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#contents()
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**親子
***支援C
【ブレディ】
さぁ、紅茶が入ったぞ、父さん。
えーと…これは何とかいう地方で採れた
何とかいう茶葉だな。まぁ、高いやつだ。
【ヴェイク】
…は?
【ブレディ】
なんだ、何か足りないのか!?
茶菓子か!? スコーン的なアレか!?
ちっ…あいにく今日はそこまで
用意できていない。すまないな、父さん。
【ヴェイク】
いや、そうじゃなくて…
【ブレディ】
なんだよてめぇは! 早く飲めよ!
紅茶は冷めるとおいしくないんだぞ!!
【ヴェイク】
す…すまん!
いただくぜ…!
………あのさ、ブレディ。
【ブレディ】
あぁ?
【ヴェイク】
なんで俺様たち、こんなところで
優雅に茶なんかしてるんだ?
【ブレディ】
なんでって…父さんの日課なんだろ?
昼下がりに紅茶を飲むの。
【ヴェイク】
…何だその生意気な日課。
俺様は普段そんなことしてねーけど…
【ブレディ】
なにぃ!? じゃあさっき母さんが
『お父さんの日課に付き合ってきて
差し上げなさい』って言ったのは嘘かよ!
【ヴェイク】
俺様に紅茶を飲む日課がない限り、
そういうことになるな。
【ブレディ】
あの野郎ーーー!
俺で遊びやがったなーーー!
【ヴェイク】
マリアベルの奴、何を言ったんだよ?
【ブレディ】
…いや、父さんは気にしなくていい。
俺は今から母さんに話をつけに行く。
父さんはゆっくり茶でも飲んでいてくれ。
じゃあな!!
【ブレディ】
…忘れてた。ポットにはこれをかぶせておけ。
紅茶が冷めにくくなる。
【ヴェイク】
な、何だったんだ…!?
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***支援B
【ブレディ】
この前は悪かったな、父さん。
【ヴェイク】
この前って…あぁ、2人で茶をしたことか。
あんなの、謝ることじゃねーよ。
ブレディとゆっくり話ができて、
俺様は楽しかったんだからよ。
【ブレディ】
なら良かったけどよ…
結局一人で茶をさせちまったからな。
今日は詫びの気持ちを込めて、
バイオリンを演奏しようと思う。
【ヴェイク】
はぁ!?
【ブレディ】
父さんに謝る時はバイオリン演奏が
必須だと聞いたんだが…
【ヴェイク】
な、何なんだよその謝罪方法!?
【ブレディ】
バイオリンで立て続けに三曲演奏したのち
その場で宙返りをすれば
父さんは手を叩いて大喜びする、と…
【ヴェイク】
それが本当なら
俺様はとんだアホだな!!
…ブレディ、よく聞け。
目を覚ませ。
俺様はそんな謝罪を受けたことはねぇ。
宙返りを見て大喜びしたこともな。
またマリアベルに遊ばれたんだよ、お前は。
【ブレディ】
はぁあ!? またかよ!!
あの野郎、一度ならず二度までも…!
【ヴェイク】
ブレディ、待った。
【ブレディ】
…んだよ、父さん。
【ヴェイク】
せっかく俺様のところに来たんだ。
今日はゆっくり話でもしねぇか?
それに、こんなことでもないと、
お前は俺様と話しになんか来なかっただろ?
【ブレディ】
……ちっ。母さんのやつ、
こうなることを読んでやがったな…
ふん。あいつの思惑どおりなのは
気に食わねぇが…
父さんと話すのは、悪くない。
【ヴェイク】
そっか。なら良かったぜ。
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***支援A
【ブレディ】
…それでな、母さんの奴
他のことでも俺をおちょくりやがって…
【ヴェイク】
ふっ…
【ブレディ】
んだよ、父さん。
今のはまだ笑うトコじゃねぇぞ。
【ヴェイク】
…いや、お前と仲良くなれて
良かったと思ってたんだよ。
初めてお前を見た時は、正直
『こいつが俺様の息子か!?』と思うほど
怖い顔してたからなー。
【ブレディ】
悪かったな。こんな怖い息子で。
ま、本当に気に入らねぇんだったら
『本物』をもっと上手く教育してやるこった。
【ヴェイク】
本物って…この時代のお前のことか?
【ブレディ】
あぁ、そうだよ。
俺はあんたの本物の息子じゃねーからな。
【ヴェイク】
………
…ブレディ。
【ブレディ】
…何だお前、なんつー顔してんだよ。
俺に気ぃ遣う必要なんかねぇよ。
俺は他の奴みたいに
この時代の自分に嫉妬なんかしない。
所詮は別物だ。本物が産まれたら、
俺のことを忘れちまっても恨まねぇよ。
【ヴェイク】
お前…! それ本気で言ってんのか!?
せっかく仲良くなったのに。
息子が産まれたからポイなんて事…
俺様は絶対にしねぇからな!
確かにお前は俺様の本当の息子じゃない。
でも、他人だなんてことはもっとねぇよ!
お前は最高に気のいいダチで、
俺様が決めた最初の息子、なんだからな!
【ブレディ】
………父さん。
…んだよ、泣かないでおこうと思ったのに。
何てこと言いやがんだ…
父さん…忘れてくれって言ったのは嘘だ。
…覚えててくれよ。俺のこと。
俺と友達になったこと。
俺みたいな奴がいたこと。…いいよな?
【ヴェイク】
…ったりめーだ。
忘れられるわけ、ねーだろ。
覚えてるよ、ずっと。未来で死んじまった、
お前の本当の親父の分まで…な。
【ブレディ】
…あぁ。
…もし俺より先に死にやがったら、
墓に嫌というほど紅茶をかけた上に
バイオリンで三曲演奏して
宙返りをしてやるからな。覚悟しろ。
【ヴェイク】
はは…それは、
絶対に死ぬわけにいかねぇな。
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