大臣


大臣は〔才覚〕の高いサポート役である。〔才覚〕の高さは大臣を自然に作戦判定役に導く。
また、〔才覚〕を活かそうとすれば必然的に科学スキルを修得することになり、
【抗魔式】を修得して妨害役を担っていることが多い。

そのサポート力と、他のクラスにはマネのできない特殊なスキルには定評がある。
個人的には大好きなクラスであるが、しかしデータ的に優遇されているとは言い難い。
そのため、いかに活用するかを考えるのが楽しいクラスでもある。

概評

どれだけそれが得意か、どれだけやることがあるかで評価付けしてみる。

役割 評価 解説
回復能力 C 神官以外で唯一実用的な回復スキル【補給】を持つ
作戦判定能力 A 〔才覚〕の高さと【伝令】による。唯一【覇権】【王気】[王笏]{玉座}の〔才覚〕型国王には負ける
攻撃能力 E 白兵射撃とも苦手
捜索能力 A 〔才覚〕の高さが活かせる。[お守り]の使用が苦手なところが玉に疵
妨害能力 S 他の役割を兼ねるせいで集中できない国王と違い、妨害に専念できる
汎用支援能力 C [眼鏡]を使用すれば得意な〔才覚〕で判定できるが、[衣装]が使えなくなる
火力支援能力 B もはや【怪物学】は準クラススキルというレベル
防御能力 E 自身の《HP》も回避も低く、防御力とは無縁
《希望》供給能力 B 〔才覚〕休憩による《民の声》獲得があるため
アイテム操作能力 S 【分解】【合成】【錬成】どれもお家芸のようなもの
協調行動能力 D 〔才覚〕休憩ばかりで〔魅力〕休憩する暇がなく、感情は少な目

能力値

〔才覚〕の高さが最大の売りである。
残り3つの能力値のどれに1を割り振るかだが、〔魅力〕は避けて〔武勇〕か〔探索〕とするべきである。
理由は3点ある。

〔魅力〕2とする理由

  • 《器》確保のため。〔才覚〕を限界の7まで伸ばした場合、〔魅力〕2あると《器》が増える
  • 《配下》数確保のため。【伝令】【救出】【補給】情報収集に作戦判定の達成値確保と、《配下》は何人いても足りない
  • 〔武勇〕は【迷宮全席】で、〔探索〕は[黄金の鶴嘴]で後天的に増やせるため、フォローが効く

残るは〔武勇〕と〔探索〕であるが、どちらにしても大差はない。

〔武勇〕2〔探索〕1とする理由

  • 【合体攻撃】を修得した場合の成功率向上。
  • いざというときに[石弓]を持った際の命中率向上。
  • 〔探索〕が2でもどうせ回避できない。
  • 〔探索〕が1でも2でも[お守り]使用を考慮できるほど変わらない。
  • 捜索に〔才覚〕を使用するため、〔探索〕を使用する機会が少ない。

〔探索〕2〔武勇〕1とする理由

  • どうせ攻撃しないから〔武勇〕に意味がない。
  • 何もしなくてもついてくる回避+1は保険的においしい。
  • 将来刀匠になってアイテム操作系を極める予定がある。

クラススキル

作戦判定に保険を掛ける【伝令】、全判定に保険をかける【徴収】、国力判定に保険をかける【内政】、
《HP》回復の【補給】と、見事に保険系のサポートスキルが並ぶ。
人口増加の【救出】と国家関係改善の【外交】は他のクラスでは真似できないスキルであるため、
是非取得したいところではあるが、いかんせん使用頻度と影響力から他のスキルに流れがちである。
使用頻度と影響力から重要度を考えると、【伝令】【補給】が図抜けている。
どちらも作戦判定と《HP》回復という、即全滅につながる部分をカバーしているため重要度が違う。

大臣の構成例

3lv異民街あり、勲章1個の条件で、いくつか大臣のスキル構成を考えてみたい。

1.オーソドックスに〔才覚〕重視からのアイテム操作役

  • ジョブ:博士⇒軍師
  • ジョブスキル1:【怪物学】⇒【策戦】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【流れ星】or【不思議な薬】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【合成】
  • スキル3:【マルチタスク】
  • その他:[軍配][眼鏡]
  • 説明
作戦判定の達成値を高めるため〔才覚〕を伸ばした結果、成功率が上がった【抗魔式】を修得し
そのまま科学スキルを重点的に修得していくタイプ。
妨害用の【抗魔式】、アイテムスロット拡張の【合成】、捜索に【合成】に〔才覚〕休憩にと
手の足りないキャンプで役に立つ【マルチタスク】と、欲しいところは押さえている。
弱点は戦闘中2ラウンド目からやることがない点。
【怪物学】はその点非常に便利なのでお勧め。ただし〔才覚〕欲しさに軍師に転職すると
なくなってしまうので、そこをフォローするために血統スキルやアイテムで
戦闘中やることを用意しておきたい。

