Mass Effect:パラゴンロスト
制作
発表 | 2012年11月29日 |
制作 | BioWare |
アニメーション | プロダクションIG |
言語 | 英語 |
メディア | DVD、Bue-ray |
配信 | XboxBoxLive、PSN |
主演 | ジェームズ ベガ |
この映画は、ジェームズ ベガが人間のコロニー・フェル プライムの任務において、大変辛い経験と決断をする物語です。
また、Mass Effect3の本編の重要:シタデル終了後、艦長室にジェームズを呼んで話す時、この映画の話がでてきます。
出演
出演 | ||
連合デルタスクワッドチーム (合計11人) |
トニ大佐 |
チームリーダー |
ジェームズ ベガ | 作戦指揮 | |
カミーユ |
女性兵士 メイソンが恋人 |
|
メイソン |
パイロット カミーユが恋人 |
|
エセックス |
バイオティクス 女好き |
|
ニッキー | テックスペシャリスト | |
ミルキー |
スナイパーライフル狙撃手 M-92マンティス |
|
人類学者 | トゥリーヤ ヌワニ |
アサリの非戦闘員 ひどい物忘れ症 ジェームズとロマンスな関係 |
入植者 | クリスティーン |
エイプリルの母親 トゥリーヤの親友 |
エイプリル |
クリスティーンの娘 ジェームズの友達 |
|
サーベラス | メスナー |
表向きはハードウェア商人 本当は工作員 |
ブロッドパック傭兵部隊 | アルチュク | クローガンのリーダー |
ブルード | 生き残りの捕虜のクローガン | |
連合 | ハケット提督 | |
アンダーソン | ||
敵 | コレクター将軍 | ME2の将軍と同型タイプ |
プラエトリアン |
今回、ジェームズにとって忘れられない人でもあり、ひどい物忘れ症のある人類学者でアサリのドクター トゥリーヤ ヌワニ。
彼女はフェル プライムの民間人であるクリスティーンの親友です。
ただ、彼女は非戦闘員で、リアラのようにバイオティックを使うことは訓練していません。
この物語の中でジェームズとロマンスな関係になります。
また、ジェームズにとってもう一人忘れることの出来ない女の子が、入植者のエイプリル。
彼女はジェームズとはとても親しくなり、彼をとても尊敬しています。
エイプリルの母親のクリスティーンは、ドクター トゥリーヤの親友です。
裏の人物として、表向きはハードウェア商人ですが、サーベラス工作員の男、メスナーがコロニーにやってきます。
彼は黄色い帽子をかぶり、サングラスをかけた彼は、ジェームズに対して尊敬の念を抱いており、大ファンでもあります。
連合の敵として登場するのは、ブロッドパック傭兵部隊とそのリーダーであるクローガンのアルチュクです。
ブロッドパックの中でも、戦闘後に捕虜になるクローガン兵士がブルードで、彼はコレクターとの戦いでデルタスクワッドチームを助けます。
1 フェル プライム防衛戦
時は2183年。 シェパード少佐がノルマンディーSR1の指揮官となってサレンを追い始めた時期。
場所は、テルミナス宙域にある連合のコロニー フェル プライム。 ここには医薬品メーカーの研究施設がある。
フェル プライムには、メーカーの職員、研究員とその家族達など、多くの入植者達が移り住んでいる。
しかしテルミナス宙域は、シタデル評議会が管理する宙域ではない為、危険であることには変わりない。
やがて、アルチュク率いるブロッドパック傭兵部隊が彼らを襲いに降下してくる。
フェル プライムでは、入植者達と共に派遣された連合の部隊が防衛にあたっていた。
しかし、ブロッドパック傭兵部隊の攻撃がひどく、持たないと判断した為に連合に緊急に支援を要請した。
トニ大佐率いる全11人のデルタスクワッドチームがフェル プライムに支援に向かう。
ブロッドパック傭兵部隊の殲滅が目的で、シャトル内で作戦を話し合う。
フェル プライムを守る外郭キネクティック バリアは猛攻を受け、もはや突破されるのも時間の問題だった。
