トップ > ゲームレコーダー > PCなしでTVゲームを録画する方法 / 2019年02月14日 (木) 12時22分34秒


PS4でTVゲームを録画したい場合は、PS4の録画・編集機能をご覧ください。


PCを使わない!ゲームレコーダーでTVゲームを録画する方法

  • TVゲーム(例 : Switch、PS4など)を録画する方法として主流なのは、キャプチャーボードという周辺機器を使用して、PCで録画するというものです。しかし、ゲームレコーダーを使うことで、PCを使わずともTVゲームを録画することができます


  • PCが苦手という人や、PCを起動するのがめんどうという場合、ゲームレコーダーが最適です。PCなしでゲームを録画できるからです。また、PCが原因で起きる不具合もありません。ゲームレコーダーの使い方はとても簡単です。難しくて使えないということはないでしょう。


  • 当サイトでは、PCレスでゲームを録画できる製品をゲームレコーダーとよび、PC用の周辺機器であるキャプチャーボードとは区別して表記しています。

目次


ゲームレコーダーで録画する場合の注意点


録画機能のみを搭載した製品が多い


  • ゲームレコーダー本体だけでは動画再生・編集・投稿できない製品がほとんどです。たとえば、ゲームレーダーでゲームを録画したあと、そのままTVで動画を確認できない製品が多いのです。

  • では、どうすればよいのでしょうか。この場合、PCを使うことになります。ゲームレコーダー使用時はストレージに動画を保存するわけですが、ストレージをPCにセットして動画をPCに移動(またはコピー)し、PCのほうで再生・編集・投稿するわけです。


  • ただ、そうであれば最初からキャプチャーボードを使ってPCでゲームを録画し、すぐにPCで再生・編集・投稿したほうが合理的と考える人もいるでしょう。PCにデータを移動する手間が省けるからです。ゲームレコーダーは、ゲームを録画できれば満足という場合には最適な製品ですが、もう一歩踏み込んだことをしたいという場合はよく考えておく必要があります。

動画が自動分割される場合がある


  • 多くのゲームレコーダーでは、録画した動画は2GBまたは4GBごとに自動で分割・保存されます。分割された箇所は、映像・音声が途切れたり、コマ落ちする場合があります。画質にもよるので目安ですが、約20~30分ごとに分割されると考えておきましょう*1。ただ、なかには分割されないゲームレコーダーもあります。

PCに接続できない、ライブ配信できない製品が多い


  • 一般的に、ゲームレコーダー単体ではライブ配信できません。ライブ配信をしたいなら、ゲームレコーダーとPCをUSB接続する必要があります。ただし、すべてのゲームレコーダーがPCとUSB接続できるわけではありません。PCとUSB接続できない製品を、当サイトでは純粋なゲームレコーダーとして扱っています。

目的・機能 PCなしで使えるか PCに接続して使えるか
純粋なゲームレコーダー 録画 ×
ライブ配信 × ×
キャプチャーボード 録画 ×(製品によっては○)
ライブ配信 ×

  • よくある誤解のひとつが、「このゲームレコーダーにはUSB端子がある。だから、PCのUSB端子とつなげればPCにゲーム画面を映せるのではないか?」というものです。しかし、たとえゲームレコーダーにUSB端子があったとしても、それは必ずしもPCと接続できるとは限りません。たんにストレージを接続するためのUSB端子である可能性があります。

  • もし説明が難しい場合は、AVT-C878AVT-C875のように、PCに接続してゲームを録画・ライブ配信できるし、PCレスでもゲームを録画することはできるという製品を購入するほうが無難です。


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ゲーム機とゲームレコーダーを接続する方法


  • ゲームレコーダーには、必ずビデオ入力端子という端子(穴)が背面に設置されています。同端子は、ゲーム機とゲームレコーダーを接続する部分です。


ビデオ入力端子とは


  • ビデオ入力端子については、ふだんあまり意識しない人が多いかもしれません。しかし、ゲームレコーダーを使用する場合、ビデオ入力端子は重要な意味を持っています。なぜなら、ビデオ入力端子には複数の種類があり、どの端子でゲーム機を接続するかによって画質、および接続できるゲーム機が異なるからです。

形状 画質のよさ 備考
HDMI端子 A いちばん高画質。ただし、PS3やPS Vita TVの映像が映らない
コンポーネント端子 B+ 高画質。PS3の接続も問題なし。PS2やWiiも対応
コンポジット端子 C 低画質。PS1やSFCなどのゲームを録画する場合に

  • ほとんどの人は、ゲーム機とゲームレコーダーをHDMI端子で接続したいと考えることでしょう。しかし、PS3およびPS Vita TVについては、HDMI端子で接続してもゲームを録画できません。また、ゲーム機の仕様上、PS2やWiiなどはHDMI接続できないようになっています。したがって、このあたりも絡めて覚えておく必要があります。

