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***支援C
【ベルベット】
あら…雨。しかし奇妙ね。
空は晴れているというのに。
【ヴィオール】
いわゆる涙雨というやつだね。
ベルベットくんはご存じなかったかな?
【ベルベット】
涙雨…? そんなことより
私に気安く声をかけないでくれる?
【ヴィオール】
おっと、自然な流れで
会話に入れたと思ったのだがね。
やはりなかなかに厚い衣を
身にまとっておいでだ。
まぁもっとも、それを一枚ずつ
脱がせるのが楽しいわけだが。
【ベルベット】
…挑発しているのなら、
受けて立つわよ。
【ヴィオール】
あいにく私は、戦いよりも
言葉を交わすのが得意なのだよ。
【ベルベット】
なら言葉を交わしてあげるわ。
【ヴィオール】
おぉ、それはありがたい。
【ベルベット】
向こうへ行きなさい。汚らわしい。
あなたの噂は聞いてるわ。
あなたみたいに、自分の家臣の死を
忘れてへらへらしている男を見ていると
嫌悪感で吐き気がするわ。
【ヴィオール】
お…う、これは辛らつな。
剣で斬られるよりも遥かに痛い。
【ベルベット】
ふん。さあ、得意だというのであれば
なにか言葉を返してみなさい。
【ヴィオール】
残念ながら、私は女性を傷つける
言葉にはとんと疎くてね。
ここは私の完敗、ということで
退かせていただこう。
【ベルベット】
ふん…軟弱者ね。
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***支援B
【ベルベット】
ちょっと。
【ヴィオール】
おや、まさか
君から話しかけてくるとは。
また涙雨が降らねばいいが。
【ベルベット】
あなた…戦いは苦手だと言っていたわね。
にもかかわらず、先の戦いでは
私に劣らぬ戦果をあげた。
私を欺いていたわね。
【ヴィオール】
私は言葉のほうが得意だとは言ったが
戦いが苦手だとは言っていない。
もっとも、大切な人々を守ることが
できなかった私の未熟な腕では
戦いが得意などと口が裂けても
言えないのは、事実だがね。
【ベルベット】
…なぜ、最後まで戦わずに
あなたの家臣を捨てて逃げたの?
あなたには、果たすべき責任が
あったはずでしょう。
【ヴィオール】
…私は領内の人々の安全と引き換えに
自らの身を差し出すつもりだった。
しかし…誰もがヴァルムに屈するのを
潔しとせず、戦って散ることを選んだ。
私という旗印が、彼らから戦いを
放棄する理由を奪っていたのだよ。
【ベルベット】
だからあなたは、領主みずから
みっともなく逃げて…
家臣たちから戦う理由を失わせた…
そういうこと?
【ヴィオール】
私自身の都合だけで言えば、そうだ。
しかし残された人々のことを思えば、
非力な卑怯者の言い訳でしかないさ。
どう責められようが、返す言葉もない。
【ベルベット】
…先日言ったことは、取り消すわ。
あなたは…多くの同胞を失った私と
同じ苦しみを抱えているようね。
【ヴィオール】
同じではない。
【ベルベット】
なに…?
【ヴィオール】
私にはまだ、生きて待つ人々を
助けるという使命…いや、希望がある。
それすらも奪われた君と比べれば
私などしあわせなほうだろう。
【ベルベット】
ふん…気遣っているつもり?
【ヴィオール】
君が抱える苦悩と絶望の闇は、
気遣うことすら許されぬほど深い。
私はただ…君までもが闇に
引きずり込まれぬよう祈るだけだ。
【ベルベット】
祈りなど、なんの意味も持たない…けど、
あなたの思いは聞いておくわ。
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***支援A
【ベルベット】
…………
【ヴィオール】
ベルベットくんは、水面に映る月に
なにを思っているのかな?
【ベルベット】
…何か用?
【ヴィオール】
タグエルは、死して体を離れた魂は
月に還る――と考えるそうだね。
【ベルベット】
そうよ。だから私たちは、神聖な月を
直接見上げることはしないわ。
【ヴィオール】
なるほど。じつはこういうものを
用意してきたのだが…
【ベルベット】
酒器と…酒?
【ヴィオール】
月に思いを馳せて
杯を傾けるのも一興かと思ってね。
【ベルベット】
ふっ…こんなところに風流を
解する男がいるとは意外ね。
【ヴィオール】
まぁ、一杯。
【ベルベット】
せっかくだから、いただくわ。
…そういえば、あなたは
この戦争が終わったらどうするの?
【ヴィオール】
もちろん、故郷へ。残してきた家臣や民を
必ず苦境から救うつもりだ。
【ベルベット】
ならば私が、あなたの希望とやらを
現実にする手伝いをしてあげるわ。
この酒の礼よ。
【ヴィオール】
そうか。それは…ありがたい。
ふっ…
【ベルベット】
なにを笑ってるの、気持ち悪い。
【ヴィオール】
気持ち悪…相変わらず
君の言葉は刃のように鋭い。
何、嬉しいのだよ。残してきた
民を救えることはもちろん…
君からそんな言葉を
もらえたことがね。
これこそ二人の絆…
というべきものではないかな。
【ベルベット】
違うわ。
…酒のせいよ、きっと。
【ヴィオール】
それは残念。
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***支援S
【ヴィオール】
ベルベットくん。
【ベルベット】
なに、ヴィオール。
【ヴィオール】
こんなものを用意してみたのだが、
受け取ってもらえないだろうか。
【ベルベット】
…昼間から酒?
いや、これは…指輪?
なんのつもり。
【ヴィオール】
君と永遠の愛の誓いを
交わしたい。
【ベルベット】
あなた…酔っているの?
【ヴィオール】
君に酔っている…などという
戯れはひとまず脇に置いておいて…
君は、私の希望を現実にする
手伝いをすると言ってくれた。
しかしそれは、私の希望であって
君の希望ではない。
私は君自身にも確かな希望を
持って欲しいと思っている。
【ベルベット】
あなたと愛を交わすことが
私の希望になるとでも?
【ヴィオール】
そうなるように、
努力は惜しまないつもりだ。
【ベルベット】
まったくなにを言って…ん?
また、雲もないのに雨が…。
【ヴィオール】
これはすばらしい。涙雨が私たちの
結婚を後押ししてくれているようだ。
【ベルベット】
よくそんなこじつけを
ほいほいと思いつくものね。
【ヴィオール】
思いつきではないさ。
天が…月が祝福してくれているのだよ。
【ベルベット】
まったく、適当なことばかり…
でも、悪くはないわ。
いいわ、交わすわ。
あなたと…永遠の愛の誓いを。
【ヴィオール】
ふっ…感謝する。
君と、涙雨に。
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