クローガンのアルチュクが、グレネードを炸裂させてキネクティック バリアを破壊する。
ブロッドパックは内部への侵入を開始。ヴァレンやヴォーチャらの猛攻が防衛の連合を圧倒する。
民間人のクリスティーンは戦況を見て悲観するが、ドクター トゥリーヤが、「もうすぐ援軍が来るわ」と勇気付ける。
そこにデルタスクワッドチームのシャトルが到着するが、アルチュクが放ったの一発が命中してシャトルは大破し、不時着してしまう。
クリスティーンは、期待していた援軍もきっとやられると思い、首を横に振る。
デルタスクワッドチームは全員怪我を負っていた。トニ大佐は特にひどい怪我で歩けない。
ジェームズがトニ大佐に応急処置をすると、痛みでかなり大きな声を張り上げたので、アルチュクが居場所に気づいた。
デルタスクワッドチームはすぐに作戦を立てた。
テックスペシャリストのニッキー、スナイパーライフルのミルキーが最初に敵をかく乱攻撃。
ジェームズがおとりになって陽動し、エセックスとカミーユがブロッドパック傭兵部隊の頭上から攻撃を浴びせる。
アルチュクも反撃し、デルタスクワッドチームもそれぞれに被害を受ける。
やがてブルードとジェームズの一騎打ちになり、ピンチになるジェームズ。
ミルキーがスナイパーライフルでブルードを狙撃してジェームズを救う。
今度はニッキーがブルードに至近距離から撃たれそうになるところを、ミルキーがスナイパーライフルで撃とうとしたが岩が邪魔で撃てない。
ジェームズがブルードを撃って倒れ、ブロッドパック傭兵部隊は殲滅した。
ブロッドパック傭兵部隊で、クローガンが一人だけ生き残っていたブルード。
彼は隔離ポッドに入れられて捕虜になった。
デルタスクワッドチームはこの時全員で7人生き残っていたが、トニ大佐が彼らの労をねぎらう。
ハケット提督から通信が入る。
ジェームズが報告すると、ハケット提督はデルタスクワッドチームの功労を誉めると共に、引き続いて当地での任務を命令する。
そしてまた、連合はさらなる追加人員と追加物資、また重装備兵器などの投入を約束した。
2 プロセアン遺跡
2年後の2185。
シェパード少佐がサーベラスに蘇生され、ノルマンディーSR2にて復帰した頃。
ハケット提督にはシェパード少佐生存の報告が入ったかどうか、という時期。
連合は、フェル プライムの防衛システムをさらに強化した。
また、攻撃も強化し、フリゲート艦に装備するような対艦砲を地上に装備した。
デルタスクワッドチームは全員健在で、皆はプライム タワーにいる。
ジェームズ ベガは、民間人のクリスティーンとその娘のエイプリルと親しくする。
エイプリルはまだ少女で、ジェームズは彼女をおんぶしてとても可愛がった。
プライム タワーから見ているチームの皆は、遊んでいるジェームズに話かけてからかう。
ジェームズとドクター トゥリーヤは、2人でフェル プライムの研究施設に向かう。
地下にあるモノレールに乗ろうとすると、謎の男、メスナーに出会う。
彼は大きな荷物を運んでいる所で、一緒にモノレールに乗り込んでジェームズに話し掛ける。
メスナーは「あなたはフェル プライムを救った英雄だ」と、ジェームズの手をとって礼を言って誉める。
メスナーもこの研究施設に用があるようで、彼が施設に入ろうとすると、ジェームズが「おい、待て。お前も入るのか?」と尋ねた。
するとビュー スクリーンに研究員が映し出されて、「すいませんが、現在誰も入ることは出来ません」と3人が入ることを拒否した。
トゥリーヤは、施設に入れなかったのでご機嫌を損ねた。そして「連合はいつも私の研究の邪魔ばかりする」と不平をこぼした。
そんなトゥリーヤの言葉をよそに、ジェームズは、トニ大佐に「これから向かいます」と連絡し、地上に戻る。
ジェームズとトゥリーヤは、地上のデルタスクワッドチームと合流する。ジェームズとトゥリーヤが近づくとすぐにトニ大佐がジェームズに話し掛ける。
トニ大佐「ジェームズ、フェル プライムの周辺のどこかからジャミング信号が出ているようだ。急いでチームで調査しに行ってくれ。新たな敵の仕業かもしれん。」と新たな命令を下す。
