ルール解釈集


ここでは、ルール解釈の微妙な問題について、私なりの解釈を示す。

【基本的な考え方】

  • ルールブックに書かれていることは正しい。
  • ルールブックに書かれていないことは、ないものとみなす。
  • 公式FAQの内容は正しいが、新・王国ブック非対応であることを考慮し、ルールブックと明確に矛盾する場合はルールブックを優先する。
  • 公式twitterの回答は正しいが、ルールブックと明確に矛盾する場合はルールブックを優先する。
  • スキルやモンスターのフレーバーテキストはルールと正しくない可能性があるため根拠として採用しない。
  • リプレイのプレイ内容はルール的に正しくない可能性があるため根拠として採用しない。
  • リプレイ巻末の追加ルール、猟奇戦役の追加ルールは、ルールブックと同等とする。

Q1.予算会議で申請するコモンアイテムにMGは必要か。

  • A1.不要。
コモンアイテムは「購入」ではなく「獲得」である。
逆に言うと、レアアイテム、素材、施設と違い、MGがいくらあっても手に入らない。列強アイテムのみ「獲得」に1MGかかることもあるので注意。

Q2.【軽業】や【投げる】でも進軍妨害は発生するのか。

  • A2.発生しない。
進軍妨害は自分の手番の「移動と行動」の移動および、行動消費しての特殊移動にだけ発生する。
ただし、スキルの説明に「進軍妨害が発生する」と書いてある場合(例【進軍】)は記述通り発生する。

Q3.[手裏剣]や[魔杖]は誤射しないのか。

  • A3.誤射しない。
誤射の能力は[石弓] [鉄砲] [大弓] [拳銃]の能力である。どんなに他の武器で欲しくても手に入らない能力であり、
使い方によっては長所(PC対象に攻撃して誤射で蚊の王に当てたり)となる。勝手に他のアイテムに付け足してはいけない。

Q4.[星籠]に入れた[星の欠片]は灯りの役を果たさないのか。

  • A4.灯りの役を果たさない。
同様にアイテムを収納できる[カボチャの馬車]には「中のアイテムは装備状態にならない」能力があるが、[星籠]にはない。
そのため、[星籠]内の[星の欠片]は新王国p90「アイテムスロットに記入されたアイテムは装備されている扱いとなる」ルールにより
装備状態となり、通常通り灯りの役を果たす。
⇒大殺階域によって収納のルールが変更となったため、[星籠]内の[星の欠片]は装備状態ではなくなった。

Q5.作戦判定に協調行動して、達成値を上昇できないのか。

  • A5.できる。
ただし、1ラウンド目の作戦判定に協調行動したいのなら、当然(『恋人』か【甘い生活】以外は)それより「前に」行っておく必要がある。
つまり、直前のキャンプ、前の戦闘中、王国フェイズ、【先制射撃】で敵を倒した後【修羅】で得た追加行動で協調するなどの選択肢がある。
公式FAQを見て「協調行動はできない」という人がいるが、これはFAQの読み間違い。
FAQはあくまで「PCは協調行動で作戦判定の難易度を上昇できない」といっているに過ぎない。
「また、モンスターが~」の部分は、「モンスター側が協調行動で作戦判定の難易度を上昇させる際にも協調行動のルールに従い、
支援行動となる。割り込みで使用できない」と注釈しているだけである。

Q.協調行動について戦闘の「作戦判定」の項目には「敵NPCは協調行動で難易度を上昇させる事ができる」という記述がありますが、これは宮廷側も可能なのでしょうか。
可能だとしたら、この協調行動を行なったキャラクターは、そのラウンドは行動済みになるのでしょうか?
A.不可能です。
また、モンスターが作戦判定に協調行動を行う場合も、何らかの特殊な効果で割り込まない限り、作戦判定を行う以前のラウンドで、
事前に協調行動を行っておく必要があります。

