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345 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:01:33 ID:6W84+LQd (あー、暇くせー)  ルイズの自室の床に寝そべりながら、才人はため息を吐いた。 (ルイズはなんか「ちょっと出かけてくるわ。あんたは掃除でもしといてよね」とか言ったきり戻って

こねーし)  デルフと雑談でもするか、と思いながら、才人が壁に立てかけていた剣に手を伸ばしたところで、音

を立てて部屋の扉が開いた。  帰ってきたか、と才人が振り向くと、予想通りそこには彼の主の姿が。  しかし。 (なんか、おかしーな)  才人は内心首を傾げた。  どうも、ルイズの姿に違和感を覚えるのだ。  いや、外見はいつもどおりだ。軽くウェーブがかかった桃色の長い髪に、勝気そうな鳶色の吊り目。

才人に比べれば小柄で華奢な体に、最大限控えめに譲歩しても「慎ましい」としか言いようのない、平

べったい胸。  どこからどう見ても、ルイズその人である。  だが、やはり違う。何かが違う。今日のルイズは一味も二味も違うという雰囲気を、才人はひしひし

と感じていた。  そして、気付いた。 (こいつの、顔)  顔の作りの話ではない。表情だ。  頬を上気させ、口元には薄らと笑みが浮かんでいる。そして、才人を見つめる瞳は惚けたように潤み

、熱っぽさを漂わせているのだ。似たような表情を、才人は少し前に見たことがある。 (これ、前にモンモランシーが作った薬を飲んだときと似てるぞ)  才人が感じた悪い予感は見事に的中する。ルイズは、さり気ない動作で背後のドアノブに手を伸ばす

と、呪文をかけたのだ。以前も見たことがある、施錠の呪文だ。ということは、 (閉じ込められた――!?)  そう思った瞬間、やや唐突にルイズが動いた。飛び掛ってくるのか、と思わず体を硬くする才人の横

を通り抜けて、ベッドに腰掛ける。そして、あの熱に浮かされているような表情を保ったまま、じっと

才人を見詰めてくる。

346 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:02:53 ID:6W84+LQd 「才人」  甘い声で囁きながら、ルイズは自分の隣をぽんぽんと叩く。 「おいで」  冗談じゃないこんな状態のルイズの隣になんか座ったら理性がもつかどうか、などと、半分条件反射で考えた才人だったが、ふと、 (あれ)  と、また強い違和感を感じた。  先ほどのルイズの言葉。 (おいで、だって)  おかしい。  まるで、子供か何かに対する呼びかけのようだ。  前に惚れ薬を飲んだときのルイズは、むしろ甘えるように才人を誘ったものだ。それならば、「おいで」ではなく、「きて」辺りのはずなのだが。  才人が困惑していると、ルイズは急かすように、また自分の隣を叩いた。 「どうしたの、才人。おいでってば」 「あ、ああ」  何かがおかしいぞ何かがおかしいぞ、と思いながらも、才人は恐る恐るルイズの隣に腰掛ける。  それから、数十秒ほど、部屋は沈黙で満たされていた。  ルイズは、予想に反して何もしてこなかったのである。ただ、じっと、あの潤みまくった愛しげな瞳で才人の横顔を見つめているのだ。  これはおかしい。おかしいと、思う。いつものルイズとも違うが、前に惚れ薬を飲んでしまったときのルイズとも、明らかに違う。 (何だろうこれ。何なんだろうこれ)  ひたすら困惑しまくる才人に、不意にルイズが呼びかけた。 「ねえ才人」 「な、なに」  反射的に振り向くと、息のかかりそうな距離にルイズの顔があった。こちらが悩んでいる間に、身を乗り出していたらしい。 (うわ、何してんのこいつ。間近で見るとやっぱり可愛いし)  混乱する才人を、ルイズは微笑んだまま見つめていたが、やがて右手を伸ばして、彼の頬に触れてきた。 (こ、これは、ひょっとしてこのまま両手で頬を挟んでブチューッ! ってパターンなのでは!?)  半ば期待しながらそう思った才人だったが、現実は違った。