ハードウェア商人のメスナーがやってきて「俺も一緒に連れていってくれないか」とジェームズに言う。
トゥリーヤとデルタスクワッドチーム、そしてメスナーは、ノルマンディーSR1でお馴染みのM35-Makoに搭乗して、謎のジャミング信号の発信現場へと向かう。
M35-Makoから降りたチームは、敵の出現に備えて戦闘体勢で慎重に発信源に向かう。
発信源はプロセアン遺跡だったが、ジェームズは、プロセアン遺跡を破壊すべきだと考えて、すぐに彼は自らプロセアン遺跡を壊してしまう。
だが、ばらばらになった遺物を、トゥリーヤは見て悲しがり、遺物の破片を両手に抱えて持ち出す。
トゥリーヤは、その付近にあるプロセアンの装置のある場所にチームを連れて行き、そこに、ばらばらになったプロセアン遺跡の欠片を置いて、装置によって調査を始める。
このプロセアン遺跡は、約7万年前の遺物だったことが分かったが、もう少し詳しく知りたいというジェームズ。
トゥリーヤは早速リアラ ティッソーニを通信で呼び出す。
リアラは「その遺跡は、おそらくプロセアンが滅んだことにリーパーが関係している」とそこまで言うと、突然通信が切れて映像が消える。
通信がどこかから妨害されている。
リーパーが関係していることについて論じていると、そこにフェル プライムから通信が入ろうとするが、すぐにまた途切れる。
嫌な予感を感じたチームの上空が陰り始める。
3 コレクターの侵攻と拉致
デルタスクワッドチームの皆は、陰ってきた上空を見上げると、そこにはあのコレクター艦の姿があった。
このコレクター艦は、ノルマンディーSR1を破壊した艦、あるいはオメガ4リレイの向こうでノルマンディーSR2が破壊したのと概観が同じ艦だ。
ジェームズは皆に「急ぎフェル プライムを戻るぞ」と声を掛け、M35-Makoに乗って向かう。
コレクター艦からシーカー(Mass Effect2のホライゾンに出てきた昆虫型の、噛まれるとステーシス状態になる)が多数現れる。
また、それらのシーカーは、フェル プライムのキネクティック バリアを通過して、コロニー内部へ侵入を始める。
侵入したシーカー達は、まったく容赦なく入植者達に襲い掛かる。
その場にいたトニ大佐は、ファイアーストームでシーカーに応戦するが、すぐにシーカーに噛まれて倒れるトニ大佐。
急いで逃げる入植者達。
フェル プライムの研究施設は入れないようになっていたが、連合の一人がミサイルランチャーでドアを破壊し、入植者達を中へ誘導する。
だが、逃げるのが遅れて地上にいた大勢の入植者達はシーカーによって倒れていた。倒れた入植者達はいずれやってくるコレクターによって間違いなく拉致されていくだろう。
ジェームズ達はフェル プライムに到着すると、すぐに作戦を立てた。
チームは全員で研究施設内へ入ろうとする。
途中、コレクターとの戦闘を避けながら進むと、倒れている大勢の入植者達を目にする。
クリスティーンとエイプリルがシーカーから逃げようとするが、すぐにステーシス状態にされる。
エイプリルの声を聞いたジェームズ達は駆けつけるが、一度その場を離れる。
しかし、離れた後に再び見ると、エイプリルとクリスティーンがコレクターに連れて行かれるのが見えた。
再び作戦会議をするデルタスクワッドチーム。
ハードウェア商人のメスナーが、対艦砲のキャノン砲を使ってみればどうかと提案。
チームは、キャノン砲に近づく為に、コレクターに見つからないように慎重に動く。
やがてキャノン砲を起動させ、コレクター艦に向かって撃つ。しかしダメージがなく、逆にコレクター艦から主砲を撃たれてしまう。
急いで避難するチーム。
破壊された施設にいたジェームズは、トゥリーヤを抱き締めながら必死に彼女を守りつつ、避難する。
しかしコレクターが多数降りてきて、チームの女性兵士であるカミーユが連れて行かれる。
チームは、研究施設内部へと向かうと、メイソンはカミーユはどうしたと尋ねる。
コレクターに連れて行かれたと言うと、ショックを受けるメイソン。
