先史時代
注意 この項目には、Mass Effect3に関する重大な核心が含まれています。閲覧にはご注意ください。
先史時代(紀元前?~10億年前)
リヴァイアサンの従属種族と進化
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強大な力を持つリヴァイアサンが、悠久の昔より銀河系に存在していた。強いテレパシー能力を持ち、高い科学力を持つ。
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リヴァイアサンは、銀河系に存在するあらゆる種族を従属種族とし、彼らの進化と発達を見守りながら、
銀河系の秩序を維持する。
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従属種族は、その進化の過程で、リヴァイアサンに有益な文明技術を貢物として贈り、これによって、
リヴァイアサンはさらなる進化を遂げる。
紛争の始まり
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?~約10億年前までは、銀河系に紛争はなかったが、従属種族は、自らの進化のために自らの従属種を創設した。
それがいつしか機械生命体となり、機械生命体の種族となっていった。
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従属種族の中には、機械生命体種族を認めない者達が多数いて、やがて彼らとの間に軋轢が生まれた。
やがて、機械生命体を生み出した従属種族と、それに反対する従属種族が戦いを始めた。
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機械生命体種族は有機生命体に攻撃され、彼らは自衛するために仕方なく戦いに巻き込まれる。
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紛争は銀河系全体に飛び火し、従属種族の種族は、対立する勢力同士の戦いへと発展し、終には、
従属種族の1つが、大量破壊兵器を使って機械生命体を生み出した従属種族の1つを滅亡に追いやった。
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リヴァイアサンは、戦争の中止を従属種族に求め、彼らは戦いをやめたが、一度始まった対立は、紛争以後も
さらに深まり、やがて幾度も紛争を起こしていった。
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リヴァイアサンは、長年、従属種族の秩序を守ってきたが、これが崩れたことに強い懸念を抱き、従属種族の紛争回避
のための解決策を考えるようになる。
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その解決策を見つけ出すために、非常に大きな力をもつ
1つの人工知能(後のカタリスト)を創設した
。
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人工知能は、有機生命体の本質の解明と、紛争の原因と回避する方法を探るため、
「ポーン(Pawns)」
という
軍隊を組織する。
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このポーンは、銀河系に存在する進化した種族を一定数を拉致して集め、そこで遺伝子情報の解明にあたる。
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幾つもの有機生命体のDNAを解析し続け、長い歳月が過ぎる。
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ポーンの軍隊が銀河系で多くの従属種族を脅かしたため、彼らはポーンに反抗するようになり、再び各地で紛争が
起こり始める。
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人工知能は、有機生命体が戦う本質をつかみ、1つの解決策を導き出す。
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リヴァイアサンは、人工知能に、解決策の実行を求めた。しかし、人工知能が考えた解決策とは、
リヴァイアサンを裏切る行為に他ならなかった。
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人工知能は、リヴァイアサンに解決策を提示した。それは、
有機生命体の「収穫、合成、進化」の
繰り返しによって、有機生命体保存の目的はいつか達成するという解決策
で、リヴァイアサンは、この解決策
には問題があると異議を唱えたが、人工知能は彼らの異議を無視して、この解決策を実行に移した。
リーパーの誕生
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人工知能は、ポーン軍隊に最初の収穫を指示し、自らを創造したリヴァイアサンを襲わせた。
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リヴァイアサンは、テレパシー能力をポーン軍隊に逆手に利用され、銀河系各地にいるリヴァイアサンを
集めさせることになり、やがてポーン軍隊によって一気に収穫が始まっていった。
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収穫されたリヴァイアサンは、遺伝子変異させられ、やがて機械生命体へと変化していく。これが
最初のリーパーとなった。
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リヴァイアサンのリーダーの一人が、遺伝子変異され、
ハービンジャーとなった。
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一部のリヴァイアサンは、ポーン軍隊の追跡を逃れてディスの惑星ジャーターに避難したが、かつて仲間だった
