559 :ハニワ一号:2013/11/04(月) 18:50:31

日本大陸における「産めよ増やせよ政策論争」

大日本帝国は、夢幻会の活躍と大陸日本の豊かな大地によって世界第二位の大国に上り詰め、将来にアメリカを抜くことが確実視されていた。

そんな夢幻会の頭を悩ませる問題があった。

「この世界であの政策を主張する馬鹿が現れるとは。しかも一人ではなくかなりの人数が馬鹿げた主張に賛同するとは。」
「かつての「戦闘機無用論」の騒ぎを思い出しますな。」
「我々はそれを実行した国の未来の姿を知っていますから批判できますが人口が増えることはいい事だと単純に思っている人がたくさんいますからね。早く手を打たないと大変な事になりますよ。」

それは史実で毛沢東が進めた「産めよ増やせよ政策」と同様の人口増加政策を進めることを「日本人の数が多いのはいい事だ」として政治家や軍人、学者、経済人などの一部が強く主張したのだ。
毛沢東の人口増加政策のツケが現代の中華人民共和国を苦しめているのを知っている夢幻会は「産めよ増やせよ政策」論者の拡大を防ぎ、行き過ぎた人口増加政策の幻想を覚ますための行動を開始することになる。

しかし、理論を立てた筋道の通った説得に耳を貸さず、人口増加政策の問題点を問われたある学者などは
「日本大陸で養えない人口は侵略して分捕った土地に移住して日本人を世界中に広めるのだ。」
と主張したのだ。

学者の主張を聞いた夢幻会はその言葉に唖然とし、さらに悪いことに主張を聞いて少なくない数の賛同者が出てることを憂慮した。
結局、「産めよ増やせよ政策論争」と呼ばれたこの論争は危険視した夢幻会の荒療治によって「産めよ増やせよ政策」は否定されることになった。

しかし完全に滅びず
「そうだ。他国を圧倒できる程の人口をいっぱい増やしたら無敵じゃね。俺って頭いい。」
似たような事を主張する馬鹿はたびたび現れて夢幻会の頭痛の種を提供することになる。


560 :ハニワ一号:2013/11/04(月) 18:51:15

あとがき
大陸日本で毛沢東と同様の人口増加政策を主張するグループが出てくるんじゃないかなと思って、このSSを書きました。
実行した結果の共産中華の未来の姿を知らないので夢幻会は説得に苦労するでしょうね。
 

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最終更新:2014年01月16日 22:04