施設の内部でジェームズ達は、これからどうするか協議。
メイソンはカミーユを連れ戻すと叫ぶ。
研究施設内では、ニッキーがフェル プライムの機器を使ってシーカーが入植者にしている行動について調べていた。
エセックスがシーカーにやられてステーシス状態になっている。この解除方法を探すニッキー。
ニッキーは、シーカーに関するデータを探していると、別の情報が浮かび上がった。
それは、一緒に行動しているハードウェア商人のメスナーが、実はサーベラス工作員であることが書いてある。
また、このラボのセキュリティが強固で誰も入れないようにしていたのは、このメスナーを入れない為だったことも分かる。
すぐにメスナーを殴るジェームズ。そして説明を求める。
メスナーはすぐに説明した。
銀河各地の人間のコロニーから大勢が誘拐されていること、またそれがコレクターの関与かどうかを調べるために、イルーシヴマンより命令されてここに来たと。そして、メスナーはデルタスクワッドチームと目的は同じだと言い、一緒に行動した方がいいと言う。
話しているうちに、外でガンガン、と音が聞こえる。
どうやら、捕虜でクローガンのブルードがポッドの中から騒いでいる。
どうやら、ブルードは「ここから出せ! 出せ!」と言っているようである。
彼と話すジェームズ。だが今はまだ出さない。
ジェームズはトゥリーヤと話す。
トゥリーヤは、ジェームズの背後から近づいて、ジェームズに「自分の正しいと思った選択について、自身を責めてはいけない」と言ってジェームズを諭す。「入植者達の救出に失敗したことは、それはあなたのせいではない」と。
デルタスクワッドチームのニッキーは、ずっとシーカーの対処方法を探っていたが、この解毒剤を見つけた。
エセックスに、この薬の効果があるように見えたが、まだ直ちには動けるようにならない。
恋人のカミーユにちょっかいを出していたエセックスだが、メイソンも心配そうに見る。
4 プラエトリアンとの熾烈な戦い
研究室には、ジェームズ、ニッキー、ミルキー、エセックス(寝ている)、トゥリーヤ、メイソンといる。
部屋の外を叩く音が聞こえてくる。
そこにメスナーがやってきてコレクターの来襲を警告する。
デルタスクワッドチームの皆は、それぞれ武器を取ってコレクターの攻撃に備える。
だが、コレクターにドアを撃ち破られると、そこに見たのは、プラエトリアンに捕らえられたカミーユの上半身姿だった。
メイソンは、その変わり果てた恋人の姿を見て、思わずピストル抱えてその方向に走っていく。
すぐにプラエトリアンは、メイソンに向かってツイン粒子ビームを放つと、彼は即死。
エセックスが寝ている研究室にまでプラエトリアンに入り込まれた。
ニッキーとミルキーが応戦している間に、ジェームズとトゥリーヤはエセックスを起こそうとしたが間に合わず、彼を置いていくしかなかった。
ジェームズ、ミルキー、ニッキー、トゥリーヤ、メスナーの5人は急いで通路を走る。
途中、ジェームズは思いついて、ポッドに収容していたクローガンのブルードを開放することにした。
ブルードは、ジェームズに協力することにし「ブロッドパック傭兵部隊が乗ってきたシャトルがある。さあ案内する。こっちだ!」と、皆をシャトルの場所まで連れて行く。
研究施設が攻撃で徐々に崩壊しつつある中、シャトルで脱出しようとするが、プラエトリアンが下から攻撃してくる。
やがてシャトルに取り付いたプラエトリアンは、ジェームズに触手で攻撃しようとする。
すると突然ニッキーがジェームズをかばって、彼は腹部をやられてしまう。
ジェームズが「ニッキー!」と叫ぶと、上空から飛び降りながらプラエトリアンを攻撃したエセックス。
エセックスは、配管に飛び乗って難を逃れる。
プラエトリアンがひるむ隙に、ジェームズはプラエトリアンの頭上に飛び乗り、マシンガンをお見舞いする。
ジェームズも、配管に飛び乗って助かる。
プラエトリアンの脅威が去ると、腹部をやられたニッキーを横たえるトゥリーヤ。
ミルキーが新たに薬をニッキーに渡そうとしたが、ニッキーは息を引き取った。
5 入植者達の救出