者の変わり果てた姿、リーパーに見つかって襲われたが、リヴァイアサンはこれを殺し、難を逃れた。
(関連:ディスのリヴァイアサンの遺体)
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リーパーは、その他の従属種族はそのままにして、人工知能の指示を受ける。
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リーパーは、瞬間移動によって各星系を結ぶためのジャンプ装置
「マスリレイ」を銀河系各地に建造していった
。
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このマスリレイには、マスイフェクト技術などの高度が技術が搭載されており、ここまでたどり着けた種族ならば、
これらの技術を比較的容易に取得できるように設計されていた。
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マスイフェクト技術の提供によって、種族の発達を助け、進化を加速させたが、同時に紛争が始まるのも加速された。
オメガ4リレイ
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人工知能が最初に作った軍隊であるポーンは、その大半は解体されて、マスリレイの構造物の一部となったが、
一部のポーンは、オメガ4リレイを建造した後、銀河系中心部に遺伝子実験基地を作った。
(星系を出入りするマスリレイはオメガ2リレイという)
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やがてポーン自身も、この基地の一部となってその役目を終えた。
ハービンジャーの遺伝子実験基地
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この遺伝子実験基地は、後にハービンジャーが有機生命体の研究に利用する実験施設となり、この基地のある
宇宙域のことを、後に
タルタロスデブリフィールド
と呼ばれることになる。
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ハービンジャーは、有用な種族を拉致して集め、実験し、さらなる進化を図り、新たなリーパーの礎となっていく。
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タルタロスデブリフィールドには、これまで集めてきた様々な種族の残りかすが捨てられ、宇宙空間を漂う。
そして、ありとあらゆる時代の技術が集まる場所になる。
人間たちのサイクルではプロセアンから改造されたコレクターが基地の担い手となるが、
Mass Effect 2本編でシェパード少佐らに滅ぼされ、イルーシヴマンが利用することになる。
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(関連:Mass Effect2 コレクター基地、コミック「インベイジョン」)
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最初の収穫の後、原始種族が文明社会を築いて発達し、やがて宇宙航行時代を迎えて、種族同士が対立し、紛争の時代へと入る。
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約5万年振りに、「収穫、合成、進化」が再びが行われたが、人工知能はその成果を良しとしなかった。
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人工知能は、有機生命体がその遺伝子に持つ“欠陥”を探して改良し、進化への道を探るために、さらなる
サイクルが必要だと判断し、いつ終わるとも知れない、果てしない有機生命体の実験の歴史がここに続くこととなった。
リヴァイアサンの遺体を発見したバタリアン
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ハデス ガンマ星系、ディス恒星系、惑星ジャーターにおいて、リヴァイアサンが遺伝子を改変された状態で、
クレーターの底に眠る。
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リヴァイアサンと戦って死んだリーパーの遺体は、2163年にバタリアン調査団によって発見される。
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バタリアン調査団は、この謎の遺体をリヴァイアサンの遺体だとして持ち帰ろうとしたが、バタリアン政府によって
この発見のことは秘密にされた。
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バタリアン科学者達は、リヴァイアサンの遺体がリーパーに遺伝子変異させられていることをよく注意して調べなかったため、
遺体の一部が復活すると、次第にリーパーによって洗脳され、やがてリーパーの来襲に利用されることになった。
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(関連:評議会時代(連合)ディスでリヴァイアサンの遺体が発見される)
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(関連:Mass Effect3 DLCリヴァイアサン)
前プロセアン時代(約10億年前~約7万年前)
約3千700万年前
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ホーキング イータ星系、ソーン恒星系、惑星クレンダゴンにおいて、リーパーに収穫されようとしていた種族が、
リーパー破壊兵器を使用した。
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リーパーの遺体と、マスアクセラレータ兵器の残骸が、惑星上に保存された。
サーベラスの科学者チームの調査(CE21??)
