963 :名無しさん:2013/11/03(日) 02:30:11

つまり、こういう事か


――宗教。この政治の道具とも精神安定剤ともはたまた、秩序を生み出す真理の法とも。
言うするにどうとでもいえる便利なこの言葉。この言葉がこれほど色々と問題のある言葉として、使われる大陸は世にもないだろう。
「こ、これは――!」
天下分け目の戦い。いわゆる関ヶ原の戦い。
日本の主要な勢力が東西に分かれての争い。この戦いを持って徳川の時代が始まるのだが――その場に欧州よりやって来ていた者たちはただ、唖然とするだけだった。
十字架の描かれた軍勢、火をシンボルとする宗派の軍勢。
僧兵に神人、聖戦士たちに彼らの言葉で聖騎士たちと呼ばれる兵士たち。

天下分け目の戦い。この戦いを制した者が――神州日乃本の真の支配者として君臨する。
その意味――すなわち、何万、何十万、何百万の軍勢を動員する肥沃な大地に豊富な金銀は愚か
数千数百数万の民がひれ伏すという事だ。

この大地と民を統べる事を許された者はただ、一人。『京の帝』と言う名の『皇帝(エンペラー)』にして『教皇(ポープ)』。
神々の女王の子孫にして、仏法の守護者。ありとあらゆる神々の法理の守護者にして、実践者。

彼の権力は既に遠い遥か彼方の時代に殆どが失われてしまっている。だが、それでもなお、彼の言葉は重要な意味がある。
この戦いはいわば、その彼にこの大地の支配者であると認めてもらうための戦い。

だからだろう。自然と、多くの信仰勢力もまた、武器を取り、最後の決戦に臨もうとしている。
宣教師や欧州商人たちの見守る中、両軍伏せて、約85万の軍勢が、動く――。


とりあえず続かない。
 

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最終更新:2014年01月19日 22:48