HDMI端子


  • 多くのゲームレコーダーに搭載されているのがHDMI端子です。画質的にはHDMI端子がベストです。PS4、Switch、Wii Uなどを接続できます。この点、「PS3やPS Vita TVもHDMI接続できるのは?」と思った人がいるかもしれません。しかし、PS3およびPS Vita TVは特殊で、HDMI接続時にゲームレコーダーで録画できないようになっています。原因はHDCPです。詳細は後述します。


コンポーネント端子


  • HDMI端子と同様、多くのゲームレコーダーに搭載されているのがコンポーネント端子です。同端子はHDMI端子より少し画質は劣るのですが、それでも高画質な録画が可能です。コンポーネント端子で接続するとよいゲーム機は、PS3、PS2、Wii、PSP-3000/2000です。


コンポジット端子


  • コンポジット端子は、PS1やSFCなどの実機を接続したい場合に使用する端子です。ただし、コンポジット端子を搭載したゲームレコーダーはほとんどありません。


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ゲーム機を接続するためのケーブルを用意する


  • ゲーム機とゲームレコーダーを接続するには、ケーブルが必要です。ビデオ入力端子に合わせてケーブルを用意しましょう。


HDMI端子で接続する場合


  • ゲーム機とゲームレコーダーをHDMI端子で接続する場合は、HDMIケーブルを用意します。家庭内で余っているものでかまいません。

HDMI端子以外で接続する場合


  • これに対し、ゲーム機とゲームレコーダーをHDMI端子以外で接続する場合(例 : コンポーネント端子)は、ゲーム機専用のケーブルが必要になります。たとえば、コンポーネント端子の場合は下表のようなケーブルをゲーム機ごとに用意しましょう。ゲーム機用のケーブルをほかのゲーム機に使いまわすことはできません。

PS3/2用 Wii用 PSP-3000/2000用
コンポーネント端子 コンポーネントAVケーブル
コンポーネントAVケーブル
コンポーネントAVケーブル
コンポーネントAVケーブル
コンポーネントAVケーブル
コンポーネントAVケーブル

▲ゲーム機ごとのケーブルをまとめたものです。表中では掲載していませんが、コンポジットケーブルもゲーム機ごとに存在します。PS3、PS2、Wiiの場合は、コンポジットケーブルはゲーム機に付属されています。

  • ゲームレコーダーによってはゲーム専用ケーブルが付属されている場合もあるのですが、基本的には自分で購入することになります。ケーブルが付属されているゲームレコーダーは多くありません。

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PS3またはPS Vita TVをHDMI接続する場合、HDCPに注意する


HDCPとは


  • PS3やPS Vita TVをゲームレコーダーとHDMI接続する場合、HDCPに注意しましょう。これが原因で、PS3やPS Vita TVのゲームを録画できないからです。HDCPとは、HDMI端子が出力する映像・音声を保護しているコピーガードのことです。HDCPに対応していない機器とPS3やPS Vita TVを接続した場合、ゲーム画面を表示できないようになっています*2。ゲーム画面が映らない以上、録画も当然できません。

HDMI接続時の録画 備考
PS4 PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細
PS3 × HDCPが原因。ほかの端子による接続は問題なし
Switch
Wii U
Xbox One
Xbox 360
PS Vita TV × HDCPが原因

  • では、ゲームレコーダーはHDCPに対応しているのかというと、対応していないのです。HDCPに対応しているゲームレコーダーは存在しません。したがって、PS3やPS Vita TVをゲームレコーダーとHDMI接続するとゲーム画面を表示できない、録画できないということになるわけです。どのゲームレコーダーであっても、両機種をHDMI接続して録画できないという点では共通しています。

HDMI分配器を使った対処法


  • 対処法ですが、PS3およびPS Vita TV共通の方法として、HDMI分配器(HDMIスプリッタ)を使用する方法があります。注意したいのですが、どのようなHDMI分配器でもよいというわけではありません。「 AstroAI 4K HDMI 分配器 スプリッター 1入力2出力」のようなものを使います。

  • このHDMI分配器がすごいのは、接続した機器のHDCPを回避できるという点です。つまり、PS3またはPS Vita TVをHDMI分配器に接続することで、HDCPがなかったことになるわけです。あとは、HDMI分配器とゲームレコーダーをHDMI接続するだけです。HDMIケーブルは計3本必要になります。


▲ここでは「 AstroAI 4K HDMI 分配器 スプリッター 1入力2出力」(リンク先 : Amazon)を使用しています。

  • ほかの対処法としては、コンポーネント端子で接続する方法もあります。同端子で接続した場合はHDCPの影響はありません。したがって、ゲームを録画することができます。ただし、PS3はコンポーネント端子で接続できますが、PS Vita TVはコンポーネント端子に対応していないため接続できません。また、PS3をコンポーネント接続する場合でも、当然ですがゲームレコーダー側が同端子に対応している必要があります。

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ストレージを別途用意する


  • 録画中、動画はストレージに保存されます。ゲームレコーダーがどのストレージに対応しているかは、製品によります。主流はUSB接続のHDDおよびUSBメモリです。


  • ストレージはゲームレコーダーに付属されていません。したがって、別途ストレージを用意する必要があります。たいていは外付けのHDDを用意しておけば安心です。USBメモリでもかまいませんが、映像が途切れたり(コマ落ち)、早送りになることがあるかもしれません。