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惑星クレンダゴンに保存されていたリーパーの遺体は、後にサーベラスの科学者チームによって発見された。
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サーベラスの科学者は、リーパーの遺体は、この残骸の兵器が使用された結果と判断したが、多くのエレメントゼロが
使われた形跡があることから、非常に大きなマスアクセラレータ兵器であるとみて、こうした武器の研究を始めた。
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実際には、マスエフェクトコアはまだ稼働しており、そのためにこのサーベラスの科学者たちは洗脳され、
ハスク化したり殺されたりして全滅することになる。
イルーシヴマンも最初は放置するが、コレクター船調査の結果オメガ4マスリレイ突破のためにリーパーのIFFが必要だとわかると、
シェパード少佐たちを向かわせる(Mass Effect2)。
約30万年前
平和過ぎた種族
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古代種族アルセンは、クレッセントネビュラ星系、ゼリーン恒星系、惑星ヘライムを故郷として、1兆を超える
人々が、他種族と共存しながら平和に暮らしていた。
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アルセン文明は非常に高い科学技術水準を誇り、種族間の紛争もなく、平和な繁栄を極めていたが、彼らがかつて
手に入れた古代文明遺跡に隠されていたのは、多くの技術だけではなく、リーパーに滅ぼされた記録もあった。
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アルルセンの科学者達は、5万年ほどの間隔で、銀河系が滅んでは栄えていたことを既に知っていた。
しかし、平和的な種族に過ぎて、彼らはそれを単なる伝説として語り継いだ。
滅亡するアルセン文明
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ある時、アルセンの政府首脳部は、これまで平和的に過ぎたことを反省する機会が訪れた。銀河系外延部に
いた他種族が、未知の巨大生物によって滅ぼされたことを切っ掛けにして、遂に防衛軍艦隊を組織することを急いだ。
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民間の航空機を改造して、多数の母艦や戦闘機を1年あまりで建造したが、戦争に不慣れな種族だったため、
襲ってきたリーパーに対して、真っ向から対決し、無策なアルセンの防衛艦隊は宇宙空間で塵となった。
マスアクセラレータ兵器の使用
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アルルセンの科学者達は、古代文明遺跡の遺跡から発掘していた、マスアクセラレータ兵器の設計図を元に、
1年かけて建造に成功し、非常に多くのエレメントゼロを使ってこれを使用する1歩手前まできた。
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リーパーの大艦隊が、惑星ヘライムに向かう中、シタデルのあるサーペント星系にこの兵器を置いていたために、
マスリレイで惑星ヘライムに向かう途中、移動中のリーパー艦隊に遭遇してしまう。
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アルセンの防衛艦隊は、惑星ガエロン軌道上で、このマスアクセラレータ兵器を発射しようと試みたが、
ハービンジャーの到来によって、アルセンの防衛軍司令官は洗脳されて、仲間を敵と勘違いし、兵器はアルセンの
防衛艦隊に向かって発射され、防衛軍艦隊は全滅した。
アルセン文明の滅亡
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戦う術を全て失ったアルセン文明は、リーパーによって収穫され、ここに滅亡した。
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アルセン文明に属さなかった原始種族が、次のサイクルの主役となっていく。
アルセンのマスアクセラレータ兵器の残骸が発見される(CE??)
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ゼリーン恒星系にある、惑星エポで、後に調査団が古代遺跡を発見し、古代種族アルセンが使用した
とされる技術を発見する。また、惑星ガエロンでは、エレメントゼロの痕跡からマスアクセラレータ兵器と見られる残骸が発見される。
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調査団の歴史学者は、この惑星の軌道上に無数の塵が浮いているのを見て、この兵器は小惑星などを破壊
するために使ったなどと判断し、リーパーへの攻撃説は考えなかった。
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調査団の科学者は、ヘリウム3の採掘施設を見て、アルセンの技術は現代とほぼ同等で、非常に高い技術だと判断する。
約12万7千年前
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航空技術で名高い古代種族イヌサノンは、オメガ星系、アマダ恒星系を故郷として文明を発達させていた。
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イヌサノンも古代文明遺跡からFTL航行技術を手に入れ、その後マスリレイを発見し、マスイフェクト技術を手に入れた。
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マスイフェクト技術を使った航空技術はとても洗練されていて、銀河系社会で最も高い技術力を誇るに至った。
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イヌサノンは、他種族との優位性を活用しようと、強力な航空艦隊を組織し、他種族への侵攻を計画した。
ソイハンとの空中戦
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イヌサノンは、他種族の惑星をことごとく植民地にしようとしていたが、少数種族のソイハンは、
コロニーを占領したイヌサノン航空艦隊を騙して、イヌサノンの高い技術を手に入れることに成功し、
