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「支援会話集 ヴィオール×ミリエル」(2012/06/30 (土) 20:21:46) の最新版変更点
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***支援C
【ミリエル】
ヴィオールさん。
【ヴィオール】
おや、これはミリエルくん。
私になにかご用かな?
【ミリエル】
一つ、お願いがあるのですけど
いいでしょうか?
【ヴィオール】
なんなりと。麗しきミリエルくんのためなら
このヴィオール、たとえ火の中水の中…
【ミリエル】
私に占いを教えてもらえませんか?
【ヴィオール】
占いを? ミリエルくんに?
これはまた意外な取り合わせだね。
ミリエルくんは占いといった
類には興味がないと思っていたが。
【ミリエル】
あなたの占いがよく当たると
陣営内で評判なのです。
未来予知は人が抱く
究極の願望のひとつでありましょう。
真理を追究する者として
興味を抱かずにはいられません。
【ヴィオール】
ふむ。微妙に違うような気もするが…
いずれにせよ、占いとは奥の深いものだ。
そう簡単に習得することは難しい。
華麗にして聡明たるミリエルくんの頼みだが
これは少し厳しいところだな。
【ミリエル】
私の頼みなら火の中水の中、だったのでは?
【ヴィオール】
う、うむ。それはだな…火の中水の中には
飛び込むが、占いは少し別なのだ。
【ミリエル】
…つまり、平たく言えば
教えてくれる気はないのですね。
ではせめて、私の未来を
占ってもらえないでしょうか。
【ヴィオール】
それはもちろん。喜んで。
きっかけはどうあれ、ミリエルくんが
興味を持ってくれたことは喜ばしい。
【ミリエル】
ありがとうございます。
【ヴィオール】
とりあえず、君の明日の運勢
あたりではいかがかな。
【ミリエル】
はい。お願いします。
【ヴィオール】
ふぅむ…ふむふむ。
濡れそぼっているミリエル君が見える。
いつも身につけている大切なものが
水に弱いのであれば要注意だね。
【ミリエル】
濡れる…雨ということでしょうか?
【ヴィオール】
さて、どうだろうか。
今私に見えたことは
君が濡れるということだけだからね。
【ミリエル】
なるほど…分かりました。
明日が楽しみです。それでは。
【ヴィオール】
さて…どう転ぶかな。
私も楽しみに待つとしよう。
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***支援B
【ミリエル】
ヴィオールさん。
結果の報告に来ました。
【ヴィオール】
報告?
ああ、先日の占いのことかな?
【ミリエル】
はい。あなたの言ったことが…
見事なまでに現実となりました。
突然の雨に降り込められ
乾いたところがないほど濡れました。
【ヴィオール】
ほう、それはまた見事なまでに…
【ミリエル】
えっ?
【ヴィオール】
いや、なに、うん。
当然と言えば当然だね。
【ミリエル】
もし、あのときに書物を持っていたら
二度と読めなくなるところでした。
これは、驚くべきことです。
【ヴィオール】
雨に濡れるきみに傘を差し出す
栄誉に与れなかったのは残念だがね
【ミリエル】
ヴィオールさん。私は
ますます占いに興味を持ちました。
どうしても教えてもらうことは
できないのですか?
【ヴィオール】
すまないが、こればかりは
神聖にして荘厳なるものなのでね。
【ミリエル】
そうですね…未来予知ですから。
簡単に教えられないのはわかります。
【ヴィオール】
そうか、分かってくれたか。
なら、この話はこれで…
【ミリエル】
いえ、ヴィオールさんのこれほどの能力を
放っておくわけにはいきません。
私、クロムさんに進言してきます。
これからの作戦はヴィオールさんの
占いによって決するべきですって。
【ヴィオール】
むむぅ、それは困る!
【ミリエル】
? なぜです?
【ヴィオール】
いや、それはだな…
【ミリエル】
そうすればこの軍も百戦百勝。
私も未来予知を研究する機会に多く恵まれ…
【ヴィオール】
待ちたまえ!
それはいかん。いかんのだ。
【ミリエル】
ヴィオールさん…?
【ヴィオール】
仕方がない。
私の占いがどういうものか教えてあげよう。
【ミリエル】
本当ですか?
【ヴィオール】
だがちと、その、なんだな。
そう、準備、準備が必要なのだ。
だから、また今度の機会という事で…。
【ミリエル】
わかりました。お待ちしております。
【ヴィオール】
やれやれ、これは
どうしたものかな。
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***支援A
【ミリエル】
あ、ヴィオールさん。
【ヴィオール】
む、いかん!
【ミリエル】
待ってください。ヴィオールさん。
【ヴィオール】
いたた…痛いよミリエルくん。
離してくれたまえ。
【ミリエル】
いいえ、離しません。
この間、占いを教えてくれると
約束したじゃないですか。
【ヴィオール】
さて、そうだったかな?