Q6.『愚か』や『堅実』のキャラクターは射程内に攻撃可能なPCがいたら攻撃しなければならないのか。

  • A6.そんな制限はない。
『愚か』で指定されている制限は以下の2つだけである。
  • 「攻撃制限:攻撃の際は、射程内にいる攻撃可能な対象からランダムに選択する」
  • 「移動制限:射程内に攻撃できる対象がいなければ必ず敵のいる方へ移動する」
『堅実』の制限は以下の1つだけである。
  • 「攻撃制限:攻撃の際は、射程内にいる攻撃可能な対象のうち、最も現在HPの低い(現在HPが同値なら回避値の低い)対象を選択する。」
どの制限も、以下の行動を禁止していない。
・「射程内に攻撃可能な対象がいるが、無視して移動する」
・「射程内に攻撃可能な対象がいるが、無視して行動をパスする」
・「攻撃可能な対象がいるが、攻撃せず支援スキルを使用したり特殊移動する」
・「射程内に攻撃できる対象がいないので敵の方へ移動してしまったが、特殊移動や【早足】で元のエリアに戻る」
死にぞこないやマッハペンギンの諸君には、思う存分味方本陣を蹂躙してほしい。

Q7.『愚か』や『堅実』のキャラクターは[悪名]を持っているPCがいたら必ず攻撃しなければならないのか。

  • A7.そんな制限はない。
[悪名]の効果はあくまで「攻撃の際、[悪名]を持っている対象を選択する」であり、攻撃制限の内容を書き換えるだけである。
よって、以下のような行動をとることは可能である。
・「射程外にいる[悪名]もちを無視して、射程内にいる攻撃可能な対象を移動する」
・「射程内に[悪名]もちがいるが、攻撃せず支援スキルを使用する」

Q8.モンスターから修得したスキルは必ず《希望》を払わないと使用できないのか。

  • A8.「モンスタースキル」と「モンスターから修得したスキル」は別である。
「モンスタースキル」は「クラススキル」「アドバンススキル」「ジョブスキル」と同様に、スキルのジャンルである。
※モンスターデータに(モ)と書いてある。
モンスタースキルでない場合、スキルの説明に《希望》消費と書かれていなければ追加で《希望》を払う必要はない。
一部モンスターPCならば、《希望》不要で使用可能なモンスタースキルもある。

Q9.【先制射撃】【電撃作戦】【不意打ち】と作戦判定は、どの順番で発動するのか。

  • A9.【先制射撃】⇒作戦判定⇒【不意打ち】⇒【電撃作戦】の順となる。
作戦判定に割り込む【先制射撃】が一番最初となる。次が作戦判定なのは問題ないとして、
割込みの【不意打ち】が補助の【電撃作戦】より先に発動する。
よって、【電撃作戦】で一か所に集めて[大砲]で【先制射撃】なんてことは出来ない。

Q10.[時計]は戦闘中に使用できるか。

  • A10.迷宮フェイズに発生した戦闘なら使用できる。
公式FAQにも記載されているが、再掲する。
Q.[時計]について
生活アイテムの[時計]の効果に、「迷宮フェイズに支援行動を行ったとき」とありますが、戦闘時にも使用できるのでしょうか?
A.迷宮フェイズに発生した戦闘中になら使用可能です。
迷宮フェイズ以外で発生した戦闘、つまり王国フェイズに{闘技場}を使用した場合などの場合は使用できない。

Q11.戦闘開始時の初期配置時や、【迷核変動】で既にキャラクターのいるエリアに{決闘場}を置いた場合、どうなるのか。

  • Q11.初期配置は侵入とは見なさないので影響ない。既にいる場合も侵入していないので影響ない。
{決闘場}は「両軍とも1人以上そのエリアに侵入できない」効果であり、侵入とは他のエリアからそのエリアに移動することをいう。
侵入しないのなら{決闘場}は何の意味もない。

Q12.スキルの効果はいつまで続くのか。

  • A12.スキルに書いていなければ、サイクル中持続する。公式twitter回答より、「~組み合わせて使用する」という記述のスキルの場合、組み合わせた○○が終わるまでが効果時間となる。
「~と組み合わせて」のスキルは、組み合わせた行動が終了すると効果が終わる。そのため「攻撃と組み合わせて」の【範囲攻撃】や
【音断ちの剣】は【修羅】での再行動時に効果がない。