時間をかけてでも、独自のフリゲート艦隊を編成して、イヌサノン航空艦隊、およびドレッドノートと戦いを始めた。
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惑星エインガーナでの戦いは熾烈を極めたが、イヌサノンのドレッドノートに搭載されたプロトン砲は、
ソイハンの戦闘機やフリゲート艦の多くを墜落させ、地上にいたソイハンの人々は、その爆発の炎で多くが死傷した。
ソイハンの軍司令部は、イヌサノンの容赦ない攻撃に降伏の信号を送ったが、もはやイヌサノンのマスアクセラレータ
兵器が放たれた後だった。
失ったソイハンのバイオ科学技術
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2千万人あまりの少ないソイハンは滅亡し、地上には、見る影もない崩壊した都市と、多数の戦闘機やフリゲート艦の残骸が残った。
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しかし同時に、ソイハンの保持していたバイオ科学技術も失われたことを、イヌサノン科学者財団の
科学者達が気づいたが、地上に残ったのは残骸以外何もなかった。
テルミナス星系に残したイヌサノン技術
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イヌサノンのコロニーは、後のフェル プライムと呼ばれる地域にもあった。
そこに、イヌサノンの住民が
何千万人と住んでいて、豊かな自然に囲まれて、安全で快適な生活を日々送っていた。
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地上都市には、イヌサノンの文化が満ち満ちていたが、都市郊外には、多くの航空関連の製造工場があり、
これから5万7千年後に、イヌサノン航空産業遺跡としてプロセアンに発見され、利用されることとなった。
分離科学者チームの発生
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イヌサノンの科学者は、ソイハンの持つバイオ科学技術が消えてしまったことで、とても大きな失望を感じ、
和平共存の道を歩まなかったイヌサノン政府に対して叛乱を起こし、イヌサノン科学者財団からの離脱を決めたが、
彼らは政府から、叛乱の分離科学者チームとして、防衛軍から追跡されることになる。
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分離科学者チームは、銀河系外延部で停止したリーパーを見て、リーパーの来襲をいち早く知り、古代遺跡から
発掘したマスアクセラレータ兵器の設計図に基づいて、兵器の製造を計画した。
マスアクセラレータ兵器の建造とミュー リレイ
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イヌサノン政府の理事長を務める女性議員は、分離科学者チームの科学者達がいなければ、イヌサノンの文明は
終わると察し、防衛軍の航空部隊に彼らを呼び戻すよう命令した。
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分離科学者チームは、防衛軍の航空部隊が発するエンジンコアのサインを発見したため、急ぎ、民間軍事会社の
航空部隊と共にミュー リレイを抜ける準備をした。
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科学者達は、ミュー リレイをこのまま通過すれば、すぐに追跡されると思い、ミュー リレイ付近にあった
超新星にミサイルを撃ち込んで活動を活発化させ、ミュー リレイを星雲の方角へと移動させ、星雲の干渉で
リレイの位置をスキャンで発見できなくした。
(惑星アイロスへは行きにくくなったが、パンゲア エキスパンス星系からニンマークラスター星系へ戻ってこられる)
(関連:Mass Effect1 アイロス)
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イヌサノン防衛軍、第5艦隊の司令官の一人は、分離科学者チームがリーパーの来襲を知っていたことを知ると、
彼らに協力するために、惑星アイロスへと向かうが、ミュー リレイは星雲に近づいていて、彼らの艦が一機通過するのがやっとだった。
リーパーの予兆と原始生物
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イヌサノンの植民地では、リーパーによる襲撃事件が起こった。この為、イヌサノン防衛軍はリーパーの来襲に
備えて艦隊を再編成しなおすが、既に銀河系外延部までリーパーが迫ってきていた。
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イヌサノンが支配しない、テルミナス星系以外の地域は、まだ発展途上の原始生物ばかりだったので、それらの星系は
リーパーが素通りしていった。昆虫のような生物は、まだ動物の域を出ていなかったが、彼らはこの時、もう会話を
していたといわれ、種族の兆しが見え始めていた。彼らが種族として銀河系を支配するのは、これから5万7千年後のことである。
リーパーの来襲
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銀河系外延部から、イヌサノンの植民地を次々襲うリーパーに、攻撃する航空艦隊は次々撃墜されていく。
やがて、無敵を誇ったドレッドノートも、リーパーのレーザー一撃で落とされる。特殊航空部隊は、
大型マスアクセラレータ兵器を使ってリーパーを攻撃し、デストロイヤー リーパーを数体破壊することに成功する。
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しかし、マスアクセラレータ兵器は2、3度使うと、エレメントゼロでエネルギーを補給しなければならず、
補充に何時間もかかる。特殊航空部隊は、リーパーから逃げる間もなく全滅し、イヌサノン航空艦隊は次々と戦力を失っていった。
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ほぼ、半年足らずで、1兆を超える犠牲者を出し、人口の98%を失った今、イヌサノン政府は、
もはやリーパーと戦うことを諦めた。
裏切りと滅亡
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イヌサノンの植民地はすべてリーパーによって収穫され、やがて故郷の惑星陥落も、時間の問題となった。
