973: リラックス :2019/01/18(金) 17:58:26 HOST:pw126035025136.25.panda-world.ne.jp
ちょい改訂ってか修正。

アンゲラ・D・メルケル級戦艦

ドイツが戦艦経済()に対抗して建造した戦艦。艦名の由来は当時のドイツ連邦共和国首相から。

「21世紀の戦艦、というか21世紀の海軍の大口径砲の仕事は何だ!」

「ハッ!その強力な火力をしこたま敵艦や陸上にたたき込むことであります!!」

という思想の元、火力という火力をしこたま目標にたたき込む現代に蘇った戦艦(ポケット戦艦、装甲艦等々)がアンゲラ・D・メルケル級である。

現代型軍艦としては破格の口径(神崎島やティ連は除く)283mm三連装砲2基
陸に近づいても探知されにくいステルス船体
省力化の為の先進的艦上コンピュータシステム
将来的にレールガンすら搭載可能な大電力を確保する統合電気推進システム
射撃から航海まで幅広くカバーする多機能レーダーの搭載

この無茶をかなえるべく、そして21世紀の次世代戦闘艦の姿を示すべく、先進技術が多数盛り込まれている。

ステルス性能
沿岸に近づいて対地攻撃を行う任務上、その接近を悟られないためにも高いステルス性が要求された。
そこで船体は水線部が一番幅が広く、上にいくほど狭くなる、前から見ると三角形のような形になっている。これはレーダー波を上に反射して逸らすためのもので「タンブルホーム船形」という。
上部構造物も単純な平面で構成され、各種アンテナもそれに埋め込むことでステルス性を高めている。

統合電気推進の採用
アンゲラ・D・メルケルはエンジンでスクリューを直接回さず、電気を造ってからモーターでスクリューを回す。
電力は推進力にも各種電子機器にも必要に応じて自在に配分できる構造となっている。
これを統合電気推進(IPS)という。一旦動力を電気に変える手間があるが、モーターでスクリューを回すため、水中に響く騒音も少ない。

また、既存の艦艇と桁違いの発電能力故に、大電力を装備する機器の追加搭載が可能であり、将来的には2基ある主砲のうち片方を電磁加速砲(レールガン)に変更することも検討されていた。
その場合、理論的には600kmの最大射程を発揮することが可能になるという。

艦制御システム
艦内の各種システム全てをネットワーク上に連接した先進的な構成となっており、各機器は標準化したソフトとハードを最大限に活用するため、アップデートも容易。
また、艦内ネットに接続した自動消火システムなども装備。
本級はバーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートと同様に少ない乗組員による航行を可能にするシステムの導入によって省人員化を図っているのだが、これによって人力が主体の隔壁閉鎖や消火作業を大幅に省力化し、省人員化によるデメリットをカバーするとしていた。
戦闘システムはザクセン級でも採用されたNAAWS(NATO Anti-Air Warfere System: NATO対空戦闘システム)のコンセプトに基いている。その火力となる艦対空ミサイル(SAM)としては、艦隊防空用としてはSM-2ブロックIIIA、また個艦防空用としてはESSMと、いずれもアメリカ製のミサイルが用いられる予定だった。

974: リラックス :2019/01/18(金) 17:59:14 HOST:pw126035025136.25.panda-world.ne.jp
武装
第二次大戦以降、艦砲は戦闘艦にとってサブウェポンでしか無かったが、様々な理由(主に神崎島のせい)で大艦巨砲主義に回帰し、主砲として283mm砲が復活、搭載された。

幸い、ドイツは28cm砲の製造が可能であったことから、反日本(というか反神崎島とでもいうべきか)陣営用に、同主砲を搭載した戦艦の建造に着手した。

その手の界隈(掲示板)では283mmて戦艦には足りなくね?とか、ポケット戦艦復活!とか、局地的にお祭り騒ぎになった模様。

バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートの127mm砲と比べても大口径となったことにより一発辺りの投射能力は大きく向上しており、強力な対地攻撃が可能となると試算されていた。

しかもそれだけで満足せず、ロケットアシストによる射程154km&GPS誘導を誇るLRLAP誘導砲弾の導入により、従来の艦載砲では不可能な遠距離から精密で安価で継続的な対地攻撃、対艦攻撃能力を得るというプランも計画された。

更に前述のように2基の主砲のうち片方を射程600km超を有するレールガンに変更する計画も存在し(未確認情報として、これ専用の核砲弾の開発が某国で計画されていたというが、ソース不明)、戦略兵器としての戦艦に相応しい能力を付与しようという意欲的な構想も存在した。

また副砲として、小型軽量で追従性に優れた無人砲塔と、高い発射速度を備えた速射砲を組み合わせているおなじみオートメラーラの76mm砲の搭載が計画されていた。

この砲は通常弾の射程は16キロメートルだが、射程延伸型のSAPOMER弾であれば20キロメートルに延伸される。更に長射程を狙ったVULCANO弾では、非誘導型で30キロメートル、GPS・赤外線誘導を導入した誘導砲弾では40キロメートルに延伸される予定だが、こちらは開発中である。一方、対空射撃用のDART誘導砲弾は既に実用化されており、スーパー・ラピッド砲から発展したストラレス砲で使用される。これはCIWSとして近接防空に使用することもでき、有効最大射程は8キロメートル、最低目標高度は2メートルとされていた。