【ミリエル】
そうです。
【ヴィオール】
でも、それからずっと何もおっしゃってくれず
私を見るとコソコソどこかに…
ひょっとして私と会うのを
避けてらっしゃるんじゃないですか?
【ミリエル】
そ、そんなわけはないじゃないか。
私が英邁にして麗しきミリエルくんを
避けるなど…
【ヴィオール】
そんなことを言っても
ごまかされませんよ。
【ミリエル】
さあ、今日という今日は
教えていただきます。
準備にかける時間は
十分あったはずです。
【ヴィオール】
…やれやれ、やむをえないな。
がっかりするかもしれないが、
かまわないかね?
【ミリエル】
私が落胆を?
…なぜですか?
【ヴィオール】
占いの真実は、
未来予知などではないのだよ。
ちょっとした
心を操る術なのさ。
【ミリエル】
心を操る術…ですか?
【ヴィオール】
そう。どちらかというと話術に
入るのかもしれないね。
誰にでも当てはまることを、
その人のみ起こる事のように信じさせる話術。
例えば『水に濡れる』などはその典型だな。
水に触れない日などないんだからね。
【ミリエル】
つまり、私も含めて占いを受けた人は
その巧みな話術に乗せられていたと…
【ヴィオール】
自分こそが特別であると信じたい心を
くすぐるのは難しくないということさ。
ミリエルくんをガッカリさせてしまって、
申し訳ないとは思うのだが…
【ミリエル】
なぜです?
【ヴィオール】
え?
【ミリエル】
未来予知を信じさせてしまうほどの話術、
素晴らしいものです。
これは人間心理の深層まで
関わってくるものですよ。
【ヴィオール】
あ、そっち……
【ミリエル】
研究のしがいがありそうで、
実に興味深いです…。
さあヴィオールさん、教えてください。
占いに用いる話術の全てを。
今日は逃がしませんよ。
【ヴィオール】
お、お手やわらかに頼むよ。
ミリエルくん。
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***支援S
【ミリエル】
ヴィオールさん。
昨日の占い、外れましたね。
ヴィオールさんの話術、
最近は鈍ってきているのではないですか?
【ヴィオール】
そうかね。私としては
外れているとは思っていないのだが。
【ミリエル】
そうでしょうか?
私の分析では、占いの内容自体
話術の傾向に当てはまらない気がします。
【ヴィオール】
ほう、どのように?
【ミリエル】
占いの内容は
『運命の人との出会いを果たす』でしたね。
それは極めて特殊な状況で発生するものです。
普遍的な状況に、あたかも特別かのような
言葉のヴェールをかぶせる内容とは…
【ヴィオール】
今回は少し違うのだよ。
ミリエルくん。
【ミリエル】
と、言うと?
【ヴィオール】
占いは言葉を紡ぎ
人の心を動かすもの。
それは思いを伝えるのにも
使えるという事なのだよ。
【ミリエル】
…おっしゃってる内容が
よく理解できないのですが…
【ヴィオール】
だが言の葉で全て説明することには
いささかの抵抗があるもの。
そこで行動を加えることで
より強く伝えることができるのだよ。
【ミリエル】
行動…?
【ヴィオール】
これを、見ていただけるかな?
【ミリエル】
これは、指輪…ですね?
【ヴィオール】
君への贈り物として、
少し前に購入したものだ。
この指輪を、受け取って欲しい。
【ミリエル】
つまり、この思いを伝えるための
占いだった…
【ヴィオール】
そう。言葉だけで思いを伝えるのは、
聡明な君に対しては愚策のようだったからね。
したがって行動をも交えて思いを伝えた。
その2つを結びつけたのが占いだ。
つまり、この場合の占いは…
君を愛していることを
伝えるための手段というわけだよ。
【ミリエル】
そう…だったのですか。
まったく気づきませんでした。
【ヴィオール】
それは、私の気持ちに?
【ミリエル】
それもあります。ただ、私自身の
気持ちにも…かもしれません。
【ヴィオール】
ということは、少なくとも今君は
自分の気持ちに気づいたわけだね?
【ミリエル】
はい。思いを伝えられて
改めて省みてみるに
どうやら私もあなたを愛しているようです。
これは、新たな体験です。
【ヴィオール】
やれやれ、どうやら切なる思いを込めた
占いが成功したようだな
いや、この場合は
占いだけに当たったと言うべきか。
【ミリエル】
そうですね。でも、これは単なる
話術や行動だけではないと思います。
きっと、それ以上の何か…
なんと言えばいいのだろう。
あえて表現するなら真心…?
それが伝わったんだと思います。
【ヴィオール】
うむ。それはそうであろう。
なにしろ私は心から君を愛している。
【ミリエル】
真心…実に興味深い命題です。
また一つ、研究する題材ができました。
【ヴィオール】
これから研究していけばいいさ。
私と共に、一生かけてね。
【ミリエル】
はい。
そうさせてもらいます。
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