モーディン

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モーディン ソーラス


ジェノフェージに命を捧げた男

モーディン ソーラス ファーマシューは、サラリアンが生み出したジェノフェージ ウィルスの効果を無効にして、
クローガンが正常に生まれる治療薬を開発したサラリアン科学者である。

しかし、モーディンは、STGにいた頃、治療ではなく、ジェノフェージの効果をより促進する研究を続け、その
結果、さらにクローガンの人口増加に歯止めがかかるようになった。これにより、サラリアンでは、ジェノフェージを
確立したサラリアン科学者として、その功績を高く評価され、高い名声を得る。

その後、モーディンはSTGを辞めた後、オメガで診療所を開き、そこで大勢の患者を治療していた。
シェパード少佐に勧誘された後は、彼はトゥチャンカへ向かい、かつての弟子、マエロンに出会う。

マエロンは、モーディンが改良してきたジェノフェージ ウィルスを無効化し、ジェノフェージを治療する為の薬の
開発をしようとしていたが、彼の治療方法は多くのクローガン女性を犠牲にする手法に基づいていて、モーディンは
これをやめさせた。

シェパード少佐はモーディンのしたことを非難するが、リーパーとの紛争が始まるまでは、治療が必要だとは考えて
いなかった。あまりにクローガンが危険すぎたからだ。しかし、その考えもシェパード少佐に会ってから変わった。

Mass Effect3に至って、リーパーとの紛争でクローガンの兵士を多く必要とし、ジェノフェージ治療が最優先事項
となり、モーディンはアードノット レックスの遺伝子を使ってでもその治療薬の完成に尽力する。

モーディンに関しては、ほぼ大半がジェノフェージに関することばかりだが、シェパード チームのクルーで唯一の
サラリアンのモーディンには、様々な特徴がある。

彼は「早口」で、とても舌の回転が早く、誰が聞いていても早すぎて、何を言っているのか理解し辛いし、話すと長い。
それにモーディンは、「歌」も歌う。Mass Effect2や3で、彼は自慢の歌を披露する。

オメガでは、アリア ティロークにも好かれたモーディンだったが、シェパード チームでも、皆、彼をいい仲間だと
思っていたし、とても大事に思っていた。

コミックに出てくるモーディンのエピソードは、ジェノフェージ ウィルスを広めた時の話で、それを紹介する。




モーディンのファイル

2184年、サーベラスのラザラス ステーション。

サーベラスのエージェントである、ラサ(マヤ ブルックス)は、ミランダが推進するラザラス プロジェクト
に関与していた。

関与といっても、シェパード少佐の蘇生に関係するのではなく、シェパード少佐が活躍する為のクルーを集める
為に働いていた。

この時はまだ、全員分のファイルが揃っておらず、ミランダに日々催促されていた。

だが、ラサの体調は思わしくない。
ラサは先日、テラ ヴァシールに会って酷い目に遭ったので、その後遺症がまだ残っていた。

ミランダ「ラサ、オメガの診療所にいるモーディン ソーラスのファイルはどうなったの?」と聞く。
ラサ「はい、今作成中です。もうしばらくお待ちを」と返事。

ミランダ「分かったわ。でもあなた、傷が回復したといっても、無理しないでね。もしトレーニングが必要なら、
またジェイコブに言っておくから」

ミランダは、ラサの体がまだ快調とはいえない様子に見えたので、ジェイコブに頼んで心身をリフレッシュさせよう
とした。

ラサ「ジェイコブ? あうう…。あのトレーニングはその…。はい。後で受けに行きます」
ミランダ「よろしい。ふふふ。じゃ、後で彼にそう伝えておくわね」OKと聞いて笑顔のミランダ。

ラサ「はい、了解しました」

ラサはいきなりどきどきし始めた。「またあのトレーニングだ、きゃ、どうしよう」
まさに、パルピテーションの嵐だった。

ラサは、ジェイコブのトレーニングは前も受けたことがあるが、すごく気持ちよくて…すがすがしい。
そう思うと、早くモーディンのファイルを作らないと…。


ラサは、もうしばらくお酒は飲まないと決めた。
この前、シタデルのバーで、セイン クリオスに一杯飲まされて眠らされたからである。

だが、セインは、ラサの本音を引き出して、さらに祈りを捧げてくれるというとても優しい人だった。
ドレル人だが、マヤはその優しきセインを、特攻任務のリストに加えることにした。
詳しい情報整理は、またモーディンの後でやることにした。

ミランダも、セインについて太鼓判を押してくれた。
彼女も「ほんと、いい人ね。でも、アサシンなのね。人をいっぱい殺してる。あら…奥さんを亡くしてるわね」
ラサ「奥さんか…。」と、つぶやく。

