517 :名無しさん:2013/07/14(日) 23:05:35
プロジェクトアドバンスト「F」
ファイバーの廃止が決まった当初研究スタッフの一部から密かにこんな声が上がった
「「俺たちの飯の種が減る」」
「ファイバー」の廃止は「弾道強襲を目的とした機動兵器」というジャンルの廃止とも言える事態でこれにより開発費用の圧縮が行われるわけだが、
当の研究スタッフからすれば「席が減る」「研究費が減る」「自分のロマンを実現する場所が減る」
と夢幻会に属しているメンバーを中心にそれなりの人数がファイバーの流れを汲む機動兵器の開発停止を止めるため、
アドバンスト「F」という企画を立ち上げた。
本企画を立ち上げた際に危機感を持っていた研究者や、これをチャンスと見た企業や研究者(※1)が協力して横断的協力関係を作り上げ開発に当たった
開発に当たりチームは2つに分かれ(※2)新型の開発を行った

518 :名無しさん:2013/07/14(日) 23:06:31
KGFユニットチーム(通称:ファイバーチーム)
まず取り掛かったのは変形の際などにコアKMFにかかる負荷を減らせないか?
ということだった、これは実戦投入されたファイバーはすべて戦闘後にオーバーホールとも言うべき整備を受けなければならなかったためであり、これによる整備費用の高騰が廃止の一因であったためだ。
これに対する対応策は比較的に用意に準備することができた、補強用の補助フレームの追加である。
これによりKMFにかかる負荷を軽減することに成功、この時コアKMF側の研究は全くと言っていいほど進んでおらず仮称:ファイバーユニット改のテストに際してユーロブリタニアに納入されたものと同じジンクスIIIが使用された(※3、4)
この試験の結果コアKMFに必要な強度が第7世代のフレームを少し強化すれば問題ないと判明したのも大きな前進とも言えた(※5)
この結果KGFユニットチームはユニットの行くすえを模索するために2つにチームを分割した。(※6)
片方はさらなる武装強化もう片方はフライルーとは異なるコアとしての運用を前提とした簡易KMF(MTF)の開発である
これに前後してスメラギもさらなる技術力向上のために自分の得意分野であるサクラダイト精製技術の向上とKMFの根幹であるユグドラシルドライブ高性能化、小型化に力を入れる、
これによって新型の高出力小型ユグドラシルドライブを作ることに成功する、
このユグドラシルドライブは通常のドライブの約半分のサイズでありながら、出力に関しては第7世代用として利用可能と破格のものであったが
エナジーフュラーの投入量が時間単位当たり一定量を超えると急速に変換効率低下するという致命的な欠点を持っていたこれによりこのユグドラシルドライブは欠陥品(※7)としてそのまま廃棄されるはずだったが、
ここに目をつけたのが武装強化チーム
「メインで使えないのならサブドライブとして使えばいいじゃない」
とファイバーに搭載これによりファイバーユニットは単独でブレイズルミナスの展開とハドロン砲の運用が可能になった。
この段階でファイバーユニットの開発チームは完成形を「ミーティア」とした、(※8)
第二コアKMF開発チームもこのユグドラシルドライブを利用し小型のMTFを開発、
あくまでもコアユニットであると限定した設計のためKMFの胴体に申し訳程度の四肢が付いた程度といった奇妙な風貌の機体となった

519 :名無しさん:2013/07/14(日) 23:07:36
コアKMFチーム(通称フライルーチーム)
対応策として機体の強度の向上を目的に研究を開始したが劇的にフレーム強度を高める手段がなく様々なアイデアが出たがどれも決め手とはなり得なかった
そんな停滞の中ファイバーユニットチームは第7世代を核に運用可能な仕様に仕上げたため、
フライルーチームの解散も考えられたそこでフライルーチームは本来の目的と異なる方向に舵を切った、
フライルー、フラッグを母体としたスメラギ製可変KMFの開発である
「競争のない社会は腐る」という判断の元密かにGOサインが出された
GOサインの下開発チームはギャプランをベースにフラッグの空力を取り込めないか試行錯誤が続いた(※9)
そんな中ファイバー側は最終形となるミーティアの完成にこぎつけた
この時、小型高出力ユグドラシルドライブを見た研究者の一人が
「そうだ、フルドドを作ろう」
と言ったところから設計は大きく進むこととなる
小型高出力ユグドラシルドライブを肩に装備そこから折りたたみ式の翼をつけることにしたのだ、これにより機体の出力にも余裕が生まれ重武装化可能となった
その後試作したところ全性能が既存の可変KMFを凌駕するものとなったが
製造コストも既存のKMFを凌駕してしまったため試作機1機で本機の計画は幕を閉じることとなる

