●STORY

世界樹ー……。
それは、『セフィラ』というエネルギーが宿った、巨大な樹。
人々は、世界樹から溢れ出した『セフィラ』の恩恵を受け暮らしていた。

この世界には
翼を持ち、空を飛ぶことの出来る『鳥人』と
鰭(ヒレ)と鱗を持ち、海中で活動出来る『魚人』の2種族が存在する。

世界樹の恩恵に感謝し、慎ましく生活する『魚人』
一方彼らとは対称的に、『鳥人』たちは貪るように、世界樹より溢れ出すセフィラを使う。
結果、鳥人達は、文明という点において、魚人達よりも急速に発展していった。

しかしその反動は大きく、永く存在していた世界樹は急速に衰えを見せはじめていた。

それでも鳥人達は、更にセフィラを独占する為に、世界樹研究機関『ARC』を開設。
そして、朽ち始めた世界樹の再生・独占の為、ある研究を開始する。
ーそれは、世界樹から直接抽出した高純度セフィラを、妊娠した女性に移植すると、いうものだった。
研究は順調に進んでいたかに見えたが、最終段階に入る寸前で被検体が逃亡。
研究は中座してしまった。

結果、世界樹の衰えは益々広がることとなり、
世界に満ちていたセフィラのバランスが崩れ始めていった……。
その頃から、
『特殊能力者』と呼ばれる身体の一部に奇形を持つものが生まれるようになった。
鳥人の中での特殊能力者たちは、翼に奇形がある為飛べないものも多い。
その為、差別的な扱いを受けていた。

そうした扱いを受けた鳥人の能力者たちの中から、凶悪な犯罪を働く者が続出し始める。
対応に困窮した政府は、『ARC』内に特殊能力者達で構成された特別機関『arrows』を発足。


また、セフィラのバランスが崩れ始めた事で、魚人街にも影響が出始める。
元々、発展の乏しかった街は衰退しスラム化していった。
魚人達は、無作為にエネルギーを搾取し世界樹を独占する鳥人達を憎悪し、
次第に敵意を持ち始めてゆく。

だが『ARC』は、そんな魚人達をも研究対象にするべく
ゲリラ活動をする魚人を制圧の名目で捕え、非人道的な研究を行う様になる。

世界はセフィラのバランス崩壊からたったの数年で混乱。
魚人と鳥人の諍いは激化し苛烈を極めていったのだった……。
最終更新:2011年11月21日 20:58