262 :名無しさん:2012/07/31(火) 22:55:14
(なんとなくつらつら書いたもの)
銀河帝国と自由惑星同盟。
それにフェザーン自治領+その背後の地球教。
彼らの価値観は完全に瓦解し、戦乱は自然と止んだ。今はそんな事をしている状況ではなかったのだ。
そして、帝国と同盟のトップ達は異なる場所で同じ事をぼやいていた。
「「まさか」」
「「自分達の領域が……」」
「「小国の扱いに過ぎなかったとは……」」
内郭連合、枢軸連盟。
内部に複数の大国を含む銀河系の全域を文字通り二分する存在が発覚したのはごく最近だ。
それどころか、両国は既に周辺の銀河にすら手を伸ばし、本当の本拠地は別銀河に置いているという話すらある。
正に桁外れの存在だった。
彼らからすれば、銀河帝国にせよ自由惑星同盟にせよ銀河の片隅で喧嘩している田舎者に過ぎなかったのだ。
加えて、彼らの歴史は銀河帝国ですら足元にも及ばないものであり、これまで「歴史ある門閥貴族」と威張っていた連中ですら、相手からすれば「ぽっと出の新興田舎貴族」にすぎないのである。
文句を言おうにも人口、版図、国力、そして技術力の全てで相手ははるか彼方にブッチギリで巨大であった。
何せ、両国と接触した際に帝国、同盟の双方の前に姿を現した数十万規模の艦隊でさえ、数十ある一方面軍にすぎなかったのである。
性能に関していえば、案内の駆逐艦が出力制限無視の最高速度でぶっ飛ばして、相手の艦隊の巡航速度についていけず、やむをえず相手の移動要塞内部に駆逐艦を収納して、人に指示を出させたというからもう何も言えない。
いずれにせよ、帝国と同盟双方の戦乱は自然と治まった。
奇しくも帝国の背後に枢軸連盟、同盟の背後に内郭連合。
ちなみに双方とも、帝国と同盟をまともに相手していない事は明白だ。一応、『地方政権』として認めてはくれているようだが、銀河帝国などはそのプライドはボロボロだった。表立っては間違っても何も言えず、裏で酒でも呑みながら愚痴を言うぐらいしか出来ないのが余計に物悲しい。
ちなみに連合・連盟両者がこの領域に手を出さなかった理由。
「え?だってあの地域、ヤンキーの末裔とか半島の末裔とかそういうややこしいばっか集まってたんぞ?そこから出てこないなら、放置しとくのが一番面倒がないじゃないか」
最終更新:2012年08月19日 17:26