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Colosuss / 2013年05月08日 (水) 20時10分22秒
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Colossus |
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現在、Colossusよりも使いやすい製品が登場しています(例 :
HD PVR 2、
REGIA ONEなど)。2013.9.20
- Colossus(コロッサス)は、Hauppauge!(ホーポージ)というアメリカのメーカーが製造・販売しているHDキャプチャーボードです。ColossusはHD対応の製品であるため、HDに対応しているTVゲーム機(PS3、Xbox 360、Wii U)を接続することで、従来からあるキャプチャーボードよりも高画質・高精細なゲーム映像をPCで表示し、録画することができるようになります。
- Colossusは、コンポーネント端子とHDMI端子を搭載しています。コンポジット端子で接続することもできるため、幅広いゲーム機を接続可能です。たとえば、PS3、Xbox 360、Wii U、Wii、PS2、GC、PSP-3000 / 2000などのゲーム機はすべてColossusに接続できます。ゲーム機をつなげるさいに難しい作業は必要ありません。
- Colossusの大きな魅力は、なんといってもパススルー出力を搭載している点でしょう。パススルー出力によりキャプチャーボードのラグ(遅延)を気にせず、しかも簡単な接続でゲームを録画したり、ライブ配信できるのです。D端子を搭載したTVまたはPCディスプレイが別途必要ですが、この環境さえあれば快適なゲームプレイが可能です。キャプチャーボードのラグ対策を考えているなら、Colossusは最適です。大画面のTVでゲームを楽しみましょう。
目次
動作環境・製品仕様
- Colossusの動作環境・製品仕様は下表のとおりです。
Colossus |
製品名 |
Colossus(型番はColossus01285またはColossus-C) |
接続方式 |
PCI Express x1 |
エンコードタイプ |
ハードウェアエンコード(アナログ端子はパススルー出力搭載) |
ビデオ入力端子 |
コンポーネント端子・HDMI端子 |
対応OS |
Windows 7(32/64bit)、Windows Vista(32bit)、Windows XP(32bit) |
製品情報ページ |
マスターシード(販売代理店) |
備考 |
D端子⇔コンポーネント端子変換ケーブル付属 |
ハードウェアエンコード方式
- まず、Colossusの仕様で重要なのは、ハードウェアエンコード方式ということです。キャプチャーボードの選び方で書いたとおり、このエンコード方式にはPCのスペックが高くなくても安定した録画ができるというメリットがあります。しかしデメリットとして、キャプチャーボードのラグが大きいためにゲームを操作しづらい(できない)という点があげられます。
- そこで、Colossusはラグ対策としてパススルー出力できるようになっています。Colossusを使用するさいはパススルー出力必須です。簡単に説明すると、パススルー出力はColossusで入力した映像・音声をそのまま別のTVまたはPCディスプレイに出力する機能です。パススルー出力した状態で、用意したTVまたはPCディスプレイを見ながらゲームをプレイする、というのが基本となります。したがって、TVまたはPCディスプレイをもう1台用意するようにしてください。
- ひょっとしたら、パススルー出力については難しいと感じている人がいるかもしれません。しかし、Colossusにケーブルが付属していることもあり、じつはとても簡単にできます。ケーブルでつなぐ作業をするだけだからです。作業は30秒で完了します。ひとまず理解しておきたいのは、D端子を搭載しているTVまたはPCディスプレイが必要ということです。これは確実に理解しておいてください。詳細は後述します。
▲Colossus付属のケーブル。このケーブルを使って、ColossusとTV(またはPCディスプレイ)とを接続することになります。
HDCP非対応
