「大好きだよ」 真っ赤になるサイトを見ながら、いつまで続くか分からないこの幸せを、 サイトと一緒にもう一度全身で感じなおした。