彼女は、自分もいい年齢になったと最近つくづく感じるようになったので、このラサを辞めることができたら…。
と、とそのように考えた。

とりあえずラサは、ジェイコブのトレーニングを受ける前に、先にこの、モーディン ソーラスのファイル
を仕上げてしまうことにした。

ラサ「彼の経歴っと…。ま、一体どんなことをしてきたのかしら…。ふむふむ…。」


ジェノフェージの必要性

(Mass Effect1と2の間に起きた出来事)

2183年。サーケシュ。

サラリアン評議会のトップ会合が行われている。

サラリアンのバレーン評議員が議長となり、モーディン ソーラスが提出した議題を審議している。

議題とは、「新ジェノフェージ ウィルス散布作戦案」についてである。

バレーン評議員「モーディンの提出した提案に反対するものは?」
この質問に、議場は静まり返り、この提案に反対者はいない。

バレーン評議員「賛成多数で、この提案は可決、そして実行することを承認する」

モーディンの提案した案は、サラリアン評議会によって正式に承認された。
こうして後日、STGによる新ジェノフェージ散布作戦が実行に移されることになった。

この、新ジェノフェージ散布作戦とは、モーディンが新たに改良したジェノフェージ ウィルスを散布する
作戦のことである。

ジェノフェージの歴史

クローガンという種族は、実に古いが、彼らはその初期段階から凶暴な性格を有していた。

紀元前1800年頃、トゥチャンカのクローガンは核戦争を引き起こし、惑星は汚染された。

紀元前500年に、シタデル評議会が設立されたが、サラリアンは評議員となる。

1年、ラクナイ戦争が起こる。
80年、サラリアンは、原始的だったクローガンを兵士として育て、彼らを使ってラクナイ撲滅に動く。

300年頃、ラクナイ戦争終結。クローガンの兵士が活躍したことにより、シタデル評議会は、
トゥチャンカにいるクローガンに報酬を与える。

報酬として、サラリアン科学者が、惑星軌道上にシュラウドを建設し、素粒子拡散シシテムを使って
地上浄化を図った。

しかし、これによってクローガンの人口爆発が始まる。

700年、ラクナイ戦争が終わったにも関わらず、クローガンはアサリコロニーのある惑星ルーシアを占拠し、
撤退を拒否。アサリ評議員は、アサリ艦隊を動員してこれを降伏させた。しかし、惑星トゥチャンカにいた
複数のクローガン部族達は、銀河系各地にのさばりはじめる。

シタデル評議会に加盟したいトゥーリアンは、評議会の為に肌を脱ぐ覚悟を決め、クローガン艦隊と戦いを始めた。
数で勝るクローガンは、多くの艦隊を用いてトゥーリアンの惑星に戦いを挑み、トゥーリアンのコロニーを大量破壊兵器で
破壊した上、惑星ディジェリスの戦いで、トゥーリアンに大損害を与えた。

710年、惑星トゥチャンカにおいて、トゥーリアンはサラリアン科学者と協力して、
最初のジェノフェージ ウィルスを大気中に散布した。


このように、ジェノフェージ ウィルス散布は、凶暴なクローガンを増やさないという、大義名分が
あったわけだが、2186年に入ると、その初期のジェノフェージ ウィルスの効果は薄れかけてくる。

2183年では、クローガンはトゥチャンカに何億といたが、以前に比べるとかなり減少した。
このまま戦争が長引けば、数百年後にはいずれ絶滅するという計算もあった。

しかし、サラリアン評議会は、やはりクローガンは脅威であると判断し、さらなる人口増加の歯止め
が必要だという認識に至り、モーディンの新ジェノフェージ ウィルス散布作戦へと至った。


ジェノフェージ ウィルス


サラリアンが開発したジェノフェージ ウィルスは、クローガンの細胞を遺伝子レベルで変異させる。
変異があるだけで、表面的には病気とは思えないが、女性クローガンが妊娠すると、その胎児が育つ
期間に、ジェノフェージ ウィルスの効果によって死亡してしまう。

ウィルスによる効果で、胎児が母親から出産する確率は、1000分の1程度。

マエロンは、このジェノフェージ ウィルスを無効にする方法を考えていたが、彼の方法で、
女性クローガンの免疫力を低下させると、胎児の発育が正常に行われるが、母親はやがて死亡する。
この方法だと、治療とは言えない。