2.資金稼ぎに緊急対処に大活躍のアイテム操作役

  • ジョブ:博士⇒錬金術師
  • ジョブスキル1:【怪物学】⇒【分解】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【分析】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【錬成】
  • スキル3:【合成】
  • その他:[馬車][バックパック]
  • 説明
【錬成】【分解】でコモンアイテムから素材を調達し、レアアイテムや必要なアイテムに
変換するアイテム操作特化タイプ。
戦闘中もひたすら【分解】【錬成】を繰り返し、稼いだ《気力》で【分析】することで支援する。
また、緊急時に[ポーション]や[お守り][クラッカー]や[特効薬]を【錬成】することでピンチを回避したり、
[破城鎚]などを【錬成】して資金稼ぎしたり、散策表で指定された素材を確保して《民の声》稼ぎまで
やってのける。
弱点は〔才覚〕が6で止まるため、作戦判定が低くなることである。
国王が〔才覚〕型で作戦判定を任せられる場合には特にお勧めとなる。

3.作戦判定特化型

  • ジョブ:博士⇒軍師
  • ジョブスキル1:【怪物学】⇒【策戦】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【分析】or【不思議な薬】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【伝令】
  • スキル3:【電撃作戦】
  • その他:[軍配][カード][日傘]
  • 説明
作戦判定に特化したタイプである。1ラウンド目の作戦判定に成功して【電撃作戦】発動させたら
基本的に仕事は終わり、【抗魔式】はおまけである。
〔才覚〕7で【電撃作戦】が決まれば、宮廷の範囲攻撃で敵は半壊しているはずで、【電撃作戦】と
【伝令】を敵の【分析】から守るために【分析】で自衛する。
弱点は大臣の〔才覚〕では作戦判定20までが限界となること。蚊の王+人間の屑が出てきた時点で
絶対成功狙いになるため安定性が一気に低下する。蚊の王と抜け忍は天敵だ。
1ラウンド目はキャンプでの事前協調行動と大量の《希望》でなんとかするとして、
2ラウンド目につなぐために【不思議な薬】を用意しておきたい。
【目利き】【理力の一撃】も一考の価値がある。

4.神官いらずの回復支援型

  • ジョブ:星術師⇒錬金術師
  • ジョブスキル1:【星の恵み】
  • ジョブスキル2:【星のこえ】⇒【分解】
  • 血統スキル:【流れ星】
  • スキル1:【補給】
  • スキル2:【錬成】⇒【抗魔式】
  • スキル3:なし
  • その他:[星の欠片][星籠][バックパック][眼鏡]
  • 説明
【星の恵み】で強化した【補給】で回復を受け持つタイプ。
神官がいない宮廷で作戦判定を受け持ちながら回復役もこなせる。
【補給】のための素材は【分解】で稼ぎ、回復不要な時は【抗魔式】で支援するか、
【流れ星】で攻撃する。
弱点は欲張ったスキル構成のために【錬成】も【合成】も取れないこと。
3lvではなく4lv5lvで目指すべき構成といえるかもしれない。

5.最高クラスの妨害能力と回避無視攻撃を併せ持つ攻撃型

  • ジョブ:博士⇒軍師
  • ジョブスキル1:【怪物学】⇒【策戦】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【分析】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【理力の一撃】
  • スキル3:【強化術式】
  • その他:{図書館(科学)}
  • 説明
【抗魔式】【分析】【策戦】の妨害スキル3種盛り合わせで徹底的に相手の妨害をし、
さらに【理力の一撃】でピンポイント狙撃をするタイプ。
{図書館}と【強化術式】で【抗魔式】が極度に安定するため、ダイス数に頼ることはほぼなくなる。
【強化術式】に《民の声》の使用を認めてもらえば、支配者に対しても安定して【抗魔式】が成功する。
また{図書館(科学)}は科学スキルの達成値とダメージを上げてくれるため、
達成値がダメージに直結する【理力の一撃】は{図書館}1lvにつきダメージ+2となる。
〔才覚〕7の場合、【理力の一撃】は《希望》1点当たり2D6-2点で【流れ星】以下のダメージだが、
{図書館}lv3以上なら【流れ星】を超えるダメージ効率をたたき出すのだ。
弱点は《気力》消費が激しいこと。《気力》の確保手段を別途用意したい。 

6.殴り大臣参上!

