kure90の指して楽しい相横歩取り

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*&bold(){相横歩取り△2七角戦法 講座} #ref(aiyokohu.jpg) ---- 居飛車党として居飛車を極めんとするためには横歩取りは避けては通れない道。 現在、横歩取り戦法で最も流行しているのは言わずと知れた8五飛戦法である。 横歩取りは ・横歩取り模様にするかどうかは先手に選択権がある ・しかし先手横歩取りに対し、何で対抗するかは後手に選択権がある つまり、先手後手お互いの同意がなければ成立しない戦型である。 余計な戦法なんてなるべく覚えたくないよ、って人は先手なら横歩模様にしなければいいし、後手でも先手の横歩模様を避けることが可能である。 つまり横歩取り定跡なぞ全く知らなくても、やっていける。居飛車振り飛車どちらも指しこなすオールラウンダーならそれでもいいだろう。 だが、kureのような振り飛車を全く指さない純血居飛車党として本当にそれでいいのか!? 振り飛車も指すけど居飛車がメインな準居飛車党としてそれでいいのか? でも、矢倉や対抗型で手一杯なのに横歩取り定跡まで覚える脳内メモリなんてもうないよ、 8五飛戦法だけでもいいけど、これ1つにしたって本数冊になるほど膨大な変化だしなぁ・・・ とお嘆きの横歩指さない居飛車党に進めるのがこの「相横歩取り△2七角戦法」だ。 横歩取りに対して後手の選択肢としては、△2三歩戦法、△4五角戦法、△3三桂戦法、現在主流の△8五飛戦法、そして相横歩取り戦法がある。 「相横歩取り」というと、横歩取り定跡の中で最も急戦調で激しい戦いとなり、あっというまに優劣がついて勝負が決することもある。 しっかりした研究と自信がなければとても選択できない戦法である。 だが、逆にいえばある程度、研究しておけばこちらがガッツリ有利に持ち込めるという意味もあるのだ。 しかもここで紹介するのは、通常の相横歩取りではなく、B級定跡ともいうべき△2七角戦法だ! なおさら相手の常識定跡をはずして、こちらが有利になりやすいかもしれない! さぁ、キミも相横歩取り・2七角戦法にすすんでとびこんでいないか!? 【相横歩取り戦法の基礎知識】 まずは、相横歩取りになるまでの基本定跡を知っていなければお話にならないので、おさらいしてみよう。 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 (図1) 4手目までに先手後手ともに飛車先をついて相居飛車を表明。ここで先手が▲2五歩と付くかどうかで決まる。 ▲2五歩を付かれると後手もノンビリしていられなくなる。このまま▲2四歩と単純に突かれては大変なので動かなければならない。 △8八角成と角換わりにする手もあるが、△8五歩と突き返せば横歩取り模様だ。 以下、先手は▲2四歩とついて飛車先を交換するだろう。後手も△8六歩と飛車先を交換しにきて先手が▲3四飛と歩を取れば横歩取り戦法の始まりだ。 まれに横歩を取らず、飛車をそのまま引っ込めてしまう相手もいる。が、この流れに先手がした以上、横歩を取る場面だろう。 ここで引くようなら「横歩も取れないくせに横歩模様にするなよ、根性無しが」と心の中でののしってやろう。 図1 #ref(aiyokohu01.jpg) 図1以下の指し手 △8八角成 ▲同 銀 △7六飛 ▲7七銀 △7四飛 ▲同 飛 △同 歩 ▲4六角 (図2) 図1は後手に分岐選択権がある場面である。相横歩取りにするからには△8八角成の一手。 ▲同銀に△7六飛と横歩を取り返す。この手が金取りになっているので先手は何か受けなければならない。 定跡としては▲7七歩、▲7七桂もあるが、最も一般的な手は▲7七銀である。 以下、△7四飛とぶつけて飛車交換を促す。横歩取りに誘導した先手としては、横歩取り戦型にある程度は自信がある処であり、 ここも▲同飛!と強気に交換してくる場面だろう。もちろん▲3六飛として飛車交換を避けてゆっくりした流れにする手もある。 ここは先手に選択権があるので仕方ない。横歩取りに自信があっても、メジャーな△8五飛戦法や△4五角戦法に対して研究しているだけで、 相横歩取りにはあまり自信がないという相手もわりといるだろう。 そうなったら仕方ないのでゆっくり持久戦模様で指すしかない。