347 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:03:31 ID:6W84+LQd  ルイズは、撫でたのである。才人の頬を、優しく、愛しげな手つきで、ゆっくりと。味わったことのないむずがゆさを頬に感じ、才人は内心で焦りまくった。どう対処していいのか分からず、とりあえず呼びかけてみる。 「ル、ルイズ?」 「ねえ、才人」 「な、なんでしょうご主人様」  思わず敬語になってしまう。すると、ルイズは何故か嬉しそうに、微笑を深くした。 「ご主人様、だって」  呟くように言って、さらに才人に顔を近づけてくる。 「ねえ、才人」 「だ、だからなんなんすかご主人様」  何かしら怖いものを感じて、思わず身を引いてしまう才人。だが、ルイズは彼を逃がしてくれない。さらに身を摺り寄せてくる。そして、才人の頬を撫で続けながら、彼の耳元でこう囁いた。 「かわいい」  一瞬、思考が停止する。 (こいつ、今なんて言いやがりましたか?)  かわいい? かわいいと言ったのか。聞き間違え出なければ、そのはずだ。  だが、かわいいだなんて言われたのは、人生で初めてかもしれない才人である。まずは聞き間違えだろうと思って、聞き返してみた。 「ごめんルイズ。よく聞き取れなかったんだけど」  するとルイズは、息遣いを感じるほどの距離まで、才人の耳に唇を近づけて、一字一字区切りながら、再び言った。 「かわいい」  やはり、聞き間違えではなかった。言葉の内容もさることながら、その上、耳に息を吹きかけられたのと等しい刺激に、才人は背筋を震わせた。それでも何とか持ち直し、ルイズの言葉を無理矢理笑い飛ばそうと試みる。 「ははは、何言ってんだよルイズ、俺がかわいいだなんて、一体なんのつもり」 「照れてるのね」  才人の言葉を遮って、ルイズはますます嬉しそうに言うのだった。 「才人。わたしのかわいい子犬ちゃん。ねえ、聞いてもいいかしら」  返事を待たずに、ルイズはさらに接近してくる。そして、 「あなたって、どうしてこんなにかわいいの」  囁きながら、なんと才人の顔に舌を這わせたではないか。 (◎※△×◇〜〜!?)  才人の頭はいよいよ混乱した。ルイズを舐めたいと思ったことはあっても、ルイズに舐められたいと思ったことはない才人なのである。  しかし、頭のどこかで、これはチャンスだという声が響いているのも事実。

348 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:04:32 ID:6W84+LQd (やっちゃえよ) (いやでもさ、後が怖くない?) (平気平気。だってルイズから誘ってきたんだし) (そうかなあ。なんかおかしいってこれ。やめとこうぜ) (大丈夫だって。やっちゃえやっちゃえ) (だいたい、こんなちっちゃな娘にかわいいとか言われてよー。俺一応男よ?) (股間の方はかわいくないってところを見せてやろうぜ) (うん、そうだね)  脳内才人会議はあっさりと決着がついた。才人はルイズに向き直り、一気に飛びかかろうとしたが。 「こら、じゃれつかないの」  にっこり笑ったルイズが、嗜めるように言った瞬間、才人の視界がめまぐるしく移り変わった。気付くと、何故か微笑むルイズの向こうに天井が見えている。 (押し倒された――!?)  そんな馬鹿な、と思うが、紛れもない事実である。ルイズは才人を押し倒し、彼の胸に股を開いて座り込んでいる。ルイズの柔らかい尻の感触を胸に感じるのは悪くなかったが、それを喜んでいられる状況ではない。 「もう、いけない子犬ちゃんね」  ルイズはまた、横たわった才人の頬を愛しげに撫で始めた。その、そっと触れるような手つきの優しいこと。くすぐったく、それどころか心地よくすらあるその感触は、愛撫、という言葉の真の意味を才人に悟らせるほどに印象的であった。 「そんなにご主人様と遊びたいのかしら」  確かにある意味遊びたいと思っていたのは事実であるが、こういうのは違う。違うと、思う。  しかし、才人の内心など無視して、ルイズは才人の頬を撫でていた手を、ゆっくりと滑るような動きで、下に下ろしてきた。首、喉仏、鎖骨、胸板。どの部分も、形を確かめるように丁寧に撫でていく。その内、彼女の瞳にはうっとりとした光が宿り始めた。 「もう、才人ったら本当に可愛いわ。そんなに怖がらなくてもいいのよ」 「こ、怖がってなんか」 「本当?」  ルイズは、手を止めないまま屈みこんで、じっと才人の顔を覗き込んでくる。恍惚とした光を湛えているその瞳のあまりの奥深さに、才人は思わず唾を飲み、つい視線をそらしてしまった。するとルイズは、おかしそうに笑った。 「ほら、やっぱり怖いんじゃない。でもいいの、恥ずかしがることないのよ。才人はわたしの子犬ちゃんなんだもの。ご主人様がこれから何をするのか分からないんだもの、とっても怖いのよねえ」 「ち、違うよ」 「大丈夫。大丈夫よ、才人。何も怖がることなんてないからね」  ルイズの声音はどこまでも優しい。しかし、彼女が自ら言っているとおり、それはペットに語りかけるときのような優しさであって、人間に対する優しさとは絶対的に違うものだった。

