よりしろ

Sheltering Doubt
プリッシュはタブナジアへ帰ってしまった。
彼女を追いかけ、タブナジアへ向かおう。
20年の永きを経て、タブナジアに吹き
込んだ風。その風がタブナジアにもたら
したものとは……。


タブナジア地下壕


Prishe : やっと帰ってきたぜ!
懐かしきタブナジアへ!
Prishe : みんな、元気だったかよ!
そんな顔するなって、
俺は幽霊かなんかじゃねぇぞ!

Ulmia : 少し、妙な雰囲気ですね?
……なにかあったのでしょうか?

Justinius : プリッシュ、ウルミア!
無事だったのだな!

Prishe : ジャスティニアス、
どうした? なにかあったのか?

Justinius : それが……


Despachiaire : プリッシュ、ウルミア、
こちらへ来なさい。おまえたちに話がある。

Ulmia : おじいさま……?



※ここから町の人々のセリフが全体的に変化する。

Justinius : [Your Name]か。
おまえたちのおかげか、
ジュノから使いがやってきてな。
Justinius : ここタブナジア地下壕は、
ジュノから援助を受けることができそうだ。
希望者は、ジュノへの移住も考えてくれる
らしい。
Justinius : しかし問題は……。
……プリッシュには、もう会えたか?

Ondieulix : ジュノから人が来たことで、
戸惑うものもいますが、私はこれを
前向きにとらえたいと思います。
Ondieulix : いつまでも、
この地に縛りつけられたままでは
生きてゆけませんから……。

Tressia : あたしは、どうも
あの眼鏡の黒服野郎が苦手でねえ……。
Tressia : 男どもはえてして
ああいう偉そうなのにころっと
騙されるんだよ。
Tressia : 女はそこまで
バカじゃない……と、信じたいね。

Chemioue : だから言ったじゃない!
プリッシュはあやしいって……。
Chemioue : 絶対にまた厄介ごとを
引き起こすことになる……。
あたいはそう思うね。

Mengrenaux : この町の
じいさん、ばあさんたちはプリッシュのこと、
忌むべき子だっていつも言ってた……。
Mengrenaux : そんなことあるもんかって
ずっと思ってたけど……
Mengrenaux : 結局、
どういうことなんだよ……。
オレ、頭わりぃから、よくわかんねぇよ……。

Parelbriaux : まあ、何はともあれ、
ウルミアさんが帰ってきたのは
喜ばしいことだよね。
Parelbriaux : あんまり無茶されると
オレがデスパシエール老に
怒られちゃうんだよねえ……。

Arquil : あんなに枢機卿のことを
信じてたデスパシエール老が、
こうもあっさりよそ者の言うことを信じて
しまうとはね……。
Arquil : 年を取ると、
何かにすがらないと、生きていけないもの
なんだろうか……。なんだか悲しいね。



Despachiaire : [Your Name]さん、
よくお帰りになりました。
Despachiaire : わしらはあなたに
今一度お会いして、お礼を申しあげねば
ならないと思っていたのです。
Despachiaire : あなたがナグモラーダ様と
ここタブナジアに現れなければ、わしらは
この島にずっと取り残されていたことでしょう。
Despachiaire : しかも、わしの孫ウルミアを
無事にタブナジアに送り届けていただいたことにも
感謝の言葉がありません。

Tenzen : 失礼いたしまする。
よろしいかな?

Despachiaire : これはこれは、
東の国からお越しになった方。
Despachiaire : よくぞ海のかなたより、
このような小さな町にまでお越しくださいました。
私はウルミアの祖父、デスパシエールと申します。

Tenzen : 心温まるもてなし、
そのお心遣い感謝いたす。
我輩、テンゼンと申す者。
Tenzen : ひんがしの国より、
バハムートに会わんがためジュノに渡り、
運命の導きかプリッシュ殿、ウルミア殿と
出会い、この地に渡ること叶った次第……。
Tenzen : ……よってぜひにとも、
我輩が町から出ること、お許し願いたい。
我輩の旅はバハムートに会わねば終わらず、
終わらずして祖国に帰ることはできませぬ。