デルタスクワッドチームは仲間を多く失い、残るはジェームズ、ミルキー、エセックスの3人となった。
そしてトゥリーヤ、サーベラス工作員のメスナー、ブルードと、6名が一緒にいる。
ブルードが一人でプラエトリアンにやられたシャトルの修理をしている。
ジェームズ「武器は積んでないのか?」とブルードに言うと、ブルードは武器ロッカーから多数の武器を出してくる。
皆でこれからの作戦を考える。
ジェームズ「あのコレクター艦のエンジンをつぶそう」
ブルードがいいアイディアを出し、それを実行するとジェームズは決断する。
皆で話し合いながら、ジェームズが酒の入ったボトルを回す。
ジェームズ>エセックス>ブルード>トゥリーヤ>ミルキー>メスナー。
しかし、メスナーが飲もうとしたら空っぽだった。
どうやら酒に弱い者は一人も居なかったようだ。
コレクター艦では、誘拐してきた入植者達や研究員らの拉致が完了し、上空へ飛び立とうとしていた。
ジェームズ達の乗ったシャトルはコレクター艦に接近。
するとコレクター艦が攻撃してくる。
シャトルのキャノン砲でコレクター艦に穴を開け、そこからシャトルで内部に侵入する。
コレクター艦内部を進むシャトル。すると壁には、多数のポッドに入れられた人の姿が見える。
シャトルはさらに内部へ侵入し、コレクターと戦いが始まる。
“クライオバレット”を装着したライフルで、次々と敵を凍結させる。
トゥリーヤも慣れない手つきで武器を持ち、そしてコレクターを撃つ。
ブルードがシャトルを操縦していると、いきなりメスナーが隣に立ち、ブルードをピストルで撃つ。
ブルードは倒れ、シャトルは不時着する。
コレクター艦は、すでに大気圏を出て惑星の軌道上にいた。
トゥリーヤが気づいて起き上がると、ジェームズ ベガ、ミルキー、エセックスは、コレクターのポッドに入れられていた。
トゥリーヤがメスナーに「なぜこんなことをするの?!」と聞く。
メスナーは「俺は最初からコレクターを研究しにここに来たんだ。だから、ジャミング発生装置を起動させたのも俺さ。わざとコレクターを呼んだんだよ。」と言い、さらに「俺が入植者をコレクターに差し出すことで、今後のことに役立つからさ」とトゥリーヤに真相を話す。
こうしている内に、コレクターが新たなポッドを用意している。
メスナーは、トゥリーヤに、コレクターとの取引を完了させないと皆は無事では帰れないと言っているうちに、トゥリーヤはコレクターに連れて行かれる。
そのやりとりを影で見ていたジェームズは、ポッドをこじ開けて、ブルードを回収しようとしていたコレクターに襲い掛かる。
ブルードは、死ぬ前に小さな装置をジェームズに渡す。
それは、大勢の入植者達を救う為の装置。
ジェームズはポッドを開放すると、エセックスとミルキーがポッドから出てくる。
ジェームズ「ニッキーがもってきたシーカーの解毒剤を使おう。これで入植者達をポッドから出す」
早速、解毒剤を周辺に拡散させるミルキー。
ジェームズは、あの女の子、エイプリルのポッドにナイフで傷をつけ、彼女を開放する。
6 最後の戦い
メスナーはトゥリーヤを、コレクター艦にあるプロセアン装置の前に連れてくる。
コレクターは、メスナーと取引したようだが、本当の目的はトゥリーヤにプロセアン遺跡を起動させることにあった。
メスナーは、「さあ、君ならできるはずだ。このプロセアン装置を起動させてくれないか。コレクターの要求に答えてくれ。」
とトゥリーヤに迫る。
トゥリーヤは、仕方なくプロセアン装置に手を乗せると、7万年前の映像がトゥリーヤだけに見える。
7万年の昔、まだプロセアン帝国軍がリーパーの脅威に目覚めたばかりの頃、リーパーによって収穫されて
いく様子が見える。
あの巨大なリーパーが、ポッドに入ったプロセアンを次々とコレクターにしていく映像が映し出される。
この事をメスナーに説明する。
トゥリーヤは「リアラ ティッソーニが探していた情報はこれだったんだわ。彼女にすぐに伝えないと」と必死で訴える。
メスナーはさらにトゥリーヤに情報を要求する。そして持っていた記録装置にこれらの情報を記録し始める。