349 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:06:00 ID:6W84+LQd (くそっ、なんなんだよこれ、おかしいよ、おかしいだろ)  才人は、ルイズの体を除けようとしてもがいた。しかし、小柄で華奢なはずのルイズの体は、びくともしない。 「うふふ。才人ったら、本当に怖がり屋さんなのね。だけど、そんなところも大好きよ」  ルイズの甘い囁きを聞いていると、抵抗する意志すら萎んでいくような気がした。異常な状況だと言うことを理性は認識しているのだが、本能が従ってしまいそうになる。 才人は、まるで自分が本当に子犬にでもなっているような錯覚すら覚えていた。 「ねえ才人。わたしの小さな子犬ちゃん。今日はねえ、いつもわたしのために頑張ってくれる子犬ちゃんに、ご褒美を上げたいと思ってるのよ」 「ご、ご褒美だって?」 「そう。何がいい? 何でもいいのよ。一日中遊んであげてもいいし、ずーっと頭撫でてあげてもいいの。才人がしてほしいこと、何でもしてあげるから」  何でもしてあげる、という言葉に、才人は思わずある図を頭に思い浮かべてしまう。その光景に、体のある部分が敏感に反応する。 (ちょ、バカ、やめろ俺、こんなときにそんなところを) 「あら」  きょとんとした声と同時に、才人の体を撫で続けていたルイズの右手が、そのある部分に触れた。  そう、すなわち、服の上からはっきりと分かるほどに己の竿を屹立させている、才人の股間に。 「もう」  ほんの少し、しかりつけるような声で言いながら、しかしルイズの頬はますます赤みを増していく。困ったような、それでいて嬉しそうな表情も、ますます深くなっていくのだ。 「いけない子」  そう呟きながら、ルイズはぐっと顔を近づけてきて、再び才人の顔を舐め始める。今度は先ほどとは違い、何度も繰り返し、その上ねっとりとした舌使いで。 ルイズの舌の感触と荒い息の感触に同時に苛まれ、才人の股間にますます熱が集まっていく。 「才人ったら、ご主人様に慰めて欲しかったのね。いいわ。なんでもしてあげるって言ったんだもの。そうしてあげる」  ルイズは才人の顔を舐め続けながら、右手で彼の竿を服越しにいじり続ける。やたらと無理な体勢で無理なことをやってのけている訳だが、 浮かされたようになった才人の頭は、まともに働いてくれない。目の前にあるルイズの妖しい微笑を、ただぼんやりと見上げ続けるしかないのだ。  その内、ルイズが舌なめずりした。 「才人。私の可愛い子犬ちゃん。あなたが望むなら、今夜一晩中、いっぱい可愛がってあげるからね」  そう言いながら、ルイズは才人のズボンのジッパーを引き下ろした。

350 名前:どっかのアホ[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 05:09:13 ID:6W84+LQd 通りすがりに投下。改行とかおかしくてもういろいろごめんなさい。 とりあえずこれで終わりです。気が向いたらまた書かせていただくのでそのときはよろしくお願いしますー。

532 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 01:26:19 ID:c67ps5WV

 胸の上に跨ったルイズが、自分に背中を向けるように体勢を変えるのを見上げ、才人は慌てふためいた。 「ちょ、待てよルイズ」 「ダメよサイト、ご主人様に対してそんな言葉使っちゃ」  ルイズは肩越しに振り返り、咎めるように言ってくる。それから、悪戯っぽく唇を吊り上げた。 「少し、教育してあげなくちゃね」  屹立している陰茎に冷たい感触を感じ、才人は口から飛び出しかけた悲鳴を寸でのところで飲み込んだ。  ルイズが自分の男根を握っている。それを理解しただけで、後頭部の辺りに凄まじい熱が集まり、興奮で思考が鈍ってきた。 「また元気になったわね」  こちらに背中を向けたルイズが、からかうような声音で言いながら、才人の亀頭を手の平で撫ぜる。最初は少し強く、次にやや弱く、そして三度目で、力加減は絶妙なものになった。  痛みを感じず、それでいて快感は最高潮という、男なら誰もが夢想するほどの恍惚の愛撫。それを何度も何度も繰り返される。  才人はたまらずに息を荒げた。ルイズのおかしそうな笑いが、耳に響く。 「サイトったら、堪え性がないのね」 「だって、それ、反則だってお前」  喋る言葉も途切れ途切れになってしまう。ルイズはそんな才人の反応を肩越しに見やり、面白がるように目を細めた。 「いいのよ、恥ずかしがらなくて。さっきも言ったでしょう、今夜一晩中、いっぱい可愛がってあげるって」  包み込むような優しい口調に、才人は一瞬、全身の力を抜いて状況に身を委ねかける。しかし、寸前の所で踏みとどまり、頭の片隅に追いやられた理性を無理矢理引っ張り戻した。  安易に快楽に身を投げ出すことができるほど、気楽な状況とは言いがたかった。  確かに、ルイズとは何度もこういう行為に発展しかけた仲ではあるし、何よりも才人自身、ルイズに深い愛情を感じてはいる。だが、だからこそ分かる。この状況は異常だ。 「頼むから待ってくれよルイズ」  必死に懇願すると、ルイズは少し不満げな顔で振り返った。 「どうしたのサイト。ご主人様に慰めてもらうのが嫌なの」 「いや、それはむしろ願ったり叶ったりというか」 「じゃあいいじゃないの」 「でも、お前変だし」 「なにが」  ルイズは心底不思議そうな顔で首を傾げる。どうやら、自分が今いつもとは違う状態にあるということに全く気がついていないらしい。どう説明したものかと苦悩する才人を、ルイズはただただじっと見つめてくるばかり。  そうやって無言で、しかも自分一人だけが陰部を露出したまま見詰め合っているという状況に、何やら急に気恥ずかしさがこみ上げてきて、才人はつい目をそらしてしまう。  するとルイズは、やっぱりね、と言わんばかりの笑顔を浮かべた。

