841: 赤ドリル :2018/10/31(水) 23:09:45 HOST:softbank220031130071.bbtec.net
※神崎島本編の支援小ネタになります。
※作者は艦これ未プレイのため、wikiなどを参照してはおりますが、
登場人物の口調などに原作との相違点がありましたらご容赦ください。
「ナニヨンデルノ? オネーチャン」
「今日ノ新聞ダヨ。 エートネ、
『本土デハ艦娘ノ真似ヲシタ髪型トカ"あくせさりー"ガ流行ッテル』ッテ書イテアル」
「ソレシッテル! "こすぷれ"ッテ言ウノ! サザナミ言ッテタ!」
「ウ、ウーン……?」
――ある日の神崎島本島にて。朝刊(※1)を読む港湾棲姫と北方棲姫――
神崎島支援小ネタ セリフ集~舶来文化~
「あんた黒い眼帯なんてしてどうしたのよ!?」
「いや、母さんこれは違うの……」
――少女とその母親。本土のとある家庭で――
「こぉんな髪留めはじめて見るがや……」
「最近おらんとこはレンズのない眼鏡を作ってくれってのが増えてなあ」
「おめえらはまだええわ……こんなでかいのどう削りだせっちゅうんじゃ……(※2)」
――べっこう細工職人たちの会話――
「………………」
「………………」
「見なかったことにするべ……」
「そうだな……」
――上と同じ職人たち。龍田の写真を見ながら――
「うわ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん」
「一人だけで手本なしにやろうとするからこうなるんですよ……
動かないで! ちぎれますよ!」
――ある家庭での一幕。髪の絡まった女学生と泣き付かれたお手伝いさん――
842: 赤ドリル :2018/10/31(水) 23:10:48 HOST:softbank220031130071.bbtec.net
「ううう……表が黒……裏が桃色……表が黒……裏が桃色……ブツブツ」
――悪夢にうなされる海軍兵士――
「なしておっ父もおっ母もそんなに反対するだ!?
わだしだって簪付けて”かんむす”の人みてえにめんこくなりてえだよ!!」
「馬鹿こくでねえ! 都会もんみてえなこと言いやがって!!
そもそも新しい簪なんざ買う銭ねえべさ!! なあ?」
「んだ! いま持ってる髪留めでこっちの”いなづま型”にできるでねえか!」
「そうだべ!! えっ」
――とある農村にて。ある親子の喧嘩――
「カツ食ってる場合じゃないわ!!」
「落ち着いて姉さん……っ!」
「離して羽黒! 私には日本の女性の髪を守る使命があるのよ!」
「艦体に積める程度の量じゃ意味ないよぉ!!」
――本土へシャンプーやリンスを運ぼうとする足柄と止めようとする羽黒。神崎島本島のとある港にて――
「私の髪形、人気ないな……」
――ひとり黄昏る藤波。鎮守府バーカウンターで(※3)――
(※1)
神崎島から記者として派遣された妖精たちが担当する神崎島向けの新聞。
時事ニュースや政経など、帝国本土での出来事が硬軟織り交ぜて掲載されている。
(※2)
昭和初期の――特に熟練の装飾品職人にとって、艦娘がつけるアクセサリーの形状やセンスは多大な衝撃を与えた。
(※3)
『飛龍革命』など当然影も形も存在しない時代のことである。
843: 赤ドリル :2018/10/31(水) 23:12:54 HOST:softbank220031130071.bbtec.net
以上で投下を終わります。
申し訳ありませんが明日が早いので感想返しなどは明日にさせていただきます……
最終更新:2023年11月15日 20:58