だが、コレクターはメスナーの用が済むと、2人をポッドに入れようとする。
ジェームズ、エセックス、ミルキーの3人はコレクター艦を不能にする為、さらに奥へと進んでいく。
コレクター将軍が、メスナーとトゥリーヤをポッドに入れようとしている。
メスナー「俺も入れようってのか?! さっきの情報を連合に送ってもいいのか?!」とコレクター将軍を脅す。
コレクター将軍は取引には応じない。
とっさにメスナーはトゥリーヤをポッドに入れる。
そこにやっとジェームズ達が到着し、コレクターに攻撃を開始した。
しかし、コレクターの一人が、トゥリーヤの入ったポッドを撃ったために、コレクター艦に穴が空いて、ポッドは亀裂へと飛ばされる。
ジェームズは、亀裂を閉じさせようと撃つが無駄で、トゥリーヤのポッドはそのままコレクター艦外部へ吸い出されてしまう。
いきなり、メスナーがコレクターの武器でジェームズを撃つと、彼は吹っ飛ぶ。
メスナーは「余計なことをしやがって!」とジェームズを蹴る。
ジェームズは起き上がりざまに、ナイフをメスナーのわき腹に突き刺す。
トゥリーヤの乗ったポッドは、コレクター艦の外を漂っている。
ジェームズは急いでオムニツールからトゥリーヤに通信する。
コレクター艦は大気圏に落下し始めている。
トゥリーヤは「急いで!あまり時間がないわ!」
エセックスがコレクター将軍と戦っている。
さらにコレクターの援軍も近づいてくる。
エセックスがコレクター将軍に捕獲され、彼はバイオティックを放出させて攻撃しようとする。
ジェームズもコレクター将軍を撃つがあまり効果がない。
やがてエセックスはコレクター将軍に一撃を食らって放り出されてしまう。
ジェームズは戦い続けていると、下からコレクターを誰かが攻撃している。
見るとミルキーだった。
シャトルに乗って迎えに来た。
ジェームズ達が開放した入植者達は、コレクター艦の中で助けを待っていた。
母親のクリスティーンと抱き合うエイプリル。
トニ大佐も一緒にいて、ジェームズ達がなんとかしてくれるだろうと思って待っている。
コレクター艦は徐々に大気圏を落下し続けていて、地上に到着するまであまり時間がなかった。
ジェームズは、倒れているメスナーの通信機を取り上げると、ミルキーが「ジェームズ!早くシャトルに乗れ!時間がない!」と叫ぶ。
そしてトゥリーヤも、ポッドから通信してくる。
メスナーは、トゥリーヤの声を聞くと「俺もまだ死にたくない! 一緒に連れて行ってくれ!」と叫ぶが、ジェームズは、周辺のコレクターが攻撃してくるのを見て急いでそこを離れた。
メスナーはコレクターに撃たれて死んだが、彼が取得したコレクターの情報は、ジェームズが持っていった通信機に入っていた。
ジェームズは急ぎミルキーの乗るシャトルへ乗り移る。
トゥリーヤはジェームズに「数千人の命と、私一人の命とどっちが大切なの! ジェームズ! あなたなら決断できるはずよ!」と叫ぶ。
ジェームズはトゥリーヤを救いたいし、入植者達の皆やトニ大佐も救いたい。
トニ大佐も「何をしているんだ! 早くしろベガ!」と叫ぶ。
エイプリルもトニ大佐の通信機から「私とマミーはここで待ってるよ!」と大声で叫ぶ。
トゥリーヤは再び「早く! ジェームズ! 大勢の入植者達を救って!」と叫ぶが、コレクター艦の落下は早過ぎて、この時点ではジェームズにもどうすることもできない程になっていた。
既に、コレクター艦は炎を上げて燃え盛り、地上へと向かう。
ジェームズは、シャトルをトゥリーヤのポッドに向けた。
その3秒後、コレクター艦は地上に激突し、フェル プライムごと大爆発を起こした。
7 涙の英雄
フェル プライムからシタデルに帰還したのは、ジェームズ、ミルキー、トゥリーヤの3人だった。
コロニーの入植者達、研究員、他の連合兵士も含めて全員死亡。
場所は連合の法廷。
ハケット提督とアンダーソン提督が3人にこの結果について、最終評価を下している。
ジェームズ、ミルキー、トゥリーヤは黙って聞いてはいるが、ジェームズは提督達から「君は英雄だ」と言われても、何も嬉しくはなかった。