533 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 01:26:59 ID:c67ps5WV

「サイト」  甘ったるい声で名前を呼びながら、また胸の上でもぞもぞと動き、こちらに向きを変えてくる。そうやって胸の上で動かれると、圧迫される上にルイズの小ぶりな尻の柔らかさをダイレクトに感じてしまって、才人の股間はいよいよ抑えようがないほどいきり立ってくる。 「大丈夫よ」  才人の苦悩を知ってか知らずか、ルイズはまるで怯える子供をなだめる母親のような、慈愛に満ちた笑顔を浮かべて彼の瞳を覗き込んでくる。そんな風に微笑むルイズの顔を見たのは初めてだった。それどころか、想像したことすらなかった。 「怖いことをするんじゃないの。サイトはね、わたしを守るために一生懸命になってくれたから、ご主人様としてご褒美をあげたいと思ってるだけなのよ」  いつものルイズならば絶対に使わないと断言できるほどの、甘い囁き声。 「いや、でもさ」  具体的な反論が思いつかず、才人は口ごもる。  今のルイズはおかしい。いちいち確認するまでもなく異常である。  だが、だからと言ってルイズの誘いを頭ごなしに断ることなど、才人には出来なかった。  たとえ今、ルイズが薬か何かによって思考に異常をきたしているとしても、彼女であることに変わりはない。  いま、才人が一方的にルイズの申し出を拒絶すれば、目の前にいる優しいルイズは深く傷ついてしまうことだろう。  つい先日再会したときにルイズが見せた、痛ましい泣き顔が、才人の脳裏を過ぎる。  もう、ルイズの泣き顔は見たくない。  才人は心の中で深いため息を吐いた。 (でも、一体どうしたらいいんだ)  この場を切り抜ける口実を、才人は必死に考えた。  頑として拒絶することはもちろんできないが、だからと言って受け入れることもできない。  そうやって才人が迷っていると、ルイズは困ったように、あるいは心配するように眉尻を下げた。 「どうしたの、才人。どこか痛いの」 「あ、いや」  才人は言い訳しようとして、止めた。才人を見つめるルイズの瞳は、心底から彼の身を案ずる憂いの色に染まっている。  嘘を吐くことなど、できるはずがなかった。 「あのさ、ルイズ」 「なあに」 「できれば、こういうのは止めてくれないか」  躊躇いながらも、才人は結局そう言った。ルイズは怒りも泣きもせず、ただ静かな瞳で才人の顔を見下ろしてくる。 「嫌なの」 「違う、そうじゃなくて」  実際、嫌な訳ではない。

534 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 01:28:05 ID:c67ps5WV

「嫌なんじゃなくて、なんていうか、その」 「どうしたの。怒らないから、言ってごらんなさい」 「他に、してほしいことがあるんだ。こういうのじゃなくて」  咄嗟に、そんな言葉が口を突いて出た。ほとんど考えずに言ったにしては、なかなかいい文句ではある。  問題は、ルイズがどう反応するかだ。まさか泣いたりしないよな、と才人はルイズの顔をこわごわと見守る。しかし、ルイズは泣くどころか、この上なく嬉しそうに微笑んでみせた。 「偉いのね、サイト」  何がだろう、と才人が困惑していると、ルイズは上半身を屈ませて、吐息を感じるほどの至近距離まで顔を近づけてきた。 「ご主人様の体のことを気遣ってくれたんでしょう」 「どういう意味だよ」 「そういうことすると、痛かったり汚れたりするからって。気にしなくてもいいのに」  ほんのりと頬を染めて、ルイズが言う。その顔は悶絶しそうになるぐらい魅力的だったが、その前に「お前は一体どこまでやるつもりだったんだ」と才人は問い詰めたくなった。 「でも、大丈夫なの」 「なにがだよ」 「これ、こんな風にしたままで」  ルイズは肩越しに後ろを見やり、こちらに身体を向けたまま、そっと才人の陰茎に手をやる。 「苦しいでしょ」  そんなことを言いながら、またさっきのような絶妙な手つきで撫でさすってくる。心地よい刺激に股間が昂ぶってきて、才人は慌てた。 「ちょ、おま、やめ」 「え」  ルイズが驚いて振り向いた瞬間、才人の陰茎を撫でていた手も同時に動き、手の平が亀頭の表面を強く擦った。  ヤバイ、と思ったときにはもう遅い。我慢していた射精感が一気にこみ上げてきた。抵抗する間もない。胸にルイズを乗せたまま、才人は果てた。  亀頭の先端から飛び出た精液が、重い水音と共にシーツを汚すのが、いちいち見るまでもなく分かる。才人は、目を丸くしているルイズから顔を背けた。あまりの情けなさに、顔を見られることにも羞恥心を感じてしまう。  十数秒ほどの沈黙の後、才人の射精がようやく収まり、陰茎がへなへなと萎み始めるのを見計らったかのようなタイミングで、ルイズがぽつりと呟いた。 「サイトったら、せっかちさんなのね」  才人は泣いた。