- PS3とColossusとをHDMI接続する場合、HDCPの存在に注意が必要です。なぜなら、HDCPによってHDMI接続しているPS3の映像がPCに映らないからです。いちばん簡単な対処法はPS3をコンポーネント接続することでしょう。XBox 360とColossus、Wii UとClossusをHDMI接続する場合は、HDCPを考慮する必要はありません。
|
HDMI接続 |
コンポーネント接続 |
PS3 |
× |
○ |
Xbox 360 |
○ |
○ |
Wii U |
○ |
○ |
PS Vita TV |
× |
× |
PS4 |
○ PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細) |
× |
Xbox One |
○ |
× |
▲画面の上へ
準備
- Colossusを使うためには、(1)ColossusをPCに取り付け、(2)CD-ROMをPCにセットしてドライバとキャプチャーソフトをインストールします。具体的には以下のとおりです。
ColossusをPCI Expressに取り付けます。取り付け方法については、
PCI Express接続をご覧ください。
CDをPCにセットします。
「setup.exeの実行」をクリックします。
「Japanese」を選択します。
「ステップ1: ドライバをインストールする」を選択します。
「WinTV製品が~」と表示されるので「OK」をクリックし、画面を順に進めていきます。
しばらくすると「Drivers have been updated Successfully. <<click exit>>」が表示されるので、このボタンをクリックします。
「ステップ2 :WinTV v7をインストールする」をクリックし、画面を順に進めていきます。
「WinTV 7」と「ArcSoft ShowBiz」のインストールが完了します。「Finish」→「終了」の順にクリックし、PCを再起動しましょう。
最新のドライバやキャプチャーソフトは、
公式サイトからダウンロードできます。
▲画面の上へ
ゲーム機の接続
コンポーネント接続
- コンポーネント接続する場合、ゲーム機とColossusを接続するためにはゲーム機用のコンポーネントケーブルが必要です。同ケーブルはゲーム機に付属されていないため、ゲーム機ごとに用意する必要があります。たとえば、PS3ならPS3用のコンポーネントケーブル、Xbox 360ならXbox 360用のコンポーネントケーブルが必要です。
- ゲーム機用のコンポーネントケーブルを用意できたら、つぎはColossusに付属されていた赤・緑・青色の端子がついたケーブルを、Colossus本体の向かって左側のほうの端子(AV/IN)に接続します。右側のほうの端子(AV/OUT)ではないので注意してください。付属ケーブルを接続したら、ゲーム機用のコンポーネントケーブルをこれに接続します。白・赤色の端子にも忘れずにケーブルを接続します。
▲Colossusに付属されていたケーブルを接続し、これにゲーム機のコンポーネントケーブルを接続します。
HDMI接続
- HDMI接続する場合は、そのままHDMIケーブルをColossus本体に接続します。HDMIケーブルもやはりゲーム機に付属されていないため、自分で用意する必要があります。HDMIケーブルは家庭内で余っているものを使用すればよいでしょう。PS3用やXbox 360用、Wii Uというのは意識する必要はありません。
コンポジット接続
- コンポジット接続する場合は少し特殊です。まず、Colossusに付属されていた赤・緑・青色の端子がついたケーブルを、Colossus本体の向かって左側のほうの端子(AV/IN)に接続 します。そして、この青色の端子の部分にゲーム機のコンポジットケーブルを接続してください。白・赤色の端子にもケーブルを接続します。
- コンポジットケーブルは、家庭用の据え置きゲーム機であれば付属されています。PS3ならPS3用のコンポジットケーブルが付属されていますし、Xbox 360ならXbox 360用、WiiならWii用のコンポジットケーブルがそれぞれ付属されています。PSPについては、コンポジットケーブルが付属されていないため、自分で用意する必要があります。
▲画面の上へ
ゲーム画面の映し方
2種類のキャプチャーソフト
- ここまでできたら、つぎはキャプチャーソフトを使ってゲーム画面をPCに表示しましょう。Colossusで使用できるキャプチャーソフトは、「WinTV v7」および「ArcSoft ShowBiz」の2種類です。どちらのキャプチャーソフトを使用してもかまいません。それぞれメリット・デメリットがあります。なお、アマレコTVは使用できません。
