535 :名無しさん:2012/08/05(日) 12:12:21
262氏のネタから思いついたものです

「国際連合加盟への道」

銀河帝国・自由惑星同盟が、内郭連合と枢軸連盟という二大勢力に接触することになって150年間継続していた戦争は自然休戦することになった。
 両国は新たに判明した二つの巨大勢力との対応をどうするかそれぞれ検討することになったが、当初両国ともに危惧していた侵略を受けるということはなかったもののだからと言って、そのまま安堵したままではいられない。両国にとっては桁が違いすぎる連中であるため、いつ何時気分を変えて自分たちに戦争を仕掛けてくるかはわからなかったからであるし、自然休戦ということで長年構築してきた戦争経済が破綻する前に、彼らと貿易するなりして、戦争によって疲弊した国力を回復する必要があるからだ。



とは言ったものの、貿易するにしてもまず国交がなし、それ以前に自分たちが保有している情報や彼が自分たちをどの程度知っているかも不明であったため、まず彼らと政府レベルで交渉の場をつくる必要がでてきた。
この過程でも銀河帝国と自由惑星同盟では温度差があり、建国以来自分たちこそが覇者であり絶対者あるとしてきた銀河帝国では、彼らと争うことこそ現実的に無理であっても接触して交渉することは、長年の伝統と宇宙の法と秩序の守護者という国是の手前、交渉することじたい国内勢力の反発を呼んで行うことは先延ばしされた。


一方自由惑星同盟は、銀河帝国と異なり奇妙なプライドはないため交渉することは可能かと思われたが、帝国との長年の戦争の結果アンチ帝国・民主共和政万歳というべき世論状態になってしまったため、内郭連合・枢軸連盟ともに帝国や王国が存在することが判明するとやはり国内から反発が出てきてしまった。

それでも銀河帝国と異なり交渉しようとするのは、銀河帝国との戦争が圧迫され続け国内経済やイゼルローン回路付近の同盟領の治安が年々悪化し、現地住民が帝国へと連れ去られて農奴にされてしまうという状態が、自由惑星同盟を国家存亡状態までの危険レベルまで追い詰められていたからだともいえる。
それに内郭連合・枢軸連盟の加盟国家に、民主共和政国家があることは確かであるため、とりあえず二大勢力の仲裁組織である国際連合に加盟するための仲介国家として、いずれかの民主共和政国家に頼むことになった。


同盟上層部や常識人にとっては、国際連合に加盟してから各国と国交を締結して、巨大国家の中でもさらに巨大な国々である、日独英仏伊露の地球時代からの列強諸国と交渉することこそ目標であるものの、それには国内事情から大きな困難が予想された

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最終更新:2012年08月19日 17:27