535 名前:どっかのアホ[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 01:28:54 ID:c67ps5WV 今回はここまでで。また機会がありましたらよろしくお願いします。

844 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:07:42 ID:MeMu0vl7

「ねえサイト、いい加減に機嫌直してこっちに来なさいよ、ね」  背後から聞こえてくるルイズの苦笑に応えず、才人は壁を向いたまま床に体育座りしていた。  今はもう真夜中だが、昼間あんなことになってから、ずっとこうしているのだ。  初めてだった。初めてで、あれだ。顔を見られたくないというか一人にしてほしいというか死んでしまいたいというか僕はモグラでしゅというか。  とにもかくにも、才人は久しぶりにそういうダメな気分に陥ってしまっていたのである。 「ソーローソーロー、僕はソーロードーテーヤロー」  口からはほとんど全自動で変な歌が垂れ流しになっている。そんな風になってしまうぐらい、ショックが大きかったのだ。 「ほら、サイト」  優しい声で後ろから囁かれると同時に、才人の身体がずるずると引き摺られる。  ルイズはベッドに腰掛けると、才人を床から引きずり上げて自分の隣に座らせる。才人は自己嫌悪全開モードのまま、抵抗もせずにそれに従った。 「ごめんね、サイト」  普段とは全く違った、穏やかな声音である。ルイズは才人の頭を優しく撫でながら言った。何を言われるのかと思ったら、 「わたしも初めてだったから。まさか、あんなに早いものだとは思わなくて」  止めの一撃である。才人は訳の分からないことを絶叫しながら、それこそモグラのように布団の中に潜り込んだ。 「サイト、どうしたの」  引っかぶった布団の向こうから、ルイズの驚いた声が聞こえてくる。才人は泣き叫んだ。 「僕はそんな名前じゃありません! 僕はモグラです、哀れなモグラなんでしゅ!」  いつもなら、才人がそんないじけた態度を取ろうものなら「止めてよね気持ち悪い!」だのと散々罵倒してきて挙句の果てには蹴りまで飛ばしてくるルイズであるが、やはり今日は一味も二味も違う。 「あら、可愛い子犬ちゃんが可愛いモグラちゃんになっちゃったのね」  と、からかうような口調で言ってきただけである。少しも動じた様子がない。このルイズ嫌いだ、と才人は布団の中で鼻を鳴らした。 「サイト」  呼びかけながら、ルイズが布団を持ち上げる。差し込んできた光の中にルイズの温和な笑顔が見えて、才人は慌てて彼女に背中を向けた。文字通り、顔向けできない心境である。 「モグラちゃんは光が苦手かしら」  悪戯っぽい声と共に、ルイズが布団の中に潜り込んでくる。才人は彼女から逃れようとしたが、布団の中でうまく動けるはずもなく、あっさりとつかまってしまった。  ルイズは背後から才人を抱きしめてきた。さすがにルイズだけあって、つぶれる乳房の感触を背中に感じたりはしなかったが、女の子特有の柔らかい肌の感触がパーカー越しにも伝わってきて、才人は妙にどきまぎしてしまう。 「離れろよ」  半ば照れ隠しに弱弱しい抵抗をしてみせたが、ルイズは離れるどころか小さな笑い声を立てるだけである。 「照れなくてもいいのよ、サイト」 「照れてなんかいねえよ」 「本当」 「本当」 「じゃ、こっち向いて」  それは困る、と才人は思う。頬が熱くなっているのが自分でも分かるぐらいだから、今は相当顔が赤いはずだ。  だが、だからと言って振り向かない訳にもいかない。それは、自分が照れているということを認めてしまう行為である。