まずは、モーディン ソーラスが行った、新ジェノフェージ ウィルス散布作戦を見てみることにする。


新ジェノフェージ ウィルス散布作戦

新ジェノフェージ ウィルス散布作戦の指揮官はモーディン ソーラスで、STGの指揮官はチャリーン大佐。
それに特殊航空部隊が参加する。

カルロス作戦

惑星トゥチャンカには、スレッシャー モウの母親である、カルロスがいた。

このカルロスというスレッシャー モウの母親は、ある特定の音を聞かせると、反応して付いてくる性質
があることを、だいぶ前から気づいて知っていたサラリアン科学者達。

今回これを実行した。

スルーミングノイズとい音を、特殊航空部隊に発生させながら飛行すると、カルロスがそれに向かって移動する。

約4000年前に建てられた素粒子拡散シシテムタワーであるシュラウドは、クローガンの旧文明遺跡にある。

サラリアンSTGが、そのシュラウドに向かえるようにするために、カルロスを誘導して、クローガン部隊を
上手に陽動する作戦をとった。

モーディン率いるSTG部隊が、旧文明地下通路を通ってシュラウドに近づこうとする。
この辺りは、Mass Effect3の重要:トゥチャンカに似ている。

クローガン兵士は、大勢いた。やはり、モーディンが思っていた以上に、クローガンは機転が利くようだ。

旧文明地下通路を抜けると、やはりクローガン兵士がいて戦闘になる。
クローガンのハンマー部隊とSTG部隊が交戦する。

このハンマー部隊は、大勢いたが劣勢で、モーディンのオムニブレードで刺されるクローガン兵士。
助手のパドク ウィクスにもやられている。

ハンマー部隊は壊滅し、モーディン率いるSTGはシュラウドの目前に迫る。

いよいよ、シュラウドが見えてくると、チャリーン大佐がクローガン兵士を引き付け、後はモーディンが
シュラウドに上って、機能を復活させ、新ジェノフェージ ウィルスを散布する。

しかし、新ジェノフェージ ウィルス散布が成功した後も、クローガン兵士はまだ抵抗を続ける。

モーディンは、この時大怪我を負うが、チャリーン大佐の助けもあって、無事にサーケシュに戻ることが出来た。


モーディンの信念と罪悪感

惑星サーケシュに戻ったモーディンは、サラリアン評議会によってその功績を称えられた。

サラリアンだけでなく、シタデル評議会においても、トゥーリアン評議員もこれを祝福した。

だが、モーディンの助手で、科学者のパドク ウィクスは、モーディンに、今回の任務に疑問を投げかけた。

パドク ウィクス「博士、私は、クローガンに対する今回の行為は、絶滅を促進する行為で、許されない行為
だと思っています。いずれ、クローガンとサラリアンは、手を結ばねばならない時がくるでしょう。その時に
なって、あのウィルス散布は間違っていた、と言っても遅いのではないでしょうか」

モーディン「サラリアンは、クローガンと手を結ぼうなどと考えたりはしないよ、パドク。しかし、
君の言う通り、クローガンを根絶に導く行為であることは間違いないな。私も、少し今は後悔しているよ。
別にそこまでしなくても、いずれ数百年で彼らは滅ぶだろう。今回の君の言葉は記録に残しておくよ。
ありがとう、パドク」

こうした会話は、後にオメガの診療所で思い出されることになる。
ヴォーチャが大勢の被害者を出したのを見たとき、自分の行為をふと考える。

モーディンは、トゥチャンカではSTGの科学者として、サラリアンに貢献するためにしたことだが、
この時は、「こうすることが正しい」と信じていたし、遺伝学者として為すべき行為だと思っていた。

モーディンは、そろそろ34歳という晩年を迎える年齢だったが、この時は、まだその後年に大きな為すべき
仕事が待っているとは予期できていなかったし、そうなると予想していなかった。

そう、彼はクローガンを絶滅させつつもりはなかった。ただ凶暴なクローガンを減らしたい、ただそれだけ。
まさか、治療しなくてはならないとは夢にも思わない彼は、シェパード少佐との出会いが、その考えと運命を
大きく変えることになる…。


ジェイコブのトレーニング

ラサは、自分で調べたモーディンの経歴を端末でずっと見ていた。
(STGの端末をハッキングして取り出した情報)