Despachiaire : そうですか。バハムートに会うが
ために、わざわざこのようなところまで……。
Despachiaire : しかし、テンゼン殿。
この件については、もうしばらく
お待ちいただけませぬか?
Despachiaire : バハムートは、この町の
目と鼻の先に住処を作ったようでしてな。
余計な刺激を与えれば、この町がどのような
目にあうかわかりませぬ。
Despachiaire : 今しばらく待てば、
礼拝堂よりジュノの外交官ナグモラーダ様が
お帰りになります。
Despachiaire : ナグモラーダ様とご一緒ならば、
バハムートにまみえることも許されましょう。
Despachiaire : それまでどうか、この町にて
お休みください。できるだけのもてなしを致します。

Tenzen : ジュノの外交官殿が?
……分かり申した。今しばらく待つことにいたす。
Tenzen : ところで、それはそれとして、
町の中とて何故にプリッシュ殿に会うこと、
叶わぬのでござろうか?
Tenzen : 我輩、彼女に尋ねたいことがござる。
しかし、彼女の部屋の前に立つ者に取り次ぎを
頼めども、取り合ってはもらえませぬ。

Despachiaire : 申し訳ありません。
実は、そうは見えないかもしれませんが、
プリッシュには重い病があるのです。
Despachiaire : しかしあの性格ですから、
あのように無理ばかりして困ったものです。
Despachiaire : ナグモラーダ様の計らいで、
ジュノとの交易が蘇った今、彼女にはゆっくりと
病を治すべく努力してもらわねばなりません。

Tenzen : ふむ、そのような事情が
あったでござるか。確かにそういわれれば
そうでござるな、[Your Name]殿。
Tenzen : ではデスパシエール殿、
バハムートの件、よろしく頼むでござる。
Tenzen : 参ったでござるな。
我輩、ジュノの兵士がバハムートを討伐せんと
くる前に、バハムートに会わなければならぬ。
Tenzen : しかし、プリッシュ殿には会えず、
ウルミア殿も見つからないでござる。
うむむ、いったいどうすべきでござろう。



Justinius : プリッシュがいたからこそ、
この町は20年もの間、たくましく生き残り、
人らしく住処を作り、生活を営むことができたのだ。
Justinius : 彼女が特別な存在だったと
いうことが、暁の女神さまの奇跡だったというのに、
その奇跡を今になって再び閉じ込めるとは……。
Justinius : ウルミアを探している?
彼女なら、いつもの海岸だ。珍しく、
デスパシエール殿と激しく言い争って
いたからな。



Despachiaire : ジュノが我々に
助けの手を差し伸べてくれたのです。
Despachiaire : それもこれも、
ナグモラーダ様のおかげです。
感謝の言葉もありません……。

Justinius : デスパシエール老は
あのジュノから来た男を
信頼しきっているようだが……。
Justinius : ……嫌な予感がする。
あのタルタルたちの様子もおかしい。


ミザレオ海岸


(Dilapidated Gateを調べる)

Ulmia : [Your Name]さん?
私を探していたのですか?
Ulmia : すいません、私、
どうしていいのかわからなくて。
Ulmia : そういうときは、
ここで歌を歌うことにしているんです。
Ulmia : ほら、この風……。
ここには、想いを運ぶ風が吹くんです。
Ulmia : その風はこの大空に舞い上がり、
海原を越えて、世界中に響き渡る……。
Ulmia : そしてそれを聴いた女神さまが、
その声に、想いに、応えてくれるんです。
Ulmia : 昔、私が小さい頃、
ここで女神さまにあるお願いをしたとき、
女神さまは応えてくれました。

………………………………………………………………………………………

??? : なーにやってんだ?
Prishe : どうしよう、どうしようって、
そんなに焦ってさ!
Prishe : あんまりうるせぇから、
おまえの心の声、たどってきちまったぜ!?

Ulmia : !?