845 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:09:28 ID:MeMu0vl7

 仕方なく、才人はルイズに一度腕を解いてもらってから、ベッドの中でもぞもぞと身体の向きを変えた。  が、何やら気恥ずかしくてルイズの顔を直視できない。 「やっぱり照れてるのねサイト」 「照れてねえって」 「だってお顔が赤いわよ」 「赤くねえよ」  ほとんど拗ねるように言う才人に、ルイズは含み笑いを漏らす。 (クソッ、からかわれっぱなしじゃねーか。面白くねえ)  内心悔しい才人ではあるが、今のルイズを相手にしたら何を言ってもさらっとかわされそうである。  と言うよりも、反応が読めなくて正直ちょっと怖いぐらいだ。 (いいや、もう寝ちまおう。どうせその内治るだろうし)  半分やけっぱちになりながら、才人は目を閉じる。 「あら、サイト」  ルイズが話しかけてくるが、無視である。これ以上からかわれてたまるか、と多少意固地になっていた。 「もうおねむなのかしら」  おねむとか言うな俺はあかんぼじゃねーんだぞと心の中で叫びつつ、才人は出来る限り規則的な呼吸をして狸寝入りを決め込んだ。 「寝ちゃったのね、サイト」  少し寂しそうな声が、閉ざされた視界の向こうから聞こえてくる。 (へん、ざまーみろってんだ)  と、才人が少々みみっちい達成感を味わったその瞬間、彼は自分の身体を何か温かく、柔らかいものが包み込むのを感じた。  驚きで声を上げそうになるのを寸でのところで堪え、薄目を開けて様子を窺う。すると、目の前に平らだが柔らかいものがあった。ルイズの胸だった。 「サイト」  子守唄でも歌うような優しい調子で、ルイズが話しかけてくる。その手は、ゆっくりと才人の後頭部を撫でている。 「かわいくって勇敢な、わたしだけの子犬ちゃん。大丈夫よ。ずっと、わたしが守ってあげるからね」  その柔らかい声音を聞いていると、才人は本当に眠くなってきた。  今のルイズはまるで、彼女の姉であるカトレアのようだと才人は認識していた。  だが、違った。確かにカトレアとも似ているが、今のルイズの声音はそれ以上に優しく、心を落ち着かせてくれる。 (母さん)  自然と、もうずっと会っていない母の姿が頭に浮かんでくる。 (あれ、おかしいな。俺、帰れなくて寂しいなんて思ったこと、なかったのに)  もう少しで涙があふれ出しそうなほど、目頭が熱くなっていた。  いくら好奇心旺盛で順応性が高いとは言え、やはり才人も元は日本の一般高校生に過ぎない。  自分の胸の奥にこれほどの望郷の念が眠っていたことに、才人は驚いた。  耳に響くルイズの鼓動を聞きながら、才人はいつしか深い眠りの中に沈みこんでいった。

846 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:10:15 ID:MeMu0vl7

 次に目を覚ましたのは、まだ真夜中という時分だった。  ルイズはまだ才人を抱きしめていたが、目を閉じて健やかな寝息を立てている。  月明かりに浮かぶその穏やかな寝顔を見ていると、才人は何故かしら胸が締め付けられるような切なさを感じてしまうのだった。 (やっぱ、このルイズはダメだ)  そっと彼女の腕の中から抜け出し、涙を拭いながら、才人はベッドから降りて壁に立てかけてあったデルフリンガーを手にする。 (俺はルイズを守るって誓ったんであって、こいつの優しさに甘えたいって思ったわけじゃねえ)  どうせ、ルイズがあんな風になってしまったのはまたモンモランシーの薬のせいだろう。才人はそう推測した。  まだ身体に残っているルイズの温もりにほんの少しだけ名残惜しさを感じながら、才人はそっと部屋を後にした。

 モンモランシーの部屋に着いた才人は、控えめに部屋の扉をノックした。一応、まだ夜中だということに配慮したのである。  モンモランシーが出てこなかったら、扉を叩き切ってでも目標を達成してみせる。そう意気込んでいた才人だったが、予想に反して扉はゆっくりと開き、その向こうからモンモランシーが姿を現した。 「てめえコラモンモン」  と、勢いのままにモンモランシーに食って掛かろうとした才人だったが、彼女の姿を見てぎょっとした。  部屋から漏れる頼りない明かりに照らされたモンモランシーの顔は、死にそうという表現が一番似合うと思わせるほどの形相であった。  頬はこけ目は充血し、縦巻きロールの金髪はほつれてぼさぼさ。悲惨以外の何物でもない。  モンモランシーはしばらくぼんやりしていたが、やがて疲れたようにため息を吐き出した。 「なんだ、サイトじゃない。なんか用なの」  この投げやりな対応にも、才人は驚きを隠せなかった。ルイズほどではないものの高飛車なモンモランシーのこと、こんな夜中に部屋を訪れようものなら、もっと文句を言われるはずである。 「いや、ちょっとルイズがさ」  なんとなくしどろもどろになりながら才人が言うと、モンモランシーは「ああ」と納得したように言ったあと、疲れた様子でため息を吐き出した。 「心配しなくても大丈夫よ。すぐに元に戻るから」 「また一ヵ月後か一年後か分からないって言うんだろ」 「伸びても一週間だと思って。そういう薬なのよ。分かったらさっさと帰ってくれる。疲れてるのよあたし」 「それは見なくても分かるけど。なんかあったのかよ」  今やルイズのことと同じぐらいにモンモランシーのことが気にかかる才人である。いくらなんでもこの疲れ方は尋常ではない。するとモンモランシーはどこか遠くを見るような目をして、唇の片端を引きつらせるようにつりあげてみせた。 「なんかあったかって。ええありましたとも。正直、死ぬかと思ったぐらいよ」 「あのさ、悪いんだけど順を追って話してもらえないかそれ」  モンモランシーは少しの間しかめ面をしていたが、やがて諦めたようにため息を吐き、扉枠にもたれかかりながら話し始めた。

