氷点下??℃








さむいさむーい部屋。寒すぎて凍え死にしそうなくらいに寒い部屋で男一人に女三人が肩を抱き合い円陣を組んでいた

まず一人目はこの部屋のぬしにして馬鹿の代名詞玉城真一郎

二人目は背の低いことを悩むアッシュフォード学園高等部学生にして暗い笑みを持つ暗殺者クララ・ランフランク

三人目は大日本帝国が最優の友にして世界最大の大帝国神聖ブリタニアの皇女マリーベル・メル・ブリタニア

四人目はそのマリーベルのナイトオブナイツにしてマリーベル率いる大グリンダ騎士団筆頭騎士オルドリン・ジヴォン

四人は遊んでいた。部屋のぬし玉城のところへ遊びに来ていた三人とぬし玉城は少なくとも遊ぶつもりでいた

男一人に女三人が遊ぶと言ってもにゃんにゃんするわけじゃない

単純に何かして遊ぼうぜとお休みだった玉城がこれまたお休みだった三人に声かけして集まったのだ

そうして集まったはいいが外は寒い。氷点下3℃だ当たり前だ馬鹿にもわかる

ならばと部屋の中で遊ぶことにした
玉城は一人が嫌いだ。一人はつまらんと三人を呼び込んだ
女子高生に皇女に筆頭騎士。全員女。事案である
しかし馬鹿は馬鹿ゆえにして最強。あ、そんなの関係ねーっ!として部屋へ連れ込んでいた

