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***支援C
【ルフレ】
スミア、こんなにたくさんの本、
どうしたの?
【スミア】
まぁ…ごきげんよう、
ルフレさん。
輸送隊の中から出てきたんです。
私、その場に偶然居合わせたものですから
せっかくなので何冊かお借りして
読んでみようと思って。
【ルフレ】
へぇ…面白そうなのもたくさんあるわね。
【スミア】
では何冊かお読みになりますか?
一人では一気に読み切れませんから…
【ルフレ】
いいの?
【スミア】
もちろんです。どれがいいですか?
【ルフレ】
そうねぇ
どれも面白そうだから迷うわね…
【スミア】
じゃあこれなんかどうですか?
『本当は怖い、村訪問』
【ルフレ】
うーん…ごめん。
できれば怖くない話がいい…かな。
【スミア】
す、すみません! じゃあこの
『ペガサスみたいなものの飼育法』なんか…
【ルフレ】
えっと…。動物を飼う気はないし…
【スミア】
これも違いました!? えっと…
『昼下がりのならず者』は…
【ルフレ】
うぅーん……。
あの…他のも全部こんな感じなの?
【スミア】
はい…すみません…
私、本を選ぶセンスまで落ちこぼれで…!
本当に…すみませ…。うぅ…!!
【ルフレ】
あぁー泣かないでよ!
じゃ、じゃあ借りようかなこれ!
昼下がりに何が起こるかしらー!
すっごく面白そうねー。
【スミア】
良かった…喜んでいただけて…
【ルフレ】
ほっ…
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***支援B
【ルフレ】
スミア、この前借りた本返すわね。
意外に面白かったわ、ありがとう。
まさか昼下がりにあんなことがね…!
ならず者同士の愛憎劇が泣けて泣けて…!
【スミア】
まぁ…! 面白そうですね。
私も今度読んでみます。
【ルフレ】
ちなみに、スミアは何を読んだの?
【スミア】
私は…これです。
『聖戦の系譜』
【ルフレ】
へぇ…初めてのまともな題名。
これは物語なの?
【スミア】
はい、実際にあった戦争を元にした
物語だそうです。
【ルフレ】
面白そうね。
【スミア】
ルフレさんは…物語が
お好きなのですか?
【ルフレ】
ええ、好きよ。
【スミア】
私もです! 物語はいいですよね。
その世界の中にぐんぐん引き込まれていって…
本を読んでいる間だけは、
私、落ちこぼれの女の子じゃないんです。
かっこいい英雄にも、
世界一の魔法使いにもなれる。
素敵なことだと思います…
【ルフレ】
そうね。その世界に浸ってしまうと、
読み終わるのが寂しくなったりして…
【スミア】
はい…。でも、また次の物語を読めば
その寂しさもなくなります。
また新しい世界が待ってると思うと、
何だかわくわくしますよね。
【ルフレ】
次は何を読むの?
【スミア】
えっと…これです。
『狂気のファルコンナイト・上巻』
【ルフレ】
大丈夫なの…? それ。
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***支援A
【スミア】
あなた、私が狂っているとでもお思い?
【ルフレ】
…はい?!
【スミア】
いいわ…その奇妙な物を見るような目…。
私だけのものにしたくなる…!!
【ルフレ】
え…? え!? 急にどうしたの!?
変よスミア、普通に話してよ!
【スミア】
…あ、すみません。
今のは物語のヒロインのセリフなんです。
この前読んだ物語に出てきた女性が
とても素敵な人で…
私も…あんな風になれたらいいなって
思っただけなんですけど…
あの…そんなに変でしたか?
【ルフレ】
ええ、変だった。
すごーく変だった。
【スミア】
す、すみません…。
やっぱり私みたいな落ちこぼれじゃ…
【ルフレ】
そういう意味じゃないわ。
スミアはそのままで十分なのよ。
スミアはこの前から
別の誰かになりたがってるみたいだけど
スミアはスミアにしかできない事があるんだから
他の誰かになったらもったいないわよ?
【スミア】
そう…ですか。
ルフレさんに言われると
何だかそんな気がしてきました。
【ルフレ】
よしよし。
【スミア】
では、次は私と同じ、冴えない女の子が
主人公の物語を読みますね。
【ルフレ】
ちがーう!
【スミア】
この『二軍落ちのプリンセス』なんか
良さそうだと思いませんか?
きっと面白いと思うんです…!
【ルフレ】
も…もうその本でスミアは
好きにしていてください…
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