大会観戦記 第172回

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**172回大会 ***錯覚 人間には錯覚という怖いものを持っている。 一度の錯覚で、取り返しのつかないことになるのが将棋だ。 理解できない手を指したのが、biginner氏で、poppo氏との一回戦だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=big_pop.JPG) 図は先手の▲5三金の打ち込みに、後手▽8八金と打ち込んだ所。 ▽8八金は少し考えにくい。何故なら▲同玉▽6九飛成に▲7九金で弾かれる。 ▲7九金を打った局面は先手が固く、端歩を一つ突いてるのが生きそうだ。 しかし、先手はそうは指さなかった。 ▲7七玉! ▽6九飛成 こんな痛いポカはないだろう。しかしそう逃げてくれるなら私も▲8八金と打つのだが。 biginnerさんは簡単な見落としがやや多い。 よく注意して局面を見れば、随分と違ってくるだろう。 おそらく▲7七玉で▲6九の金にヒモがなくなるのをうっかり?したのではないか・・。 ***またもや錯覚 先手がmarubouzu氏と後手gachapin氏の対局だ。 先手が3手目に▲7八金と上がったため、それを咎めようと後手が振り飛車にした。 対振り飛車戦において、先手は▲6八玉~▲7八玉と囲うのが一般的で、 ▲7八金は、対振り飛車で玉を囲う場所、ルートを無くしている意味だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=maru.JPG) 後手が▽4三銀と引いて飛車交換を迫ったところ。 先手は居玉で、簡単に交換しては耐え切れない。 ここで大悪手が出てしまう。 ▲4三馬! ▽2九飛車成 以下先手何も出来ずに将棋が終わってしまった。 まずしっかりと玉を囲うことが大切なのだ。 ***穴熊の短所? 図はてっち氏とMobius氏の対局。 先手の中飛車に後手が穴熊に組んだ模様だ。 図はもちろん先手大優勢だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=%E3%81%A6%E3%81%A3%E3%81%A1.JPG) 角が二枚渡っていて、玉のコビンが開いているのが気になるが、▲6五銀の存在ですぐ危険になることもない。 ▲3二歩と打たれたが、ここで▽4七歩とギリギリ利かさなければならなかった。 まさに今しか入らないといったところで、▲3一歩成りが王手にならないからだ。 それはそれでまだ先手が優勢なのだが。 実戦は同金と取ってしまい、▲5二飛▽4二歩となれば勝負は決まったものだった。 Mobius氏はどんな状況であれ必ず穴熊に組んでくる。急戦や相居飛車のときもそうである。 囲いは臨機応変に使い分けないと、短所というのが嫌と言う程に出る。 ***ただのあほ 図は先手が自分、後手がTACOS氏の将棋。 相振り飛車になった。 序盤▲5六歩と受けるべきところをうっかりし、▽5六歩とド急所の位を取られて苦戦している。 後手が▽5五銀と出たところ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=asu.JPG) 第一感では▲6二歩だ。 ▽同金なら▲8二歩で頑張れると思っていた。 しかし残り時間10秒という所で、変な手順が次に浮かんでしまった。絵を描いていたというか。 上記の手順は歩切れだし、▲6三歩とじっと垂らす手が見えてしまった。 もちろん▽6七歩▲同飛▽6六歩と連打して止めてくると予想した。 そこで▲8七飛を用意していたのだが・・・ ▲6三歩 ▽6六歩 ▲6五銀 ▽4六銀 以下後手勝ち。 連打しないで▽6六歩とじっと打つのを全くもって考えていなかったのだ! 飛車先を遮断するなら、当然連打して手番を握るという固定観念が見事に祟った一局である。 素直に▲6二歩としていれば勝負だったのだ。
**172回大会 ***錯覚 人間には錯覚という怖いものを持っている。 一度の錯覚で、取り返しのつかないことになるのが将棋だ。 理解できない手を指したのが、biginner氏で、poppo氏との一回戦だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=big_pop.JPG) 図は先手の▲5三金の打ち込みに、後手▽8八金と打ち込んだ所。 ▽8八金は少し考えにくい。何故なら▲同玉▽6九飛成に▲7九金で弾かれる。 ▲7九金を打った局面は先手が固く、端歩を一つ突いてるのが生きそうだ。 しかし、先手はそうは指さなかった。 ▲7七玉! ▽6九飛成 こんな痛いポカはないだろう。しかしそう逃げてくれるなら私も▲8八金と打つのだが。 biginnerさんは簡単な見落としがやや多い。 よく注意して局面を見れば、随分と違ってくるだろう。 おそらく▲7七玉で▲6九の金にヒモがなくなるのをうっかり?したのではないか・・。 ***またもや錯覚 先手がmarubouzu氏と後手gachapin氏の対局だ。 先手が3手目に▲7八金と上がったため、それを咎めようと後手が振り飛車にした。 対振り飛車戦において、先手は▲6八玉~▲7八玉と囲うのが一般的で、 ▲7八金は、対振り飛車で玉を囲う場所、ルートを無くしている意味だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=maru.JPG) 後手が▽4三銀と引いて飛車交換を迫ったところ。 先手は居玉で、簡単に交換しては耐え切れない。 ここで大悪手が出てしまう。 ▲4三馬! ▽2九飛車成 以下先手何も出来ずに将棋が終わってしまった。 まずしっかりと玉を囲うことが大切なのだ。 ***穴熊の短所? 図はてっち氏とMobius氏の対局。 先手の中飛車に後手が穴熊に組んだ模様だ。 図はもちろん先手大優勢だ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=%E3%81%A6%E3%81%A3%E3%81%A1.JPG) 角が二枚渡っていて、玉のコビンが開いているのが気になるが、▲6五銀の存在ですぐ危険になることもない。 ▲3二歩と打たれたが、ここで▽4七歩とギリギリ利かさなければならなかった。 まさに今しか入らないといったところで、▲3一歩成りが王手にならないからだ。 それはそれでまだ先手が優勢なのだが。 実戦は同金と取ってしまい、▲5二飛▽4二歩となれば勝負は決まったものだった。 Mobius氏はどんな状況であれ必ず穴熊に組んでくる。急戦や相居飛車のときもそうである。 囲いは臨機応変に使い分けないと、短所というのが嫌と言う程に出る。 ***ただのあほ 図は先手が自分、後手がTACOS氏の将棋。 相振り飛車になった。 序盤▲5六歩と受けるべきところをうっかりし、▽5六歩とド急所の位を取られて苦戦している。 後手が▽5五銀と出たところ。 #ref(http://www18.atwiki.jp/gava92/?cmd=upload&act=open&page=%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98&file=asu.JPG) 第一感では▲6二歩だ。 ▽同金なら▲8二歩で頑張れると思っていた。 しかし残り時間10秒という所で、変な手順が次に浮かんでしまった。絵を描いていたというか。 上記の手順は歩切れだし、▲6三歩とじっと垂らす手が見えてしまった。 もちろん▽6七歩▲同飛▽6六歩と連打して止めてくると予想した。 そこで▲8七飛を用意していたのだが・・・ ▲6三歩 ▽6六歩 ▲6五銀 ▽4六銀 以下後手勝ち。 連打しないで▽6六歩とじっと打つのを全くもって考えていなかったのだ! 飛車先を遮断するなら、当然連打して手番を握るという固定観念が見事に祟った一局である。 素直に▲6二歩としていれば勝負だったのだ。 [[大会観戦記]]  

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