639: 635 :2018/06/24(日) 00:04:50

銀河連合日本×神崎島ネタ  絶対に笑ってはいけない鎮守府24時からティンと来たネタ


東郷元帥閣下がカレーな創造主となったようです。




鎮守府間宮食堂


柏木は柄もなく緊張していた。
軍事を知る人物なら自分のような軍オタでなくとも緊張せずにはいられないだろう。


世界三大提督

東洋のネルソン

日本海海戦勝利の立役者


「初めまして、私が東郷平八郎だ。」


東郷元帥、東郷平八郎が目の前にいる。


「ハジめまして、ファーダ。ワタクシはフェルフェリア・ヤーマ・ナァカァラと申しマス。」

そんな柏木の心情などはつゆ知らずフェルさんはごく普通にご挨拶をしていた。


「これは、ご丁寧に。」

東郷元帥も相手が異星人であることなど気にせず普通に挨拶を交わしている。


「マサトサン。マサトサンもちゃんとご挨拶しないとダメでスヨ。」

「いやだってフェル。相手はあの東郷元帥だぜ。もう恐れ多くて。」

そんな二人のやり取りを東郷元帥は笑いながら見ていた。


「柏木君、私が元帥であったのは生前の話で、今はただの妖精だよ。」

そんな事言われても「ただ」の妖精なわけ無いだろ!と言いたかったが柏木はその言葉を飲み込んだ。


「ソウいえばファーダ、元帥とはどの様な称号なノでスカ?」

フェルさんの問に対して、東郷元帥は手元のPVMCGを操作してイゼイラ語を調べ始めた。

江戸時代の生まれの方もPVMCGを使うとはすごい時代になったものである。


「ふむ、マルダートという言葉が元帥にあたるかな?」

「エ!ファーダトウゴウはマルダートだったのデスカ!?」


マルダート、イゼイラ語で元帥を意味するこの言葉は、
ティエルクマスカ銀河共和連合議長が有事の際、
防衛総省の指揮を取る際の階級であるからフェルさんの驚きも分かるだろう。


「ファーダ・トウゴウ・マルダート!知らぬコトとはいえ今までの非礼申し訳アリませんデシタ!」

突然フェルさんが席を立ち最上級ティエルクマスカ敬礼をしだしたので流石に東郷元帥も焦る。


「フェルフェリア君、先程柏木君にも言ったが元帥だったのは生前だから気にしないでくれ(汗)」

こんな三人がなぜ会うことになったのか、それは絶対に笑ってはいけない神崎島女学校24時まで遡る。

640: 635 :2018/06/24(日) 00:08:11

絶対に笑ってはいけない神崎島女学校24時を視聴後柏木邸


「まさか、東郷平八郎が出てくるとは。」

「マサトサン、そのトーゴーヘイハチローとはどんな方なのデス?」


東郷平八郎、その名を知らない日本人は殆どいないだろう。
日本が列強の一国へと名を連ねることとなった日露戦争にて、
バルチック艦隊を打ち破った人物として歴史の教科書にも載っている。


