359： 635 ：2018/07/21(土) 22:49:59
銀河連合日本×神崎島ネタ 「神崎島海水浴場の守護者」
「マサトさーん、アッチでニーラチャンと泳いできマス！」
「おう、気を付けてなあ。」
営利報道団体や金の亡者の皆さんのいらっしゃる日本を脱出した柏木大臣一行、本日は海水浴である。
元気に泳いでいる宇宙人の皆様に対し、我らが大臣様はパラソルの下にいらっしゃる。
仕事の合間の休日に海水浴に連れ出されたお父さん方の背中によく似た姿である。
「しっかし、神崎島の海水浴場も日本と変わんねえな。」
砂浜に海、砂浜に立つ海の家、ザ・海水浴場といった風情であるが違うことがある。
「日本じゃこんな海見れねえなあ。」
白い砂浜に真っ青な青い空、透明で澄んだ海。
日本人が想像する南国の姿であるが立つのはヤシの木のコテージではなく、焼きトウモロコシやかき氷、焼きそばをだす海の家である。
「南国に海の家というのも違和感があるな。」
そんな柏木の感想をよそにイゼイラ人が海洋水泳場に食堂があるとはさすが発達過程文明となんか感心している。
ちなみに一番人気はカレーライスである。
カイスイヨクジョウで泳いだ後のカレーライスと麦茶は格別とヤルバーン調査局局長もイゼイラへと報告している。
「やっほー柏木さん。」
「ん？ああイムヤさんか。」
「ゴーヤ達もいるでちよ。」
焼きそばを片手にもった伊168筆頭の潜水艦娘達が柏木に挨拶するが今日は休みだろうか？
「いつも海ん中潜ってるのに休みの日も泳ぐのか？」
「なに言ってんの、海水浴と出撃して潜るんじゃ気持ちが違うわよ。」
「柏木さんGutentag！ふぇるさんはいないの？」
「ろーちゃん、フェルならニーラちゃんとあっちで泳いでるよ」
「Danke！」
呂500はフェルさんに会いたかったようでまるゆや伊504と共にフェルさんのいる方へ向かった。
360： 635 ：2018/07/21(土) 22:50:57
「しかし、（南国風景に）焼きそばはないんじゃねえか？」
「何言ってんの？間宮さん監修だから美味しいわよこれ。」
「そうじゃなくてだな。」
ガシガシと頭を掻きながら日本人の想像するのと違うコレジャナイ南国風景をどう説明したものか悩んでいた。
「子供が溺れてる！」
楽しい筈の海水浴場にそんな声が響く。
海岸から離れた沖合で家族で遊びに来ていたであろうイゼイラ人の子供が溺れていた。
たまたま来ていたパーミラ人や伊168達潜水艦娘が助けに向かおうとするが、それより3倍速く赤いライフセーバーが助けに向かう。
赤いライフセーバーはすぐに子供のもとへと着くと溺れない様に子供を体の中心へ入らせ、
助けに来たパーミラ人と潜水艦娘に曳航され海岸へ戻ってきた。
海岸では子供の両親が待っており、泣きながら子供を抱きしめ、
ライフセーバーにしきりにありがとうと手を握りった。
その騒ぎを聞きつけフェルさん達が戻ってきた。
「マサトサン！子供が溺れタッテ！」
「っ！ああ、艦娘やパーミラの人をおかげで無事みたいだ。」
なんか柏木さんの反応がおかしい。
さてここで、ライフセーバーの姿を見てみよう。
赤い肌にニヒルな唇、背丈はそれほど高くない、目ってどこだろう？
一番の特徴は体の中心に穴が空いていることだ。
「ああ！フェルお姉様！深海浮輪さんですよ。」
「本当ダ！深海浮輪サンデス！」
そう何を隠そうこの海水浴場の平和を守っていたのは深海浮輪だったのである。
柏木大臣は初めての生深海浮輪さんに驚愕しっぱなしである。
それに対してなんかイゼイラ人フリュ2名はキラキラした目で深海浮輪を見ていた。
その姿を突撃ドゥスさんはどういうことなのと悩んでいらっしゃった。
そんな状況の中深海浮輪は助けた子供に向かいサムズアップをし、子供もサムズアップを返す。
なんか浮輪と子供は深い絆をむすんだようだ。
そんなこんなで深海浮輪という異星人や艦娘、妖精さんとも違う存在と第一種接近遭遇をした柏木大臣の海水浴は幕を閉じる。
後に彼はどういうことなの答えを得ることとなる。
イゼイラ人を助けた浮輪さんがヤルバーンで表彰され、時事情報バンクにアップされティエルクマスカでさらなる人気を得たりするのは全くの余談である。
361： 635 ：2018/07/21(土) 22:51:41
以上になります。
まとめ掲載はご自由にどうぞ。
最終更新：2018年07月30日 10:21
