452 :ひゅうが:2013/01/09(水) 01:33:56

大陸日本ネタ――「日本大陸形成史 ~或いは地球科学的犯罪~」


1.概要

――日本大陸。
総面積約358万4000平方キロ。
決して小さくない付属小大陸と島嶼を含めると約500万平方キロに達するこの大陸は、言うまでもなく世界の八つの大陸のうち最小のものであり、太平洋の東端に位置する「島嶼型大陸国家」日本の主要部分を占める大陸である。
この大陸が誕生した理由については様々な議論があるが、おおかたの一致した見解によれば、日本大陸は俗に東シベリア・トラップと称されるペルム期末(2億5100万年前)の洪水玄武岩層の形成に伴う「大噴火」のためユーラシアプレート(かつてカザフスタニア大陸と衝突したシベリア大陸)の一部に裂け目が生じ、これに北米プレートの一部であったアークティカプレート(古ロディニア大陸形成前に北極プレートに合流した)が連動し、白亜紀の終わりとともにフィリピン海プレートとともにユーラシア・北米大陸から分離したものである。


2.形成史

このシベリア・トラップの形成は、海洋生物の9割を絶滅に追いやった大規模な火山噴火であった。
当時の超大陸パンゲア北部、のちのユーラシア多陸中北部においてはウラル山脈を中心にした中央シベリア高地が形成されたが、のちのユーラシア大陸東部を形成していた日本大陸本体との境界においては更に大規模なマントルスーパープリューム(湧出流)により差しわたし8000キロメートルにもわたる巨大な「火口の連続」が生じ、超大陸の分裂を誘発したのである。
その後日本大陸の本体は隣接するローラシア大陸ともゴンドワナ大陸とも合流せず(それだけ湧出流の影響が強かったと思われる)当時の北極部に位置し、北部の北海道(エゾ)小大陸を形成するアークティカプレート部とジュラ紀末(1億4550万年前)に衝突。ついで白亜紀はじめ(1億3000万年前)には東シベリア・トラップにより形成された分裂流にのってのちの四国小大陸となるかつてのバルティカ大陸を分裂させ(ゴンドワナ大陸の分裂やケルゲレン海台・オントンジャワ海台巨大火成岩形成部の形成とも関連が指摘されている)合流。
いずれの活動後も東シベリア・トラップの残滓に由来する高熱帯が大陸下部に位置したために火山活動は非常に活発でありこれが安定する白亜紀末までの日本大陸部における陸生生物層の薄さに繋がっているともいわれている。
最後の白亜紀末となると、活発な火山活動に加えて瀬戸内海クレーターの形成(南米ユカタン半島沖のチクシュルーブ・クレーターを形成した隕石とほぼ同時に落下したとみられる)に伴う大規模地殻変動に伴い九州小大陸が分裂。
前後してヒマラヤ山脈形成期に活発化した造山運動期にはフィリピン海プレートとの衝突に伴い日本大陸中央部の山岳地帯や脊梁山脈群が隆起、以後の第三紀においては主として太平洋プレートの沈み込みに伴って、伊豆・小笠原列島や琉球・台湾列島、千島列島などの付属島嶼の形成が行われた。
なお、日本領樺太島や神坂半島は中新世以後に太平洋プレート沈み込みによる弧状列島形成反応によってユーラシア大陸から分離、あるいは半分離したものである。
このように、現在日本大陸東部以北と九州小大陸においてみられる火山活動の大半はこの太平洋プレートの沈み込みに伴うものである。



【あとがき】――3以降の地理についてはネタ元様にお任せいたします。
つ・・・疲れた(汗
地球誕生時から検討したのですが、浸食のせいでまっ平らになりそうなうえに大陸がおとなしくなりすぎるため結局はこんな形に。

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最終更新:2013年03月07日 21:06