ケミカルエッチング

ケミカルエッチング

薬剤をガラスに塗布し、腐食させることで彫刻を行う技法です。


■道具
  • エッチングクリーム

様々な種類の物が販売されています。中にはクリーム状ではなく液状のものもあり、そういった物は
痛グラスのような物を作る際にはあまり適さないと思われます。出来ない事は無いです。
恐らく痛グラス界隈で一番利用者が多いのは「etchall」という銘柄のものではないでしょうか。これは鎌倉の販売店が通販を行っている他、
渋谷の東急ハンズでも購入する事が出来ます。渋谷以外の東急ハンズでは薬品取扱い免許を持つ従業員がいない為置いてないそうです。

詳しくは「エッチングクリーム」等でぐぐるといいでしょう。色々種類がありますので最終的には使って好みの物を。
※ちなみに「etchall」は劇薬指定されている為、購入の際には身分証等の証明書と印鑑が必要になります。


  • 筆orヘラ
上記の薬剤を塗布するために必要です。筆で細かい所を。ヘラで全体へ均一に。上手く使い分けると感動出来るんじゃないかな。


■手法

手法については様々あり、一概にこれが、というのは正直ありません。
切り絵を応用している人では、シール紙に元絵を印刷し、グラスに張り付けた上で必要な部分を切り取り、
その後に薬液を塗布する方もいらっしゃいますし、切り絵を作ってからグラスに張り付け、薬液を塗布する場合もあるようです。
また、文字の型や、漫画などで使う吹き出しの型などをグラスに張り付けて塗布する、といった事も出来るようです。
要するに「塗布した所が腐って白くなる」の原則からは逃れられないので、鎖を巻いて塗れば鎖の後が出来るし、
レースなんかを張り付けて上から塗れば綺麗な柄が浮き上がる事になります。
そうした原則の中で好き勝手に薬液を塗りたくってグラスを白くてぬるぬる///にしてあげたらいいと思います。

※当然ながらグラスは綺麗に洗ってよく水垢を拭った物を使いましょう。手の油や水垢はムラの原因になります。

■仕上がり

薬液を用いる事で、ルーター彫りするよりもキメ細かな仕上がりになります。スリガラスのシートを張ったような見栄えになります。
その為見た目も美しく、仕上がりが綺麗です。
加えて薬剤は塗った後、洗う前に大部分を回収して再利用できる事などの点から見ても、全体的に安価だと思います。

ただ、その分全体的に平均な仕上がりになりやすく、ルーター彫りよりもそのインパクトに欠けると言えます。
また、上手に塗らないと時間差でムラが出来てしまいます。写真で見るだけであればそこまで目立ちませんが、
実際に手に取って眺めた時にちょっと悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
なので塗る時は一気に塗ってしまう方がよく、そうなると前述の切り絵等を用いるのが非常にやりやすいです。


(いもぐるてん)
誰か加筆修正してくだしあーせ!
最終更新:2012年09月17日 20:47
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