Prishe : あーっと、
なにも言わなくてもわかるぜ?
Prishe : ……えーっとなになに……?
Prishe : あれぇっ!?
なんだよ、聖歌隊に入り損ねただけかよ?
Prishe : みんなの前に出たら、
緊張して歌えなかったって?
なぁんだよ、まったく。


Prishe : ……ま、
大聖堂の聖歌隊っていったら、たしかにすげぇ
綺麗な服着て、うめぇもん食えるからなぁ!
Prishe : どうしても
入りたかったって気持ちもわかるけどよぉ、
そんなもんだけで、世界の終わりだとか
思うなよなぁ!?

Ulmia : ……!?

Prishe : いいか!?
おまえはまだガキんちょだから知らねぇだろうが、
世界なんてもんは、すげぇでっけぇもんなんだぜ!?
Prishe : ほら、見ろよ!
Prishe : この右手の先に広がる世界……
Prishe : この左手の先に広がる世界……
Prishe : その上にもその下にも広がる世界……
Prishe : こーんなたくさんの世界が、
おまえの周りにはあるんだ!
Prishe : わかるだろ!?
ヴァナ・ディールの中の、タブナジア諸島!
その中心タブナジアに住んでるおまえ……
Prishe : ウルミアの世界なんて、
すっげぇちっぽけなのさ!
Prishe : ……でも、まぁ、確かに、
おまえがタブナジアの聖歌隊で歌ってる世界は、
終わっちまったかもしれねぇ。
Prishe : おまえの父さんや母さんが、
おまえに望んだ世界は終わっちまったかも
しれねぇなぁ。
Prishe : ……でもさ、おまえが
ヴァナ・ディールで歌ってる世界は
終わっちまっていねぇ!
Prishe : わかるだろ!?
ほら、歌ってみようぜ!
その世界を作るために!!!

??? : プリッシュ、
また大聖堂を抜け出して……

Prishe : ミルドリオン様!
Prishe : じゃあなー!
ウルミア! また、会おうぜ!

………………………………………………………………………………………

Ulmia : ……彼女のおかげで、私の願いは叶い、
タブナジアの聖歌隊に入ることができました。
Ulmia : そこで私は、あのときの彼女が
タブナジア礼拝堂に永く繋がれていたという
「忌むべき子」なのだと知りました。
Ulmia : 忌むべきものより
忌むべき力によって生まれた子なのだと。
Ulmia : でも……
私が、彼女に助けられたのは
あの時だけではありません。
Ulmia : あの大戦で取り残された私たち……。
彼女の力がなければ、逃げ場のないあの町で
私たちが生き延びることなどできたでしょうか?
Ulmia : 彼女の力は、
私たちにとって奇跡の力だったのです。
Ulmia : けれども、あなたもご存知でしょう。
私たちが本土にいた間に、ナグモラーダさんの
お力添えで、ジュノより援助の申し出がなされた
そうです。
Ulmia : タブナジアの皆さんの瞳は、とても明るく
輝いていました。……まるで……プリッシュが
忌むべき子と呼ばれていた、あの頃のように。
Ulmia : ……ああ、女神さま、教えてください。
あなたさまなら何が正しく、何が真実なのか、
私たちに教えてくださるはず。
Ulmia : 私はどうすればいいのでしょう?
プリッシュは本当に忌むべき子なのでしょうか?
Ulmia : 私はプリッシュを救いたい。
けれど、それは悪しきことなのでしょうか?
許されることではないのでしょうか?

Ulmia : あれは……!?
Ulmia : 霊獣バハムート……。
霊獣と呼ばれるバハムートならば、
私の問いに答えてくれる……?
Ulmia : [Your Name]さん、
私、バハムートのところへ行ってみます。
Ulmia : もしもお願いできるならば、
私にあなたのお力をお貸しください。
帝龍の飛泉にて……。


タブナジア地下壕


Justinius : [Your Name]、
ウルミアを説得できないか?
Justinius : 龍王に会うため、ひとりでも
リヴェーヌ岬を登ると言っているのだ。
いくら危険だと説いても、俺の話は
聞いてくれん。
Justinius : プリッシュが
忌むべき子などではないと説得したい
気持ちはよくわかるが……。


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最終更新:2015年03月17日 00:05
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