425: 635 :2018/11/21(水) 19:16:50 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
銀河連合日本×神崎島ネタ とある主計官の任官の経緯


フェルさんは間宮や伊良湖の指導の元、海軍カレーを極めるべく神崎島鎮守府経理学校の勉強を行っていた。
単に間宮や伊良湖にレシピや調理法教えてもらえば良いのでは?と柏木が問うたがフェルさん曰く、

「鎮守府最高機密の海軍カレーを教えて貰う以上、扱う方の精神や知識も得なくてはならないのデスヨ。マサトサン。」

力説しながらそう答えた。
いつからカレーが鎮守府最高機密となったんだよとはツッコミを入れたかったが、
これも発達過程文明の調査の一環かと思い好きにさせることにした。

しかし、フェルさんも間宮達も仕事を持っている身である。
時間を合わせようにも急な仕事により指導できない日もあった。
いつもなら寝る時間に間宮の指導を受ける日もあり、翌日はフェルさんの能率とご機嫌が急降下爆撃だった。

日本政府やヤルバーン側からも何とかしろと言われたが一度決めたらフェルさんは非常に頑固であるので
どうしたものかと悩んだ末、もうどうにでもな~れと海軍カレーの元締めこと神崎提督へと丸投げすることにした。


丸投げされた神崎提督は非常に困惑したがまずはフェルさんと話し合うことにした。

「鎮守府海軍カレーは、神崎島の皆サマが長い年月を掛けて育んできた素晴らしい宝モノなのデス。
ワタシはその過程の知識や経験、精神をティエルクマスカに齎したいのデスヨ。」

こうまでフェルさんに言わせてしまったのだ。
神崎提督としてもどうにかしてやりたい、どうしたものかと悩んでいるとある妖精さんが提案をした。

「経理学校の定時制や通信制の学生として受け入れたらどうでしょうか?」

神崎島経理学校では通常の全日制過程も存在するが、それとは別に定時制や通信制も存在する。
艦隊勤務につく者ばかりではなく、同時に仕事しながら非常勤の軍務につく予備自衛官や
他国の予備役に相当する者もいるからである。

軍事とは日進月歩であり、基本的な教育が終了したらそこで終わりではないのだ。
そうした者達が仕事をしながら自分にあったペースで継続的に軍務の教育を受けることできるようにと
考え出されたのがこの方法である。

その手があったかと提督は思ったが一つ問題があった。
この制度は神崎島で軍務つく者を対象とした制度であることだ。
ヤルバーンが予備自衛官制度を活用している例もあるが、
そうした一般のヤルバーン搭乗員と違い相手は星間国家の議員さんである。
どうしようと考えたがとりあえずフェルさんに提案してみることにした。
一応特例として軍務につかなくても良いこととついでに柏木に依頼されたことを添えて。

その結果フェルさん勉強が出来ると大喜びである。
しかし、特例については神崎島の皆さんに申し訳ないと非常勤の軍務につかせて欲しいと志願したが、困ったのは神崎島側である。
日本政府やヤルバーンとも話し合いが持たれたが決まらず最終的に疲れた表情をした提督が、

「いっそ実践も兼ねて甘味処間宮や居酒屋鳳翔はどうか?」

と投げやりな提案をして決定されてしまった。


ここに給糧艦間宮及び航空母艦鳳翔主計官フェルさん(パートタイム)が爆誕したのである。
とは言っても主な仕事は甘味処間宮や居酒屋鳳翔の非常勤(パートタイム)であるが。

426: 635 :2018/11/21(水) 19:17:34 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
そしてフェルさんは神崎島鎮守府経理学校で学んだことをティ連へと伝え、
ティエルクマスカの失われた文化を埋める一助となったのであった。
ついでに経理学校が海軍カレーを勉強する学校というある意味正しくある意味間違った情報が拡散し、
ティエルクマスカからの入学希望者が押し寄せることとなった。

尚、柏木からの依頼と伝えられ感極まったフェルさんが柏木を襲撃したのは全くの余談である。


数年後

神崎島鎮守府は現世へと戻ってから何回目かの観艦式を迎えた。
全ての艦艇が艦体をピカピカに磨き上げられ所定の配置へとつき観艦式の開始を待っていた。

航空母艦鳳翔、日本空母全ての母であり自衛隊の機動兵器搭載母艦の母でもある彼女もまた
艦娘鳳翔を筆頭に全乗組員が満艦飾が施された甲板上にて待機をしていた。
その中に一人のイゼイラ人フリュがいた。

青い肌と青い髪に映える白い軍服を身に着け、ピンとした背筋で微動だにせずにいた。
本日の本職は旦那と総理の許可を得てお休みである。
今この時はイゼイラのフリンゼでも生き神様でもなく、日本政府の重鎮でもなく
単なる神崎島鎮守府航空母艦鳳翔主計科に属する一人のフリュ士官である。

「かしらー!、みぎぃー!」

鳳翔が号令を掛ける。
フリュも他の乗組員に遅れることなく見事な海軍式敬礼を行う。
普段はティエルクマスカ式敬礼であるが非常勤とはいえフリュも鎮守府軍人の一人だ、訓練を欠かすことはない。
観閲艦が空母鳳翔の目の前を通過する。

乗艦していた一般の市民達やマスコミは鳳翔の目の前に来ると鳳翔の方に鈴生りとなった。
フリュの軍服姿を目当てにした者も多いので仕方ないが、
フリュ的には今はただの主計官なのだから自分一人に注目するのはどうなのかと内心呆れていた。
内心外に出すことなく見事な敬礼を続け市民やマスコミを呆けさせていたが。

427: 635 :2018/11/21(水) 19:18:06 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
観艦式を終えフリュは艦内の休憩所で一休みを取っていた。
訓練は欠かさずしているとはいえ、観艦式のような大規模な式典はそうないためやはり疲れるようである。

「柏木主計官お疲れ様です。」
「鳳翔サン…。!!申し訳ありまセン!!鳳翔少将お疲れ様でありマスデス!」
「フフ。」

艦長の鳳翔が緑茶とお茶請けを持ってやってきた。
フリュは公式の場ではしっかりとした言葉遣いだが油断しているとフェルさん語が顔をだしてしまう。
ちなみにお茶請けはカレー味である。
しばしフリュはウマウマとお茶請けを美味しそうに食べている。

「帰港後に打ち上げを店の方で行うのですがどうですか?」
「本当でありマスカ!是非参加するでありマスデス!あ!マサトサンに連絡入れないと!」
「フフ。」

夫へと連絡を急いで入れるフリュを鳳翔は優しく見ていた。

428: 635 :2018/11/21(水) 19:20:24 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
以上になります。
現状、経理学校関連の設定がひゅうが氏や第三帝国氏の設定と違う可能性があるので転載しないようお願いします。

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最終更新:2018年11月22日 14:35