説明
HDD・SSD 外付け(USB接続)のHDDに動画を保存するタイプが主流
USBメモリ 基本問題ないが、場合によってはコマ落ちが発生する
SDメモリーカード 対応しているゲームレコーダは少ない

  • すでに述べたとおり、多くのゲームレコーダーでは録画中、動画ファイルを2GBごとに分割してストレージに保存します。動画を1個にしたい場合は、(1)動画をPCに移動し、動画編集ソフトで1個にまとめる(結合する)か、(2)自動的に動画が分割されないゲームレコーダーを使用します*3

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ゲーム実況をやりたいなら、マイク入力があるものを買う


  • ゲームレコーダーに搭載されているマイク端子のことをマイク入力といいます。動画に自分の声を入れたい場合、すなわち実況プレイ動画を作成したい場合は、マイク入力がある製品を購入するようにしましょう。これがないと、動画に声を入れる作業が複雑になるからです。自分の声を入れるつもりがない場合は、マイク入力は必要ありません。


  • マイク入力があるかないかは、ゲームレコーダーの前面を見ればわかります。マイクの絵が描かれている小さな穴(直径3.5mm)があれば、そのゲームレコーダーはマイクを接続できます。接続可能なマイクは、3.5mmステレオミニプラグの製品です。注意したいところですが、マイクをUSB接続できるゲームレコーダーはありません

  • ゲームレコーダーにマイク入力がある場合、動画に声を入れる方法は簡単です。

  1. ゲームレコーダーにマイクを接続する。
  2. 録画を開始し、マイクに向かって声を入れる。


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製品例


定番のお薦め製品


  • 純粋な意味でのゲームレコーダーとしては、下表に掲載した製品がお薦めです。いずれも、PCレスでゲームを録画したあと、そのまますぐにTVで動画を確認できる点が優れています。また、機能的に充実しており、ゲームレコーダーとして突出した製品です。ただし、3製品ともPCと接続して録画・ライブ配信するというような使い方はできません

AVT-C285 GV-HDREC
価格
(リンク先:Amazon)

AVT-C285

GV-HDREC
対応ゲーム機の例 ・PS4、PS3、PS2
・Switch、Wii U、Wii
・Xbox One、Xbox 360
・PSP-3000/2000
・PS4、PS3、PS2
・Switch、Wii U、Wii
・Xbox One、Xbox 360
・PSP-3000
マイク入力
PCレスで動画再生
PCレスでカット編集
PCレスで動画投稿 ○(YouTube) ×
PCレスで静止画撮影
PCでの録画 × ×
PCでのライブ配信 × ×
リモコン付属 ×*4
こちら こちら
備考 ・内蔵HDD対応
・ゲーム用ケーブル付属
・1080p/60fps録画可能
・コンポジット対応

  • このなかで期待の新製品は、GV-HDRECです。1080p/60fps録画に対応しているにもかかわらず、AVT-C285よりも価格が安いからです。PCレスで動画投稿することはできませんが、それでもコスパのよさは魅力でしょう。ノイズが混入する問題が発生した場合は、ファームウェアをアップデートしてください(アイ・オー・データ機器)。なお、本体に液晶画面があるように見えますが、そこはステッカーを貼る部分です。

PCでも使いたい場合は


  • ゲームレコーダーをキャプチャーボードとしてPCでも使いたいという人は、AVT-C878がお薦めです。まず、PCレスであっても1080p/60fpsで録画できるという点が見逃せません。前モデルであるAVT-C875では、最大でも1080p/30fpsまでの録画でした。また、AVT-C875との比較でいえば、PCレスでも自分の声を入れることができるようになった点も大きな進化です。そのほか、さまざまな点で改良が施されています。

        AVT-C878の使い方

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その他


  • パススルー出力とは、遅延のない状態でゲームをプレイするための機能です。ゲームレコーダーには必ずこの機能が搭載されています。


  • 電源はゲームレコーダーによって異なり、USBまたはACアダプターとなります。前者の場合は、USB電源を供給できる機器(例 : PS4、PS3、PCなど)を用意し、ゲームレコーダーとUSBケーブルで接続しましょう。

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関連ページ




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最終更新:2019年02月14日 12:22

*1 たとえば、1回録画ボタンを押して40分間録画した場合は、最終的に2個の動画ファイルができるということです。

*2 ゲームレコーダーによっては、ゲーム画面を表示できても録画はできないという製品もあります。この場合、録画ボタンを押しても、「この映像はHDCPで保護されています。録画できません。」というようなエラーが表示されます。

*3 ただし(1)の場合、編集ソフトで動画を結合しても映像・音声は一瞬途切れます。そこで、自分で任意のタイミングで録画を停止したほうが無難です。(2)の製品例としては、後述するAVT-C285があげられます。

*4 HDMIリンク(CEC)に対応したTVを使用している場合、TVのリモコンで操作することは可能です。