その先はほとんど定跡はないので力将棋で強い方が勝つだろう。 飛車交換にのってきたら、とりあえずは成功だ。▲4六角! とここでの定跡の一手を打ってくれば先手はある程度定跡は知っているとみていい。 図2 #ref(aiyokohu02.jpg) 図2以下の指し手 △2七角 (図3) ▲4六角に対し、後手の定跡は△8二角。以下、▲同角成△同銀▲5五角△2八歩と激しく進む。 しかしここで△8二角にかえて△2七角! が本戦法の骨子の一手。 ここから、いよいよ「相横歩取り△2七角戦法」の始まりだ。 図3 #ref(aiyokohu03.jpg) この△2七角戦法は言うまでもないが、別にkureの編み出したオリジナル戦法なわけでもない。プロでも指されたことある戦法であり、 ネットでも研究がされ、数年前には一時、アマで流行したこともあるようだ。 棋書においても、所司和晴先生の「将棋定跡最先端 居飛車編」や村山慈明先生の「最新戦法必勝ガイド」でも紹介されているらしい。 ネットでもカナシス研究の大手サイト「[[栄三郎の館>http://www.geocities.jp/eisaburou_hp/]]」でも詳しく研究されている。 この講座では上記サイトでの研究をふまえ、他に色々ネットで調べたり、東大将棋先生およびボナンザ先生との共同研究により、さらなる研究をすすめてみたので、その成果を紹介してみたいと思う。 図3以下、先手の候補手はいくつかある。 その1つ1つについて、研究していってみよう。 ・[[9一角成>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/562.html]] ・[[3八銀>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/563.html]] ・[[2八歩>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/566.html]] ・[[2六飛>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/567.html]] ・2五飛 ・4八金 ・7九金 つづく
*&bold(){相横歩取り△2七角戦法 講座} #ref(aiyokohu.jpg) ---- 居飛車党として居飛車を極めんとするためには横歩取りは避けては通れない道。 現在、横歩取り戦法で最も流行しているのは言わずと知れた8五飛戦法である。 横歩取りは ・横歩取り模様にするかどうかは先手に選択権がある ・しかし先手横歩取りに対し、何で対抗するかは後手に選択権がある つまり、先手後手お互いの同意がなければ成立しない戦型である。 余計な戦法なんてなるべく覚えたくないよ、って人は先手なら横歩模様にしなければいいし、後手でも先手の横歩模様を避けることが可能である。 つまり横歩取り定跡なぞ全く知らなくても、やっていける。居飛車振り飛車どちらも指しこなすオールラウンダーならそれでもいいだろう。 だが、kureのような振り飛車を全く指さない純血居飛車党として本当にそれでいいのか!? 振り飛車も指すけど居飛車がメインな準居飛車党としてそれでいいのか? でも、矢倉や対抗型で手一杯なのに横歩取り定跡まで覚える脳内メモリなんてもうないよ、 8五飛戦法だけでもいいけど、これ1つにしたって本数冊になるほど膨大な変化だしなぁ・・・ とお嘆きの横歩指さない居飛車党に進めるのがこの「相横歩取り△2七角戦法」だ。 横歩取りに対して後手の選択肢としては、△2三歩戦法、△4五角戦法、△3三桂戦法、現在主流の△8五飛戦法、そして相横歩取り戦法がある。 「相横歩取り」というと、横歩取り定跡の中で最も急戦調で激しい戦いとなり、あっというまに優劣がついて勝負が決することもある。 しっかりした研究と自信がなければとても選択できない戦法である。 だが、逆にいえばある程度、研究しておけばこちらがガッツリ有利に持ち込めるという意味もあるのだ。 しかもここで紹介するのは、通常の相横歩取りではなく、B級定跡ともいうべき△2七角戦法だ! なおさら相手の常識定跡をはずして、こちらが有利になりやすいかもしれない! さぁ、キミも相横歩取り・2七角戦法にすすんでとびこんでいないか!? 【相横歩取り戦法の基礎知識】 まずは、相横歩取りになるまでの基本定跡を知っていなければお話にならないので、おさらいしてみよう。 