  • ジョブ:怠け者⇒祓魔師
  • ジョブスキル1:【ぐうたら】⇒【祓魔式】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【不思議な薬】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【連携攻撃】
  • スキル3:【相棒:石弓】
  • その他:[石弓][時計][強壮剤]沢山[カード]
  • 説明
大臣の低い命中をLVを上げた[石弓]と【不思議な薬】で補い、戦闘に参加するタイプ。
1ラウンド目は【抗魔式】と【不思議な薬】を使用し、2ラウンド目からは[石弓]で攻撃、支配者には【連携攻撃】を使用する。
蚊の王や死にぞこないなど、【人類の敵】が多めに出た時は【祓魔式】を[時計]で使用して一気に6点12点と入れて行こう。
弱点はそんなに火力が高くないことと、《気力》消費が激しいこと。大臣は《気力》が余りがちなので、むやみに消費せず、
うまく回して行こう。

7.殴り大臣参上!!

  • ジョブ:処刑人⇒怠け者⇒祓魔師or星術師
  • ジョブスキル1:【責め苦】⇒【ぐうたら】⇒【祓魔式】or【星のこえ】
  • ジョブスキル2:【首斬り】
  • 血統スキル:【ロデオ】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【乱舞】
  • スキル3:なし
  • その他:[時計][強壮剤]沢山[しゃべる剣][乗騎]{武器庫}{銅像}or{天守閣}
  • 説明
先攻1ラウンド目に攻撃できない【ロデオ】の隙を【抗魔式】と[時計]と{武器庫}で補ったタイプ。
先攻1ラウンド目に〔武勇〕の高いモンスターの隣まで移動し、【抗魔式】⇒[時計]から【ロデオ】を使用する。
〔武勇〕はあっさり10を超えるはずだ。2ラウンド目からは高〔武勇〕と【乱舞】で面白いように命中し、出目の56は《気力》にできるだろう。
この命中率と《器》5を持って、支配者に【首斬り】を仕掛ける。うまくいけば今日のヒーローは君だ。
蚊の王や死にぞこないといった【人類の敵】が多ければ【祓魔式】を組み合わせるのもいい。[時計]で2回、両方維持して次のラウンドも
2回使用すれば、12点与えられる。ヴァララカールでもひとたまりもないだろう。
より【首斬り】にシフトするならば、祓魔師⇒星術師に変更し、【星のこえ】[星籠][衛星帯]の3点セットも面白い。
【星のこえ】で[星の欠片]を【首斬り】に使用できるかはGM裁量の範囲だが、【首斬り】以外にも使いどころは多い。
[衛星帯]で威力+5できれば通常火力も十分となるだろう。
弱点は《希望》消費量の激しさと先攻1ラウンド目は{武器庫}でしか攻撃できないところ。
《配下》消費がきついので宮廷唯一のアタッカーの場合は連発できないところが命取りになりかねない。

8.アイテム操作も兼ねるが、大魔法で一挙殲滅可能な魔法使いタイプ

  • ジョブ:怠け者⇒錬金術師
  • ジョブスキル1:【ぐうたら】⇒【分解】
  • ジョブスキル2:なし
  • 血統スキル:【星のこえ】
  • スキル1:【抗魔式】
  • スキル2:【圧唱】
  • スキル3:【錬成】
  • その他:[軍配][バックパック][星籠][星の欠片][肖像画][時計][カボチャの馬車]
  • 説明
【圧唱】による殲滅を目的としたタイプ。魔法スキルが【星のこえ】【錬成】【抗魔式】と3つあるため
《希望》3点で3体に3D6のダメージを与えられる。
スキル4つにすると《希望》4点が確保しずらいので、この辺が落としどころだろう。
当然大量の《希望》が必要となるため、《気力》稼ぎ手段も多数搭載している。
【星のこえ】[星籠]による《希望》ストック、[肖像画]、【錬成】【分解】による《気力》稼ぎ、
【錬成】【分解】で[肖像画]を再生成しての再使用、【錬成】による[星の欠片]生成などがある。
弱点は如何に手段を整えようと、【圧唱】は連射に向かないこと、【合成】が取れないこと。
先攻1ラウンド目にあらかじめチャージしてあった《気力》2点と[星の欠片]1個で【圧唱】1発目、
補助で【錬成】で[星の欠片]作成、2ラウンド目に[星の欠片]3個で【圧唱】2発目、3発目は
《民の声》を使用しなければ4ラウンド目以降になるだろう。
もう一つ厳しいのが【圧唱】の対象数制限。支配者1体だけになるとやることがなくなる。
ザコを3体倒すのではなく、常に支配者を対象に入れるようにしよう。

