Ubuntu 9.10 についてのあれこれ


Ubuntu9.10のリリースノート→KarmicKoala/ReleaseNotes/ja

  • grub2
ブートローダーにgrub2が採用されている
単体のシステムの場合、メニューが表示されずそのまま起動する。
Shiftボタンを押し続ける(連打ではなく)と起動シーケンスが中断し、メニューに入る。

wait時間や背景画像の変更など、一般の起動設定の変更には/etc/default/grubを編集する。
起動エントリをいじる場合は、/etc/grub.d/以下に設定ファイルを置く。
既存のファイルを直接編集することも出来るが、新しいエントリを追加するような場合は、(既存のファイルを参考に)40_customなどと新しくファイルを作って編集するなどの方法を使うとよい。
いずれの場合も、最後にupdate-grubとし/boot/grub/grub.cfgを更新する。


  • テキストログイン
次の方法が一番ubuntu(debian)的作法に適う
/etc/default/grubを開き
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="text"
として
sudo update-grub

inittabでランレベルの変更するのはupstart的ではないし、gdmの設定をいじるのはスマートではない。
grubは本来的にこのような起動方法の調整が仕事のソフトであり、エントリを追加すればテキスト/グラフィカルログインを使い分けるのも容易だ。

  • サウンドの設定(音が出ない)
まず、システム設定から、ユーザーとグループのユーザー権限で音声デバイスが利用できるになっているかチェックする。チェックが入ってないならチェックして再起動。(rootでは音が出るのに一般ユーザーで出ない場合等,
これが原因のことがある)
次に、Ubuntu Japanese Teamのwiki記事「音が出ない場合の対処について」で確認作業。

とりあえず、何も考えずalsa-baseとpulseaudioを消す
apt-get purge alsa-base
apt-get purge pulseaudio
再起動して
apt-get install alsa-base
apt-get install pulseaudio
再起動

解決しない場合
  • AC97の実装が統一されておらず、マザーボードやUSBデバイスなどによって癖があるとのことなので、ドライバロード時のオプションを追記する必要があるかもしれない。
この件については、こちらのページ(Google 【 LavieA 音が出ない SUSE Linux 】 【 検索 】)が非常に参考になる。

  • サービスの起動
ソースから手動でソフトを追加した場合など、そのソフトをサービスとして登録したい場合がある。
そんな時、Ubuntu9.10では二つの方法がとれる。

1)/etc/init.d/以下にスクリプトを置く方法
従来方法で、/etc/init.d/にスクリプトを実行属性を付けて配置し、sysv-rc-confでrunlevel2のところをチェックする。

2)/etc/init/に*.confというファイルを置く方法
.confの書式はGetting Startedのwriting jobsを参照。
update-rc.dを使って有効化無効化する。

ubuntuの起動シーケンスの参考
Ubuntu のinit以降の起動シーケンス(図入り) - upstart /etc/event.d/ initctl
(ubuntu9.10では、/etc/event.d/を/etc/init/に読みかえ、またファイルは*.confとなっている)
参照->initスクリプトの一部がupstart jobに


  • staticなIPアドレス
サーバーを立てるときなどは、DHCPでアドレスを振られるのではなく、static(固定)なアドレスを割り当てたい。
ubuntuのデスクトップ版をインストールすると、network-managerというものがインストールされていて、これがネットワークの設定をつかさどっている。このツールによる設定ははgnomeパネルのアプレットを右クリックして行う。
しかし、そもそもnetwork-managerは無線LANを使うラップトップは有用なツールだが、サーバーにおいてはあまり意味をなさないなもの。
そこでこのパッケージ自体を取り除き、/etc/network/interfacesを編集することにした。
sudo apt-get remove network-manager network-manager-gnome
この後、/etc/netwerk/interfacesを編集し、必要であれば/etc/resolv.confも編集し、/etc/init.d/networking restartとすればよい。


  • libfaacを使えるようにする
ubuntu9.10のffmpegパッケージでは、libfaacコーデックが使えないので、有効化したffmpegをビルドしインストールする(ffmpegでaacエンコード)。
どうせなので、パッケージ版は使わず、最新版のffmpegを入れることにした。

いつものようにビルドのためのパッケージをインストール
sudo apt-get build-dep ffmpeg
libfaacの開発用パッケージを追加
sudo apt-get install libfaac-dev
svnからffmpegのソースを適当な場所に取得
svn checkout svn://svn.ffmpeg.org/ffmpeg/trunk ffmpeg

ビルドする
cd ffmpeg
./configure --prefix=/usr/local --enable-avfilter --enable-avfilter-lavf --enable-vdpau \
 --enable-bzlib --enable-libgsm --enable-libschroedinger --enable-libspeex --enable-libtheora \
 --enable-libvorbis --enable-pthreads --enable-zlib --disable-stripping  --enable-gpl \
 --enable-postproc --enable-swscale --enable-x11grab --enable-libdc1394 --enable-libfaac \
 --enable-nonfree 
make 
sudo make install


古いNvidiaチップのビデオカード
自分が使ってるビデオカードはNvidiaのGeforce2 proが載っている。
Nvidiaドライバでは71.86.11を使うが、これがubuntu9.10のX.orgでは互換性がなく、もはやNvidiaのサポートもない(古くてもう捨てられた)。
Nvidia公式のドライバが使えない場合、XOrgのデフォルトのnvドライバを使うことになるが、それとは別に、Nouveau(wikipediaという NVIDIA のプロプライエタリな Linux 用ドライバからリバース・エンジニアリングしたNvidiaチップ用のドライバが開発中で、これを使ってる人もいるようだ。
ubuntu9.10にも、xserver-xorg-video-nouveauというパッケージが用意されており、いつもどおりの手順で普通にインストール出来る。






最終更新:2018年02月28日 04:53