400: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08:24:16

銀河連合日本×神崎島ネタSS――——―「合同信任状捧呈式Ⅰ」


信任状奉呈式、当日。
この日は東京にしては珍しく朝から雪が降るほど冷え込んだ空気であった。
雪自体は少し前から止んだとはいえ寒波は未だ健在で道行人々も寒そうにマフラーを首に巻き付けている。

しかし、それでも今日この日に行われる歴史的な一大イベントを見るべく、大勢の人々が身を刺す寒さに堪えつつ馬車が通る道の周囲に集まっていた。

テレビ番組もこのイベント、信任状捧呈式を報じた物一色で評論家やら何やらを集めて報道している。

『はい、こちら東京駅です!
 とても凄い人垣です、まるでハロウィンの時の新宿みたいです。
 あ、トランスポーターからヤルバーンのヴェルデオ大使が降りてきました、アイランズ大使も一緒のようです。
 それと続いてフェルフェリアさん、さらにサラトガさんが降りてきて歓声に手を振って答えています。
 わあ、スタジオの皆さん、聞こえますか?この大歓声を、すごい熱狂です!!』

という感じで実況リポートされており、視聴率もグングンと上昇軌道を描いている。

まあ、某所ではと言えば・・・

401: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08:24:58

名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

今こっちを見てくれた!
つまりサラトガは俺の嫁!


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

憲兵さん、こいつです


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

それはストーカーの発想では?とボブは訝しんだ


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

金剛は俺の嫁、異論は認めない


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

朝起きたらとなりで金剛が寝ていた。
俺は死ぬほど嬉しかった。何せ夢にまで見た金剛だ。
童貞の俺にもついに彼女が出来て幸せに暮らしていける。
そしてマイホームを買って子供をつくって毎日幸せな生活をする。

そんなことを一瞬にして考えた。

でも、金剛は「提督はどこ?神崎提督どこにいるの?」
って言うんだよ。俺のことは見向きもせずに。
そのとき分かったんだ。金剛は神崎提督と幸せになるべきだって。

だから俺は一緒に提督を探してあげた。
やっぱり金剛の笑顔は俺に向ける笑顔より神崎提督に向ける笑顔のほうが可愛い。
俺は二人が幸せになってほしいと願いながら立ち去った。

そんな夢を見た。
起きてとなりをみた。
金剛の抱き枕があった。
目から涙がこぼれた


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

ルイズのコピペやめろwwwww



いや ほんとうに やめてください


名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~

おう神崎。
柏木をくれてやるから、嫁達と今すぐ離婚汁


まあ平常運転であった。
楽しそうで何よりである。

さて、再び場面を東京駅に戻ってみれば儀装馬車が丸の内口に到着しており、大使一行が馬車の方へエスコートされているが、そのエスコート役と言えば・・・。

「今日は宜しくお願いしまス、天龍サン」

「もちろんであります!
 世界水準を軽く超えた警備を以て全身全霊で任務を遂行します!」

ヴェルデオ大使の言葉に応じたのは、神崎島から派遣された警備担当の艦娘代表である天龍であった。
予想以上に集まった群衆を見たせいで傍から見ても上がっているのが丸わかりである。

402: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08:25:34
「ぷ、くくくく。
 緊張しすぎや、天龍」

「えへへ、天龍さんもそんな反応するなんて可愛いねー」

「ああ・・・なんだ、恥ずかしいのか」

「まあ、分からなくもないな。
 僕もまさかこんなに人が集まるなんて思わなかったよ。
 ・・・ところでさっきから龍驤に対して妙に視線が集中しているのは僕の気のせいか?」

龍驤、皐月、菊月、初月の順でそんな天龍に対して評価を下す。
天龍と同じく警備担当の艦娘たちで全員礼服の上から艤装を背負っている。

「う、うるせーなー!
 それよりも仕事だ仕事。
 全員馬車の四方に展開するぞ!」

天龍の呼びかけに応じて馬車の正面、側面、後方に各一名ずつが決められた位置に移動して馬車を守る。

「大使たちは・・・よし乗ったな。
 龍驤!お前の出番だぜ!いっちょぶわーっとやってやれ!」

「あいよ」

龍驤が巻物を取り出し飛行甲板を展開。
巻物が空中で浮遊している光景とまさに「艦〇れ」で見られる動作に周囲の人々はどよめく。

「よっしゃあ!
 艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」

式神が飛行甲板に沿って滑空。
そしてたちまち妖精が操る航空機――――艦上攻撃機「流星」と艦上戦闘機「烈風改」がその姿を現した。

「おお、マジか!」

観客の中から様子を伺っていた柏木が口にした驚きの声がこの光景を見た人間の感情を代表していた。
たちまちスマホやカメラから連続して写真撮影のフラッシュが瞬き、歓声の声が上がる。

「ウフフフ~~コチラも負けていませんデスヨ」

馬車の中にいるフェルがそう呟くと儀装馬車進行コース沿道の空気全体が大きく歪む。
ヤルバーン技術のシールドが沿道沿いに張られたのである。

これにさらに観客はまさか自分たちが直にシールドを体験できるとは思わず、我も我もと面白がってシールドに触れ、空気の波紋が沿道を飾る。

「まあ、この後もすごい光景が見られるのだけどな」

初月が呟くと頭上から光学迷彩と音響ステルスを解除したヴァルメがぬっと現れ、さらにこの場から離れた場所から放たれた加賀の航空隊が編隊を組んで馬車の上空を飛行する。

そして止めとばかりに光柱と共にヤルバーン戦闘員30人が一斉に転送され姿を現す。
SFチックなロボットスーツ、日本語に訳せば強化外装を装備したのが艦娘が守る馬車のさらに外周から馬車を取り囲み、守りにつく。

地上は艦娘にSFチックな戦闘員。
空中にはこれまたSF世界から飛び出た機動兵器に艦載機の大編隊。

見ていた観客は唖然、茫然、呆然、驚愕。
と様々な感情が流れ、やがて称賛の意を示す盛大な拍手と何度目かになる大歓声が響き渡った。


後に歴史に名が残るこの前代未聞の信任状捧呈式の儀装馬車列が始まった。




おわり

403: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08:26:36
以上です。
皆様が楽しんでいただけたら幸いです

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最終更新:2017年11月05日 12:26