ラサ「それで…。 モーディンは、STGを辞めちゃったわけね。オメガで診療所を開いたんだ…。」

彼女は、モーディンについてまだ調べていたが、そこにジェイコブが現れた。

ジェイコブ「ラサ、さあ、お楽しみの時間だよ。今日はそこまでにして、おいで…。」
ラサ「はい…。着替えてからトレーニング ルームですね。了解」


トレーニング ルーム。

ジェイコブとラサは、レスリングのようなユニフォームを着ている。

ジェイコブ「よし、じゃあ始めよう。」
ラサ「はい」

ジェイコブとラサは、次のようなことを繰り返していた。

1 組み合ってもつれ、様々筋肉を使って動く。
2 ジェイコブがラサをマッサージする。
3 ヨガのようなポーズをとって、精神を集中させ、瞑想する。

これを1時間から2時間すると、体が軽くなり、とても気持ちよくなる。

東南アジアで観光客にするサービスに似ている。

ラサ「あ…。それ…。いいです」
ジェイコブ「よし、じゃこれでどうだ…。」

トレーニング ルームを、ミランダがじっと見ていたことには気づかない2人。
監視カメラで、2人が「ちゃんと」トレーニングしているか見ていた。

ミランダ「ふん、いい調子ね。でも、とても仲が良さそう。まさかね…。まさか」
と彼女は思ったが、そのまさかが現実のものとなるとは…。

ジェイコブとラサの2人は、一緒にシャワールームへ。

ジェイコブ「今日は、ぐっすり眠れるんじゃないかな?」
ラサ「はい。でも、まだ体が火照ってます」

ジェイコブ「火照る? じゃあ、後でミランダと一杯やるか…。後でラウンジで…。」
と言いかけたが、ラサは、隣のシャワールームに入っていき、ジェイコブにキスした。

ラサ「ミランダはなしでお願いします」
ジェイコブ「分かった…。」

ラサは、ジェイコブがお酒を用意しようとしたが、禁酒していると言って断った。

ラサ「今度は私がトレーニングします、さ、横になって」
ジェイコブ「お手柔らかに頼むぞ」

2人はベッドの上で、別のトレーニングを始めようとしていた。

ラサ「私だって少しは上達したんですよ」
ジェイコブ「それは楽しみだ」

ラサ「まずは脱いで、これは命令よ」
ジェイコブ「了解」

ラサ「次は…。」

こうして、2人の熱い夜のトレーニングが始まった。

ミランダの予感が的中してしまった。
実は、ミランダも以前ジェイコブと1度…。


ミランダの忠告

翌朝。
ミランダの部屋で、ラサは、彼女にモーディンの特攻任務のファイルを渡す。

ミランダはそれを読んでいる。

ラサ「どうでしょうか…。」
ミランダ「いいわね、よく調べ上げたわ。上出来よ。」

ラサ「ありがとうございます。では次のファイルを…。」と言いかけたが…。

ミランダ「ところで、ラサ。夕べは、お楽しみだったよね…。ジェイコブと」
ラサ「ええ、とてもよかったです。チーフから誘ってくれて感謝します。」そしてペコっと頭を下げる。

ミランダ「よかった? そう…。よかったのね。どうよかったの?」
ラサ「とってもよかったです。だから、もう次の任務にも行けます。」

ミランダ「へえ、そう。それはおめでとう。じゃあ、今夜は私も気持ちよくしてもらおうかしら…。」
と、流し目ながらにラサを見る。

ラサ「そ…。それはだめです」
ミランダ「あらなぜ?」

ラサ「あ…。いえ、別に何でもありません。お好きにどうぞ…。」彼女は顔が赤くなったので、すぐバレた。

ミランダ「冗談よ、冗談。あなた達が楽しんで。いいのよ。私は別に、他の人とトレーニングするから」
ラサ「あの…チーフ…。チーフはジェイコブとは、その…。」

ミランダ「友達よ? ただそれだけ…。」
(以前何かあった、なんて言えないわね。あれは事故なのよ。泣きながら酔って部屋に入ったものだからつい)
と心の中で思い出した。

ラサ「はあ。私も友達ですよ。でもなんていうか…。」

ジェイコブ「ラサ…。ちょっと来てくれないか…。」
ラサ「はい!」

ミランダ「はいはい、ジェイコブが呼んでるわよ。いったいった…。」
ラサ「では、失礼します」

ジェイコブ「イルーシヴマンから新しい命令が届いた…。それは…。」

ジェイコブは、エレベータに乗りながら、ラサにキスしている。

ミランダは、「あん…もう人前で…。」と思ったが、首を横に振った。
「ジェイコブったら…。」と、少しラサが羨ましかった。


エレベータの中で、ミランダからもらったパッドにメモがあるのを見つけた。

「避妊はしたほうがいいわよ  ミランダより」

青くなったラサだった。

ラサ「じぇじぇ!じぇ!」

ジェイコブ「何だ?!」



ジェイコブとラサの関係は、ラサがサーベラスを抜けるまでの間のことで、
まだブリン コール博士に知り合う前のことだったが…。


コミック「ファウンデーション9」


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