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イヌサノン政府は、もはや惑星の外には逃げ場がないので、市民に地下都市に避難するよう指示するが、
政府の中に、洗脳された要人がいて、市民をリーパーの遺物がある地下施設に導くと、市民は全員ハスク化して、
僅か4、5日で地下都市にいる全市民がハスク化する事態となった。
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イヌサノンの多くの人々は、種族ソイハンを滅亡させたことを後悔しながら、やがて地下都市で力が尽きて死んでいく。
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分離科学者チームを呼び戻そうとした女性理事長は、ハスク化してもなお、チームの帰りを待ち続けたが、
自分を銃で撃って終わりにした。
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イヌサノン政府の代表者は、一人、地下の研究施設に隠れていたが、電力が切れた後は、酸素不足で亡くなった。
5万7千年後、プロセアン兵士によって彼のミイラが発見されたが、後に、イヌサノンを滅亡に導いた愚かな代表者として
イヌサノンの歴史に刻まれた。
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高い航空技術を誇った科学文明イヌサノンは、ここにその歴史の幕を閉じる。
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リーパーは、収穫を終えたと判断すると、やがて銀河系外延部へと帰還していった。
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5万7千年後のプロセアンは、このイヌサノン滅亡から、全種族が協力してリーパーに立ち向かわなければ滅ぶ
という教訓を得たが、それが逆に、プロセアン帝国軍の1支配を肯定する結果となった。
新しい時代の扉を開く司令官
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この時代のシェパード少佐といえる、イヌサノン第5艦隊の司令官は、たった1機で惑星アイロスへ逃れていたが、
彼は分離科学者チームの科学者達を助け、研究施設の建設に手を貸していた。
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司令官の乗ってきた艦のエンジンコアを稼動させて、サンクチュアリにある豊富な鉱物資源でエネルギー発生装置を
複数作り、その電力で研究施設を稼動させることに分離科学者チームは成功した。
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科学者達は、第5艦隊の司令官に礼を言うと、パンゲア エキスパンス星系から脱出する方法を教えて、司令官を
シタデル領域へと帰した。
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司令官は、パンゲア エキスパンス星系からマスリレイを通過し、後にラクナイ リレイといわれるマスリレイを
通過してニンマークラスター星系へ着いた後、シタデル領域へと帰還した。
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シタデルに戻った司令官は、ここを新たな故郷として暮らす決意をし、原始種族の暮らすシタデルで、
新しい時代への扉を開こうとしていた。
無念の科学者達
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分離科学者チームの科学者達は、古代文明遺跡で見つけたマスアクセラレータ兵器の設計図を大幅に改良して、
マスリレイ規模でエネルギーを撃ち出す巨大兵器を建造しようとし、この建造を何年もかけて取り組む。
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しかし、完成までは何十年とかかる見通しとなり、大勢いた科学者達は、もはや10人ほどに減ってしまった。
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この人数では、マスリレイ並のクルーシブル建造は無理だと判断し、次の5万年後にその期待を賭けることにした。
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残った科学者達は、クルーシブルの設計図や必要なマスイフェクト技術、それにイヌサノンの数学的知識などを
インタラクティブにアクセスできるVIシェルにデータにまとめ、エネルギー発生装置で稼動し続ける装置の
中に格納し、その前にビーコンを設置した。
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分離科学者チームの科学者達は、いつか未来の種族がこのクルーシブルのデータを見つけて建造してくれる
ことを祈りながら、静かに命果てていった。
7万7千年後のサンクチュアリ
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7万7千年後、リーパーの来襲の危機に瀕したプロセアンの科学者達がこのサンクチュアリを訪れ、クルーシブルの
設計図を発見するが、この時既に銀河系全土を支配していたプロセアン帝国時代は、間もなく終焉を迎えようとしていた。
先史時代
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前評議会時代
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評議会黎明期
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評議会時代
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評議会時代(連合)
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リーパー紛争時代・前編
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リーパー紛争時代・後編
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※歴史情報の中には、曖昧な項目(翻訳と記述の正確性)があり、後日、追加修正される場合があります。