847 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:10:58 ID:MeMu0vl7

「今日の昼間、ルイズが来たんだけど」 「ああ、そう言えばどっか出かけてたっけ。お前んとこだったんだな」 「そう」 「なんか、用事でもあったのかルイズの奴」  才人は何気なくそう訊いた。深い意味はなかった。ただ、ルイズとモンモランシーは用もないのにお喋りするような仲ではなかったはずなので、少し気になったのである。  しかし、対するモンモランシーの反応は奇妙であった。彼女は気まずげに目をそらすと、誤魔化すようにこう言ったのである。 「別に、大したことじゃないわ。それで、ルイズが来たんだけど」 「ああ」  才人も、それ以上は追及しなかった。女同士だし、男には話しにくいこともあるのだろう、と気を遣ったのである。モンモランシーも、才人がそれ以上訊かなかったことに幾分かほっとした様子で、続けた。 「そのときに紅茶を出したのよね」 「思ったより気が利くんだなお前」 「礼儀って言葉の意味ぐらいは知ってるつもりよ。問題はここからでね」  モンモランシーは頭痛でもしているかのように額を押さえると、深い深いため息を吐いた。 「あたしが作ってた失敗作の薬を、砂糖と間違えて紅茶にいれちゃったのよあの子」 「なんで間違えるんだよそんなの」 「最近かなりたくさん薬作ってて、いれる容器がなかったから、空になってた砂糖の瓶にいれてて」 「さっさと捨てとけよ失敗作なんか」 「そう簡単にはいかないわよ。ちゃんと処理しないと危険なんだから」  モンモランシーの説明はいちいち理屈が通っていた。それ故に、才人は怒りをどこにぶつけていいのかよく分からなくなった。 「お前がそんなにいっぱい薬作ってんのが悪い」 「無茶なこと言わないでよ」 「大体、なんでそんな張り切ってんのお前。金なくて材料だって手に入らないって前に言ってただろ」  腹立ち紛れにそう言うと、モンモランシーはまた気まずげに押し黙ってしまった。 (なんだ、こいつ)  才人は、得体の知れない気味悪さを覚えた。 (俺に、何か隠そうとしてるのか)  どうもそうらしいが、何を隠そうとしているのかは皆目見当もつかない。  誤ってルイズに薬を飲ませてしまったのを隠すならまだ分かるが、モンモランシーは明らかにそれ以外の何かを隠そうとしている。 (なんなんだよ気持ち悪ぃーな)  先ほどとは別種の苛立ちを才人が感じ始めたとき、モンモランシーはようやく再び口を開いた。 「それで、あたしは紅茶飲む前に薬が入っちゃったことに気付いて、難を逃れたんだけど」 「ルイズは飲んじまったのか」 「うん。まあ、ルイズとあと一人いたんだけど」  モンモランシーは何故か頬を染めてそう言う。  それが誰かというのも気にはなったが、才人が本当に聞きたいことはそれではない。 「で、その薬の効果は」  そう問うと、モンモランシーはわずかに複雑そうな顔をした。

848 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:11:52 ID:MeMu0vl7

「その前に、聞いておきたいんだけど」 「なによ」 「ルイズ、どんな感じになっちゃってるの」 「どんなって」  才人は、昼間帰ってきてからのルイズの奇行を思い出す。だが、どれも他人に説明できるようなことではない。 「どうでもいいだろそんなの。とにかく変なんだよ」  半ば照れ隠しに、才人は怒鳴った。  するとモンモランシーは腕組みして唸った。 「あれってね」 「ああ」 「強調する薬なのよ」  才人は目を瞬かせた。 「なんだよそれ」 「飲んだ人の性格とか、身体とか、そういう、その人を構成する要素のどれかを強調する薬で」  才人は自分があっさりとルイズに組み伏せられたり、ベッドに引き摺り上げられたことを思い出した。  あれも、薬の効果でルイズの筋力が増強された結果らしい。 「なんでそんな変なもん作るんだお前は」 「だから失敗だったのよ。最近あんまり寝てなかったもんだから、ちょっと材料間違っちゃって」 「とにかくこっちはいい迷惑なんだ。すぐに治してくれ」 「あたしだってそうしたいんだけど」  モンモランシーは困ったように部屋の中を振り返る。 「ちょっと今、薬を調合できる状態じゃなくてね」 「なんだそりゃ」 「いろいろあるのよ。さっきも言ったけど、薬の効果はせいぜい一週間ぐらいだから」 「一週間もあんなルイズに付き合えってのかよ」  才人はうんざりしてそう言った。モンモランシーは少し興味を惹かれたように才人を見てきた。