まあただ遊ぶだけだし保護者も知っているからモーマンタイ

馬鹿は馬鹿ゆえにしてやはり最強なのだ

肩を組む相手は左手にマリーベル皇女。事案である
右手には暗殺者といえども女子高生クララ。事案である
正面にナイトオブナイツオルドリン。触れてないので事案ではない

「さ、さ、さ、さむ、さむいよおにーちゃん、なんでこの部屋こんな寒いの?」

「し、し、し、しらね、大家はテメーんちの親父だろ、親父に聞けよ親父に」

「さ、さ、さ、寒いですわシン兄様、だ、だ、だ、暖房を点けましょう」

「や、や、や、やめろ馬鹿、マリー、リモコンからその手を離せ、」

「で、で、で、でも、し、し、死んじゃうわよ、こんな寒いと、」

「う、う、う、うるせ、馬鹿、て、て、テメーらみたいなセレブを基準に語んな、」

「せ、せ、せ、セレブ、関係ありませんわ、い、い、い、今時暖房を入れてない部屋なんて、に、に、に、兄様くらい、」

「や、や、や、やかまし、で、で、で、電気料金テメーらが、払うんじゃ、ね、ね、ねーんだから、も、も、も、文句、ばっか、言うな、」

「さ、さ、さむいー、死ぬー、」

「く、く、く、クララ、す、す、隙間開けるな、お、お、俺に、くっつけ、でないと、こ、こ、こ、こっちが、し、し、し、死ぬ、」

「く、く、く、クララ・ランフランク、ま、ま、ま、負けません、わ、」

「か、か、か、勝つとか、ま、ま、負けるとか、そ、そ、そんな、はな、はな話じゃ、ないよ、さ、さ、さ、さむいんだよ、」

「ま、ま、ま、マリーも、く、く、く、くっつけ、」

「は、は、は、はい、に、に、兄様、」

ぎゅっと玉城にくっつくクララにマリーベル

「ち、ち、ち、ちょっと、み、み、み、みんな、そ、そ、それじゃ、わ、わ、わ、わたしが、し、し、死んじゃうじゃない、」

「な、な、な、んなら、オルドリンも、く、く、く、くっつけ、」

「あ、あ、あ、あなたと、し、し、正面から、く、くっつくなんて、嫌よ、」

「ご、ごちゃ、ごちゃ、言わんで、くっつけ、ての、」

「に、に、に、兄様、わ、わ、わ、わたくしという者が、あ、ありながら、オ、オルドリンと正面からくっつく?」

「く、く、く、クララという者が、あ、あ、ありながら、ば、馬鹿お兄ちゃん、」

「あ、あ、あ、ありながら、て、な、な、な、なんだよ、お、おまえら、と、と、と、んな、関係じゃ、ね、ね、ねーわ、」

「お、お、お、お外は、氷点下3℃、で、で、ですのに、ぜ、ぜ、ぜったい、この部屋は、お、お、おかしい、で、ですわ、兄様、」

「そ、そ、そ、そうよ、ち、ち、ち、ちょっと、た、タマキ、ど、ど、どうなってんの?」

「だ、だ、だ、たから、大家の、じ、じ、じ、じじいに、き、き、聞けよ、」

「そ、そ、そ、そうですわ! お、お、お、お部屋の、ま、ま、ま、窓を、全部開けましょう、-+-で、+の温度に」

マリーベル、とうとう玉城の馬鹿が感染してしまったようだ
その証拠に夏の炎天下を歩いて参ってしまったかのようにして目がぐるぐる回っている
寒すぎても目が回る珍現象だ

「さ、さ、さ、さんせー! く、く、く、クララが窓を開けてくる!」

クララも目がぐるぐるぐるぐるぐーるぐる
玉城のお馬鹿病が感染してしまった

「わ、わ、わ、わかったわ、わ、わ、わたしも、それ賛成、く、く、クララさん、て、手伝うわね、」

オルドリンも目がぐるぐるぐーるぐるぐるぐーる、玉城の馬鹿ゆえに病が感染していた

「み、み、み、みんな何してるのかにゃーティンク隊員?」

「さ、さ、さあ? し、しかし、さ、さ、さむいね、この部屋は」

「ま、ま、ま、マリーカさん、な、な、なんだか寒くありませんか?」

「レオン、な、な、な、なんでこの部屋、冷凍室みたいに、寒くなってるの?」

「お、お、お、オズ殿、この部屋は、お、お、おかしい、ですぞ」

「ぼ、ぼ、ボッシ卿もか、気のせいでは、な、な、なかったんだな、」

順に大グリンダ所属騎士のソキア・シェルパ、ティンク・ロックハート、レオンハルト・シュタイナー、マリーカ・ソレイシィ
次いでプルートーンの若きエースにしてグリンダ筆頭騎士オルドリンの兄オルフェウス・ジヴォン、アルガトロ混成騎士団団長アルベルト・ボッシ辺境伯である

こちらも皆同じお休みの日、マリーベルの護衛というか遊びに着いてきていた面々だった
オルフェウスとボッシは別の任務でだが

「な、な、な、なんだこの寒さは、」

「い、い、い、いっくん、さ、さ、さ、寒いですわ、」

レオンハルトとマリーカの友人、山本五十六とリーライナ・ヴェルガモンである
レオンハルトに遊びましょうと呼ばれて着いてきていた
山本は引退選手、リーライナはお休みの日であった

「さ、さ、さむさむ、なんだよこの寒さ、」

最近玉城の友達になった名無しの無職もお呼ばれしていた
無職は無職なので年中休みである

「さ、さむい・・・モニカさん、だ、大丈夫かい?」

「は、は、はい、嶋田さんを守る騎士として、こ、こ、こ、このくらい、」

こちらは山本に誘われた嶋田繁太郎とモニカ・クルシェフスキーの二人

「ユ、ユ、ユフィも大丈夫か?」

「は、はいシゲタロウ、居候さんが邪魔しておりますが、あなたの暖かさのおかげで、」

嶋田に誘われた嶋田の友人ユーフェミア・リ・ブリタニア。さりげなくモニカをディスっている

「ユ、ユ、ユーフェミア殿下、私を、ディ、ディスりましたね?」

「さ、さ、さあ、なんのことでしょうか、た、た、ただの居候さん、」

「さ、さ、さ、寒いのに、や、や、やめてくれ、ふ、ふた、ふたり、とも、」

嶋田は山本と右に同じの引退選手
モニカとユーフェミアは皆と同じくしてお休みの日

そして全員部屋に入るなり寒さで目がぐるぐるぐるぐるぐーるぐる

玉城の部屋

そこは夏は異様に暑く、冬は異様に寒い部屋

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最終更新:2018年04月05日 16:54