9.攻撃魔法に命を賭けた大魔法使い

  • ジョブ:星術師⇒怠け者⇒魔道師
  • ジョブスキル1:【星のこえ】
  • ジョブスキル2:【星の恵み】⇒【昼行灯】⇒【儀式呪文】
  • 血統スキル:【流れ星】
  • スキル1:【強化術式】
  • スキル2:【お買い物】
  • スキル3:なし
  • その他:[バックパック][星籠]2つ[星の欠片]6つ[眼鏡][時計][カボチャの馬車][カード]{密議の間}{図書館:星術}
  • 説明
攻撃魔法特化型。大量の[星の欠片]を【星のこえ】で《希望》に変えて【強化術式】に叩き込み、
【流れ星】の威力を高める。[星の欠片]6つ{図書館:星術}LV3なら判定値は9、ダメージは2D6+18+3となる。
自身の《気力》を使って3体くらいまでは狙っていけるだろう。
前衛の苦手な蚊の王や本陣に籠った邪魔なダンジョンオタクなどを一気に殲滅しよう。
そのままではすぐに[星の欠片]が尽きてしまうし、できることの幅が狭いので【儀式呪文】を用意した。
これで宮廷のスキルをコピーして活用しよう。
特に従者に【支度】を修得してもらい、【儀式呪文:支度】から【お買い物】を起動すれば、
[星の欠片]と[科学調味料][お守り][フルコース]あたりをいつでも(戦闘中でも!)好きなだけ入手でき、
《希望》問題や消耗品の問題を解決できるのでお勧め。
更に戦闘中に【儀式呪文:支度】から[お弁当][科学調味料]で宮廷全員に《気力》と《HP》供給も可能。
弱点は作戦判定がさほど得意ではない(《希望》でゴリ押しになる)こと、【抗魔式】【分析】などの妨害スキルがないこと。
国王も〔才覚〕型で作戦判定を任せられる場合などに狙っていきたい。

10.ドラえもん

  • ジョブ:商人⇒魔道師
  • ジョブスキル1:【儀式呪文】
  • ジョブスキル2:
  • 血統スキル:【分析】
  • スキル1:【お買い物】
  • スキル2:【プレゼント】
  • スキル3:【大かばん】or【星の恵み】or【押し売り】
  • その他:[時計][カボチャの馬車][カード][クラッカー][ポーション][お守り][地図][徹甲弾][科学調味料]{リサイクル屋}
  • 説明
【お買い物】を最大限に活用して消耗品を連打するアイテム浪費特化タイプ。 
従者からコピーした【儀式呪文:支度】から【お買い物】を使用することで、
割り込みタイミングで価格6以下のコモンアイテムは幾らでも手に入る。
あとはこれを片っ端から使っていくだけ。情報収集?[地図]9枚使えばOK。
トラップ?引っかかってから[お守り]調達してもいいし、 [迷宮防護服]を【プレゼント】してもいい。
前衛の【二刀流】起動時にこっそり[ホウキ]手渡すのもアリ。
無尽蔵の[ポーション]連打と【儀式呪文:支度】から[お弁当][科学調味料]で割り込みタイミングでHPと気力の全体回復、
症状に応じた[特効薬]もその場で用意できる。
また、{リサイクル屋}があれば入手したアイテムを加工できる。
戦闘中暇に見えるが、毎ラウンド[爆弾]や[徹甲弾]を【プレゼント】したり、[罠百科][ホウキ]で戦闘トラップ操作したり
[クラッカー]で位置操作したり、もちろん【分析】したりと意外と忙しい。
最後の変動表用に人数分の[山吹色のお菓子]用意するところまで、余すところなく活躍できるだろう。

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最終更新:2013年08月03日 03:11