Q13.【二刀流】で効果が2倍になるのはどんなスキルか。

  • A13.すべての武器の威力を増やすスキルは【二刀流】で効果が2倍になる。
【二刀流】は「使用していない武器の威力をダメージに加える」スキルである。
そのため、すべての武器の威力を上げるスキルであれば、結果的に効果が2倍になる。
直接ダメージを上げる【特攻】や【責め苦】は武器の威力が変わらないため、【二刀流】では2倍にならない。
また、使用した武器の威力を上げるスキルでは二刀目の「使用していない武器」の威力が上がらないため2倍にならない。
とういわけで【二刀流】スキーの皆さんは【兵戈】【突撃】【屈強】【二刀流】[籠手]に【合体攻撃】もらって
決め技に【音断ちの剣】するのがいいという結果になる。
すべての武器の威力が上がる効果リスト(モンスタースキルは省略)
・スキル:【疾風怒濤】【兵戈】【突撃】【零距離射撃】【合体攻撃】【屈強】
・アイテム:[籠手]
・施設:{大帝の剣}
使用した武器の威力が上がる効果リスト(モンスタースキルは省略)
・スキル:【武勲】【音断ちの剣】【撃墜領域】
・スキル:【封印解除】【迷宮解析】【竜道】【発明品】【希望の照星】【射手】【仕事の鬼】
・アイテム:[大剣][徹甲弾][まわし][獣の毛皮][邪眼][滅ぼす者][蒸気甲冑][聖痕][衛星帯][大弓]
・施設:{騎士団}
ダメージが上がる効果リスト(モンスタースキルは省略)
・スキル:【特攻】【喝采の一撃】【異端審問】【責め苦】【二刀流】【怪物学】
・施設:{厩}
・その他:《敵意》《希望》によるダメージ追加

Q14.【二刀流】で二刀目に[爆弾]や[大砲][お弁当]を選択した場合、消費されるのか。

  • A14.消費されない。
【二刀流】の効果は「使用していない武器を選択し、その武器の威力をダメージに追加し、
更にその武器の命中した時の効果を対象に与える」である。
「一度使うとこのアイテムはなくなる」は使用した時の効果であり、【二刀流】では選択しただけで使用していないため発生しない。
「命中すると、そのエリアにいるキャラクター全員に威力と等しいダメージを与える」は命中した時の効果であり、発生する。
[爆弾][大砲][喇叭銃]のエリア攻撃能力、[鉄砲][石弓]の誤射能力、[戦鎚]の【外皮】【ヨロイ】[甲冑]無視能力も同様である。
[ダガー]の絶対成功強化能力は「命中するときの効果」、[チェインソード][貪る者][まわし]などは「ダメージを与えた時の効果」、
[貫く者]の【外皮】【ヨロイ】無視能力は「この武器を使用した時の効果」であり【二刀流】では発生しない。
もし二刀目に選択した[爆弾]を「消費される」と裁定した場合、二刀目のアイテムも使用したことになり、痛打表での武器lv上昇や
二刀目に[科学調味料]を使用しての回復効果などが発動してしまい、余計に都合が悪い。

Q15.モンスターの【二刀流】は素の威力を使用できないのか。

  • A15.使用できる。
モンスターの威力は別に素手ではない。新迷宮p42の「攻撃と星の欠片」に以下の記述がある。
モンスターは、攻撃を行うとき、武器の代わりに射程と威力のデータを使用する。
この数値は、そのモンスターの標準的な装備を付けた状態を表している。
つまり、ダイナマイト騎士団は素手のほうが[戦斧]より強いのではなく、最初からもっといい武器を持っているのである。
当然これを一刀目(射程2以上は射撃武器になり一刀目不可になるが)でも二刀目でも使用可能である。
他にも猟奇戦役記載のシナリオにも[乗騎][盾][戦斧]もちのダイナマイト騎士団が【二刀流】を使用する記述がある。


Q16.同一対象に複数のキャラクターが【かばう】した場合、どうなるのか。

  • A16.すべて発動するが、最初に「解決した」キャラクターがダメージを受ける。ダメージ軽減効果は最初のキャラクターの1回分のみ発動する。エリア移動効果は全て発生する。
ポイントは【かばう】が「ダメージの対象を書き換える単体対象」スキルだということ。
わかりにくいが、以下の2点を押さえておけば理解の助けになる。
・割り込みの行動は「何かの処理」に割り込んで発動し、「何かの処理」より先に処理する。
・割り込みによって発生した処理も「何かの処理」である。
例:本陣の国王がダメージを受けたため、前衛にいた騎士Aと騎士B(全員2LV)がどちらも国王に対して【かばう】を使用した場合。
1.ダメージ処理発生(対象:国王)
2.1のダメージに騎士Aが【かばう】使用
3.1のダメージに騎士Bが【かばう】使用
4.これ以上1に割り込む宣言がないので解決。2と3はどちらも割り込みかつLVも同じなので好きな順に処理可能。
 ここでは騎士Bが先に処理することにした。
5.騎士Bの【かばう】解決。1のダメージの対象が(対象:国王)から(対象:騎士B)に書き換わる。エリア移動とダメージ減少も発生。
6.騎士Aの【かばう】解決。この時点で国王を対象としたダメージは存在しないため、ダメージの対象書き換え効果とダメージ減少効果は
 不発。対象はあくまで国王で存在するので、エリア移動効果は発動。
7.1のダメージ解決。騎士Bにダメージ。