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 (図1) 4手目までに先手後手ともに飛車先をついて相居飛車を表明。ここで先手が▲2五歩と付くかどうかで決まる。 ▲2五歩を付かれると後手もノンビリしていられなくなる。このまま▲2四歩と単純に突かれては大変なので動かなければならない。 △8八角成と角換わりにする手もあるが、△8五歩と突き返せば横歩取り模様だ。 以下、先手は▲2四歩とついて飛車先を交換するだろう。後手も△8六歩と飛車先を交換しにきて先手が▲3四飛と歩を取れば横歩取り戦法の始まりだ。 まれに横歩を取らず、飛車をそのまま引っ込めてしまう相手もいる。が、この流れに先手がした以上、横歩を取る場面だろう。 ここで引くようなら「横歩も取れないくせに横歩模様にするなよ、根性無しが」と心の中でののしってやろう。 図1 #ref(aiyokohu01.jpg) 図1以下の指し手 △8八角成 ▲同 銀 △7六飛 ▲7七銀 △7四飛 ▲同 飛 △同 歩 ▲4六角 (図2) 図1は後手に分岐選択権がある場面である。相横歩取りにするからには△8八角成の一手。 ▲同銀に△7六飛と横歩を取り返す。この手が金取りになっているので先手は何か受けなければならない。 定跡としては▲7七歩、▲7七桂もあるが、最も一般的な手は▲7七銀である。 以下、△7四飛とぶつけて飛車交換を促す。横歩取りに誘導した先手としては、横歩取り戦型にある程度は自信がある処であり、 ここも▲同飛!と強気に交換してくる場面だろう。もちろん▲3六飛として飛車交換を避けてゆっくりした流れにする手もある。 ここは先手に選択権があるので仕方ない。横歩取りに自信があっても、メジャーな△8五飛戦法や△4五角戦法に対して研究しているだけで、 相横歩取りにはあまり自信がないという相手もわりといるだろう。 そうなったら仕方ないのでゆっくり持久戦模様で指すしかない。その先はほとんど定跡はないので力将棋で強い方が勝つだろう。 飛車交換にのってきたら、とりあえずは成功だ。▲4六角! とここでの定跡の一手を打ってくれば先手はある程度定跡は知っているとみていい。 図2 #ref(aiyokohu02.jpg) 図2以下の指し手 △2七角 (図3) ▲4六角に対し、後手の定跡は△8二角。以下、▲同角成△同銀▲5五角△2八歩と激しく進む。 しかしここで△8二角にかえて△2七角! が本戦法の骨子の一手。 ここから、いよいよ「相横歩取り△2七角戦法」の始まりだ。 図3 #ref(aiyokohu03.jpg) この△2七角戦法は言うまでもないが、別にkureの編み出したオリジナル戦法なわけでもない。プロでも指されたことある戦法であり、 ネットでも研究がされ、数年前には一時、アマで流行したこともあるようだ。 棋書においても、所司和晴先生の「将棋定跡最先端 居飛車編」や村山慈明先生の「最新戦法必勝ガイド」でも紹介されているらしい。 ネットでもカナシス研究の大手サイト「[[栄三郎の館>http://www.geocities.jp/eisaburou_hp/]]」でも詳しく研究されている。 この講座では上記サイトでの研究をふまえ、他に色々ネットで調べたり、東大将棋先生およびボナンザ先生との共同研究により、さらなる研究をすすめてみたので、その成果を紹介してみたいと思う。 図3以下、先手の候補手はいくつかある。 その1つ1つについて、研究していってみよう。 ・[[▲9一角成>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/562.html]] ・[[▲3八銀>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/563.html]] ・[[▲2八歩>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/566.html]] ・[[▲2六飛>http://www18.atwiki.jp/gava92/pages/567.html]] ・▲2五飛 ・▲4八金 ・▲7九金 つづく

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