317 ：ひゅうが：2016/07/02(土) 22:38:18
あと電波がおりてきた。
日本郵船所属 客船「出雲丸」
全長：280．8m
全幅：35.1m
排水量：71200トン
機関：神崎島式蒸気タービン４基４軸（最大出力20万馬力 通常時16万馬力）
速力：28ノット（巡航速力）
同型船：出雲丸 橿原丸
【解説】――皇紀2600年記念事業として建造された日本貨客船史上最大の豪華客船。
主として、1940年に予定された東京オリンピックと万国博覧会による需要を見越して建造された。
全長こそ大西洋の花形航路に就航している超大型客船に劣るものの、その内装は豪華を極め、また日本郵船が総力を挙げたといわれる接遇は欧州航路のそれに劣るものではなかった。
…というのは表向き。
本船は、神崎島鎮守府が建造した同名の豪華客船である。
提督が鎮守府に所属する改装空母約２名や艦隊の各艦のために作った本船は、客船として予定された橿原丸型の内装と、関東大震災の惨禍を受けた帝国劇場の内装に、クイーン・メリー級の船体を組み合わせたものであった。
平時は、夏のレクリエーションなどに使用され、外洋航路への投入はなされていなかった。
とはいえ、鎮守府建造船らしくその船体は本家以上に頑丈であり、巡航速力だけで28ノットを実現できる怪物だった（なお、これは史実クイーンメリー級も同様）。
この巨大船に対し、神崎島からもたらされた太平洋戦争の歴史に真っ青になっていた帝国陸海軍が目をつけないはずがなく、適正価格での買い取りが打診。
日本郵船も2.7万トン級の予定であった本船をさらに安価で手に入れられる上に、運用費用を陸海軍が助成するという打診に飛びついた。
かくして、1937年に投入された本船型は、「太平洋の女王」の名をほしいままにすることになったのであった。
なお、有事の際には前述したように「潜水艦を高速で振り切る」高速輸送船として使用する目的で助成金が出されていることは言うまでもない。
320 ：ひゅうが：2016/07/02(土) 22:43:10 ちなみにこの出雲丸（偽）採用の蒸気タービンの出力を知った海軍が大和型にさらなる発展型を採用した…という裏話も。
機関出力自体は、「1934年就役の」クイーン・メリーと同様。
さすがは英国。
ヤツはUボートを高速で振り切りつつ、１回あたり5000名以上の兵員をピストン輸送できたという…
最終更新：2023年11月12日 15:45