Q17.【星のこえ】は星術スキルとしても扱うが、星術スキルグループ修得可能なジョブなら誰でも修得できるのか。

  • A17.修得できない。
「星術として扱う」のは【星のこえ】の効果であり、この効果は【星のこえ】を修得して初めて発動する。
修得前の段階では単なるジョブスキルであるため、怠け者だろうと{ギルド:星術}を使ってあろうと修得できない。
そうそう簡単にジョブスキルを修得できるわけではないのだ。

Q18.{蝕}のエリアに【飛行】もちのモンスターがいた場合、[鉄砲]で攻撃できるか。

  • A18.攻撃できない。
{蝕}は「射撃武器で攻撃できなくなる」トラップであり、攻撃側の行動を封じるトラップである。
攻撃される側が{蝕}の効果を無視できようと、射撃武器で攻撃できないことは変わらない。
[鉄砲]もったキンギョに{蝕}ごしに狙い撃ちされても、こちらからは撃てないのだ。【飛行】恐るべし。
  • {蝕}と【飛行】の相互関係表
項番 状況 攻撃者のエリア 途中のエリア 攻撃対象のエリア 射撃可否
1-1 どちらも【飛行】なし - - -
1-2 - - {蝕} ×
1-3 {蝕} - - ×
1-4 - {蝕} - ×
2-1 攻撃側が【飛行】 - - -
2-2 - - {蝕}
2-3 {蝕} - -
2-4 - {蝕} -
3-1 攻撃対象が【飛行】 - - -
3-2 - - {蝕} ×
3-3 {蝕} - - ×
3-4 - {蝕} - ×
4-1 どちらも【飛行】 - - -
4-2 - - {蝕}
4-3 {蝕} - -
4-4 - {蝕} -

Q19.【速攻】と【機械仕掛け】両方持っている場合、【速攻】で命中させたら威力1/2にせずにすみますか。

  • A19.【速攻】で自動命中させても【機械仕掛け】も必ず使用するため威力1/2になる。
【速攻】は「同一エリアかつ自分より《回避》が低い相手のみに自動命中にできる」と任意使用なのに対し、
【機械仕掛け】は「攻撃に組み合わせて使用する。自動命中する」と断定系であるため、強制的に使用される。
そのため【速攻】で自動命中にしていても、その後で【機械仕掛け】を使用して威力1/2にしなくてはならない。
【速攻】や【機械仕掛け】が「命中判定の代わりに自動命中」という記述なら
「もう交換する命中判定がなくなっちゃったから使用できないね」と言えたのだが。

Q20.【抗魔式】を【分析】するとき、【抗魔式】が成功するか見てから【分析】できるか。

  • A20.出来ない。
割込みスキルは「他の行動の前に割り込む」スキルである。
【分析】で【抗魔式】を妨害したいなら、【抗魔式】の解決前に割り込まなくてはならない。
判定のダイス振ってしまったら既に【抗魔式】の解決に入っているため、割り込むチャンスはない。
同様に、判定に《希望》を何点消費するか見てから【分析】を宣言することも出来ないし、
【抗魔式】の判定に[魔道書]を使うと聞いてから【分析】することも出来ない。
(あらかじめ計画行動で仕込んで置いた[魔道書]の効果を使用するのは行動ではなく、
【抗魔式】の判定に[魔道書]を使用する時点で既に【抗魔式】の解決に入っている。)
だからといって【分析】を使うか確認せずにさっさとダイスを振り、「宣言遅いよ、もうダイス振っちゃったから無理ね」
なんていうとリアルファイトになる。気をつけよう。

Q21.{農地}はLV1を3つ建てると〔生活〕+3できるのか。

  • A21.出来ない。
新王国P101の「施設の対象」に「同一対象に同種施設の効果は累積しない」とあるので、
王国対象の{農地}をいくつ作っても効果があるのは1つだけである。
同様に{倉庫}LV1を3つ作っても、有効な{倉庫}は1つだけなので保管できる素材は1種類だけである。
素直に施設LVを上げよう。


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最終更新:2013年12月28日 05:21