「まあ一言で言えば英雄だね。日本の歴史の授業でも必ず習う人物だよ。」

「フぇえ、その様な方ナラ、日本の調査の為にお話を聞いて見たいデス。マサトサンどうにならないデスカ?」

「えええ、まあ神崎提督にお願いだけでもしてみようか。」


そんなこんなで神崎提督にお願いした所、神崎島の為に尽力してくれた二人のお願いということで、
ここ間宮食堂にて東郷元帥と会うことになったのである。

「フェルフェリア君も席に戻って、もうお昼だから間宮のカレーでも食べながら話をしよう。」

「マミヤサンのカレーデスカ!!」

先程の緊張は何処へ行ったのかフェルさんの瞳は輝いていた。


「そういえば東郷元帥は東郷神社に祀られていましたよね?」

「私としては止めてほしかったんだけどねえ。」

「ファーダトウゴウは創造主だったデスカ!!」

美味しい物を食べれば会話も弾む、フェルさん大好物のカレーを食べながらそんな話へとなった。


「ニホンの創造主は架空の存在ダケだと思っていマシタが、実在の方もいらっしゃるのデスネ。マサトサン。」

「三代前の天皇陛下や歴史上の人物も何人か祀られているよ。」

日本とイゼイラの新たな共通点を発見しフェルさんはしっかり報告せねばと決意する。


カレーを食べ終わって一服。

「カレーライスといえば、東郷元帥、肉じゃがで広まったという話もあるけどどうなんですか?」

「そんな話もあったねえ。」

「マサトサン!!カレーを広げたってどういう事デスカ!?」

カレーの話となればフェルさんが反応しないわけがない。

641: 635 :2018/06/24(日) 00:09:01

柏木の説明によれば、

東郷元帥が日本でビーフシチューを作らせた結果肉じゃが爆誕
 ↓
同じ材料が使えるレシピのカレーが海軍内で広まる
 ↓
日露戦争後、軍人が故郷にレシピを持ち帰り普及

というウワサあくまでもウワサである。


しかし、フェルさんはそうは取らなかった。

後にティエルクマスカの国民食、聖食、発達過程文明の極みと言われるカレーのことである。

フェルさんの頭の中で話がディルフィルド航法以上の早さで加速度的に大きくなる。


ファーダ・トウゴウ・ヘイハチロウ・マルダートはヤルマルティアの創造主の一柱である。
 ↓
創造主である以上司るものがある。
 ↓
ティエルクマスカに衝撃を与え、加盟国各国に広まりつつある聖食カレーを初めてヤルマルティアに広めた人物である。
 ↓
つまりカレーを司るのではないか?
 ↓
ファーダ・トウゴウ・ヘイハチロウ・マルダートはカレーの創造主である。

「ファーダ・トウゴウ・ヘイハチロウ・マルダート。」

「な、なんだいフェルフェリア君(汗)」

「ファーダのことを正しくイゼイラ、いえティエルクマスカ銀河全域へと伝えマス!!」

「「お、おう(汗)」」

「コうしてハいられまセン。スグに報告書を書かなくテハ!!」

男二人を放っておいてフェルさんは走り出した。


「柏木君、中々強いお嬢さんだな(汗)」

「恐縮です、閣下(汗)」

なんとも締まらない終わりである。

642: 635 :2018/06/24(日) 00:09:56
イゼイラ本国


「議長!すぐに報告したいことが!!」

「少し落ち着いたらどうかね?」

イゼイラ星間共和国最高評議会議長サイヴァル・ダァント・シーズの執務室に
例のカレーな創造主の報告書を持ったスタッフが大急ぎで入る。


「落ち着いていられますか!こちらをご覧ください!!」

「んー何々、っ!これは!すぐにマリヘイルを呼んでくれ!!」

「分かりました!!」

スタッフは執務室を出て急ぎイゼイラを訪れていた、
マリヘイル・ティラ・ズーサティエルクマスカ星間共和連合連合議長を呼びに行く。


「どうしたのですかサイヴァル?」

「ああ、マリヘイル。このフリンゼの報告書を読んでくれ。」

「?ヤルマルティアにはカレーの創造主がいらっしゃり、妖精という存在として復活し生きている!?」

「ああ、その通りだ。これは大変なことだぞ。」

「創造主の復活なんて前代未聞ですわ!ましてやカレーの創造主なんて…。」

「ああ、これはティエルクマスカ全域に広めるべきだろう。」

「ティエルクマスカに衝撃と新たなる風を運んだカレー、その創造主…。すぐ発表しましょう!!」

その後、マリヘイル・ティラ・ズーサティエルクマスカ星間共和連合連合議長の名で一つの発表がなされる。


ヤルマルティアの創造主、カレーを司るトウゴウ・ヘイハチロウ・マルダートの存在が。

東郷元帥の名はこうして宇宙へと広まる事となるカレーの神様として。

644: 635 :2018/06/24(日) 00:14:33
以上です。
東郷元帥が出てるの見てなんかネタにならんかと考えたら、
肉じゃがとカレーの話を見て思いついたネタです。
カレーの話となると暴走するフェルさんもネタ元となっています。
自分で書いといてなんですが東郷元帥確実に創造主に列せられるの嫌がりますよね。

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最終更新:2018年06月25日 12:06