539 :ひゅうが:2016/09/19(月) 20:47:27
流れをぶった切って…設定ネタを投稿w




駆逐艦「晴風(はれかぜ)」型


全長:120.5m
全幅:11.6m
喫水:3.76m
基準排水量:2220トン
満載排水量:2690トン
速力:40ノット(過負荷全速42ノット)
航続距離:5500浬(18ノット時)

主砲:65口径長10糎高角砲連装3基(神廠式高射装置・自動信管調定装置付き)
武装:97式6連装魚雷発射管2基
40ミリ機関砲連装4基 単装2基
  25ミリ機銃連装3基
  対潜多連装噴進爆雷投射機2基

同型艦:「晴風(はれかぜ)」「戦風(そよかぜ)」「瀬戸風(せとかぜ)」「星風(ほしかぜ)」「宙風(そらかぜ)」「花風(はなかぜ)」


【解説】――日本海軍が次世代駆逐艦のテストベットとして建造した新型駆逐艦。
当初は、雷装を全廃した「直衛艦」として、史実の秋月型の改良型を建造することが考えられていたものの、軍令部側から「次世代駆逐艦の建造にあたる習作」としての建造要望が出、当初は次期駆逐艦(史実の陽炎型)の1艦で行う予定であった計画が統合された。
各地の海軍工廠だけでなく浦賀ドックや藤永田造船所などの民間ドックにおいてもこれらの技術習熟のために発注が行われており、また技術指導班は惜しげもなく新技術を伝えたことで知られている。

主眼としたのは、艦隊型駆逐艦の枠内における対空戦闘能力の強化と高速化であり、のちの日本駆逐艦の基本となる狂ったような対空能力の強化は行われていない。
船体は、従来の朝潮型から2メートルほど延長され、凌波性の改善が図られた。
建造にあたっては、帝大の平賀譲総長が改良を加えた電気溶接を全面採用。
潜水母艦「大鯨」で発生したような問題は今回は発生せず、重量削減に大きく貢献している。
機関は、ちょうど前級の朝潮型におけるタービン共振問題が重なったことから神崎島から輸入した新型高温高圧缶(通称新ロ号缶)と同タービンをそのまま搭載。
船体規模が史実島風型よりも小さかったことから過負荷全力で42ノットという高速力を発揮。
朝潮型よりも500浬長い5500浬の航続力を有することになった。
だが当初は慣れない新型機関の取り扱い習熟――というよりは修理能力を手にするために機関員たちはかなり苦労したという。
(というのも品質管理基準において帝国本土を2桁以上上回る神崎島製機関はめったに故障せず、機関故障によって修理演習を実地で行うという帝国海軍のルーチンが大幅な見直しを余儀なくされたからだった)

主砲については、史実における傑作砲として名高い長十糎高角砲を搭載。
当初は連装4基の砲塔搭載が考えられたものの、船体規模がさらに大型化することから断念。
第四艦隊事件の教訓から船体の大型化とともに船体前部への背負い式の主砲塔搭載を断念し連装3基の搭載とした。
しかし命中率上昇とともに対空戦闘能力強化を図る新型高射装置の搭載によって単位時間あたりの弾薬投射量は当初計画よりもむしろ増大。
揚弾能力の強化によって発射速度は安定して毎分19発以上を発揮することが可能となった。
また、高射装置の強化や電動補助装置の利用によってそれまでは誤差2度以内だった砲撃精度は0.4度以内にまで向上。
対空・対水上能力とともに条約明け時代にふさわしい新型駆逐艦との評価を受けた。

雷装は、電動補助装置の適用によって前級の1.5倍となる6連装2基、12射線が確保。
新型の誘導魚雷搭載によって極めて高い雷撃能力を手に入れた。
再装填装置については廃止が検討されたものの、本級が「艦隊型駆逐艦」であることから引き続き搭載。
防御構造改善によって誘爆時の被害低減がなされるなどの対策がなされているが、防御上の弱点との評価は長く議論の的となった。

540 :ひゅうが:2016/09/19(月) 20:48:00
対空能力については、高性能機関と発電能力を有するがゆえの強力な電探搭載とあわせて強化が行われ、正式にライセンス契約を締結したボフォース40ミリ機関砲の改良型を駆逐艦としてはじめて採用。
中距離圏における防御力とともに、多島海における対魚雷艇能力について強化がなされた。
25ミリ機関砲については、設計を一新した新型機銃である。
トップヘビーのおそれのため当初予定ほどの多数搭載はなされなかったものの、小型艦であることや制空権喪失下での強行侵攻ははじめから想定外としたからそれほど問題にはならなかったようである。

対潜能力についてはもっとも強化が図られた。
従来型のソナーではなく、新開発の艦内ソナーだけでなくけん引式ソナーをはじめて搭載。
これに加えて瞬間制圧能力に優れる多連装噴進爆雷投射機が2基装備され、のちの駆逐艦の基本構成となった。
のちにはK砲と呼ばれるさらなる遠距離への爆雷投射能力を有する対潜爆雷砲への換装が行われているが、史実第二次世界大戦時における潜水艦を相手にするには十分すぎる能力であるとされる。



【運用と評価】

戦時急造の演習をかねて高速建造された1番艦「晴風」は横須賀海軍工廠において1年半ほどで竣工。
1938年10月に艦隊に配備された。
当初から良好な性能は艦隊側の高評価を博し、第1艦隊の戦艦部隊や空母機動部隊の護衛用とされた本型は第2艦隊などの巡洋艦部隊や水雷戦隊からも配備希望が殺到。
ことにソロモン多島海を想定した演習において本型によって編成された第46駆逐隊(古村啓蔵中佐指揮)が夜間統制雷撃によって戦艦6を撃破してしまってからはその要望は日増しに激しくなり、結果として次級となった「陽炎」型はこれに続く「夕雲」型や「太刀風」型駆逐艦とともに史実以上の量産艦となった。
またこの影響から皮肉なことに多くの艦隊型駆逐艦が新編成された海上護衛総隊へと転籍し、質的な増強をみたことから日本海軍を真の意味での外洋海軍へと脱皮させる結果へと繋がった。

運用実績は極めて良好であり、防空駆逐艦としても遜色はなく、また艦隊型駆逐艦としても対潜駆逐艦としても高性能である本型はもっぱら第一艦隊所属として活動した。
しかしながらこれは悪く言えば中途半端ということであり、さらには防空艦としてはのちの秋月型に完全にひけをとってしまう結果になった。
当初は不遇の新型艦といわれた前型の朝潮型が改装後は防空駆逐艦として、のちに海上護衛総隊として長きにわたって第一線で活躍したのとは対照的である。
だが、歴史は本型に新たな役割を与える。

【中略】

また、まんべんなくさまざまな装備を有する上にのちの駆逐艦群の基本となった艦型であったことから、第一線を退いた本型は数的増大を果たした海軍における練習艦として第二の生を送ることになった。

541 :ひゅうが:2016/09/19(月) 20:49:15
※ なお、1番艦の艦長が岬という名前だったり、2番艦の名前が平だか植木だかという名前だったかどうかは不明な模様w

546 :ひゅうが:2016/09/19(月) 21:09:11
あ、忘れていた…

「本ネタを、本スレ住人の某アニメファンに捧げます」
艦歴部分で好きにつかってやってくださいw

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最終更新:2023年11月12日 15:47