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708 名前:1/2[sage] 投稿日:2006/11/21(火) 00:01:27 ID:WiVTbQJa 「以上がこの件の概要です、お姉さま」 夕闇に紛れる様に、黒いコートを羽織ったケティと…… 「サイトめ……なんて破廉恥な」 闇を切り裂く銀の五芒星シュヴァリエの証たるマントを羽織った…… 「アニエスお姉さま……いかが致しましょうか?」 「こちらで手を打とう、お前は何も心配する必要はない。」 そう言うとやさしくケティを抱き寄せた。 ケティが小さく悲鳴を上げるほど強く抱きしめる。 「そもそも、あんな男が……いや、男がこの学園の園長など勤めるから……」 自分の子猫達の学び舎を、あんな男に委ねているのが我慢できなくなる。 「この機会に更迭してやろう……」 若くしてシュヴァリエに序され、学園に駐留中に少し摘み食いした結果、学園にはいまや密かに、アニエスの派閥が出来上がっていた。 「あと……言い出したあの男なんですけど……」 サイトか…… 「あれには手を出すな。」 仮にも陛下の思い人だった。 そうとは知らず、不服そうなケティ 「でも……わたし、お姉さまがいるのに……あんな男に色目使うのいやですぅ」 ルイズと気まずくしくれるだけで効果は十分なんだが…… 「分かっている……次の休暇は、お前の為に一日明けておくから……な?」 ぱっと表情が変わる。 「約束ですよ?他の子呼んじゃ嫌ですからね?」 「あぁ、分かっているよ、可愛いケティ」 マントを広げ、ケティを中に招き入れる。 「ひっ、お、お姉さま、外でなんてっ」 「誰も見ていないさ……声を出さなければな」 ケティが自室に帰ったのは……翌日の早朝だった。 <翌日・女王の執務室> 「陛下、こちらをご覧下さい」 午前中いっぱいを掛けて仕上げた書類をアンリエッタに差し出す。 「なぁに?アニエス、……これ学園……使い魔さんの?」 冒頭に学園とサイトの名前を入れたかいは有った…… 他の重要書類には目もくれず、黙って最後まで読みきる。 『以上の行事により、学園内において幾多の男女が不適切に親しくなるものと思われます』 ……ふふふふ、この結びは完璧だ。 これで陛下も…… 「アニエス」 「はっ」 アンリエッタは素早く何かを書き付け、手ずから封をする。 「これを、オールド・オスマンに」 思わず頬が緩みそうになる。 今日もお楽しみを味わえるようだ。 「確かに承りました」 すぐに学園に向かおうとするが…… 「アニエス」 急に呼び止められる 「あまりおいたが過ぎないように、早めに戻りなさいね?」 ……ばれてる 「しょ、承知いたしました」 流石わが陛下…… <夕刻・学園長室> 「オールド・オスマン、勅書である、謹んで受け取るが良い」 ……貴様の破滅が書いてあるに違いない。 そんなサディスティックな思いに浸りながら、オスマンに手紙を届ける。 「こ、これはぁぁぁぁぁぁ」 読んだ途端に絶叫、ざまぁ見るが良い、糞爺、私のものを汚らわしい目で見やがって。 「運動会は……運動会は……天覧行事となったかぁぁぁぁ」 は? 「ま、まて何の話だ?」

709 名前:2/2[sage] 投稿日:2006/11/21(火) 00:02:21 ID:WiVTbQJa おおはしゃぎのオスマンから手紙を取り上げる。 『面白そうな企画ですね、当日はわたくしも見に行きたく思います。 ……使い魔さんの参加する競技教えて頂けたら、ユニフォーム着用の上 近衛隊を参加させてもよろしいですよ?

追伸 こっそりわたくしに『真実の鏡』使わせていただけたら、近衛の中から好きな隊選んで結構ですよ? 』 「ば、ばかなぁぁぁぁぁ」 へ、陛下ぁぁぁぁ 「ぐへへへへ、シュヴァリエ・アニエス……えぇ身体してまんなぁ〜」 舐めるようにアニエスの身体を眺めるオスマン。 余りのおぞましさに、背筋が凍った。 「な……ま、まてぇぇぇえ」 「陛下には、す〜ぐに返事いたしますゆえ……と、お伝え下さい」 ヤ、ヤバイ 「い、今返事をいただこうか」 に、握りつぶす、近衛が参加するのは……ヤバイ、やばすぎる。 「いえ、結構、途中で握りつぶされてはかなわぬゆえ、信用の置ける使いに任せますんでな」 ちっ、ばれてやがる……ならば、途中で切るか…… 「失礼した」 後ろも振り返らず、学園の正門まで戻る…… どこに行くにしろ、ここを通るはず。 ……それが、使者の最後だ。 平日昼間の学園の正門を通るものなど少ないはず……来た。 足音が……靴の癖に……はやいっ 抜刀し、そちらに向き直る。 「ここは通行止めだっ、他をあたれっ!!」 高速で突進してくる人影に声を掛ける。 「うるせぇぇぇぇぇ、今の俺の心の震えは誰にもとめられねぇぇぇ」 なぁぁぁぁ、ガンダールヴの伝令は…… 「は、反則だろぉぉぉ」 「女の子たくさぁぁぁぁん」 7万の大軍を止める男、サイト。 その全力が今、明かされた。 「も、もう見えない……」 近衛が……参加してしまう…… 冷や汗が止まらなかった。 「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ」 当日はよほど上手く立ち回らねば…… 「学園の子猫と、近衛の小鳥が……接触してしまうぅぅぅぅ」 シュヴァリエ・アニエス、手の早く、気の多い女であった。