973:『満員御礼! ミニラノベdeヘタクソ10分絵祭り』のようです:2010/05/31(月) 21:15:11 発信元:115.37.194.198


(*^ω^)「よーし、できたお!」


シベリア図書館の一角にあるイベント用の会場から聞こえてきた声に、ツンは足を止めた。
そこから聞こえる若干気合の抜けた声は、館長のブーンのものだ。


ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの? セロハンテープと大量の画用紙なんて持って」

(;^ω^)て「うひゃお、ツンじゃないかお!!」


イベント会場の壁には、何枚かの画用紙をつなぎ合わせて作られた紙が貼られている。
そこには『☆満員御礼! ミニラノベdeヘタクソ10分絵祭り★』と、へたくそな文字で書かれていた。


ξ;゚⊿゚)ξ「何これ? 今時、小学生でももっとマシなもん作るわよ」

(;^ω^)て「だってーだってー、突発的に決まったから準備してる暇がなかったんだお。
       アサピーに頼んだら、『祭りでたまっていた仕事で忙しいんですっ!』って怒られたお」

ξ;‐⊿‐)ξ「だからって、マジック一本で一発書き……」

( ;ω;)「僕だって、卵描いて『可能性の卵』とか言いたかったお!
      恰好つけて開始の挨拶がしたいんだお! でも、時間がないんだおーー!!!」


ブーンのあまりにも情けない態度にツンはため息をつきかけ、止めた。
思えばここ数日、1レス短編や序章祭りでシベリア図書館は大騒ぎだったのだ。
館長であるブーンはどれだけ準備や挨拶で、大変だっただろう。



974:『満員御礼! ミニラノベdeヘタクソ10分絵祭り』のようです:2010/05/31(月) 21:16:17 発信元:115.37.194.198

ξ゚⊿゚)ξ「で、何時からなの?」

(;^ω^)「9時からだお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「信じられない、どんだけ時間がないのよ」


ツンは胸ポケットから携帯を取り出し、事務室の番号をプッシュした。
それから、カウンターと、作業室、近くに開設した喫茶店の番号を押す。


ξ゚⊿゚)ξ「今から大至急、人を回して」

(;^ω^)「ツン……」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、ぼさっとしないで!
      司会者がくるまであと少ししか時間がないのよ。泣いてる暇があったら動くっ」

(*^ω^)「ツンっ、大好きだお! このイベントも絶対成功させるお!!!」

ξ//⊿)ξ「な、何言ってんのよ馬鹿っ」


永久凍土に立つシベリア図書館。
そこにはちょっとドジだけど立派な館長と、様々な司書や職員たちがいる。
そして、そこでは今日もまた、イベントがはじまる。


(;^Д^)「えーと、もう祭りはじまってるんですけど……」
                                                    おわり


975:いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 21:16:26 発信元:59.135.38.150

このイベントも成功すると良いですね
支援


976:いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 21:16:45 発信元:219.125.145.10

確かに今月は凄かったな


977:いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 21:17:35 発信元:115.37.194.198

前座どころか思いっきり開始しているけど、俺は『満員御礼! ミニラノベdeヘタクソ10分絵祭り』で応援しています。
こっちの司会者も参加者も超がんばれ

そして、>>1乙

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最終更新:2011年10月31日 13:20