また、ザクセン級にも搭載されたMk 41 垂直発射システムをベースに新型VLSの開発が計画された。

これは元となるシステム同様にスタンダード艦対空ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、アスロック対潜ミサイルなど、幅広い種類のミサイルを運用することができるよう機能を維持しつつ、ミサイルとVLSを船体を守る防御層のひとつにするという従来とは真逆の発想で内殻の装甲により仮に被弾し誘爆しても被害を局限する、ズムウォルトのアレをパk、スピンオフしたもの。

つまり某ヤマトタケ○のアレで突っ込まれたようなことにはならないんだな、と某掲示板で発言されたのを皮切りに、架空戦記というか鋼鉄の咆○やアズールレー○二次創作に登場する架空超兵器に微妙に影響を与えたとか何とか。

また、艦尾などに対潜用魚雷発射管を搭載する計画もあった。

975: リラックス :2019/01/18(金) 18:01:45 HOST:pw126035025136.25.panda-world.ne.jp
        ヽ
/ ̄マ     _|ア よ
フ  rス__  \ ア く
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 Lっノ /|  ヽ< ア だ
u 〈 ̄ ||  | )!! ま
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 (_二二L二二ノ
  \ ヽ\ ヽ
   \ | \ |
   / ノ) ||
  (三/  / ヽ
      (三ノ



現実
アンゲラ・D・メルケル級は計画通りに完成していれば恐らく現代の戦艦としての名誉を造船史上に刻んだろう。
しかし、その道の人は計画の段階で色々と何となく察したと思われる。
そしてアンゲラ・D・メルケル級は、その期待(?)を……裏切らなかった。

まず、現代の軍艦として決して欠かせない装備の一つであるレーダーだが、開発の遅れから大幅に能力が下方修正された。
ようやく完成し搭載された後も不具合が多発(これに関連してFCSの開発にも悪い方向に影響を与えるなど様々な場所に飛び火)した。

レーダーを多機能レーダー一つに集約させた本級にとって、これはかなりの痛手であり、バーデン・ヴュルテンベルク級を彷彿させる光景を晒してしまうことになった。

更に艦の戦闘システムから機関制御システム、さらには自動消火システムまで含む大規模なコンピュータシステム、その開発にはただでさえ困難が予想されたが、大体の予想通り開発は難航。
オマケに航行システムもベースになったのが(止せば良いのに)バーデン・ヴュルテンベルク級に用いられたそれだったことから、案の定バグが頻発。

結果、前述のレーダー開発の失敗もあって艦隊防空ミサイル、遅延に伴うコストの高騰から対潜用のアスロックの搭載まで中止された。

予算超過に伴う搭載兵器のリストラはコンピュータシステムの開発とは関係ないが、何処かで見たように各所にコストダウンのあおりが来る。

艦尾などに魚雷発射管を搭載する計画はいつの間にやら取りやめになり、魚雷防御システムを後から装備できる余地を確保しておくだけになった。

更に搭載予定の76mmコンパクト砲も予算の都合で対水上のみの30mm機関砲にダウングレードされた。

更にVLSも、新開発と欲張ったのが仇となり、開発が遅れていたことも重なって、計画が進むごとにコストカットでばっさりカットされてしまった。

そうした事情から、防空火力はバーデン・ヴュルテンベルク級に搭載された物と同じRAM近接防空ミサイルのみに留まる。

更にアンゲラ・D・メルケル級戦艦が戦艦である限り、搭載武器の中でもまさにアイデンティティといっても過言ではない283mm砲もまた、開発遅延という魔の手からは逃がれることは出来なかった(主に前述のFCSと砲弾)。

それに伴うコストの急騰からも。

結果、誘導砲弾の開発が頓挫し、通常砲弾を用いるしかなくなったのだが、こちらも生産ラインの拡張が難しく、生産数が限られたことからアンゲラ・D・メルケル級は常に砲弾不足に悩まされ、たまに撃つ弾がないのがたまにキズ、という何処かで聞いた悲しみのフレーズを背負うことになった。

総評
先進的すぎる技術をつめこみすぎたこと、開発段階での七転八倒の結果、価格が暴騰するという非常にデジャブを感じさせる轍を踏むことになっている。
そのお値段いずも型護衛艦4隻を買っておつりが来るレベルと見積もりされている。

しかも、様々な武装がリストラされた結果、対艦ミサイルに狙われれば無力、更に対潜能力も皆無、危険度が高い海域では航空機やフリゲートの護衛が必要になるなど、ある意味では『現代に蘇った戦艦』として相応しい姿になったと言えよう。

余談

改装次第では最大射程600kmの攻撃能力を実現する可能性(ズムウォルトの一件から眉唾物とされていたが)を示されたことから、それなりに周辺諸国に警戒や対策にリソースを割かせたという意味では、戦略的価値はそれなりにあったと言える。

特に日本の場合、この売り文句が実現した場合、とある困った半島が何処を狙っても不思議でないという恐ろしい事態が容易に想像出来た。

更にレールガンを用いた攻撃の場合、ミサイル兵器に伴う推進剤の燃焼無しでの攻撃が可能であり、噴射炎などを捉えるミサイル警戒システムでは探知できないことから、対策に頭を悩ませることになる。

ちなみに、例の戦艦経済の影響から反神崎島の三(?)巨頭を中心にそれなりの国で求められ、それなりの数が建造されることになった。それぞれの海軍では当時の首相や大統領など、政府重鎮の名前が艦名として付けられた模様。

977: リラックス :2019/01/18(金) 18:03:38 HOST:pw126035025136.25.panda-world.ne.jp
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最終更新:2019年01月26日 11:48