849 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:12:53 ID:MeMu0vl7

「そんなに大変なのルイズったら」 「おう」 「前のときよりも」  前のとき、とはもちろんあの惚れ薬事件のときのことだろう。  方向性は違うが、あのときと同じぐらいに大変なのは確かである。  どちらにしろ、薬の効果で好かれたり優しくされても嬉しくないと感じる程度には、才人は真っ直ぐな少年なのだ。 「でもねえ」  モンモランシーはまた疲れたため息を吐き出す。 「あたしだって、解毒剤作れたらすぐにでも作りたいんだけどね」 「だから何なんだよさっきから。この部屋じゃ作れないっての」 「ええ。今の状態じゃね」  いちいち、歯切れの悪い返答である。才人は苛立ちながら訊いた。 「どういう意味よ」 「さっき言ったでしょ、薬飲んじゃったの、ルイズ以外にもう一人いるって」 「ああ」 「その一人っていうのが」 「僕のことさ」  突然部屋の中から声が聞こえてきたと思った瞬間、暗闇から二本の手が伸びてきてモンモランシーの身体を引きずり込んだ。 「ちょ、モンモン」  才人は慌てて背中のデルフリンガーに手をかける。部屋に踏み込むと、薄暗い明かりの中に二人の人間の姿が浮かび上がっていた。 「やあサイト、こんばんは」  そう言ってウインクしてきたのは、紛れもなくギーシュ・ド・グラモンであった。

850 名前:ご主人様と犬[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:13:28 ID:MeMu0vl7

 彼は部屋においてあった椅子に優雅に腰掛けている。その膝の上に、顔を赤くしたモンモランシーを乗せて。モンモランシーは必死に何か叫んでいるようだったが、その口はギーシュの手によって塞がれていた。 「とりあえず、扉を閉めてもらえるかな。外に声が聞こえると誤解されてしまうからね」  才人は迷った。どうも、ギーシュもかなりおかしくなっている様子である。モンモランシーが明らかに嫌がっているのを見るに、人を呼んできた方がいい気もする。 「安心したまえサイト。僕はただ、愛の営みに無粋な邪魔をいれたくないだけさ」 「愛の営みってお前」 「そう。つまりはこういうことさ」  言うが早いか、ギーシュはモンモランシーの口を塞いだまま、彼女の首筋に唇を押し付け始める。  そこからの展開は実に見事であった。ギーシュは膝の上のモンモランシーを、拘束しつつ責めてみせたのである。  首筋や顔を舌や唇で責めつつ、片手で身体の至るところを愛撫する。モンモランシーも始めは抵抗していたが、ギーシュに責められる度に身体を跳ねさせ、表情を虚ろにしていった。  二人は最終的に才人の目の前で交接まで演じてみせた。しかも、床に四つんばいになったモンモランシーをギーシュが責め立てる、獣のような姿勢である。 「ギーシュ、やめて」  小さく悲鳴を上げるモンモランシーをからかうように、ギーシュは腰の動きを激しくする。 「おやおや、そう言いながら随分とよく締め付けてくれるじゃないか、君は」 「だって、だって」  羞恥と興奮で顔を赤くしながら、モンモランシーは小さく首を振る。 「気持ちいいんだろう、モンモランシー。何も恥ずかしがることはないよ」 「でも、サイトだって見てるのに」 「安心したまえモンモランシー。そうやって雌犬のように乱れていても、君の美しさは少しも損なわれてはいないからね」 「ああ、ギーシュ」  甘い声で囁かれ、モンモランシーはついに最後の羞恥心すらかなぐり捨てた様子だった。  ギーシュの名を呼びながら、涙と涎を垂れ流して激しく切ない喘ぎ声を上げる彼女に、普段の高飛車な面は少しも見られない。 「ギーシュ、好き、大好き」 「ああ、僕も愛しているともモンモランシー。さあ、また君の中を僕で満たしてあげるからね」  ギーシュがより一層強く腰を叩きつけると同時に、モンモランシーの身体が激しく反り返った。  ぐったりと床に身を横たえるモンモランシーを満足げに見下ろしながら、ギーシュはゆっくりと陰茎を引き抜く。  行為の激しさに比例しているかのように、精液の量も半端ではなかった。なにせ、ギーシュの陰茎とモンモランシーの陰唇の間に白い橋がかかったほどであるから。 「さて、それでは話をしようじゃないか、サイト」 「いや、その前にお前」  まるで出来のいいAVを見ていたみたいだと半ば呆れながら、才人は一応突っ込んでおいた。 「やらしいとこ強調されすぎ」

851 名前:どっかのアホ[sage] 投稿日:2006/08/15(火) 02:17:09 ID:MeMu0vl7 またふらふらと投下させていただきました。>>532-534の続きです。 前に感想書いてくださった方々、ありがとうございました。 またあんまりエロくないですけど、楽しんで頂ければ幸いです。 たまにはギーシュが主導権握ってたっていいじゃない。