ハケット提督がジェームズの胸に、新たな階級章と勲章をつけ「シェパード少佐に劣らない活躍を君には期待しているぞ、司令官」と告げた。
ミルキーが「やったな、ベガ!」と言うが、ジェームズはうつむいたまま。
ジェームズは「俺は英雄なんかじゃないよ」と、つぶやく。
8 墓標
ジェームズ達は、再びフェル プライムに戻ってきた。
コレクター艦の落ちた残骸が残るフェル プライム。
ジェームズの足元には、エイプリルが持っていた縫いぐるみがあった。
それを拾うと、ジェームズはいたたまれず、雨の中を走り出していく。
ジェームズ「すまない…。俺のせいで…すまない…。」と繰り返しながら…。
彼の耳には、あの入植者達の声が鳴り響く。
そして。あのコレクター艦が落ていく映像が脳裏を蘇る。
エイプリルとクリスティーンが怖がって泣いている様子が思い浮かぶ。
コレクター艦が地上に激突する時、ジェームズはシャトルの中で怒りを爆発させたことを思い出す。
怒りで地面を叩きながら「俺にはああすることしか出来なかったんだ!」と叫ぶ。
ジェームズは、あの可愛い女の子、エイプリルのことを思い出す。
ジェームズとトゥリーヤ、ミルキーが、入植者達の名前を刻む墓標の前に立っている。
そして墓標には「フェル プライムの魂を捧げる」と書いてある。
ジェームズのそばにトゥリーヤが来て涙を流し「なぜ…。なぜ私を選んだの?」と聞く。
ジェームズは「俺は、この選択が正しいかどうかは分からない。けど、俺は今、君とここにいられて嬉しい」と本音を語った。
ジェームズは、階級章と勲章を墓標の前に置き、3人は同時に敬礼する。
ジェームズは「俺は決して皆のことを忘れない」とつぶやく。
場面は変わり、再びシャトルで任務へ向かうジェームズのチーム。
死んでいったデルタスクワッドチームの仲間達と、あのエイプリルのことを思い出しながら…。
シェパード少佐に呼ばれたジェームズ
Mass Effect3の本編中、重要:シタデルの終了後、キャビンデッキにジェームズを呼ぶと、上記の内容の一部をジェームズから聞くことが出来ます。
ジェームズは、メスナーからコレクターの情報の入った通信機を奪って持ち帰ったと言いますが、シェパード少佐がコレクター基地での作戦を実行した為に、この情報は無駄になったと話します。
ジェームズは、人類学者のアサリのトゥリーヤについては、本編では一言も話しませんし、DLCシタデルの個人の会話の中でも触れません。
コロニーの事件がよほどショックだったのか、または、大勢が死んだのにトゥリーヤを選んだことがうしろめたいのか…。
フェル プライムの遺跡
フェル プライムで発見されたプロセアン遺跡は、旧プロセアン文明の遺跡の中で最も古い7万年前のもの
でした。この時は、まだプロセアン帝国が旺盛な時代で、リーパーによってプロセアンはコレクターと
されていましたが、現代でも、この遺伝子をコレクターに変える装置が使えると分かったコレクターが、
フェル プライムを襲ったというわけです。大勢人間を拉致してきた理由も、コレクターを増やすためでした。
リーパーがプロセアン全体を収穫にしにきたのは、約5万年前のことです。
シェパード チームのクルー、ジャヴィックが生まれたのはその頃で、彼はプロセアン帝国で最後の生き残り
となりました。
コレクター
コレクターは、約7万年前に、リーパーによって遺伝子を変えられ、コレクターとなりました。
約10億年前、ある者が遺伝情報の収集を始めたことが、このコレクターを生み出す切っ掛けとなりました。
有機生命体の遺伝子情報の保存が目的だったとされています。
遺伝情報を集めるのは、進化した種族に、これまで集めた遺伝情報を組み込むなどし、さらなる進化した種族を
生み出そうとした、これはそうした実験の繰り返しによるものだ、とされています。
さらに、この遺伝子情報収集の目的が達成された結果が、Mass Effect3のエンディングの1つになっています。
Mass Effect Paragon Lost 2012