520 :名無しさん:2013/07/14(日) 23:08:06
※1:シェア拡大のために少しでも技術開発を行いたいスメラギや自分の好きな機体を作る機会が無かった研究者たち、特に夢幻会系の研究者にこの傾向が強かったらしい
※2:フライルー系の存続を前提としたチームとオプションパーツの研究がしたいチームがいたためという
※3:これはスメラギが主に取引しているユーロブリタニアにオプションパックのみで売り込めないか調べるためのテストの側面もあった
※4:またこの時使用されたジンクスIIIには左肩にSUPERBIAとマーキングされておりスメラギ内の転生者のいたずら心が伺える
※5:この後テストに使用されたジンクスIIIはフレームを強化されジンクス用の各種オプションのテストベットとして長く使用されていくことになる
※6: KGF開発計画に流れていたチームなどが合流しておりメンバー数が多かったことがこの判断を後押ししたものと考えられる
※7:この小型高出力ユグドラシルドライブは変換効率的に言えば第7世代用を少し上回る高性能なものだったが単位時間あたりの投入量によって出力されるエネルギー量(出力とは違う)の上限が通常型の半分ほどと第7世代用として使うにはエネルギー量において不足することが判明したため廃棄という判断がくだされた
※8:ミーティアが第7世代相当のフレーム強度を持つ機体であれば原則運用可能であるためだ、これはグロースターやサザーランド、場合によってはグラスゴーであってもフレーム強度を第7世代相当にすれば運用可能ということであり、名前のもととなった機体同様に出力機関を搭載していることから名付けられた。
※9:フラッグをベースとする案もあったがフライルーの能力を付与しようとするとバランスが崩れてしまうため母体としてフライルー、ギャプランが選ばれることとなった

521 :名無しさん:2013/07/14(日) 23:09:55
ミーティア
高出力小型ユグドラシルドライブを2基搭載したファイバーユニットの最終形
ハドロン砲2門を標準搭載し各慣性制御用可動肢には複数のハードポイントが存在し
さらなる火力の増強を実現している

朱雀(ミーティア非装備)
ミーティアを装備することを前提とした可変MTF
KMF技術を下地にしたMTFという奇妙な出自ながらミーティアを運用することに特化し、
不必要になる機能のほとんどを排除した異形の機体
高硬度金属製スラッシュハーケン6基、フロートユニット、ブレイズルミナス
と第7世代に準じる装備をしている
スラッシュハーケンやブレイズルミナスは普段は使用せず緊急時のみ使用する
その形状と名前から「デブ雀」という不名誉なあだ名をつけられる

第7世代アドバンストフライルー
非常に珍しい可変重KMF、機体サイズは一般のKMFに比べ両肩の分高くそして重い
しかし機動性能は同じ第7世代と互角でありまた火力は第7世代重KMFと互角という破格の性能を誇るがユグドラシルドライブを3基も搭載している関係上製造コストが非常に高く試作機が一機製造され実働テストされるに留まった

第9世代アドバンストフライルー
アドバンスト「F」の最終段階で提出されたペーパープラン
第9世代最速の名を持ち単独で大気圏を離脱し3日で月を周回し地球に戻ってくるという荒唐無稽な開発計画であった、
また航空機形態は当時としては珍しい重戦寄りの設計思想で設計されており単独で要塞の破壊も可能という甚大な火力を併せ持った、他の第9世代とは毛色の異なる機体だったのとコストの関係もあり建造されることはなかった


とアイデアはあったけど完成してなかったものは以上です
あと高麗の第7世代のアイデアがありますのでそれがかけるといいなぁと思ってます

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最終更新:2013年09月15日 16:18