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〜派生ルート 戦闘シーン

二人の唇が重なる直前。 シルフィードがきゅいきゅい、と啼いて異状を知らせてきた。 一瞬でタバサの顔色が変わる。身体を捻って、シルフィードの上から地上を一瞥する。 キスをかわされた才人が、バランスを崩して落ちそうになる。それを、タバサの杖が襟をひっかけて止めた。

「人が襲われてる」

地上では、ライオンの身体に鷲の頭と翼を持つ幻獣…野生のグリフォンが、小さな子供を襲っていた。

「何か持ってる」

タバサの指摘したとおり、その子供は手に何かを大事に抱えている。それは日の光を反射し、輝いていた。 グリフォンは習性として、光り物を集め、巣に溜め込むという性質がある。 哀れなその子供は、グリフォンのテリトリーで光り物を見つけられてしまったのだろう。

「助けるぞ!」

才人の声に、タバサはコクン、と頷く。 シルフィードの首筋を軽く撫ぜ、シルフィードの頭に顔を寄せると、

「降りて。子供の前」

と指示を出した。 シルフィードは一度きゅい、と啼くと、地上めがけて急降下を開始した。 グリフォンがいままさに子供に飛び掛ろうとした瞬間、空から蒼い影がグリフォンと子供の間に降り立った。 突然現れた風竜の幼生を、グリフォンはうなり声で威嚇する。 その影から、才人とタバサが姿を現す。

「シャルロットはその子を頼む」

言って才人は背負ったデルフリンガーを抜いた。 左手のガンダールヴの印が光り輝き、才人に力を与える。

「よー相棒。久方ぶりに普通の戦いだあね」 「のんきだなデルフ」

二人の掛け合いを背に、タバサは子供を背に庇う。

「もう大丈夫」

タバサは背中の子供に向けて、声をかける。 才人はグリフォンの動きを寸分も見逃さぬよう、集中する。 グリフォンは唸りながら、目の前に現れた小さな闖入者たちを睨みつける。 風竜の幼生はどうでもいい。速さでは確かに敵わないが、成長していないその鱗は自分の爪で容易く切り裂ける。 問題は目の前で剣を構えている人間。この人間と戦ってはいけない。野性の本能がそう告げていた。 だが、獲物は目の前だ。目の前の獲物を諦められるほど、グリフォンの野生は大人しくなかった。 グリフォンは高く嘶くと、その翼を広げて空に舞い上がった。 人間に自分より速く飛ぶ術はない。案の定、剣を構えた人間は慌てて空を見上げている。

「なんだ?逃げる気か?」 「違う、相棒!ヤツぁ上から獲物をかっさらう気だ!」

さすがのガンダールヴも、真上からの急降下に対抗する術は回避しかない。 しかもそれが守護対象となればその難易度は格段に増す。 まずい。 焦ったその時、後ろから声が掛けられた。

「サイト、跳んで!」

タバサの声だった。 サイトはその声を信じ、グリフォンめがけて跳びあがる。 しかしガンダールヴの印によって増幅されているとはいえ、その高さも速さもグリフォンの上昇には及ばない。

「うわっ!?」

しかし、その加速が一気に凶暴なものに変わった。 タバサの『エア・ハンマー』が、跳びあがった才人を、下から突き上げたのだ。 本来なら打撃に使われる術を加速に使い、一気に才人は跳び上がる。 一瞬でグリフォンに追いつくと、デルフリンガーを一閃、グリフォンの翼を切り裂いた。 グリフォンはそのまま、きりもみで地上めがけて墜落していく。 そして、それに続き落下する才人を、タバサの『レビテーション』が優しく受け止めた。

「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん!」

その子供は、村のお使いで、村から離れたところに住んでいる研ぎ師に預けてあった、村の宝の鏡を取りに行った帰りだったという。 タバサと才人はその子供を村の入り口まで送り届け、学院への帰路へ着いた。EXfin

*ラブラブとかと全然関係なくなるうえに、やたら助長になりそうな気がしたので割愛した戦闘シーンでございます。さらに構想ではこのあと、ルイズと共闘するシーンが入り、タバサが二人の絆に割って入るのは無理、と才人を諦めるシーンもあったのですが、それではぶっちゃけコメディとして お も し ろ く な い ので現在の形に落ち着きました。 どっかでまた戦闘シーン入れた話書きたいなあ byせんたいさん