ArcSoft ShowBiz
- ArcSoft ShowBizにゲーム画面を表示するための方法は以下のとおりです。
デスクトップにある「ArcSoft ShowBiz」のショートカットをダブルクリックします。
「キャプチャ」タブをクリックします。
すると、「Capture Module」ウィンドウが表示されます。
使用している端子を「ビデオ入力」で選択します。コンポーネント接続しているなら「
Component(YPbPr)」を、HDMI接続しているなら「
HDMI」を、コンポジット接続しているなら「
Composite」をそれぞれ選択します。
ゲーム画面が表示され、音が聞こえてきます。もし映像・音声を視聴できなかった場合は、
ゲーム機の出力設定をご覧ください。ゲームを操作すると反応が鈍いことに気づくはずです。これがColossusのラグです。
▲設定が正しければ、このようにゲーム画面が表示されます。画像は『メタルギア ソリッド HD エディション』(コナミ)より。
画面をダブルクリックすると
全画面表示(フルスクリーン)にできます。全画面表示中に再度ダブルクリックすると元に戻ります。ウィンドウ右上の最大化ボタンでも画面を大きくできます。
ゲームの
音量調整は、Windows Vista / 7の場合は音量ミキサーから行います。Windows XPの場合は、「WAVE」の音量を調整します。なお、ここでの音量調整は録画ファイルには影響しません。
▲音量ミキサーで音量を調整します(Windows Vista / 7)。
WinTV v7
- WinTV v7でもゲーム画面を表示できます。WinTV v7を使用するメリットとして、音量調整がしやすい、ウィンドウサイズを調整しやすい、といった点があります。ArcSoft ShowBizとWinTV v7を両方使用してみて、自分の好みに合うほうを使えばよいでしょう。WinTV v7の簡単な使い方は以下のとおりです。
- デスクトップにある「WinTV 7」のショートカットをダブルクリックしてWinTV v7を起動します。「デバイス設定ウィザード」が表示されるので、「外部入力(ゲーム機或いは他のビデオ信号源)」を選択して「次へ」をクリックします。使用するビデオ入力端子にチェックが入っている状態にして、「次へ」→「次へ」→「OK」の順にクリックします。最後に、上矢印ボタンを何回かクリックすればゲーム画面が表示されます。
- ウィンドウサイズを変更したい場合は、ウィンドウの右下の角をドラックしてください。画面をダブルクリックするとフルスクリーンになります。矢印WinTV v7を起動中は、緑色のバーが少しずつ右に伸びていきます。これはタイムシフト再生するためのバーです。バーの任意の箇所をクリックすることで過去の映像を見ることができます。
▲画面の上へ
パススルー出力
パススルー出力とは
- Colossusにゲーム機を接続してPCの画面を見ながらゲームをプレイすると、操作が画面に反映されるまでに時間がかかります。このことを、「ラグがある」「遅延が発生している」などといいます。そこで、Colossusにはパススルー出力という便利な機能が搭載されています。パススルー出力とは、Colossusが入力した映像・音声をそのまま別の機器に出力する機能をいいます。パススルー出力により、ラグのない状態でゲームをプレイできるようになります。
- Colossusが入力したゲーム機の映像は、PC上で表示するまでに時間がかかります。なぜなら、入力したゲーム機の映像をPC上でいったん処理することが原因で遅延が発生するからです。しかし、Colossusで入力したゲーム機の映像になにも処理を施さず、TVなど別の機器に出力できれば、あとはTVを見ながらゲームをプレイすればよいわけです。TVのほうに出力されている映像は、Colossusによる遅延の影響を受けないからです。これがパススルー出力の意義です。
接続方法
- 説明が難しくても心配いりません。実際にやってみれば、パススルー出力の重要性と利便性を簡単に理解できます。用意するものは、D端子を搭載しているTVまたはPCディスプレイと、白・赤色の端子がついている音声ケーブルです。ほかにColossusとTVなどを接続する変換ケーブルも必要ですが、これはColossusに付属されています。コンポーネント接続している場合の接続方法は下図のとおりです。
- まず、Colossusのパススルー出力端子に、Colossusに付属されていた赤・緑・青色の端子がついたケーブルを接続します。そして、これとTVとを変換ケーブルおよび音声ケーブルで接続します。キャプチャーソフトを起動していれば、キャプチャーソフトとTVの両方で映像・音声を視聴できる状態となります。TVのほうの映像・音声よりも、キャプチャーソフトの映像・音声のほうが遅れています。TVのほうを見てゲームをプレイしましょう。これで遅延を気にする必要はありません。
そのほかの端子
- コンポーネント端子を搭載したTVまたはディスプレイでも同じことができます。その場合は、付属の変換ケーブルは使用できません。コンポーネントケーブルを用意する必要があります。
▲画面の上へ
録画
- ArcSoft ShowBizでの録画方法は以下のとおりです。WinTV v7での録画方法については簡単なので割愛します。
「
保存形式」は「
MP4」を選択します。「TS」や「M2TS」でもかまいません。保存形式については、画質やファイルサイズ、動画編集ソフトでの読み込みなどを考慮したうえで判断してください。
高画質な録画ファイルにしたい場合は、「
フォーマット設定」をクリックし、「Video Encoder」タブで「
BitRate」および「
Peak Bit Rate」のスライダーを右に移動します。
録画するには「
キャプチャ」ボタンをクリックします。
録画を停止するには「停止」ボタンをクリックします。
動画は、「
保存先」に記載されている場所に保存されています。Windows 7なら「C:
Users
ユーザー名
Videos」に動画があります。保存先のフォルダを開き、動画を再生して映像・音声を確認してください。
場合によっては録画ファイルに縞模様(しまもよう)が表示されて映像がぶれているかもしれませんが、それはインターレース縞というものです。異常ではありません。動画編集ソフトで動画を読み込み
インターレース解除という項目を選ぶか、または
ゲーム機の出力設定を参照してゲーム機の出力解像度を
720pまたは480pにして録画してください。
▲画面の上へ
動画作成・ライブ配信のポイント
実況プレイ動画を作成する場合
- 実況プレイ動画を作成するには、製品付属のキャプチャーソフトで録画するのと同時に録音ソフトを使用してマイクの音を録音し、あとで動画編集ソフトを使用して動画とマイク音声を合わせるというかたちになります。付属のキャプチャーソフトで録画しても、マイクの音は録音できません。また、動画はニコニコ動画またはYouTubeの仕様に合わせて作成する必要があります(ファイルサイズなど)。
- 声の入れ方について少し述べると、基本的にはいま述べたとおり声は別録りになります。しかし、PCゲームを録画するためのソフトウェアを使用すれば、ゲーム録画時に声をまとめて録音することもできます。付属のキャプチャーソフトにゲーム画面を映した状態で、たとえばBandicamによって画面を録画するわけです。そうすると、マイク音声も含めてゲームを録画できます。
ライブ配信する場合
- ライブ配信をする場合、大きなポイントはふたつあります。すなわち、(1)ゲーム画面を視聴者に見せるための方法を理解すること、および(2)ゲーム音とマイク音声をミックスして配信するための方法を理解すること、のふたつです。詳細は、ニコニコ生放送およびニコ生で必要なものをご覧ください。
▲画面の上へ
関連ページ
- このページと関連性の強いページは以下のとおりです。
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Colossus / 2013年05月08日 (水) 20時10分22秒
- ↓WinTV v7はダウンロード出来ます。
ttp://www.hauppauge.com/site/support/support_colossus.html -- 名無しさん (2013-05-08 20:10:22)
- キャプチャーソフトの「 WinTV v7 」および「 ArcSoft ShowBiz 」はフリーソフトですか?また配布元のリンクなどを貼っていただけるならお願いしたいです。 -- 名無し (2013-05-07 21:44:26)
- ご指摘ありがとうございます。修正しました。 -- 管理人
- HD-PVRは、記載内容と異なりHDMI端子に対応していないようなのですが実際にはどうなのでしょうか? -- カーマイン (2012-02-23 17:08:00)
最終更新:2013年05月08日 20:10